みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて28年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。保育士養成の場で仕事をしたこともありますが、今は図書館にかかわる仕事をしています。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

妖怪の絵本いろいろ

6月29日(土) 13:00〜 @あーちゃんハウス

小雨がしとしと降っていましたが、えいや〜と自転車で西新宿高層ビルのちょい手前、住所では渋谷区本町(このあたり、新宿と中野と渋谷の3つの区境です)にあるあーちゃんハウスまで行ってきました。


3月16日以来の、「かたりba絵本」の会でした。夏に入る前だからと、みんなで決めたテーマは「妖怪」


私は、赤羽末吉の『ひょうたんめん』と、イギリス昔話『いたずらおばけ』を持参。

ひょうたんめん
神沢 利子
復刊ドットコム
2017-11-25












あとになって、『めっきらもっきら どおんどん』を持っていけばよかった〜と、取りこぼしたことを反省〜


めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)
長谷川 摂子
福音館書店
1990-03-15


IMG_7289




IMG_7296


みなさんが紹介してくださった絵本は、どれも知らなかったものばかり。


IMG_7300



妖怪・・・といえども、子どもの本はどこかユーモアもあって怖くはないけれど



IMG_7304


それでも子どもたちが、「怖い本読んで〜」とリクエストしてくる、その想いについても考えてみました。



IMG_7311

子どもって、生まれてまだ数年〜10年ちょっと。
胎児を生と死との間をさまよう存在だと考えて、そこに近いからこそ、怖いもの見たさに、向こうの世界を見たくなるのかな・・・


ゾッとすることで、体温を下げる働きがあるって、なにかの番組で見たような・・・


今年の夏は、そもそも梅雨寒が長くて、ゾッとしたいと思わないほどですが、それでもあちこちの図書館で「怖いおはなし会」が計画されているとのこと。


そこでどんな絵本が読まれるか、あちこち探ってみたくなりました。
IMG_7307(Edited)

さて、かたりba絵本の会の楽しみは、主宰のあーちゃんがテーマにちなんだお菓子を提供してくださること。会費がほぼお菓子代になって、会場費が無くなっちゃうのではと思うほど。
IMG_7308(Edited)



今回のケーキは、妖怪というよりは、爽やかフルーツのケーキでした。

当初、トトロのシュークリームの予定が、食べてみたらシューが固くて、取りやめて、夏らしい爽やかな果物でセレクトしたそうです。



私が選んだのはマンゴーパフェ生のマンゴーたっぷりでした。

IMG_7309(Edited)




お隣さんの選んだチェリーパフェも見た目も可愛らしくて、美味しそうでした。






まるでチャーリーのチョコレート工場@代官山

6月23日(日) 8:45〜 @スターバックスリザーブロースタリー


IMG_7214
福岡と長野からの絵本仲間が上京。この日、中目黒に詳しいお友達が、ふたりを青葉台にこの春(2月28日)オープンしたスターバックスリザーブロースタリーを案内する、というのに便乗して


都下や千葉の絵本仲間が朝早くに、中目黒に参集しました。



きっかけは中目黒が地元という絵本仲間のMさんが、名古屋から上京していたやっぱり絵本で繋がっている共通のお友達をここへ案内したというFacebook投稿。

IMG_7213


みんなが、「連れて行ってほしい〜」といいねボタンを押していました。
そんなわけで、Mさんが声をかけてくださいました♪

中目黒からは、目黒川に沿って北上すること10分ほどのところにありました。





IMG_7218
うわさに聞いていた通り、機械仕掛けの焙煎器は、まるで「チョコレート工場の秘密」みたいでした。





IMG_7219




この管がこっちから、あっちに行っていて・・・と見あげてながめるだけでも飽きない。もう楽しくなってしまいます。


IMG_7220



たぶん、大人も子どももわくわくする、そんな仕掛けがいっぱいです。

なので私たちが入場したすぐ後に、入場制限がかかったほど、朝からたくさんの人が訪れていました。


IMG_7221

9時前に入って、席は4階のカウンターにやっと。(7人で行ったので、余計に席確保難しかったのもあるけれど)どこも満席。


IMG_7216


中央にあるのは4階まで続く銅板のキャスク(豆を貯蔵するタンク)

周りの桜の銅板オブジェはスタッフが打ち出したそうです。



IMG_7217



上の階へ昇る階段沿いの壁は、各階趣向を凝らした装飾が・・・


紅茶バーのあるフロアの壁には一面カップが埋めてあったり。まさにここはテーマパークです。

IMG_7223(Edited)

珈琲も美味しいけれど、サンドイッチやケーキも美味しかった♪
ちょっと贅沢な朝ごはんです。


IMG_7250

11時半までのんびり過ごして、外に出ると入場待ちの人たちが・・・長居しすぎちゃったかな

彼らを捌いていたドアマンに無理に頼んで、記念撮影!











そこから、目黒川をはさんで対岸の西郷山公園を抜けて代官山蔦谷書店へ行きました。


IMG_7238

そのあと、朝倉邸庭園を案内してもらいました。


IMG_7234

お庭を邸宅の中から、外から、眺めました。


IMG_7242


とても素敵なお庭・・・楽しい再会の時間になりました。

映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」

6月20日(木)18:15〜 @神保町岩波ホール

64802614_2295517963863794_1972746279406534656_n


仕事を少し早めに終えて神保町岩波ホールへ。



今、図書館関係者の間で話題の映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を見に行きました。


IMG_3396

ニューヨーク公共図書館のことは、菅谷明子さんの著書で読んでいて、いつか行ってみたい図書館になっていました。




2014年7月2日には、その年に出版された『つながる図書館』を書いた猪谷千佳さんと、菅谷明子さんの対談が企画されて聞きに行きました。(その時のブログ記事は→こちら



つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書)
猪谷 千香
筑摩書房
2014-01-07






そんなことを思い起こしつつ、映画を観ました。


その前に、先に観た同僚から情報を得ていたので、開演の30分前にプログラムを購入して、入場が始まるまで、映画で映し出されるシーンについての予備知識を入れておきました。というのも、映画はニューヨーク公共図書館のさまざまな取り組み、講演会であったり、司書の電話によるレファレンスだったり、分館での教育プログラムであったり、会議だったりが次々映し出されるのですが、キャプションがつかないので、誰が誰で、何の場面なのか、会話を聞きながら推測するしかないからなのです。


ニューヨーク公共図書館本館だけでなく、92にもなる分館でのさまざまな取り組みは、本を貸し出すだけでなく、人々の文化活動にも大きく関与していきます。
64756858_2295518010530456_8975850825318400000_n

アメリカには日本でいう公民館、地域センターのような社会教育機関がないので、図書館がそれも担っているということがわかります。


シニアのためのダンス教室があったり、自宅にネット環境を持たない住民にWi-Fiを貸し出したり、就職フェアをしたり、図書館が市民の生活に必要な情報と環境を提供しているということがわかります。



そこで思い出したのが、ユネスコ公共図書館宣言。(→こちら


公共図書館の使命として、以下の12項目が挙げられているのです。


1. 幼い時期から子供たちの読書習慣を育成し、それを強化する。
2. あらゆる段階での正規の教育とともに、個人的および自主的な教育を支援する。
3. 個人の創造的な発展のための機会を提供する。
4. 青少年の想像力と創造性に刺激を与える。
5. 文化遺産の認識、芸術、科学的な業績や革新についての理解を促進する。
6. あらゆる公演芸術の文化的表現に接しうるようにする。
7. 異文化間の交流を助長し、多様な文化が存立できるようにする。
8. 口述による伝承を援助する。
9. 市民がいかなる種類の地域情報をも入手できるようにする。
10.地域の企業、協会および利益団体に対して適切な情報サービスを行う。
11.容易に情報を検索し、コンピュータを駆使できるような技能の発達を促す。
12.あらゆる年齢層の人々のための識字活動とその計画を援助し、かつ、それに参加し、必要があ
れば、こうした活動を発足させる。


この12項目を読んだ時に、日本の図書館が担っていることよりも、より広い使命があるのだと感じたものです。


その冒頭にはこんな理念も掲げられています。

「社会と個人の自由、繁栄及び発展は人間にとっての基本的価値である。このことは、十分に情報を得ている市民が、その民主的権利を行使し、社会において積極的な役割を果たす能力によって、はじめて達成される。建設的に参加して民主主義を発展させることは、十分な教育が受けられ、知識、思想、文化および情報に自由かつ無制限に接し得ることにかかっている。
 地域において知識を得る窓口である公共図書館は、個人および社会集団の生涯学習、独自の意志決定および文化的発展のための基本的条件を提供する。
 この宣言は、公共図書館が教育、文化、情報の活力であり、男女の心の中に平和と精神的な幸福を育成するための必須の機関である、というユネスコの信念を表明するものである。
 したがって、ユネスコは国および地方の政府が公共図書館の発展を支援し、かつ積極的に関与することを奨励する。」


そうそう、映画の中でも「民主主義の柱」だという発言がありました。


誰もが知りたいと思うことを、自由に知ることができる、その知る権利を守るのも図書館。民主主義の砦として、もっともっと多くの市民に図書館の意義が知れ渡るといいなあと思いました。


それとともに・・・思い出すのはシンガポール時代の知り合い、カナダ人のケイに言われた言葉。
シンガポール帰国後に司書資格を取ったことを知らせると「ライブラリアンなんてすごい!カナダではライブラリアンって、最も尊敬される仕事よ。」と言われたのです。


そこで日本では、司書資格を持っていても、一生司書としてキャリアを積める機会が少ないこと、また非常勤が多いことを話したら、とても驚かれました。私も最初は業務委託の図書館での勤務でしたからね・・・


今は司書としてではなく、その図書館に関わる会社で司書の方々に研修、サポートする立場の仕事をしています。司書という資格があっても、公務員司書でないため、その待遇は良いとはいえないのです。


若い方々が一生の仕事としてやりがいを持てるように、一部の人だけでなく、誰もが司書の仕事で家族を養えるほどに待遇が改善されることを望んでいます。



まじめで勤勉な司書のみなさんが、共に声を上げていくことが大事なんじゃないかな・・・そんなことも感じた映画でした。


もうひとつ、映画の中でジェローム・パーク分館での教育プログラムのシーンは、LA郊外のパサデナ図書館のことを思い出しました。


夫の看護で長逗留していたころ、よく図書館へ通っていたのですが、児童コーナーは夕方から「YOUTH TIME」になります。これは、家庭教師などを雇えない家庭の子どもたちが大勢やってきて、地元の大学生がボランティアで勉強をみていました


その時間帯は、図書館なのにとても賑やかに子どもたちの質問する声が館内に響いていました。

アメリカの図書館って、5月に訪れたパロアルトの子ども図書館でもそうだったんだけど、「静かに!」っていうことがなく、自然体で、賑やかであるというところが、いいなあと思いました。
記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

緑陰本棚
   
greenkakoをフォローしましょう
プロフィール

みどり

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ