みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて28年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。保育士養成の場で仕事をしたこともありますが、今は図書館にかかわる仕事をしています。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

2013年09月

はじめての美術 絵本原画の世界2013

9月22日(日) 

静岡この夏、平塚市美術館で開催されていた「はじめての美術 絵本原画の世界2013」。絵本作家の長野ヒデ子さんが、わざわざメールをくださって「絶対見ておいたほうがいいわよ」と勧めてくださっていたし、JBBYから招待券もいただいていたので、9月7日に行くつもりでいました。でも大阪の夫の伯母が亡くなり、急きょ大阪へ行くことになり、泣く泣く諦めたのでした。

その後、FBで静岡にある子どもの本と玩具の専門店「百町森」の店主、柿田さんが「はじめての美術 絵本原画の世界2013」展が静岡市美術館で始まったことを書いていらして、「そうだ!静岡へ行こう♪」と思いたったが吉日。

焼津で学校司書をしている友人@yoshikoさん(シンガポール在住時代にHP掲示板で親しくなりました^^当時はSNSなんてなかったから、お互いのHPの掲示板が交流の場でした♪)にメール。

22日の午後ならご一緒できそうだということで、行ってまいりました☆静岡2
↑ 静岡駅のコンコースにも、すっごく大きなポスター♪美術館のある葵タワーに向かう地下道にも、大きなポスター。目立っていました^^

エスカレーターで美術館のある3階にあがると!おおきなたまごの車♪

静岡3ここで写真撮影できるようになっています。

たまごが平面なのが、ちょっとだけ残念。
ほんとうにたまごの殻のような、中に乗り込めるものだったら、もっとワクワクしたかも♪

立体的に作るのはコストの点でも大変なのかな〜^^;

さて、会場には福音館書店の月刊「こどものとも」の初期作品を中心とした絵本原画がたっぷり。26作家43タイトル327点の絵本原画が展示されていました。

原画展のキャッチコピーに
子どもたちが”はじめて”出会う美術、絵本。大人になった今、私たちは原画を目にし、また新たな発見をする。

と、あるように、それはまさにクオリティの高い作品ばかり。福音館書店の「こどものとも」編集コンセプトが「子どもにこそ、真の芸術を」ということだったのだから当然なのかもしれませんが、原画を見て息をのむばかり。

絵本という様式、しかも「こどものとも」の版型の絵であるけれども・・・完成した素晴らしい美術作品ばかり。

一枚の絵としても完成されているものばかり。

中には、私自身が子ども時代にリアルタイムで幼稚園で受け取っていた絵本もあったし、実家の幼稚園で手にした絵本も。

あの頃、何気なく手にしていた絵本が、こんなに素晴らしい美術作品だったなんて
毎月毎月手にしていた「こどものとも」が、私の絵本を見る目の基本となっていっているのは、子ども時代からの積み重ねてきた月日でもあったのだと実感。

原画には、消しゴムで線を消したあとや、切ったり貼ったりして修正しているあともそのまま。今のようにコンピュターグラフィックスで簡単に修正できるわけではないので、そんな痕跡からも絵本画家が悩みながら編集者とバランスを考えていった軌跡が見えて、興味深かったな〜

そうそう、今年出版から50年の『ぐりとぐら』。
原画展のパンフレットやポスターにも、絵本にはない絵が♪静岡6
→この画像をクリックすると大きくなるので、確認してみてくださいね☆

『ぐりとぐら』が出た時、私は3歳^^まさに初めて読んでもらった絵本でもあるのです。
それから、一番大好きだった『そらいろのたね』原画で全ページ見ることができて幸せ♪

子どもたちと何度も何度も読んだ林明子さんの『はじめてのおつかい』や『おふろだいすき』、研修で必ず使っている佐藤忠良さんの『おおきなかぶ』、文庫でも大人気の土方久功さんの『ぶたぶたくんのおかいもの』、長新太さんの『ごろごろにゃーん』や『おしゃべりなたまごやき』・・・

それから、今まで見たことのない絵本の原画も!実家が幼稚園だったので、ほとんど見たことがあるはずなんだけど、私が生まれる前の作品や、大学生になって実家を離れてからの作品には記憶がない、初めて見るものもいっぱい。毎月出ている『こどものとも』、1年間で12冊。1980年代からは年中版も出ていたので、結構な数の絵本が出版されていたことになりますものね。その中でハードカバーになってロングセラー絵本になって行くのは、一握り。
でもハードカバーになってない絵本の中にもクオリティの高いものが多くて、その芸術性の高さに息をのみました。

静岡4
原画展を見たあとは、@yoshikoさんに静岡の街を案内していただいて、まずは百町森へ。

お店の入っているビルがメンテナンス中でしたがお店は開いていました。

絵本も子どもの本の研究書も、それから木の玩具もとてもたくさんあってびっくり。

しかも木の玩具で遊ぶことのできるスペースも!「おもちゃ部屋・プレイオン

日曜日だったので、駐車場は満車!たくさんの親子連れが訪れていました。

その後、@yoshikoさんと、学生時代からあったという古い喫茶店(まさにそう呼ぶのが相応しい)ポプラへ。
年代物の調度品に、シルバー世代のマスターと女将さん。きっと二人で40年以上続けてこられているんだろうな・・・

そんな懐かしい設えのお店で、学校図書館のこと、子どもの本のことなどをたっぷり2時間以上おしゃべりをしました。同年代で、子どもたちも同世代。話題は尽きること、ありませんでした。

静岡5
6時半過ぎに新幹線に・・・お土産にいただいた焼津のチーズかつおを待ちきれず、ビールのおつまみにいただいてしまった「おやじ」な帰り道でした♪

美術館で購入した図録も、読み応え、見応えがあり、帰りの新幹線もあっという間でした。

絵本の持つ魅力を再発見した原画展でした♪



憧れの生活・・・ベニシアさん

9月19日(木) 19:00〜 @松屋銀座

仕事帰りに銀座松屋で行われている「ベニシアと仲間たち展〜猫のしっぽ カエルの手 京都大原ベニシア手づくり暮らし〜」を見て来ました。


NHK・Eテレの日曜日夕方の番組「猫のしっぽ カエルの手」は、お出かけしていなければ見ている番組。

今は仕事が忙しくて、手作りもガーデニングも出来なくなっていますが、元々は家にいてチクチクとパッチワークをしたり、編み物をしたり、ガーデニングをするのが大好きだった私。(過去形になってます・・・パッチワークは老眼になってから、しばらくやってない〜)

ガーデンなので、ベニシアさんの生活はとにかく憧れ。
一番理想的な生活なんだろうな〜日本家屋を生かして、四季折々の自然を共に・・・丁寧に、ゆったりと、暮らすということ・・・

会場にはベニシアさんのお庭が再現されていて、秋の草花が・・・
ハーブもたくさん植えられていたので、会場に入った途端、すごく心地よい香りが!

我が家の猫の額ほどの庭をハーブガーデンにしたいと思っているので、(今はハーブ4種類ほどがまるで雑草みたいに茂っていますが・・・)草花の取り合わせが素敵で、参考にしたいと思いました


実は・・・今日、秋分の日は久しぶりに家じゅうを大掃除して、玄関先のコンテナガーデンの植え替えしました。ベニシアさんのようにはいかないけれど、玄関先が秋らしく明るくなりました☆

対談 谷川俊太郎×松本猛「長新太の子どもの本」

9月14日(土) 午後〜

ちひろ美術館での企画展「ずっと長さんとともに―長新太が描いた子どもの本」のイベント、対談 谷川俊太郎×松本猛 「長新太の子どもの本」に参加してきました♪

ちひろ9月まずは15時半に最寄り駅の上井草駅で、茅野の「蓼科絵本セミナー」でもご一緒した幼稚園教諭の@sakuramoon77さんと待ち合わせ。

←夕陽をつかむ^^上井草駅のガンダム像♪

17時半からの対談の前にまず展示を見て回りました。8月18日に徳島から@luckymamarin5さん一家が上京されたときに絵本仲間と一緒にちひろ美術館に行きましたが、その時はカフェ当番(みんなが座れるようにと、空席待ちをしていました^^;)をしていたので、今回はじっくり時間をかけて見て来ました^^

ちひろ9月3


長さんが絵を手掛けた11人の作家さんとの絵本。
今江祥智 内田麟太郎 神沢利子 工藤直子 庄野英二 谷川俊太郎 筒井敬介 中川ひろたか 灰谷健次郎 八木田宜子 山下明生 

それぞれの作家の物語に合わせて自在にそのイメージ を広げていく絵・・・長さんの絵なんだけれど、味わいが違う・・・まさに描き分けていて、どれも同じトーンではないというのが、長さんの絵のすごいところ。



つみつみニャー
長 新太
あかね書房
1974-12-25

みみをすます
谷川 俊太郎
響文社
2004-12


さて、対談は長さんと仕事を通じてご縁のあった谷川俊太郎さんと、ちひろさんの息子さんで安曇野ちひろ美術館館長の松本猛さん。

谷川さんからは、長さんのおしゃべりではない、おしゃれで、ちょっと皮肉屋の素顔を教えていただきました。そういえば絵本学会設立総会がたしか1998年だったかに開催されたときに、長新太さんと谷川俊太郎さんが対談されたのです。その時は、お互いに飄々として、かみ合うようでかみ合わないトークがすご〜く印象的でしたが、まさにそういう長さんだったのですね。
『みみをすます』の時の長さんの絵は、まさに禅坊主のような絵であったと谷川さん。


松本さんからは、長さんがソール・スタインバーグジェームズ・サーバーに影響を受けていたというお話も。

クレヨンハウスから出版された赤ちゃん絵本『にゅるぺろりん』
にゅるぺろりん (新価格)
谷川 俊太郎
クレヨンハウス
2009-04-01

こちらは、先に長さんの絵があって、谷川さんが後から文字をつけたのだとか・・・
苦労せずに描いているように見えるけれど、長さんは苦労したように見せないだけ。どのように削るのか、凝縮するのか・・・絵と対話しながら描いていらしたと。

我が子たちも文庫の子どもたちも大好きな『キャベツくん』など、ロングセラーとしてずっと長さんの飄々とした世界観が子ども達に受け入れられ、親しまれ続けている、その背景には、苦労したように見せないけれども、実は生み出すための努力、削ったり、凝縮させたりしている過程があってのことなんだと、すごく納得したのでした。
まさに「名作は一日にしてならず。」という訳なのですね。そして、それは見る目を持っているものにはきちんと伝わっているということ。それが長さんの絵本の魅力なんだと思いました。


ちひろ9月5
展示を見た後は、お約束の^^
ティータイム。
ちひろ9月4
ちひろ9月6今回の展示・・・トイレの中にも長さんの絵が♪

しかも個室ごとに違う^0^

そんなしかけも楽しい原画展でした☆
ちひろ9月2


おはなしラッコ9月

9月13日(金) 10:30〜

未就園児のためのわらべうたと絵本の会「おはなしラッコ」の9月、開催しました♪ラッコ9月2

今回は、見学のお友達が4組。その中のお一人は昨年の秋、絵本作家塚本やすしさんの「猫とスカイツリー」散歩ツアーでご一緒したその本の編集者の方でした♪

その散歩ツアーのあと、産休に入られていたのですが、今回7か月になったお子さんと一緒に、またお友達も誘ってきてくださってうれしかった☆

ラッコ9月1
ラッコが始まるまでの時間は、思い思いに絵本を読んだり、貸出手続きをしたり、玩具で遊ぶ時間です。ラッコ9月3

そしてみんなが集まる10時45分ごろにお片付け。
今では、きちんと協力し合って片付けができるようになりました。
ラッコ9月4
お片付けの時間と、ラッコの活動時間をきちんと区別できるようになるのも、成長の証ですね。
お友達同士での協力も出来るようになってきました。

新しいお友達とも仲良くしていけそうですね♪

******************DSC_0259

導入 起こし歌 ととけっこう
ご挨拶遊び   ○○ちゃんとお友達
パネルシアター まんまるちゃん
手遊び      こぶたたぬききつねねこ
パネルシアター まんまるちゃん
手遊び      ぱんだうさぎこあら
わらべうた    このこどこのこDSC_0261
          めんめんすーすー
          とうきょうとにほんばし
          とっちんかっちん
絵本      『だっこし〜て だっこし〜て』木坂涼/長野ヒデ子
          こどものとも0.1.2 2013.4月号 福音館書店
350_Ehon_89094    


DSC_0262


 



わらべうた    えんやらもものき
          じぃーじぃーばあ
          にぎりぱっちり
          ちゅっちゅこっこ
          ももやももや
          おてんとさん 
          もどろもどろ
絵本     『くろねこかあさん』東君平 福音館書店

絵本     『おつきさま こんばんは』林明子 福音館書店

リトミック   じゅうごやさんラッコ9月7
        じゅうごやさん  じゅうごやさん 
        まるいまるい   じゅうごやさん
        ぽんぽこぽん それ ぽんぽこぽん
        ぽんぽこたぬきが よんでるよ
        
        じゅうごやさん じゅうごやさん
        まるいまるい  じゅうごやさん
        ぴょんぴょこぽん それぴょんぴょこぽん
        ぴょんぴょこうさぎが まってるよ 

絵本のある暮らし―子どものこころと言葉を育てる読書

9月9日(月) 10:00〜 @文京区水道端図書館

絵本講座昨年に続き、水道端図書館で絵本講座をしました。

家庭での絵本の読み聞かせの大切さをお伝えする内容でしたが、子育て中のママたちに加えてボランティアをしている方、絵本が大好きだという高齢者の方、そして図書館に職場体験に来ている中学生も聞いてくれました。

絵本をなぜ読むのか?基本は幼い子どもたちと一緒に楽しい時間を共有できるということ。この時間って、長い子ども達の人生から見ると、ほんとうにあっという間。短い時間です。 絵本講座4

その時間が、子ども達が思春期を生きていく中で、実は支えになって行くのです。何を読んでもらったかという記憶は定かでなくなっていくのですが、お母さんの膝の上で、腕の中で、寝る前の寝床で読んでもらった記憶が、子ども達が育っていくうえで、親子の信頼関係を築き、親離れ・子離れをしていく嵐の時代でも、その底流で支えになっていくのです。

ごくごく幼いうちは、絵本を読んでもらうことで、実際に出会っていく事物と、絵本に描かれているものとを指し示し、ことばを覚えていく助けにもなっていきます。実物とは違うものも同じ名称を持つことを覚え、それを結びつける作業を通して、ことばを覚えていく・・・抽象概念というものの基礎も作っていくのです。

物語の絵本に出会い始めると、子どもたちは実際の生活以上の体験を絵本の中でしていく・・・もちろん実体験絵本講座2に勝るものはないのですが、それを補い、概念化していくうえで、物語はとっても大切な役目を持っています。

そしてもうひとつ大切なおとは、語彙の形成。日常会話で使われることばだけではない、さまざまな物語に出会うことによって語彙数は大幅に 増えていきます。

絵本講座3どんな本を読んできたかによって、その人を作り上げていく・・・ということを、「どんな文筆家の伝記も、いつ、どんなものを読んだか、長々と論じておけば間違いない。ある意味、私たちを作り上げているものは、私たちが詠んだものなのだから。」という文言でジョセフ・エプスタインという作家が言っていますが、まさにその通りだと思います。

だからこそ、読んであげる絵本の質も成長していくにつれて問われていく・・・ということで、ロングセラー絵本の持つ力についてもお話し、おすすめの絵本なども紹介させていただきました。

絵本講座5まずは絵本を子ども達と楽しんでほしい・・・
絵本の楽しさを知った子ども達は、読んでもらうことが大好きになっていきます。

そして字を読めるようになっても、せめて10歳くらいまでは耳から聴く読書・・・読んでもらうことがすごく大事。
それを続けてほしな・・・と、ひとりひとりの方に向けてお伝えしてきました♪
 
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