みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて28年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。保育士養成の場で仕事をしたこともありますが、今は図書館にかかわる仕事をしています。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

2019年06月

いせひでこ展へ行ったこと(忘れるとこ、だった!)

6月15日(土)に行ったムーミン展のことまでブログ記事にしたあと、あっ、忘れてる・・・そういえば荒川区立図書館ゆいの森あらかわへ、いせひでこさんの原画展を見に行ったんだった!

いつだったっけ?

そうそう6月2日(日)の午前中のことでした。IMG_7039


お茶の水まで総武線で行って、千代田線に乗り換えて、町屋で降りて、都電荒川線に乗って!


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実は都電荒川線に乗るのって、まだ2回目・・・普段乗る機会がないから、ついつい写真も撮ってしまいます。





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ゆいの森あらかわは2017年に竣工したまだ新しい図書館です。

荒川区立中央図書館と、吉村昭記念文学館、そしてゆいの森こども広場が一体になった施設です。

完成した頃から一度訪れてみたいと思っていた図書館です。



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ここでいせひでこさんの絵本原画展が4月22日から6月2日まで開催されていました。その最終日の開館と同時に駆け込んだのです。




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図書館の児童室はとても素敵でした。

この写真は、児童室ではなくガラス張りのホールの壁です。あの絵本たちは飾りで手に取ることの出来ない高さにあります。




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原画展では、私の大好きな『ルリユールおじさん』(いせひでこ/作 講談社 2011)の原画を見ることができました。




その他にも『木のあかちゃんズ』いせひでこ/作 平凡社 2011

木のあかちゃんズ
いせ ひでこ
平凡社
2011-07-20



『あの路』山本けんぞう/文 いせひでこ/画 平凡社 2009

あの路
山本 けんぞう
平凡社
2009-09-09



パリの裏路地のルリユール(製本・装丁)工房のスケッチなどは、2011年にその辺りを夫と歩いたことを思い出しました。(その時のブログ→こちら

『木のあかちゃんズ』の原画は、小さな木の芽の芽吹きから若葉へと育っていく生命への愛情が伝わってきました。

『あの路』は母を亡くした男の子が三本足の犬と心を通わせる絵本。悲しさと愛おしさが絵から伝わってきて、心を動かしました。
これだけの原画を、図書館で無料で観られるなんて!と、驚きでした。


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実は、結婚した長女の新居はこの図書館の近く。

昨年9月に新居に移ってから、初めてこの日、ふたりのところに訪れ、長女の連れ合いが作ってくれたブランチをいただきました。






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午後には地元に戻って、文庫にいつも来てくれる男の子が出演するという地域のお祭りへ・・・
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バイオリンにダンスにと頑張っている姿がとても微笑ましかったです♪

ムーミン展へ@六本木ヒルズ 森アートセンター

6月15日(土) 18:30〜 @森アートセンター



クレヨンハウスで鈴木まもるさんのおはなしを伺って、ワイン会に並んで、クレヨンハウスを出たのが17:50ごろ。



タクシー拾えば、間に合うかな?と、表参道でタクシーを拾って六本木ヒルズ、森アートセンターへ

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16日最終日のムーミン展を見に行ってきました。


20時まで見られるから余裕かなって思っていたら、出展されている作品数が多くて、残り30分ですというアナウンスのところで、まだ半分しか見てなくて焦りましたね・・・


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2014年にも銀座松屋でもムーミン展を見ていて(→こちら)そのときも200点ほどの原画が展示されていましたが、今回は約500点。小さな絵が多く、じっくり見ているとあっという間に時間が経ってしまうのですね。



ムーミンが生まれる前に風刺雑誌「GRAM」に連載していた絵は初めて見るものでしたし、トーベ・ヤンソンの絵と日本の浮世絵を比較するコーナーがあったり、人形劇になったムーミンがあったり、また新たな発見をしました。


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ムーミンが誕生したのは、第二次世界大戦真っ最中。





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この作品にこめられているのは「戦争で引き裂かれた世界を逃れ、明るく寛容で楽観的な世界へ」と誘いたい・・・


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「その世界の住人は、冒険と困難に満ちた人生を送りながらも決して自信を失わず、最後には必ず人生を祝福します」



それぞれの絵に込められたトーベ・ヤンソンの想いを想像しながら・・・駆け足でしたがムーミン展を見ることが出来て満足でした


文庫のあとに、鈴木まもるさん@クレヨンハウス子どもの本の学校

6月15日(土) 

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雨の一日になりました。文庫活動の日でした。


雨の絵本や、父の日にちなんでおとうさんの絵本を特集棚に並べました。


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でも雨脚はどんどん強くなるばかり、そして地元の小学校が土曜公開授業の日だったこともあり、利用者は一組だけでした。文庫では、「はらぺこあおむし」の折り紙教室を開催しました。




短い時間でも、あっという間に折り方を覚えていった小1の常連くん。さすがです♪


15時まで文庫活動をして、急いで表参道へ向かいました。
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16時〜 @表参道クレヨンハウス



この日のクレヨンハウス子どもの本の学校の講師は鈴木まもるさん。


5月の上野の森親子ブックフェスタでのお話を聞いていますが、もう一度聞けるということで楽しみでした。(→こちら


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ブログ記事にしそびれているのですが、実は、5月10日の昼休みに新宿中村屋サロン美術館(→こちら)に鈴木まもるさんの鳥の巣展を見に行っています。


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この展覧会では、鈴木さんの鳥の巣スケッチだけでなく、世界中で集めてきた鳥の巣の実物もたくさん展示されていました。



こちらの展覧会は写真撮影可だったのに、時間が30分程度と限られていて、急ぎ足だったのでゆっくり見られなくて残念でした。それでも、鈴木さんがおっしゃる「鳥の巣は、鳥のとっての子宮」ということが、よく理解できました



さて、クレヨンハウスでの鈴木さんのおはなしは、前半はかこさとしさんの遺作になった『みずとはなんじゃ?』(小峰書店)の制作秘話、後半は鳥の巣のおはなしでした。



冒頭、鈴木さんが話された内容が、思わずメモを取りたくなるほど素敵でした。

曰く「絵本って、勉強に役立つとかいうことではなく、“生まれてきていいんだよ”と、子どもたちの存在そのものを認めてあげる、そんな存在。親のお膝の上で、安心して少しずつ世の中のことを知っていく、その一助に絵本があればいい」って。


鈴木まもるさんの原点にあるのが、我が子の成長だったそうです。児童文学作家竹下文子さんとの間に生まれた赤ちゃんを、日中、鈴木さんが竹下さんと交代で見ていたそうです。我が子が可愛くて、生まれてすぐから毎日、赤ちゃんの観察日記を絵で描いていったそうです。


毎日、同じように見えて、一日一日と育って、出来ることが増えていきます。その小さな変化を見逃さずに、毎日スケッチしていたなんて。愛情たっぷり息子さんは育ったのですね。



それは、その後絵本になったそうです。

この絵本は、そんな赤ちゃんの最初の1年が丁寧に描かれています。読み聞かせには向かないですけどねって、笑っていました。


おとなも、どんなに偉そうなおっさんでもあかちゃんだったんですものね。母親から生まれなかった人はいないんだもの。

そんなことを思い出してくれたらいいとおっしゃる。鈴木さんの絵本は、ウケを狙ってないと、きっぱり。だから余計に、手に取ってあざとさ、いやらしさを感じず、す〜っと心に入ってくるのですね。


ウケを狙い笑いがとれる絵本ばかり作っていては、ほんとうによい本、質の高い本は無くなってしまう。繰り返し読みたくなるような、何度もページをめくる楽しさのある絵本を作りたいという鈴木さん。


子どもを枠にはめたくない。それぞれのもっているよさをそのまま認められるようになってほしい、点数だけで判断されないでほしい。それが鈴木さんの願いだそうです。


そして『みずとはなんじゃ!』のおはなし。内容は上野で聞いたのとほぼ同じでした。


鳥の巣のおはなしでは、鳥の巣って鳥の住む家ではなく、卵から雛が孵って独り立ちできるまで、外敵から守りながら、寒さや暑さ、乾燥などを防ぐための、揺籃、つまり鳥にとっては身体の外にある子宮であると。だから子育てが終わったら、用済みになってしまう。


その鳥の巣を研究し、蒐集することで、鳥の巣研究家として世界的にも認められるようになったのです。


絵本を描くことも、鳥の巣を研究することも、このかけがえのない地球の未来を考えていくということで共通点があるとおっしゃる。鳥の巣を研究していると、地球環境の変化や環境破壊という事実に目を向けていくことになる。おのずと地球全体の環境保全を考えるようになる。

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絵本を描くことも、子どもたちにどんな未来を子どもたちに手渡すのか、考えること。どんな未来を、子どもたちに、この地球に棲む鳥たちに手渡すか・・・そういう意味で共通するライフワークなのですと締めくくられた鈴木さん。


この日は、いつものおやじギャク少な目で、真面目な話をピシッとすすめてくださってかっこよかったです。


みしのたくかにと 松岡享子展と記念講演会

6月9日(日)14:00〜 @銀座・教文館ウェンライトホール

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4月10日から6月16日まで2カ月強の間、開催されていた「ナルニア国20周年記念 みしのたくかくにと!松岡享子展」

新刊チェックをするために、ナルニア国へ行くたびに展示を見ました。


前期(4月10日〜5月12日)は『番ねずみのヤカちゃん』の原画や『二ひきのこぐま』の写真を見て来ました♪


番ねずみのヤカちゃん (世界傑作童話シリーズ)
リチャード ウィルバー
福音館書店
1992-05-31





二ひきのこぐま
イーラ
こぐま社
1990-11-01




後期は、『なぞなぞのすきな女の子』、『みしのたくかにと』、『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』の原画を見て来ました♪




みしのたくかにと
松岡 享子
こぐま社
1998-11-01










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そして9日(日)午後には、松岡享子展を記念しての講演会、三宅興子さんによる「松岡享子の幼年文学を考える」に参加してきました。





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当日の演題は「松岡享子さんの全著作から−高い専門性をもった児童図書館員としての歩み−」に変更されていました。




三宅先生は、長く大阪梅花大学でイギリス児童文学を研究してこられました。絵本学会も設立当初から関わっていらしたので、何度かこれまでもお話を伺ったことがありました。

この日の内容は、大阪で実施された3回連続講座「幼い子どもの文学を考える」の3回目の内容とほぼ同じなんだそうです。



私は、その日の1時過ぎまで用事があって会場に入ったのがぎりぎりになりました。そうしたら、「一番前が空いていますよ。講師の前が空いてないほうがいいので、ぜひ」とおすすめされて、一番前の中央の席へ・・・なんとお隣には松岡享子先生がお座りになるではないですか!



緊張しました。眠気を催すなんてあり得なく、最後までメモを取り続けました。


講演の大半は、松岡さんのこれまでの功績のわかりやすい解説でした。なぜここまで松岡さんが子どもの本の世界で功績を残されたかという原点に、慶応義塾大学図書館情報学科卒業後にアメリカに留学し、アメリカの図書館で児童図書館員としての仕事をされたことがあること。帰国後に大阪中央図書館の児童図書館員になったものの、3年ほどで異動を命じられ、児童担当でいられなくなったこと。

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あくまでも「子どもの本」に関わろうとされた決意を感じます。


その後、松岡先生は東京でまずは松の実文庫を始められ、その後石井桃子さんたちと東京子ども図書館を設立されるのですが、いつも念頭に「子ども」の存在があったわけで、それが今、私たちを励まし、また育ててくれているんだなと、ますます頭が下がります。


松岡先生の「言語感覚」の素晴らしさを、三宅先生は強調されていました。


楽しくて、読み終わってすごく心が満たされる作品を、とくに幼い子ども向けに書かれたり、翻訳されてきたそのような作品が、私を育ててくれたし、他の多くの方々もそれに触れて「本って楽しい」って感じてきたことと思います。

その部分に関して、三宅先生は「松岡さんは、子どもを本好きにしたい、そのためには生活の中に子どもの本がなければ。そのために大人が子どものために読んであげるテキストを考えて創作されてきた」っておっしゃっていました。


ああ〜ほんとうにそうだなって思いました。


今は、私自身も手渡す側にいるのですが、それは松岡先生が東京子ども図書館を通して後進の育成に注がれてきた情熱であったわけで、それもまた素晴らしいなと思いました。


この講演会では、名古屋や静岡、そして仙台の友人たちに再会できました。それもまた嬉しいことでした。

講座と、原画展と、そして打ち上げ・・・

6月8日(土) 神保町あたり


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午後、14:00〜

千代田区の図書館で「パパのための絵本講座」を担当しました。





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こちらの図書館では、ここ3年連続でこの時期にボランティア養成講座を担当してきましたが、今年度はその図書館のエリアに住む若いご夫婦を対象に、とくにパパのための絵本講座をしてほしいという要望でした。





なので、今回は内容も構成もパパ向けに、いろんな読書調査などの研究のデータを盛り込みながらも、とにかく我が子とのコミュニケーションツールとして、絵本は楽しいということを伝える内容にしました。
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選んだ絵本も、パパ目線で楽しめるもの・・・たとえば三浦太郎さんの『おうまさんしてー』とか、きくちちきさんの『パパおふろ』など。

とにかく絵本は楽しんでほしい。義務感では読まないで〜それよりもなによりも実体験も大事ですよ〜と。

だから、実体験につながっていく、かがく絵本もたくさん入れました。



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当日、やはりご夫婦で参加された方が多く、プレパパ&プレママも。


終了後に、自分たち自身がたくさん絵本を読んでもらえて楽しかった〜♪という感想を何組からご夫妻に伝えてもらえました。




考えてみたら、若いご夫妻たちって、うちの長男、長女世代なんだよね。いつか、自分の孫のためにも選書してあげたいなあ・・・


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さて、歩いても15分くらいで行ける神保町のブックハスカフェではその時間に、絵本『あまがえるのかくれんぼ』出版記念スペシャルイベントとして、著者トークイベント「科学とファンタジーのあいだ〜なぜカエルが話すのか?〜」(
舘野鴻さん×かわしまはるこさん×竹内美紀さん)が行われていました。





『あまがえるのかくれんぼ』は、科学絵本というよりはファンタジーです。でも物語の中に入り込んで、子どもたちはあまがえるの擬態について学んでいく、そんなおはなしで、ストーリーを舘野さん、絵はお弟子さんのかわしまさんが担当しています。



このイベントの企画は、美紀さんと一緒に大山へ行った昨年12月に、舘野さんと美紀さんが意気投合して決まったのでした。(→こちら


私がブックハウスカフェに到着したのは、ちょうどトークイベントが終わってサイン会が始まるところでした。
『あまがえるのかくれんぼ』に、お二人のサインをいただきました。





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そして、そしてちゃっかり打ち上げというか、懇親会には参加。しかもですね・・・舘野さん、かわしまさんはサイン会が長引いて、主役主でしばらく盛り上がってしまったほど。





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かわしまさんの絵は、原画もスケッチ帳にも小さな生きもの(あまがえるや野の草)への愛情が溢れていて素敵なのですが、かわしまさんご自身も、そのままの印象で素敵な方でした♪
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