シンガポールに住んでいた5年の間、ほんとうに何度も通った場所のひとつがシンガポール・ボタニックガーデン。つまりは植物園です。(2015年7月に世界遺産として登録されたそうです)
上の3人の子たちが学校に出かけたあと、幼稚園に入る前の次男を連れて、タクシーやバスでよく出かけました。広い芝生広場で駆け回り、リスを追いかけたり、変わった種類の木の実を拾ったり、白鳥を眺めたり・・・
シンガポールの生活は傍目には優雅に見えるでしょうが、実はとてもストレスの多い日々でした。夫は会社の中でNo.2としての責務があり、私は会社の婦人会を束ねる立場であったうえに、4人の子どもたちの子育てに教育問題・・・とくにこの教育問題は、家庭を揺るがすほどいろんなことがあって、心休まるのは文庫活動をしている時と、ここにきていろいろな植物を眺めたり、幼い次男と走り回っている時だけでした。
そんな思い出の場所に、この1月に夫の遺灰を少しだけ埋めてきました。
2003年に、ボタニックガーデンについて書いている記事が、削除予定のサイトに残っていたので、転載します。
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シンガポールの中心街オーチャードロードをほんの少し西に走ると、ブリティッシュカウンシルやアメリカ大使館の向こう側に広大な敷地を誇る植物園が見えてきます。
上の3人の子たちが学校に出かけたあと、幼稚園に入る前の次男を連れて、タクシーやバスでよく出かけました。広い芝生広場で駆け回り、リスを追いかけたり、変わった種類の木の実を拾ったり、白鳥を眺めたり・・・
シンガポールの生活は傍目には優雅に見えるでしょうが、実はとてもストレスの多い日々でした。夫は会社の中でNo.2としての責務があり、私は会社の婦人会を束ねる立場であったうえに、4人の子どもたちの子育てに教育問題・・・とくにこの教育問題は、家庭を揺るがすほどいろんなことがあって、心休まるのは文庫活動をしている時と、ここにきていろいろな植物を眺めたり、幼い次男と走り回っている時だけでした。
そんな思い出の場所に、この1月に夫の遺灰を少しだけ埋めてきました。
2003年に、ボタニックガーデンについて書いている記事が、削除予定のサイトに残っていたので、転載します。
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シンガポールの中心街オーチャードロードをほんの少し西に走ると、ブリティッシュカウンシルやアメリカ大使館の向こう側に広大な敷地を誇る植物園が見えてきます。
ここは1859年に開園。広さは52ha。東京ドーム11個半分の広大な敷地に国立の蘭園、自然そのままの熱帯雨林、スパイスガーデンにジンジャーガーデン、3つの池が配されています。
ここでは熱帯の植物を観察している日本人会自然友の会のメンバーだった友人に案内してもらった植物について紹介しています。が、走り書きのメモを取っているものの、聴き間違えたり書き間違えているものもあるかもしれません。
(その時はごめんさないm(_ _)m また本当の情報を教えてください!)
それでも大好きで何度も通った植物園のいくつかの植物をここに紹介しますね。
蘭園に行った時にはデジカメの電池が無かったり、花のたくさん咲く時期に訪れた時はデジカメ故障中だったり・・・まだまだ紹介しきれない場所や植物がいっぱい。
また機会を作って紹介したいと思っています。
![]() | シンガポール・ボタニックガーデンの正面ゲートです。 (タングリンゲート) 2003年に入ってからは改修工事中です。 この画像は2002年春のものです。 |
正面ゲート改修に先立って作られたミンデンゲートを入ってすぐの案内板です。 2003年になってゲートのそばにトイレもできました! 以前は正面から入るとトイレのある場所まで遠かったのです^^これで安心ですね。 犬の散歩用のビニールバックなども用意されています。 | ![]() |
![]() | シンフォニーレイクの大きなオニ蓮。 大きいものは直径1メートルを越えている。 |
パームバレイという広場の脇に生えている大きな木。テンブス。 綱のように見えるのは、気根? 大きくて見事な枝ぶりに多くの人が立ち止まって見上げています。 | ![]() |
![]() | 上と同じくテンブスの木。 左の人物は一生懸命この木をスケッチしていました。 |
![]() ↑これがナツメグの木。 黄色く見えるのが実。 →は地面に落ちた実。 内側の赤い皮の下に 黒い硬い実がある。 そこを削って香辛料にする。 実そのものもナツメグの いい香りがする。 | ![]() |
![]() | アリザという名前の植物。 白っぽく見えるのは若葉。 さやに包まれていて、出てきたときは白い。 まるで白い布が木につるされているよう・・・ これで一枚の葉っぱなのだそう。 複葉というのだそう。 |
↑と同じアリザの葉っぱ。 黄緑色の塊が一枚の葉。 でもいっぱい小さな葉っぱが集ってるの。 このときは花は終わっていたけれど、 花も複花でクス玉のような朱色の花がつきます。 | ![]() |
![]() | しめ殺しの木と呼ばれるインドゴムの木。 木の宿主の木に運ばれた種が芽吹くと、その幹にそって何本もの気根が垂れてきて地面に到達します。 そして気根同士が何本も絡み合い、網目状に癒着しながら、太く、上へと伸び、枝葉を茂らせ、最後は宿主の木を枯れさせてしまいます。 日本で観葉植物としてポピュラーなベンジャミンもこの仲間です。 |
↑と同じゴムの木を反対側から写しています。 木の上に見事に放射状に広がった大きな葉は、バーズネストファーン(鳥の巣の扇)という名前の着生植物。 シダの仲間で葉の裏側に胞子の袋が並んでいます。 | ![]() |
![]() | ![]() キャノンボールツリー、つまりは大砲のような大きな実をならせる。 花はカスタネットのような 形状。実は直接木の幹になる幹生花。 実は直径が15センチもあって本当に大砲の弾のよう。 |
これはクローブの木。 葉の間に見え隠れする白っぽいのがクローブの花。 そのがくを乾燥させたのが丁子。 これがかつての大航海時代に帝国列強がこぞって東南アジアに危険な航海をしながら求めたスパイスなのです。 もちろん↑に紹介したナツメグや胡椒と共に・・・ | ![]() |
![]() | ↑のクローブの木。 植物園の奥まった場所、スパイスガーデンにナツメグなどと 並んで植わっています。 |
これはドリアンの木。 この時は花も実もついていなかったのです。 2002年3月末に訪れた時にはびっしりつぼみがついていました。 その後3ヶ月ほどして見に行ったときにはもう花も実も終わっていました。 それがこの画像。 2002年4月ごろに行けば満開の花が見れたかも・・・・ ううう〜残念! | ![]() |
![]() | ボタニックガーデン・ビジターセンター脇の庭。 池や噴水、蘭の花々が配された庭は 訪れる人の心をホッと和ませてくれます^^ |
これもビジターセンター脇の様子。(Palm Court) すぐそばにはコーヒーショップもあるし、 木陰も気持ちいいので、ゆったり読書をしても素敵です♪ | ![]() |
![]() | 大きな板根です。 これはカポックツリーという名前。 木の高さは10メートルくらいになる。 熱帯の木は、根を地面深く張らない代わりに こうして板状に根を変化させて高い木の重さを支えている。 板根の壁の高さは大人の背の高さほどあります。 |
これは日本でも家具の材料として有名なマホガニーの木。 木の幹に出来ているコブが印象的でした。 植物園の傍を走るホーランドロードの街路樹にも植えられています。 | ![]() |
![]() | 日本で観葉植物としてとても愛されているパキラの木。 日本でも育てていたけど、せいぜいが鉢植え。 こんなに大きくなるんだよね。 |
これはパキラの花。 放射状に広がる羽根のようで、色は透き通るような白です。 | ![]() |
![]() | サゴパームの木。 椰子の仲間。 熱帯には椰子の仲間の植物が何十種類もある。 この木の幹から取れるでんぷんをちいさな粒状にしたものが、サゴパールと呼ばれるもので、中華料理のデザートに使われている。タピオカと同じような食感と形状で紛らわしいけれど、 タピオカはタロイモのでんぷん。 |
![]() サンドペーパーバインという名前の木。 花はきれいなコバルトブルー。 花が終わると五弁の花がくが 風にのってまるで風車のようにクルクル回りながら落ちてくる。 直径3センチくらいのこの実はなんともかわいらしい。まるで星のよう・・・ | ![]() |
![]() | これもテンブスという木。 これは上のほうでで紹介した木とは違って横に大きく枝を伸ばしている。 シンガポールの5ドル札の絵柄にもなっている有名な木。 |
黄色っぽい葉をつけたレインツリーの丘。 手前の斜面には落花生の黄色いかわいらしい花が一面に咲いている。 故人となられたシンガポールJCFの片岡先生が、黄色い葉が秋の木のように見えることから、ここを「秋の丘」と名づけて愛されていた。 私もボタニックガーデンの中で一番好きな場所。 | ![]() |