みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて28年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。保育士養成の場で仕事をしたこともありますが、今は図書館にかかわる仕事をしています。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

2018年03月

Dear Women!国際女性デーに

3月8日、今日は国際女性デーです。TKY201003230212

1975年の国際婦人年に3月8日が国際婦人デーとして定められ、今年のテーマは「今こそ行動を:女性の生活を向上させるために農山漁村及び都市部で活躍する活動家たち(“Time is Now: Rural and urban activists transforming women’s lives”)」なんだそうです。そうそう、来月発行されるある書評誌に「私たちには声をあげる権利があるのだ」という題であるYA向け児童文学の書評を書いてます。

まさに声をあげて行動していいんだよ!昨年巻き起こった#MeToo運動のことなどを思い起こしています。

2月21日に実施の絵本コーディネーター東條さん主宰の「絵本の100年と未来研究会」で、取り上げたテーマが「絵本とジェンダー」。

絵本の世界も、特に日本の絵本は男女の役割がステレオタイプ的に描かれていて、いろいろ調べていくと明治時代の家制度の考え方、つまりは日本帝国憲法にいきつく。富国強兵を推し進めるためには、男子には立身出世とお国のためなら命を捨てることも厭わない忠誠心を徹底的に叩き込み、女子には良妻賢母として家で夫を支え、銃後を守る、おとなしく我慢強い勤勉な堅実な女性像が刷り込まれていったのです。男女七歳にして席を同じうせずと区別され、別々の教育目標が立てられました。
子どもの本の世界でも男の子向けと女の子向けとが完全に分離していたのです。(明治後期は単行本というより子供向け絵雑誌の形での出版が多かった)

戦前は女性には選挙権もなく、家長の元で嫁ぎ先も決まるなど、自分の意志を貫くことが難しく、いろんな意味で差別されていました。だからこの国には男尊女卑という考え方が根強いのです。(儒教の影響も大きいとみて良いでしょう)

とくに今、この国を牛耳る政治家たちはその思想にどっぷりと漬かっている世代で、「女は産む機械」と言ってみたり、「女性活躍社会」と口先だけは威勢がいいけれど、「仕事も家事もなんでもマルチに出来る」ような結局は男性にとって都合のよい女性像を目指しているのです。

tulip3自民党の憲法改正案では、基本的人権を制限したうえで、育児も介護も家庭の責任と位置づけようとしています。それって、公的なサービスに寄らず、家庭で、つまりは女性が家にいて家事や育児、介護を担うことを良しとする考え方。時代に逆行しているとしか思えないのです。そんな中で迎える国際女性デー。日本はジェンダーギャップ指数が世界144位。議員も、会社の幹部も、研究者でも女性の割合は少なく、すごく遅れているんです。


朝日新聞では、国際女性デーを前に、「Dear Girls」という特集を2月21日から組んで来ました。(→こちら

そのトップを飾ったのが、上野千鶴子さん。既得権の『おじさん同盟』崩すことから上野千鶴子 2018/2/21

上野さんの主張は痛快ですおじさんである男性たちは、無意識的に戦国時代から女性や子どもを人質にしたりと、道具のように扱ってきた男尊女卑の考え方が、根強く沁みついてしまっているのでしょう。それは育ってきた環境によるもので、ずっと女性が我慢してきたのを当たり前として受け止めてきているのです。

どの男性も女性から生まれなかった人はいないというのに。その既得権って、もう100年も150年も前からあるもので、変わってないのでしょう。

そうした古い体質を引きずっているので、個性を大事にと口先では言われていた子どもたちが社会に出てみると、いきなりジェンダーギャップにぶつかって、生き辛さを感じてしまう若い人たちが多いのだと思います。

私は男女平等だとは言っても、性差は歴然としてあると思います。子どもを産めるのは女性だけ、産む性として毎月のように月経があり、妊娠すれば自分とは違う生命を自分の体の中で育み(体は当初は異物として反応するので悪阻などの酷い症状が出てしまう)、そして出産は時として生命の危険も伴うこともあるほどで、その間男性とまったく同じようにすることは無理。そこには配慮が必要だと感じています。

でも、自分の人生を生きることにおいて、「男だから」「女だから」ということで制約を受けるのはおかしいって思います。

一方で、家族のために長時間労働をして家計を稼ぐことを、ひとりで担うべきだって刷り込まれている男性だってほんとは生き辛いんだと思います。もっともっとゆるやかで、いろいろあっていいじゃない?

私の娘時代は、新しい考え方が台頭しつつも、親世代が完全に男尊女卑の価値観に染まっていたので、その影響を完全に受けています。25までに結婚できないと「売れ残りのクリスマスケーキ」だと言われていました。

私が4年制大学を受験するといった時に、母やおば達から「女の子は短大を出て花嫁修業すべき。行き遅れるよ」と反対されました。大学院への進学を決めた時には、母に「あなたは結婚する気はないのね」とも言われました。まるで脅迫のようでした。(母に相談する前に出願してましたけど)

そして院生時代は、おば達によるお見合い作戦に翻弄されました。つまりは25までに決めなさいと・・・美人でもないあなたは、頭でっかちになるとますます行き遅れるからと、悲壮なまでに心配してくれたのでした。 

縁あって26歳で(母たちの望んだ25歳前っていうのは無理だったけれど)夫と結婚したのですが、義父tulip2母は実家の両親に輪をかけて保守的。女性は家にいて、家事育児を完璧にするのが当たり前、文庫活動を始めた時も、幼稚園の母の会の活動をしていた時も、「家のことを完璧にやった上であれば、やってもいい」って感じでした。

一人っ子で、義父母の考え方をどっぷり受け継いだ夫は優しかったけれど、価値観はがちがちの男尊女卑。いつだったかなぁ・・・友人たちと家の近くへ飲みに出かけたら9時前にすごい形相で迎えに来て、「子育て中の母親が子どもを家において(夫に預けて)いつまでも飲んでいるなんて、なんたる破廉恥!」と叱られたのでしたよ・・・(夕食程度なら許せるけれどと)

そんなわけで、文庫活動に文句を言われないために、家事育児は完璧にこなそうとかなり無理をしました。それこと自身は嫌いではなかったし、家事ってクリエイティブな仕事だなあと、それなりに楽しんでいましたが、同じことを子ども達の世代に押し付けたくないというのが私の今の気持ちです。

で、「絵本とジェンダー」でいろいろ男女差別について調べていたサイトをいくつか貼っておきます。

厚生科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業)分担研究報告書
明治近代以来の法制度・社会制度にみる児童の養育責任論とその具体化に関する分析

主任研究者 田澤薫(国際医療福祉大学講師)

「戦後史における母親像の変遷と母子関係に関する研究―男女共同参画社会への視座―」


不道徳お母さん講座堀越英美

赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。
境 治
三輪舎
2014-12-16






2月初めにバズッた「あたしおかあさんだから」に関連するいろんなことも含めて、相変わらず子育てにおいて母親の負担が重いわけで、それをこれからは変えていかなきゃって思います。

そうでないとワンオペ子育てのしんどさが、若い女性たちを押しつぶして、ますます少子化が進みそう。

また、子どもが生まれても、いざ仕事に復帰しようにも保育所問題が立ちはだかり、活躍しようにも活躍するためのスタートラインにも立てないっていう現実に、ますます少子化は深刻になりそうです。

そんな中で、サンフランシスコ郊外に住む姪っ子が、子育てのシェアするサイトを立ち上げました。スタンフォード大学医学部に勤務するアメリカ人の連れ合いは、忙しくても子育てを一緒に担っています。うちの下の子達は彼らの家に下宿していて、2人の子どもの母親である姪っ子が仕事をしている間はベビーシッターをして支えています。そうやってみんなが少しずつ支え合う仕組みがあるといいなと思います。

↓姪っ子が立ち上げたサイト
Roovillege





ネットで見かけたこんな漫画

夫の扶養から抜け出したい〜専業主婦の挑戦〜1:「共働き」って堂々と言える?

これって、笑えない・・・まさに私がそうだったから。だから我が子達には、もっと自由に、女性も男性も関係なく、やりたいことをやって、もし家庭を持つことがあれば、夫婦で役割を分担して、ゆるやかに、協力し合ってほしいなと願います。

そんなことを、つれづれに思う国際女性デーの今宵でした。(独り飲みして酔った勢いで書いてますが、思いはずっと抱き続けてきたことです)

2月の絵本つれづれ☆その2(講座&イベント)


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2月8日(木) 絵本de哲学(おとな絵本プロジェクト)@田原町Readin&WritenIMG_0434

2回目の絵本哲学カフェの参加です。

今回のお題絵本は『やぎのしずか しんみりしたいちにち』(田島征三)と、『おなみだぽいぽい』(ごとうみづき)でした。

つまりは「しんみり」すること、そして「泣く」ということについてグループにわかれていろんな話をしました。

おなみだぽいぽい
ごとうみづき
ミシマ社
2017-06-20

感情を出すことで、心を整理する、そんな「涙活」の話から、実は泣くってエネルギー要るよね、エネルギーって生命力ってこと、生きているってことなんだよね・・・なんて話が紡がれていきました。


2月11日(日)IMG_0462

遠来の友、長野と静岡から友人たちが遊びに来てくれたので、この日は一緒にIMG_0461まずは教文館ナルニア国で開催中の大草原のローラ物語パイオニア・ガール』刊行記念展を見に行きました。

このあと、表参道クレヨンハウスにも寄って、ランチには徳島と横浜からの友人たちも合流しにぎやかに12人で食事をしました。(新宿高島屋の13階のパエリアのおいしいお店でした♪)

ランチの後、お茶もして、夕方みんなと別れて私一人で向かったのが、茗荷谷に昨年秋にオープンした小さな児童書専門店「子どもの本屋てんしん書房」

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この本屋さん、神戸にあったひつじ書房にずっと通っていた店主が、そのDNAを引き継いで、この地にオープンさせた子どもの本の専門店です。

文教地区(すぐそばに筑波大学付属学校などがあります)小石川にあって、私がいた30分強の間にも子どもを連れた家族がたくさん立ち寄っていましたIMG_0471


店内はロングセラーと、新しい本のバランスもよく心地よい空間を作り出していました。
こうしたお店を下支えするのも私たち読者の役目〜とばかり、絵本を数冊購入して帰りました。

居心地のよい空間です。また行きたいと思います♪


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2月12日(月・祝)14:00〜 大草原の風トリオコンサート @銀座・教文館ウェンライトホール

前日、『大草原のローラ物語パイオニアガール』刊行記念展へ行った時に、作品の中にある歌(たとえば父さんがバイオリンを弾いて家族で歌う歌)をバイオリンとピアノで奏で、翻訳者の谷口由美子さんが朗読IMG_0478もしてくださるコンサートが、まだ申し込み可能と聞いて、参加することにしました。

アメリカ民謡や讃美歌になっている曲などもたくさんあって、すごく素敵なコンサートでした。

昨日の展示会場にあったアメリカンキルトのタペストリーの制作者が、ローラの時代の衣装をつくられ、3人ともその衣装を身にまとっての演奏でした。

まるで大草原の家の中の母さん、父さん、ローラを見ているような気分でした。

2月14日(水) トークイベント「絵本×チョコレート〜甘く妖しい大人の夜」@神保町ブックハウスカフェ
絵本コーディネーター東條知美さんの主宰するトークイベントに参加してきました。
絵本作家の樋上公美子さんと、もとしたいづみさんがゲストで、東條さんがお二人の話を引き出すというスタイルでした。詳しくは東條さんのブログでどうぞ〜(→こちら

2月21日(水) 絵本の100年と未来研究会 @茗荷谷学下コーヒー 
こちらも東條さん主宰の研究会です。「絵本とジェンダー」について熱心に語り合いました。ここについては、別記事を書こうと思います。

参加しての感想を、ツイッターにつぶやいたものをまとめました。→togetter

IMG_05702月23日(金) 10:00〜 絵本講座@名古屋市M図書館

私が講師を務めた絵本講座 若いママたち向けの絵本講座です。

ツイッターたFBで繋がっているお友達も聞きに来て下さいました。IMG_0580


講演会のあと、友人とランチした後に3月末に閉店してしまう子どもの本専門店メルヘンハウスに行きました。

子どもたちのために選び抜かれた絵本、児童書がゆったりと並べられています。もうなかなか手に入らない本も並んでいて、この日は1万円までと決めて、7冊購入して帰りました。ほんとうは店内まるごと買い取りたいくらい・・・

このお店が、閉店してしまう事情を思うとほんとうに切なくなります。
店主の息子さん丈太郎さんの言葉をFacebookから引用。後半の言葉は胸に迫ります。

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メルヘンハウス閉店まで、あと1ヶ月ほど。

日々忙しく、感傷に浸ることもなく、あっという間に1日が終わる。

閉店するのに、嬉しく思う日も多く、それは多くのお客さんが来てくれたり、作家の方々が毎週のようにサイン会などのイベントに快く応じてくれたり、友人がはるばる訪ねて来てくれたりする。

どれだけ世の中が進もうが、やっぱり最後は人と人なんだと思う。僕は多くの人に恵まれていることに、本当に心から感謝している。

そして、その基盤は父が45年もの間に培ってきたもののお陰だ。

もし、時間があるならば閉店までに1人でも多くの人が訪ねて来てくれたら嬉しい。そして、なんでもいいから本を一冊で良いから買っていって欲しい。

みんなの中で、

「これはメルヘンハウスで買った本」

と言う思い出をつくってほしい。

本を買うと言う行為だけでなく、メルヘンハウスと言う空間も買ってほしい。

本屋に限らず、町から商店が消えていき、大きなショッピングモールが当然の時代。そして、ネットショッピング。

本当にそれで良いのかな?

メルヘンハウスが閉店することをキッカケにそんなことも考えてほしい。

メルヘンハウスで皆さんに会えることを楽しみにしてます。

バタバタしてて、ゆっくり時間は取れないと思うけど、それはお許し下さい。」

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2月24日(土)10:00〜 11:00〜 入間市立図書館K分館 わらべうた講座
2回のわらべうた講座を担当しました。

2回合わせて親子合わせて50人以上の参加がありました。楽しかった〜


2月24日(土) 14:00〜 長野ヒデ子さん講演会 @都立多摩図書館

入間市から西国分寺に移動(ギリギリ間に合いました〜)IMG_0590
創業60周年を記念して童心社が主催する長野ヒデ子さんの絵本&紙芝居講座に参加しました。

ご長女の麻子さんも講座の後半に飛び入りで絵本の読み聞かせをしてくださり、懐かしい再会でした。
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講座終了後は友人のN子さんと一緒にクルミドコーヒーへ。

お昼も食べそびれていたのでおいしいサンドウィッチに胡桃のカフェオレをいIMG_0594ただきながらおしゃべりに花を咲かせました。




IMG_0610図書館の仕事のこと、学校図書館のことから始まり、子どもの本のこと

そしてお互いの家族のことなど、しゃべり始めたら話題が尽きず・・・

たっぷりとおしゃべりして、すっきりしました

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2月25日(日) 14:00〜 絵本講座@板橋区立N図書館
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3日連続の講師の仕事最終日です。

これが終わるまでは風邪をひいてはならぬと頑張ってきました。


小さなお子さんをお持ちの家族連れの参加者が来て下さって熱心に聞いてくださいました。夫婦そろっての参加もあって、なんだかうれしかったです。
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2月28日(水) 7:00〜 朝活絵本@水天宮前 芸術村

おとな絵本プロジェクトの朝活に参加しました。今日のお題は「鬼」、ナビゲーターのありささんの掘り下げたブックトークが面白かったです。


2月もこうやって振り返るとびっしり。絵本の学びや絵本を通して出会った友人たちとの時間を紡ぐことが出来て幸せでした。


2月の絵本つれづれ その1(JBBY国際アンデルセン賞講座&はらぺこあおむしカフェ)

3月1日(木)

今日は激しい雨音で目が覚めました。その雨も出勤するころにはあがり、お昼休みにはコートがいらないほどの陽気でした。

道端にはヒメオドリコソウが小さな紫色の花を咲かせていました。

さて、2月もあっという間に逃げ去りました。

2月に参加した絵本イベント、そして仕事で講師を務めたイベントについて記しておきます。



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2月4日(日) 14:00〜 JBBY国際アンデルセン賞講座(最終回)@東京ウィメンズプラザホール(南青山)

「角野栄子氏・田島征三氏をお迎えして ――創作の舞台裏を聞く」

これに参加するために出かけるも、なんと地元駅のすぐ近くで火事があって、自転車置き場の周りは騒然、総武線も運転取りやめしていて、15分以上遅刻して会場に到着しました。

前半はすでに始まっていました。ナビゲーターの広松由希子さんが田島征三さんからいろいろ話を聞きだすという形で進められていました。


福音館書店の月刊誌こどものともの『ふるやのもり』で絵本デビューしたとき、赤羽末吉さんが構図をほめてくださったとのこと。

次の作品『ちからたろう』は色で描いたという。20代のエネルギーをぶつけた作品であったので、原画の力強さが世界的に評価され、BIB(ブラティスラヴァ国際絵本原画展)でいきなり金のりんご賞を受賞。
ちからたろう (むかしむかし絵本 (5))
いまえ よしとも
ポプラ社
1967-06-01



ただ田島さんははっきり「安泰は嫌い。アーティストとして落ち着くということは最悪」とおっしゃる。絵本を制作するが、絵を見てほしいと。やはり田島征三さんは絵本作家と言う前に画家なんだなと思いました。

『ほらいしころがおっこちたよね、わすれようよ』この作品はナスカの地上絵から着想したということでした。

ガオ (こどものとも傑作集)
田島 征三
福音館書店
2005-02-10


『ガオ』は木の実を使った抽象画。子どもは木の実で遊ぶもの。福音館書店の松居さんに「子どもの生きる力をかきたてる」絵本だと褒められたのだそう。この作品は野生展(絵本と木の実の美術館の活動へ続く)



田島さんの絵本はその時々で表現方法が変わっているという広松さんの指摘に「評価が高まり、画風が定まってきたと思うと、ガラリと変えたくなる。絵本と言う狭い社会で受賞したり評価されるのは嫌いだった」と答えていました。

現代美術の個展も精力的にしている田島さん。「飼いならされない感覚と思考」とおっしゃったのが印象的でした。

後半は、児童文学者で研究者の野上曉さんがナビゲーターで、角野栄子さんからいろんなお話を聞くというもの。角野さんにとって1959年から61年までブラジルに住んでいたこと、帰国して『ルイジンニョ少年ーブラジルをたずねて』を書いてみたのが1970年。高度成長期の日本にいて、ブラジルであった少年のことは書き記しておきたいと思われたそうです。


角野さんが次に話されたのが、1977年3月に出版された『ビルにきえたきつね』は幼いころ父親に聞かされていた話が元になっているとのこと。今は新宿都庁など西新宿の高層ビル群が建っているあたり一面が淀橋浄水場だったこと、それが高度成長期に埋められていくという事実と、それまで棲息していたきつねはいったいどうなってしまうんだろう?そんなことから想像して書いたのだそう。


その後、『おばけのアッチ』シリーズは出版からなんと来年で40年。ずっと子どもたちに愛され続けているという、その秘密の一端も見せていただきました。

うちの子達が小学生のころも読んでいて、そして今も新刊が出されているってすごいことですね。親子2代、3代といっしょに楽しんでもらいたいということでした。


野上さんによって、デビュー作から最新作まですべてについて作者として、どんなところから着想したのか、どんな気分で書いたのかということが質問されたのですが、印象的だったのが時代とともに作風もファンタジーも変わっていく。1つの考えに集約されることが怖い、一人一人が違う感じ方、受け止め方をしてもいいという角野さんの言葉でした。

型にはめられることを嫌い、しかしずっと子どもの目線を保ち続けられる角野さん。ずっと子どもたちが喜ぶ作品を生み出している源泉はそういうところにあるんだなと思いました。

今回、JBBYから国際アンデルセン賞の候補者として推薦された角野さん、作家のショートリスト(上位5名)に選ばれたとのこと。上橋菜穂子さんに続いて選ばれるかしら。とても楽しみです。


16時に終了した後、銀座に向かいました。

長女と銀座マロニエゲートの中に期間限定でオープンした「はらぺこあおむしカフェ」へ。ネットで17時に予約をしていたのですIMG_0423

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「はらぺこあおむし」の絵本の世界が、カフェの調度にもお料理にも広がっています。

いわゆるインスタ映えするためか、若い人がいっぱいでした。子どもたちもみんな大喜び♪


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デザートのケーキのいちごに、あおむしが食べた小さな穴があいているという・・・芸の細やかさIMG_0416






8月31日までの期間限定のカフェ。インターネットでの予約が必要です〜平日はねらい目の模様。

エリック・カール絵本が好きなお子さんにはきっと喜ばれることでしょう♪

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