みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて28年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。保育士養成の場で仕事をしたこともありますが、今は図書館にかかわる仕事をしています。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

2018年01月

1月に参加した絵本関連イベント(絵本de哲学、JBBY,クレヨンハウスなど)

 あっという間に1月も残り2時間〜明日は2月、如月です。

 年初に8日の成人の日まで12連休をいただいた分、仕事が始まってみれば息をつく暇がないほどに忙しい日々が待っていました。

 1月29日にひとつ、2月に4つある講座や研修の準備、レジュメ等の作成のほかに、所属する部署での次年度の計画作成も佳境を迎え、また書評の原稿依頼も飛び込んで来て、自分のやるべきことのスケジュールをいかに管理するかが課題でした。

 そんな中でも、いくつかの絵本や児童文学に関するイベントに参加出来ました。


1月10日(水)19:00〜は、おとな絵本プロジェクトの初試み、「絵本de哲学」@readin & writen 田原IMG_0211へ。

 絵本を使った哲学カフェということで、いったいどんな感じなんだろう〜と出かけていきましたが、いつものおとな絵本プロジェクトのよみきかせナイトや他のイベントとまったく違った切り口での、絵本はひとつのきっかけでしかIMG_0218なく、そこから感じること、思うことを社会生活の中で考え、意見を伝えあいシェアし合うという、ああ、こういうのが哲学カフェなんだって思いました。

(哲学カフェ:wikipediaによると、は哲学的な議論(各哲学カフェでは「対話」や「話し合い」と称することが多い)をするための草の根の公開討論会。哲学者マルク・ソーテが1992年にバスティーユ広場近IMG_0212くのパリ4区側にあるカフェ・デ・ファールで始めたのが最初なんだとか)

 この日のお題は、前半が「本望」、で発題に使われた絵本が『おもちのかみさま』(かとうまふみ/作 佼成出版社 2017/12)
おもちのかみさま
かとう まふみ
佼成出版社
2017-11-28IMG_0214


 後半のお題が「生き続けるということ」で、発題に使われた絵本は『ぼくと2まい葉』(水田宗子/詩 小原風子/画 ポエムピース 2017/10)
ぼくと2まい葉
水田宗子
ポエムピースIMG_0213
2017-10-24


 私は残業で1時間遅れて参加したので、前半には参加できませんでしたが、どちらも自分では手に取IMG_0215らない絵本で、しかも読み方によっては哲学的でもあり、ひとりひとりの人生経験というフィルターを通して感じることは、千差万別。

 それを初対面の人たちと共有するというのは、面映ゆい一方で、全く新しい発見や気づきが与えられて面白かった。そしてその気づきというのは、自分の心の中を見つめなおすという形で深まっていくと感じました。


1月14日(日)14:00〜15:30 宇野和美さん『太陽と月の大地』朗読会 @銀座・教文館ナルニアホール

太陽と月の大地 (世界傑作童話シリーズ)
コンチャ・ロペス=ナルバエス
福音館書店
2017-04-15


 昨年4月に発行されたスペインの名作児童文学『太陽と月の大地』(コンチャ・ロペス=ナルバエス/作 宇野和美/訳 松本里美/画 福音館書店 2017/4)について、宇野さんがこの作品に出会った経緯や、この作品が描かれているスペインの歴史や地理を紐解きながら、宇野さんが心に深く残っている部分を朗読してくださるという会でした。IMG_0234

この作品が出た時に、私は仕事で作成しているサイトにはこんな風に書いています。

「世界史を学習した人は、記憶のどこかに「レコンキスタ」(国土回復運動)や「グラナダの陥落」という言葉が残っているのではないでしょうか。611年に興ったイスラム国家ウマイヤ朝は、710年にジブラルタル海峡を越えてイベリア半島に進出しました。それから1492年のグラナダ陥落までイスラム勢力
(ナスル朝)による支配が現在のスペイン南部で続くことになります。この物語はグラナダ陥落後のグラナダを舞台にして、16世紀のキリスト教徒とイスラム教徒との確執のはざまで育まれた友情と引き裂かれていく運命について描いています。当時、イスラム教徒は強制的にキリスト教に改宗させられ「モスリコ」と呼ばれていました。その後アラビア語の使用や生活様式の禁止令も出て、徹底的な同化政策が行われていたようです。
 この物語の中心人物はモスリコの老人ディアス。彼らの家族はアルベーニャ伯爵家に仕えていました。ディアスと、前当主ドン・ゴンサロは、主と使用人という関係というよりは、少年時代から一緒に過ごしてきた親友のような存在でした。
 この関係は息子の代になっても続くと思っていたのですが、アラビア語禁止令が出たことによって変化していきます。ディアゴの孫のミゲルは山賊となってイスラム教徒の反乱に参加していくのです。物語は、民族、宗教に引き裂かれる人々の、しかし同じ人間同士として理解することもできるんだというメッセージをも含んでいます。キリスト教徒とイスラム教徒の軋轢の歴史は、今も続いています。テロとその影響で難民になって他国へと逃れていく姿は、16世紀の物語としてではなく、今まさに中東とEU諸国で起きていることと重なります。
 この本は1984年にスペインで出版されIBBY(国際児童図書評議会)のオナーリスト、そしてヘルマン・サンチェス・ルイペレス財団(*)による「20世紀のスペインの100冊」にも選ばれて、長く読み継がれているということです。
 スペイン留学中にこの本に出会ったという宇野和美さんによる翻訳は、とても読みやすく、言葉が心に沁みわたってきます。世界史を学ぶYA世代に、ぜひ手渡したい1冊です。」→こちら

大変重いテーマなのですが、もともとの作品の素晴らしさに加え、宇野さんが美しい日本語で翻訳されていて、文学作品としてのクオリティの高さを感じました。また朗読という形で耳から聴くと、自分で読んだ時以上に情景が広がり、物語の中にぐいぐいと惹きこまれていきました。


1月19日(金)角野栄子の作品を読む―国際アンデルセン賞推薦作品から―(代田知子/前沢明枝) 18:30〜20:00 @神田神保町 ブックハウスカフェ

「JBBY国際アンデルセン賞講座―日本の子どもの本は面白い!国際アンデルセン賞推薦作品を読む」連続講座の第4回に参加してきました。

今回は角野栄子さんの作品を読むということで、事前に課題本が出ていました。
『サラダでげんき』(長新太/画 福音館書店 2005)

『モコモコちゃん家出する』(アイウエ動物園シリーズ1 にしかわおさむ/絵 クレヨンハウス 2006)(初版は1993年)




『大どろぼうブラブラ氏』(原ゆたか/絵 講談社 2011)

『トンネルの森1945』(大庭賢哉/装画 KADOKAWA  2015)
トンネルの森 1945
角野 栄子
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-07-17




 この日も残業で、会場に1時間以上の遅刻、私が行った時は『大どろぼうブラブラ氏』の感想をみなさんが口々に言っているところでした。

 ちらりと耳に入ってきたのは、角野栄子さんの作品は東京子ども図書館の選書からは漏れていると常にご本人がぼやいているということ。
 実はそんなことはなくて『ないしょのゆきだるま』(大島妙子/絵 あかね書房 1998)、『チョコレート・ウェディング』(ポージー・シモンズ/作 角野栄子/訳 リブロポート 1992)、『魔女の宅急便』(林明子/画 福音館書店 1985)は選定されているんですよ。(児童図書館基本蔵書目録1『絵本の庭へ』、児童図書館基本蔵書目録2『物語の森へ』東京子ども図書館刊より)

 児童文学者の野上暁さんの話では、角野さんはそう言っているけれど、彼女は今を生きている子どもたちに寄り添った作品が描ける作家であること、とにかく取材をしっかりしていて、今の子どもたちの興味や関心に合っていてずっと読まれているところがすごいんだってこと。またいろいろな文体で書き分けているところもすごくて、『魔女の宅急便』をはじめとして多くの作品が世界に翻訳されて読まれていることを考えると国際アンデルセン賞の推薦に相応しいということでした。私も思わずそうだと頷きました。

 というのも、初めて角野さんを仕事を通して講演会にお招きした時にも講師控室で、東京子ども図書館の選書の厳しさや基準というものを仰っていたことを鮮明に覚えているからです。(2010年のこの時に〜→こちら


1月20日(土)16:00〜クレヨンハウス子どもの本の学校「佐藤多佳子さん」IMG_0251

IMG_0249児童文学作家の佐藤多佳子さんのお話を聞きに行ってきました。

年齢は私より3歳ほど若い佐藤さん。でもその読書歴はすごくかぶっていて、お話を伺いながら「うん!うん!」と頷いていました。

とにかく本を読む以外にゲームがあるわけでもインターネットがあるわけではないので、いなごのように様々な本を読みつくしたってこととか、「新平家物語」など歴史を扱った大河ドラマが好きで、それがまた読むことに繋がったこと、気に入った作品は繰り返し読んだこと、「赤毛のアン」とか「ムーミン」などを読んだこと、中学の図書室が人生で一番好きな図書館だってこととか、この頃から書くようになって中学3年生の時に原稿用紙100枚の作品を書いたなんて!(実は私もその頃は、児童文学作家になりたくて書いていたのでした・・・ただ、自分の書く物よりも面白い本がたくさんあって、ああ〜自分は書き手ではなくて、読むほうが向いてるって、早々に諦めたのでした)

高校2年の担任の先生は数学科の教師だったそうですが、ある日のクラス日誌の隅っこに「リンドグレーンが好き」と書いたら、その数日後佐藤さんを呼び留めて「僕もリンドグレーンが好きだよ。うちで飼ってる犬はピッピっていうんだ」って声をかけてくれたそうです。「子どもの本が好き」という思いは誰とも分かち合えない聖域だと思っていたのが、先生と分かち合えたのは嬉しい体験だったそうです。

それで青山学院大学の文学部に進み、児童文学作家で翻訳家でもある神宮輝夫先生が顧問という児童文学サークルに入ったそうです。佐藤さんはアーサー・ランサムも大好きで、その訳者である神宮先生に会えるって言うので、すごく嬉しかったそう〜

大学を出た後、会社勤めしたものの、やっぱりもう一度チャレンジしたいと仕事を辞め、両親にも宣言して一年間引きこもり「公募ガイド」で見つけては書いて応募したそうです。そしてMOEの童話大賞を『サマータイム』で取るのです。

その後、さまざまなテーマで若い人たちの姿を描いてきたわけですが、いつも入念な取材をするのだそうです。特に高校陸上部の短距離走の選手たちを描いた『一瞬の風になれ』も、高校の陸上部にがっつり取材したそうです。

今は『シロガラス』シリーズが好評な佐藤さん。今はtwitterで読者の方から直接いろんなことを聞いてるとか・・・今回も講座に先だって「児童文学や小説などの世界で、あなたが行ってみたい場所や、あってみたい登場人物を教えてください」と聞いて、RTしてくださった人たちの意見をまとめて渡してくださいました。なので早速フォローしました♪

次の作品も楽しみにしたいと思います〜

1月の美味しいイベント2つ(鍋パーリ―とカカオラボ)

1月も残り1日。日記(このブログのこと)が1月4~5日に訪れた広島のことだけで終わってる・・・

しかもそれをupしたのは、18日のこと。なんとなんと!あっという間に時間が経過してしまいました。それはこの間、仕事が忙しくて、夜帰宅してまたPCを開く余力が残ってなかったということもありました。

今日はなんとしても、1月にあったことを書き記しておきたいなと思います。

1月6日(土)17:00〜 @はなちゃんち
広島から帰った翌日、おとな絵本プロジェクトの元運営メンバーのはなちゃんちの鍋パーティーに参加しました。吉祥寺エリアにあるはなちゃんちまで自転車で行ってきました。

はなちゃんが家庭菜園で作ったお野菜を使っての鍋パーティー。特に大根まるまる1本をすり下ろした雪見鍋が野菜のうま味が出て、すごく美味しかったです

参加したのは、現役運営メンバーの若手二人(二人とも20代、うちの次女と同年代か、それより下でIMG_0170す)と、はなちゃんと一緒に元運営メンバーだったエリツィン、そしてはなちゃんと同い年の地元吉祥寺住まいの女友達と、みんな私よりも二回りももっと若いみなさん。
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でも、そんなことを気にせず、いろんなことをお喋り出来て楽しかったです。とくに貧困家庭の子どもたちの支援に関わっているエリツィンの話は、今、図書館に来たことのない子どもたちにどうアプローチしようかと考えていたので、すごく興味深かったです。

平成26年にお茶の水女子大から発表された「平成25年度学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」によると、家庭の経済状況と子どもの学力には相関関係があって、経済に余裕があればあるほど子どもの教育にお金をかけられるので、学力も高くなるというのは、誰も疑わない部分。

その一方で、経済的に不利な家庭でも、成績の高い群があり、その分析を進めていくと、そうした家庭の特長として、早寝早起き朝ご飯(規則正しい生活)と家族での図書館通い(幅広い読書体験)や、新聞、ニュースの話題を家族の会話で取り上げているということが挙げられていた。(→こちら

そんなわけで、図書館が子どもたちの学力格差を縮める何かが出来るんじゃないかなって、ここ2年くらい考え続けていたので、地域の中で子どもたちを支援しようというエリツィンや、またはなちゃんも地域のコミュニティ作りを考えているので、とても刺激を受けました。

実は、鍋パーティーの最中にアメリカにいる次女からライン電話(ビデオ通話)がかかって来ていて、私が自分と同世代の若い人たちと一緒にいるのを見て「お母さん、なんでそんな若い友達がいるの?」って驚いていました。絵本のおかげだよ〜と答えました。

美味しいお鍋と、若い人たちからの刺激で、なんだか心も体もぷるぷるになった気がしました


1月8日(月・祝) 13:30〜 カカオラボ@come cafe & Osamu bar

友人の薫さん主宰のスープラボで知り合ったTさんご夫妻が主宰されているカカオラボに参加しました。

生のカカオ豆を焙煎して、粉にし、低GI値のハニーココナツを使って作るヘルシーなチョコレート作り20180108カカオラボ2です。

生協などの勉強会で少しはわかっていたつもりですが、市販のチョコレートは添加物がいっぱいなことも改めて知りました。というのも、カカオ豆100%っていうのは、とても高価になるんですよね。


20180108カカオラボ3詳しい作り方などのレポは、カカオラボのブログの中にもあるので(→こちら)気になる方はぜひ!
カカオの実の種がカカオ豆。右の茶色いカカオの実は乾燥してしまったもの。収穫時のカカオの実は青く瓜のようなんだそうです。(そういえばシンガポールではカカオの実が木になっているのを見たことがありました!)

←今回、使われたカカオ豆はエクアドル産アリバ種とのこと。かなり希少なカ20180108カカオラボ4カオ豆なんだそうです。

そのカカオ豆をお湯で洗って乾燥させてものを使います。輸送中にカビが生えてしまうこともあるというので、手間でもお湯で洗うことが肝心なそうです。
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金網ざるをふたつ合わせたものを使って直火で焙煎します。

参加者みんなが交代で網を振るって、カカオ豆に満遍なく火が通るように焙煎します。30分から45分くらい続けます。

20180108カカオラボ6焙煎したカカオ豆を広げて冷まして、選別していくのです。硬い豆の殻をやぶって、中の胚の部分を取り出します。
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とにかく、この選別が大事・・・

みんなで手分けして、欠けているものや、傷んでいるところを選り分けて、指の腹で押して殻を割って胚を取り出す間も、世界のチョコレート事情をTさんが丁寧に話してくださって、すごく勉強になります。
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←これが今回の材料。添加物一切なし。
カカオ豆と、ハニーココナッツだけ・・・20180108カカオラボ9

このカカオ豆をグラインダー(よめっこ2)に入れて、混ぜます。
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そこへ、インドネシア産のハニーココナッツと純正のカカオバターを入れて、ペースト状にするのです。←この状態のものがカカオマスというのだそうです。


20180108カカオラボ11それをシリコーン製の型に流し込みます。

今回4つのグループに分かれて、甘さが違うチョコレートが4種類。一番甘い(ハニーココナッツの割合が高い)ものほど白っぽくなっています。

20180108カカオラボ12参加者みんなが(この日16人くらい)型に流し込んだあと、余ったカカオマスにはポン菓子にかけたり、飾りのチョコを入れて、試食用に・・・20180108カカオラボ13


このポン菓子も、減農薬の農家のものなんだそう・・・

ドライフルーツも無農薬、あるいは減農薬のこだわりのものを使っていました。



20180108カカオラボ16また雑味の入らない珈琲の淹れ方も教えていただきました。

雑味は豆の中に含まれる埃やカビの味なんだそうです。カカオラボの珈琲豆は焙煎前に、カカオ豆と同様お湯で洗ってから焙煎しています。

でも大量生産の珈琲豆は、生豆をそのまま洗わずに焙煎してしまう。

生豆を船で運ぶ途中、麻袋に入れられた状態で長期間保存され、その際船内でいわゆる燻蒸という形のポストハーベストが行われていて、洗わないと豆の表面についた埃やカビ、農薬は落とせないのだとのこと・・・

スタ〇も、ド〇ールもそしてコンビニなどの安い珈琲も、まず豆を丁寧に洗ってから焙煎しているところはないとのこと。それをするかどうかで全然味が違うのだというのです・・・20180108カカオラボ14

それからハンドドリップでも最初の濃厚な濃縮液だけにして、あとからお湯でわるほうが雑味が出ないとのこと。最後までドリップし続けると、雑味が混じってしまうとのこと。

たしかに、最初のほんのわずかな濃縮液をお湯で割ったほうがすっきりと美味しいことがわかりました。

この日は参加者の男性(この日主宰のTさん以外、黒一点だった方)が、手作り味噌(オサムバーで行われている手作り味噌のワークショップで作ったもの)入りのシフォンケーキと、純正チョコレートで作ったチョコレートケーキを焼いて来てくださって、珈琲と共にいただきました。なんでもリタイヤしてからお菓子作りに目覚めたのだそう・・・とても美味しかったです。


年明け早々の、美味しいイベント・・・もう4週間以上経ってしまったけれど、どちらも元気と健康をいただいた会でした♪

広島へ母に会いに行く・・・

2018年1月4日(木)〜5日(金)
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本来ならば世の中が初出勤となっているこの日、朝早起きをして、広島へと向かいました。(勤務先の初出勤は5日なので、実際は5日のみ有給休暇を取りました。)

朝8時30分東京発ののぞみは、思った以上に空いていました。3人並びの席の窓際だったのですが、なんと大阪まで隣2席とも空席でした。(大阪から通路側に乗ってきた方も、同じ広島で降りました)
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途中で富士山がくっきりすっきりと姿を見せてくれたり、滋賀県内走行中には雪景色が見えたり・・・

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車窓を見ていると飽きません。そんなこんなで4時間の新幹線の旅もずいぶん慣れました。7月の両親のケアハウス入居以来、8回目の広島訪問です。

初日は、12時半過ぎに広島駅に到着、可部線で移動中に弟から連絡が入り、アストラムラインに乗り換えるつもりだった大町駅でピックアップしてもらってケアハウスへ。

母はデイサービスへ行っていて不在でしたが、帰ってくるまでの2時間で遺産分割協議書の打合せ。

東京から広島に転入した時に、母の印鑑証明は作っていないので、母が帰ってきたら区役所にまずは連れて行くことになりました。

ケアハウスの入居の際に入居金として預金をかなり減らしているので、父の遺したものはそんなに多くないものの、母の今後のケアに使ってもらうために弟が一括相続できるようにと思っています。

私たち兄姉弟はともかく、父には病死した前妻がいて、前妻(実は長兄、次兄の母)が亡くなった時に2歳前だった姉は、前妻の妹のところに養女になっていますが、その姉も、それから長兄が16年前に亡くなっているので兄のところの3人の子(父にとっては孫、私たちにとっては甥と姪)も、相続人となります。遺産分割協議に関しては父の葬儀の際に口頭で了承を得てはいるのですが・・・それぞれ遺産分割協議書にサインと印鑑証明を添えて押印をしなければなりません。

全員が一堂に会してということが出来ないので、一人がサインして押印したら印鑑証明をつけて弟へ送りなおし、また弟が次の人へ送って・・・を繰り返すことになるんですよね。出来る限り負担が少なくて済むように、打合せ〜。兄の子達の場合、加えて祖父である父との関係がわかるよう兄の戸籍謄本が必要なこともわかり、それは弟妹の私たちでは請求できないこともわかり、それも甥っ子に依頼することになりました。遅々として進まない相続手続き・・・ひとつひとつを確実に進めるしかないですね。

私の夫の遺産相続の経験から弟には二人が元気なうちに葬儀費用は弟名義口座へプールするように進言してあったので、急いで銀行預金を相続しなくても済むのですが。
それでも相続する額が少なくても、手続きはとにかく煩雑です。

この日、3時にデイサービスに迎えに行き、その足で区役所へ。受け付けてもらうまで40分以上待たされ、受け付けてもらってから印鑑証明が出来上がってくるまでにさらに30分以上。母も待つだけでぐったり。高齢者には、相続手続きって過酷だなぁ。こうして子どもたちがいる場合はいいけれど、夫婦二人だけの場合、高齢になって配偶者と死別した場合、前もってある程度準備しておかないと大変だIMG_0104な・・・

それでも母の印鑑証明が受け取れて、一歩前進。


この後、弟がここがいいんじゃないかなと探しておいてくれた広島の中心部を見下ろすことのできる墓地の下見にも行ってきました。

夜は県庁の向かいにあるリーガロイヤルホテル広島に宿泊しました。ここ、すぐ隣がひろしま美術館にIMG_0112広島中央図書館なので、夏から何度も予約を試みるもいつも満室で諦めてましたが、今回初めて宿泊できました。IMG_0112

24階のフロアーからの眺めもよかった。目が覚めると・・・原爆ドームや平和公園、そして向こうの方に薄っすらと宮島の姿も見えました。


IMG_0118窓辺に立って、明けていく空を見ながら、原爆投下された73年半前のあの日、ここから見える一面は真っ黒焦げな焦土と化していたんだな・・・と思うと、背中がしゃんとなって、この景色に平和を祈りました。IMG_0117

母のケアハウスへ行くまでに、中央図書館と子ども図書館にも寄りました。








IMG_0124子ども図書館は道路を挟んで西側の広々とした公園の中にありました。


IMG_0128広島子ども図書館は、戦後の焦土の広島に、カリフォルニア州の日系人、広島県人会の人々が寄付を集め、それで建てられたのだとか・・・

戦時中の日系人も、とても辛い思いをしたはずなのにと、なんだか胸が熱くなりました。
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IMG_0145ここの図書館で作っている児童書のリストがクオリティが高いことを、朝活絵本会のYさんに聞いていたので、それをゲット出来て、とても嬉しかったです。

母のところへ早く行ってあげたくて、中央図書館も子ども図書館も、それぞれ15分くらいの滞在でしたが、次にまた来た時に、ゆっくり立ち寄ろうと思います。

母のところへ向かうと、ケアハウスの1階に降りてきて、私が到着するのをずっと待っていたのだとか。図書館にあれ以上長居しなくてよかった・・・待ったのは5分くらいだって言ってたからホッ。

母は、父が亡くなった後、ケアハウスから出向くデイサービスに行くのも億劫がり、一時期部屋に一人籠っていたらしいのですが、ケアハウスのスタッフさんが声をかけてくださって、クリスマスあたりから、いろんなプログラムに参加できるようになった模様。

そりゃ、配偶者が亡くなるって寂しいよね・・・わかるわかる。その気持ち。もっと近かったら、もっと来るのになぁ。

IMG_0137(Edited)今回は母の娘時代のアルバムを持って行って、思い出話に花を咲かせました。

左の写真は女学校を卒業する前に親友のマサコさんと撮った記念写真。左が母で右がマサコさん。IMG_0138

右の写真は、母が嫁ぐ前にマサコさんと再会した時の写真。マサコさんはすでに結婚されていた模様。

IMG_0011父の所へ嫁いでからは、会う機会がなかったという・・・

お互い91歳。マサコさん、どうされているのかな。母が思い出を話すとき、ついこの前のことのように話すのが、すごく少女のようでした。

それにしても母と私はまったく似てない・・・私は父に似てのっぺりしたまさIMG_0133に日本人顔、母は当時から日本人離れしていたようで、でも「黒んぼ」ってからかわれていて、嫌だったとのこと。「美少女だったと思うよ」って言ったら、すごく照れていました。

また次に会いに行ける日を楽しみにしていよう。

今さらながら・・・年末のことを

今日は1月13日。松の内も終わる頃に、年末の記事をUPするとは・・・という感じですが、ブログに書きそびれていた絵本で出会ったお仲間との、年末にあったもろもろを記しておくことにします。

というのも、ここんところ、「あれ、何年の出来事だったっけ?」「〇〇さんと初めて会ったの、あの会だったっけ?」っていう友人との会話で、ブログを遡って、「ああ〜この時ね!」っていうことがあったので、やっぱりいろんな出来事を記しておくことって大事だなぁって思ったからです。

まずは・・・

2017年12月21日(木)朝7:00〜 @水天宮前 芸術村20171221朝活絵本

おとな絵本プロジェクトの朝活絵本に参加しました。昨年2月に母が骨折して以降、バタバタが続いたため6月からはナビゲーターを若い後輩にバトンタッチ。娘のようなAさんが、よく準備をしてここ7回面白い絵本研究を続けてくれました。

12月の回は2017年に出版された中で一番印象深い絵本を各自が選んで持参しました。
参加者ひとりひとりが、まったく違うコンセプトで、まったく違う絵本を選んで来たって言うのも面白かったです。

私は『わたしたちのたねまき』と、『パパおふろ』を選びました。


パパおふろ
きくち ちき
文溪堂
2017-06-07


2017年12月21日(木)19:00〜 @茗荷谷 学下コーヒー

絵本の100年と未来研究会の「絵本の300年を旅する」(2017/11/26)反省会&忘年会へ。
2017122100年絵本
これからの研究課題について、いろいろ意見を出し合いました。その後は持ち寄りのパーティーに。私は実はこの日の朝活に行く時から、絵本のほかにワインを2本トランクにつめて、ゴロゴロと引っ張って行っていたのでした。


もう一人ワインを持ってきたメンバーがいて、全部で3本ワインを空けました^^

絵本を取り巻く状況、おとなが読む絵本がブームになっている中で、絵本の中にあるジェンダーの問題をどう考えるのか、そのあたりを追求していくことになりそうです。これからもこちらの研究会の動向、注目していてください。


2017年12月22日(金) 19:00〜 @芝大門 おでん屋桔梗

絵本の活動で親しくなった友人たちと、芝大門にあるおでん屋さんへ。20171222芝おでんやさん

2009年に私がtwitterを始めた当初に絵本に関するツイートで仲良くなったくまこさん(一緒に旅も何度かしている)と、おとな絵本プロジェクトの運営メンバーのあーちゃん(あーちゃんとくまこさんは、別のよみきかせプロジェクトで知り合って)の3人で、2016年の11月に続いての桔梗集合。

ここの女将さんは、あーちゃんの高校の大先輩。(愛知県出身)そんなこともあって、ここはその高校の同窓生がたくさん集まるところなんだそうです。

この日の夜もカウンターにぎっしりお客さんが。そのうちの一つのグループはその高校の同窓生の方々(あーちゃんの10歳くらい上のおじさま方)でした。

野菜(たまねぎやトマト)のおでんが美味しかった


2017年12月30日(土) 17:00〜 @コルボ7 あーちゃんハウス
20171230薬膳おせち料理教室3
あーちゃんハウスでの薬膳おせち料理教室に参加してきました。当のあーちゃんは、芝大門での忘年会のあと、クリスマスの朝から実のお父様の容態が悪化し愛知へのご実家へ。28日にお父様を看取られ、この日が葬儀の日になりまし20171230薬膳おせち料理教室2た。

でも会場となったあーちゃんハウスは、スタッフによってオープン。この日の講師は、次女と同学年の若い薬膳料理の先生、奥村美沙さん。
20171230薬膳おせち料理教室4
まず薬膳の考え方をしっかりとわかりやすく説明してくれて、手際よく、また手間をかけない、それでいて美味しい料理のコツも伝えてくれました。

その後、料理のデモンストレーションを見て、それぞれがかまぼこの飾り切りやぶりの照り焼きなどを実施。実は昼の部の方々が煮ものなどは仕20171230薬膳おせち料理教室6上げてくださっていたので、夜の部の参加者は片手に缶ビー20171230薬膳おせち料理教室5ルをもっておしゃべりしながら、詰めていくという作業が中心でした。



20171230薬膳おせち料理教室7わいわい言いながら、お重に詰めていくのも楽しかったです♪
20171230薬膳おせち料理教室8詰め終わった後は、参加者のひとりが手作り絵本を披露して、読んでくれたり・・・

スペシャルな時間が過ぎてゆきました。

長女が迎えに来てくれて、一緒にお重箱を運んでくれました。


どれも絵本が繋いでくれたありがたいご縁でした。

冬休みに行った絵本原画展2つ

12月28日(木)11:00〜 @板橋区立美術館

本来29日まで出勤なのですが、28日から有給休暇を取って冬休みにしました。IMG_9798

28日は自転車で板橋区立美術館まで行ってみることに!8月に車で行った時に、一方通行の道が多くて自転車だったら直線距離で行けるのに〜と思ったことと、美術館に駐車場が無かったこともあって、自転車で行ってみようとずっと思っていたのでした。車で20分だから40分で着けるかなと予想しましたが、実際には途中で少し道を間違えてしまったこともあり45分ほどで到着しました。

1月8日まで開催している世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」展。

以前、茅野の今井書店で教えてもらった絵本、『夜の木』の原画もあるということで、どうしても見ておきたかったのです。
夜の木
バッジュ・シャーム
タムラ堂
2012-07-17

手漉きの紙にシルクスクリーン印刷し、手製本したハンドメイド本の美しさは、その本を手にしてみるとため息が出るほどです。

IMG_9750 (編集済み)
1995年、最初にタラブックスから出版されたハンドメイド本『はらぺこライオン』(日本語版:インドラブラミット・ロイ/絵 ギータ・ウォルフ/文 酒井公子/訳 アートン 2005)の原画


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『123インドのかずのえほん』(日本語版:ドゥルガ・バーイ/絵 アヌーシュカ・ラヴィシャンカル、シリシュ・ラオ/文 石津ちひろ/訳 アートン 2005)

インド南部チェンナイを中心とした土着の民族画家を起用した細やかな線、ユーモラスな動物たちの表情・・・どれも魅力的です。


IMG_9752『スルターナの夢』(ドゥルガ・バーイ/絵 ベーグム・ロキヤ/文 2005)などは、「女性が知性と思いやりで戦争のない世界を統治するという物語」なのだそう。(未邦訳)

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タラブックスの本の中には、女性がしなやかに活躍するものが多くありました。




IMG_9755『チュルキー・ブルキー 詩の本』(ドゥルガ・バーイ/絵 ギータ・ウォルフ/文 2010 未邦訳)は、「画家ドゥルガ・バーイの子ども時代の歌や逸話を聞き取り再話したもので、楽しく元気で積極的な少女を描きながらも、インドの部族社会で女性として生きると葉どういうことなのかも表してIMG_9756いる。インド文化の多様性を映し出した絵本」なんだそうです。





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会場にはたくさんのタラブックス社製の絵本の原画がびっしりと展示されていました。

それでも圧巻は、『夜の木』の原画です。

手刷りの作品ですが、面白かったのは多くの国の言葉に翻譯されて出版されているのですが、少しずつ表紙の絵が違うのです。IMG_9761

これにはびっくりでした。クリックすると拡大するのでぜひ確かめてみてください。

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IMG_9764木の枝、ひとつとっても表情豊かです。




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細部にまで丁寧に描かれ、彩色されている木は、どれも同じものはなく、いくら見ても飽きないのでした。
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会場の入り口にあったゴンド族のマスク。

これを見ていた親子連れが「あっ『ぶたぶたくんのおかいもの』の顔面パンだ〜」と声をあげていました。IMG_9785

ぶたぶたくんのおかいもの』(土方久功 福音館書店)が手元にある方はぜひ確認してみてください。たしかにそっくり♪

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見応えのある展覧会、地方巡回も決まったそうです。(詳細は不明)


ぜひ機会があったら、ぜひご覧になってくださいね。図録も出ています。展覧会へ行けない方はぜひ図録だけでも!



IMG_0069さて、年が明けて1月2日(火)の午後は近所にあるちひろ美術館・東京へ行ってきました。(こちらは自転車で10分)

ちひろ美術館開館40周年 日本の絵本100年の歩み」展を開催中。

1910年代の絵本に始まり、現代活躍中の絵本作家による絵本の原画にいたるまIMG_0070で、時代の背景とともに、子どもたちの絵本がどのように変化してきたのかが、時代の流れと共にわかりやすく展示されていました。

こちらも図録が出ています。(→こちら


2000年以降の絵本画家として荒井良二さんをはじめ、はたこうしろうさんや100%ORANGEさん、ミロコマチコさん、酒井駒子さんなどが名前を連ねていて、たしかに絵本の歴史に残っていく人たちだなと思いました。

ちひろ美術館・東京は2日が、今年の初開館日。冬休みで小さな子を連れた若い夫婦などで賑わっていました。とくにまだ赤ちゃんを連れた親子が熱心に絵本を手にしていて微笑ましかったです。

ちひろ美術館は、2月中は冬期休館に入ります。現在の展示は1月31日まで。ぜひぜひお見逃しなく!
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