みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて28年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。保育士養成の場で仕事をしたこともありますが、今は図書館にかかわる仕事をしています。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

2019年08月

レオ・レオニ展へ

8月20日(火)

術後4wの検診にいくために、仕事をお休みしました。

かかっている病院は、甲状腺専門病院で全国から患者が集まるため、すごく混むのです。


しかも予約制ではないので、時間がどれくらいかかるのか毎回読めず・・・仕事を全休するしかないのですが・・・この日は、思ったよりも早く終わりました。といっても11時半過ぎ。

69107196_2419604661455123_7381667863938990080_n

なので、行きたいと思っていた新宿・東郷青児美術館で開催中の「みんなのレオ・レオニ展」へ行ってきました。



69283337_2419604751455114_5324272976038723584_n

「誰かと同じであることを求めなかったレオーニ」と図録にありますが、グラフィックデザイナーとしての作品も、戦争の愚かさを訴える絵本も、どれもほかに類をみない彼のオリジナリティが際立っています。


みんなのレオ・レオーニ展 図録
朝日新聞社




IMG_7707


夏休みで、大勢の親子連れが訪れていました。


親子でおしゃべりしながら楽しそうに見ている姿を見て、あ〜きっと小さいころに読んでもらってたんだろうな〜と微笑ましく思いました。




IMG_7709


戦争をくぐり抜けたレオ・レオーニだからこそ、表現できたこと。

生きていくうえで何が一番大切か、伝えてくれる作品群は、これからも愛され続けていくんだな〜と思いました。
まだ見てない方はぜひ!9月28日まで開催中です。(→公式サイト

8月の文庫活動

8月17日(土)10:00〜16:00


久しぶりの文庫開催日でした。

この日は午前中に嬉しいお客様が2組ありました。


オープンの10時になると同時に、子ども時代にNさん宅でのポプラ文庫に通っていたという男子高校生とそのお母さん、そしてポプラ文庫代表のNさんとOさんが訪ねてきてくださいました。



男子高校生は社会科の宿題でのフィールドワーク。
103749696832313
自分が小さい時に文庫に通い、Nさんたちからおすすめの本を手渡され、それを次々に読むうちに、本がとても好きになったそうです。




地域についてのレポートで、「家庭文庫」を取り上げるって、なんて嬉しいことでしょう。

105375475217094
図書館と文庫の連携や、文庫ならではの強みなどを丁寧に2時間かけてインタビューしてくれました。(画像は、シンガポールの我が家で開催していたポプラ文庫です)




図書館や文庫の活動は、子どもたちの幼い時に本を手渡し、本に親しむお手伝いをします。でもそれは決して押し付けではなく、求められればそれに応じ、求められなくなっても追いかけることはありません。


だから、本に親しんだ子どもたちがどのように育っていったかは、すべて見届けることができません。しかも結果が出るのは10年、20年も先。それでも、幼い時に本に親しんだ子どもは、自分でなにか問題をみつけて、自分で答えを探し、判断できるようになると信じて、活動を続けるしかないのです。


だから、今回のような訪問は、私は関わっていないのですが、姉妹文庫としては、ほんとうに嬉しかったです。

IMG_7694
もう一組、川崎と横浜から来てくださった方々は、今は別々の図書館で働いていますが以前は一緒にO区の図書館で児童サービス担当だったそうです。そのころ、私が仕事で作成しているサイト(本のこまど)をいつも見ていてくださったとの嬉しいお言葉


IMG_7697
午後は、いつも来てくれる小1の男の子とお母さん。


こうして毎回来てくださる常連さんは、ほんとうにありがたいです。
うちの文庫で過ごした思い出が10年後、20年後にも心に刻まれているといいなあと思いました。





IMG_7699
「知る権利」「学ぶ権利」を保障するためにも、読む力を身につけてほしい。でもその力は一朝一夕には身に付かないからこそ、地道な活動を大切にしていきたいなと思います。

お盆の連休はボードゲーム、そして映画「天気の子」へ

IMG_7583
まずはお盆を前に、9日金曜日は、高尾東京霊園の教会墓地へ、次男と夫のお墓参り。次男は墓地へ行くのは初めてです。


納骨式の時も、年に一度の墓前礼拝の時も、秋は大学が休めず、立ち会えなかったのです。


IMG_7532(Edited)

週末には、長男も彼女と一緒に帰ってきてくれました。



IMG_7534(Edited)


彼女の作るタイ料理の美味しいこと病みつきになりそうです。





12日は、次男がアメリカに帰る前の日。長女夫婦も泊りがけで遊びに来てくれました。そしてみんなでボードゲーム大会

この日、遊んだゲームは・・・
68821125_2388544814561108_841229487348645888_n

まずはディクシット




67820665_2388544851227771_8621109788211675136_n67844797_2388544891227767_1309650779702820864_n


それから・・・コンプレット




69039706_2388544894561100_1152583593759866880_n
そして、これ、初めてやったんだけど、すごくはまってしまった^^ウボンゴ



IMG_7611




IMG_7604(Edited)


Piece o' Cake ケーキを分配するこのゲームも、頭を使う・・・



ボケ防止にいいわw 長女たちは、義実家でもいっぱいボードゲームで遊んだそう。いいよね〜家族のコミュニケーションツールとしても♪

13日には、次男がアメリカへ帰国。そして長男たちも長女の連れ合いも帰って行って、そこからは長女と一緒に夫の追悼文集の編集作業を進めました。


97b1a5d4f729fea3101272c77d3450f0_t

当初、今年の命日5月20日に発行予定だったのですが、長女の結婚や、私の発病で編集作業が遅れに遅れています。秋までに完成させる予定です。



編集していると、私たち家族の知らないところで夫がどんな人だったのか、多くの先輩、同僚、後輩たちの証言で、改めて彼の良さが認識できました。


文集に載せる家族写真も、スキャンアプリで取り込みながら、長女とふたりでもっとパパに長生きしてほしかったね〜としみじみ。やっぱり早すぎます。



ただ、今回、私の入院で子どもたち4人が集まってみて、姿は見えないけれど、確実に「ここに」パパがいるって感じられるね、って。それを4人ともが感じられて、確信に変わりました。うん。確実にそばにいて見守ってくれてる



8月14日(水) 17:00〜 @TOHOシネマズ新宿IMG_7621



そしてこの日は、長女とふたりで映画「天気の子」を見に行ってきました。

都内の知っている場所がいっぱい出てきて、これは聖地巡礼もきっと盛り上がるのではないでしょうか。(→早速聖地巡礼のサイトも)



IMG_7622



見終わったあとに、長女と一緒に・・・あのシーンは、この伏線だったんだね・・・彼がなぜ主人公と冒頭で会ったのか・・・

などなど謎解きをしたのが、また面白く、確認のためにもう一度見てみたくなりました。



異常気象の未来だけでなく、いろんなことを示唆している作品でした。(ネタバレサイトはいっぱいあるんですね・・・→こんなサイトも)とにかく、もう一度見に行こうと思います。

ヒロシマ・ナガサキ、そしてアーサー・ビナードさん

IMG_7541

8月4日、広島へ向かう新幹線の中で読んでいた本が『平和へのバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』(弓狩匡純/著 くもん出版 2019/6)でした。



そして・・・8月9日に教文館ナルニア国のイベントに参加しました。

IMG_7586



ジャーナリストの弓狩匡純さんによる『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』(くもん出版)の出版記念講演会「過去に学び、未来を描く」:8月9日(金) 18:00〜 @教文館ナルニア国





『平和のバトン』には、広島市立基町高校の創造表現コースの生徒たちが、平成16年度から広島平和記念資料館と一緒に取り組む「次世代と描く原爆の絵」事業について、取材して1冊の本にまとめられています。

基町高校のサイト次世代と描く原爆の絵には、このように書いてあります。(以下、「 」内はサイトからの引用)

この取り組みは、被爆者が高齢化するなか、被爆の実相を絵画として後世に残すこと、そして、絵の制作を通して、高校生が被爆者の思いを受け継ぎ、平和の尊さについて考えることを目的として行っているものですが、何度も打ち合わせを重ねながら制作される絵は、当時の惨状を克明に描き出すものでありながら、証言者の記憶や思いに高校生が寄り添い、双方の気持ちを共に伝えるものです。
生徒たちは証言者の被爆体験を聴き、想像を絶する光景をどう描くのか悩みながらも、資料を集め、証言者と何度も打ち合わせを行い、約半年から1年かけてこの「原爆の絵」を描きあげます。

IMG_7585

本には、この取り組みの中で、想像を絶する原爆の被害に想いを馳せ、被爆者に寄り添いながらも、悩み、迷い、それでも果敢に挑戦していく高校生たちの姿が丁寧に紹介されています。物の豊かな時代に、一見何不自由のない多感な彼らが、たった74年前の広島の街に何が起きたのか、貴重な証言を何とか絵に残そうとする、その過程を知ることができたのは、とても心強い思いでした。





8月3日の夜11時からNHK EテレのETV特集あの夏を描く 高校生たちのヒロシマという番組を見た方々も、この講演会に参加されていました。
IMG_7584




また、会場には、高校生の時にこの絵に取り組み、今は東京芸術大学で学んでいる学生さんも参加し、このプロジェクトに参加したことで感じたことを、そのまま生の声で聴けたことも貴重な経験でした。





8月15日 19:00〜 @クレヨンハウス

この日は、クレヨンハウスで子どもの本の学校番外編:アーサー・ビナードさんのスペシャル講演会「戦争は本当に終わったの?令和初の終戦記念日に「ちっちゃいこえ」を聞く」が開催されました。


開場を待っている間に、杉並区文庫連でご一緒していた大先輩や、子どもたちが小さいころにお世話になった児童館の先生とか、懐かしい方々にたくさん会えました。


冒頭でアーサーさんから会場のみんなに質問、日本国憲法の前文に何が書いてあるか、知ってる?言える人?って。
あー恥ずかしい。もちろん数年前から危機感を抱いていろんな本を読んで、日本国憲法に謳われている基本的人権などの考えについては知ってたけれど、ちゃんと読めてなかったことに愕然としました。

前文の更にまえに、「朕は、日本国民の総意に基づいて、新日本建設の礎が、定まるに至ったことを、深くよろこび、枢密顧問の諮問及び帝国憲法第七十三条による帝国議会の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し、ここにこれを公布せしめる。
御名御璽
昭和二十一年十一月三日」

アーサー・ビナードさん曰く、今の憲法は大日本帝国主義下の帝国憲法の改正版でしかなく、だから自民党は帝国憲法へと戻そうと躍起なんだと。


日本国憲法 (岩波文庫)
長谷部 恭男
岩波書店
2019-01-19


帝国憲法では、国民には基本的人権など無く臣民として国のために尽くし、国の為なら命を捧げる存在で、搾取されても文句は言えない。

人権が無いわけだから。ガダルカナル島での全滅も、インパール作戦での死の行軍も、駒でしかない臣民は、そうやって命を国に捧げ、そのおかげで靖国の神となれるなら本望であろう、とするのが権力者の考え方。

そうか、なるほど。

だから植民地の女性に人権は元々無くて、性奴隷にしようと罪の意識は生じない。

広島、長崎の原爆で一瞬にして命を落とした何万という無辜の命に対しても「仕方のないこと」と戦後に昭和天皇が宣うのも、臣民としては駒でしかないから、自分の責任ではないという思考。

日本が戦後の復興に際して、大元帥であった天皇の責任を問わなかった背景にある様々なこと思惑も含めて

IMG_7699

いろんなことがここで繋がってくる。自民党の改憲草案は、完全に基本的人権の制限に動いている・・・自由が著しく制限されていく・・・





IMG_7672
一庶民として、子どもたちに本を手渡す仕事をするものとして、今何を大切にしなきゃいけないのか。戦後、私たちが手にした基本的人権を手放すことがないよう、踏ん張らなきゃと思います。


IMG_7630


一緒に講演を聞きに行った友人と、食事しながら、何を次の世代に伝えていかなきゃいけないのか、そんな話が出来る幸せも噛み締めました。



*********************


IMG_7680

さて、17日の深夜にNHK Eテレで放送されたドキュメンタリー映画ひろしまを見ました。


IMG_7682

この映画は、敗戦からたった8年後に広島市民が、自分たちが受けた悲惨な殺戮が二度とこの地球上に起きないようにと、8万人も撮影に参加したという作品です。ところが日本では、不都合な真実を隠すためにか、上映が禁止されてしまったのです。


IMG_7692
この映画はベルリン映画祭で長編映画賞を受賞、海外では高く評価されてきたにも関わらず、国内で放送されたのは初のこと。




そして、この映画に描かれた被爆後の広島の姿こそ、広島の高校生たちが被爆者から聞きながら描く彼らが見た被爆直後のヒロシマなんですね。


私の所属する教会に、広島女学院の生徒だった時に学校で被爆し、大きな柱の陰に倒れこんだために、奇跡的に助かったという方がいらっしゃいます。一瞬にして、日常の世界が破壊されてしまった。そしてその時浴びた放射能は、長い時間をかけて影響を及ぼしていく・・・


それはまた、アーサー・ビナードさんが、丸木位里、俊の描く「原爆の図」から15シーンを取り出して制作した紙芝居「ちっちゃいこえ」が扱うテーマなのです。


ちっちゃい こえ (単品紙芝居)
アーサー・ビナード
童心社
2019-05-25



4日に訪れた広島、9日の長崎原爆忌の日に聞いた弓狩匡純氏の講演、15日、終戦の日に聞いたアーサー・ビナードさんの講演、そして17日深夜に見た映画「ひろしま」が、一筋に繋がって、私の心深くに何かをずっとずっと問い続けているのでした。



ひろしま美術館でかこさとし展を

8月もあと1週間足らず・・・この数日で8月にあったことを、ぼちぼち記しておこうと思います。



publicdomainq-0025808nnt
8月は、甲状腺癌手術から1週間目の1日から短時間勤務で仕事復帰。
2日(金)と5日(月)に担当する研修をなんとかこなした後は、やはり体力が落ちていて、8日から18日まで11連休をいただきました。(入院中の10連休と合わせて、約20日休んだことに)



入院の1週間前にアメリカから一時帰国して、私を支えてくれた次女や次男も、相次いで帰っていきましたが、彼らとの時間はなによりもありがたい時間でした。(次女は、仕事の関係で10日間だけ。次男はちょうどトランスファー前の夏休みで1か月滞在してくれました)

長男とその彼女も、退院後に食事を作りに来てくれたり、長女夫婦も訪ねて来てくれて、思いのほか賑やかな毎日でした。


その中でも次男と一緒に広島の母の見舞いに日帰り旅行したことは、思い出深いものになりました。
退院した直後の4日、日曜日のことです。


4月に体調を崩して入院をしていた母を見舞うために・・・5月に一度訪れていますが、もう一度私が入院する前に広島へ行きたいと願っていました。けれど、土日に仕事や予定が立てこんでしまって、とうとう会いにいけませんでした。(前回、行ったのは5月8日でした→こちら


長男が、7月上旬に会いにいってくれており、その時は今一つ調子が良くなかったようで、心配だったのです。


次男は、父が亡くなった時は日本に駆けつけることができず(時差があって、どう頑張っても葬儀に間に合わないとわかって、次女、次男は姪っ子と共にサンフランシスコからSkype経由で参列しました)、おじいちゃんに元気な時に会いたかった〜と後悔していたので・・・アメリカに戻る前に、祖母を訪ねたいと願っていたのです。


IMG_7564
私が退院するまでは、留守番が最優先。やっと広島へ行ける!私の弟もこの日は仕事もなく、車を出せるよって言ってくれたので、それなら私も一緒に行こう!と、日帰りでしたが、往復グリーン車を使って行ってきました。




今回、弟からサプライズのプレゼントが!


IMG_7546

この日、つきあってくれた甥っ子が、夏休みの宿題で美術館訪問をレポートに書くことになっているというので、母の見舞いの前にひろしま美術館へ連れて行ってくれたのでした。


67650950_2373968682685388_7943469557853716480_n

この日が、ひろしま美術館での「かこさとし展」の最終日でした。



67659373_2373968206018769_2166208378265665536_n


展示の内容は、昨年夏に川崎市市民ミュージアムで見た「かこさとしのひみつ展」ものと同じでした。(昨年の様子→こちら

違うのは、昨年夏の時点では完成していなかった『みずとはなんじゃ?』の原画が最後に展示されていたことです。




67613072_2373968892685367_3317813814698704896_n

もう一度、かこさとしさんの原画をじっくり見る時間を与えてくれた弟に感謝!


この日の広島は最高気温38度という暑さ。退院したばかりの身には、新幹線はともかく市内の移動が負担だったのですが、弟のおかげでずっと涼しく快適でした。



図録はこちら・・・







母が今、いるのは24時間看護のショートステイ。訪れた時はちょうど食後のリクリエーションタイム。

大勢で押しかけて、ほかの利用者さんにも迷惑がかかるので、滞在時間は15分ほどだったでしょうか。でも、直に目を見て、手を握って、会話するってことがなにより大切。


別れ際、母をハグした時に、一段と細くなっていたのがわかって切なかったです。


IMG_7562
施設のみなさんがとてもきめ細やかにケアしてくださり、母も毎日を穏やかに過ごしている様子に、別れがたくも、施設を後にしました。

次男も、しっかりとおばあちゃんをハグして別れました。

記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

緑陰本棚
   
greenkakoをフォローしましょう
プロフィール

みどり

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ