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現在なら、原題を日本語に訳したものをそのまま日本語タイトルにしてもよさそうなものも、60年代は当時の歌謡曲のタイトルに似たものに変えてしまうことがよくありました。
そのパターンのうち最も多いのが、タイトルの頭に次のようなことばを使う方法でした。
愛の〜、恋の〜、悲しみの〜、哀愁の〜、霧の〜、さすらいの〜、涙の〜
これらのフレーズの後に、曲のイメージに合う適当な言葉を付ければ無限大にタイトルを作り出すことができました。
中には、「霧のカレリア」(Karelia)や「涙の乗車券」(Ticket To Ride)のように原題あるいはその日本語訳を使ったものもありますが、ほとんどの場合は原題とは関係なく、いわば日本のレコード会社担当者の創作に近いものでした。
「さすらいのギター」は原題を「Manchurian Beat」と言います。
ベタな日本語に訳すと、さしずめ「満州音頭」と言ったところです。
これではさすがにどうにもなりませんので、当時の日本ビクターの担当者は頭を悩ませたことと思います。
そこで、上に述べたような方法で日本語タイトルを作りだしたようです。
当時の日本語タイトルのもう一つのパターンとして、トランペットやギターがメインの曲の場合、楽器名を使う方法がありました。
例えば、「夜明けのトランペット」などです。
と、言うことで、「Manchurian Beat」は原題と関係なく、「さすらいのギター」となりました。
60年代中頃のエレキブームの初期に発売されたサウンズの「さすらいのギター」は、マイナーヒット程度でした。
後にベンチャーズによるカバーが大ヒットしましたので、このリバイバルでこの曲を知った方の方が多いかと思います。
ベンチャーズ版は、エレキギターの代わりに電気シターを使い、数種のパーカッションを加えてパワフルな演奏になっていました。
一方、オリジナルのサウンズの方は、シンプルでややもの足りないかもしれませんが、いかにもヨーロッパらしい味わいのあるものでした。
サウンズの「さすらいのギター」は次のCDで聴くことができます。
