1月25日(土) 14:00〜 @浜離宮朝日ホール

朝日新聞社と全国学校図書館協議会主催の"どくしょ甲子園”の表彰式を参観させていただきました。どくしょ甲子園

*どくしょ甲子園とは・・・公式サイト 
*受賞作一覧は・・・こちら

公式サイトを読んでもらえればわかるのですが、「どくしょ甲子園」は、”仲間と一緒に本を読んで語り合った成果を一枚の「どくしょボード」に表現する高校生の読書会コンクール。

どの1冊を読むかも、どのように表現するかも自由。だからこそ選書にもボードにも、多様性があります。でも、必ずグループで読書会をし、一緒にボードに表現するというところが、斬新で面白いところ。

表彰式では、選考委員の姜尚中さん、あさのあつこさん、秋田喜代美さん、道尾秀介さんがプレゼンター。そして受け取った生徒達がオリジナルのパフォーマンスで受賞のコメントをするのです。それがすご〜く楽しかったです。

寸劇で喜びを表すグループ、真面目にひと言ずつ話すグループ、緊張でコチコチでそれが却って笑いを取ってるグループ、男子3人でショートコントするグループ・・・ほんとうにさまざまで、それがまた微笑ましくて、若いっていいな〜って思いました。

今回受賞した高校生の応募の動機もさまざまの様子。学校の授業で取り組んだところもあれば、文芸部の部活動の一環として取り組んでいるところも。読書好きの子達ばかりか?というと、山岳部や陸上部でスポーツに打ち込んでいる子たちも・・・

そして取り組んだ本も、最近の話題作なのかと思っていましたが、最優秀賞は梶井基次郎の『檸檬』、優秀賞は村上春樹の『海辺のカフカ』にアントニイ・バージェスの『時計じかけのオレンジ』、奨励賞は梨木香歩の『西の魔女が死んだ』と大江健三郎の『死者の奢り』。YA向けというより文芸書。しかも大人が読んでも難解な本もあって、それを彼らがどう読んで、どう表現したかが、興味深いものがありました。

作品集をいただいたのですが、瑞々しい感性で読み解いていて、私が以前読んだ時に気が付かなかった視点でどくしょ甲子園2切り込んであったりで、感動しました。

選考委委員長の姜尚中さんが講評の中で、今回の受賞作は完成度が高く、631点の応募作の中でも群を抜いていて、割合とすんなりと決まったということ。「どくしょボード」には、作品の解釈やメッセージをビジュアルにして表現する一方で、裏側には自分たちの読書会のルポを書くようになっているです。(作品集では、見開きで掲載)

表彰式の後は、選考委員の方々と生徒さんたちが壇上で語り合うトークセッション。その場で、生徒たちのさまざまな声が聴けたのですが、ひとつの作品を作り上げる上で、グループ内で意見が対立したり、さまざまな葛藤を重ねているということ、そして対立する中で自分とは違う感じ方をする仲間を知り、その違う意見を尊重し、新しい視点を持つことができたと発言するのには驚きました。

こう解釈するべきだ、と固執するのではなく、意見をぶつけ合う中で、ひとつにとどまる必要はないと思ったという高校生。変化することは、新しい世界を切り拓くことに繋がるということ。それはひとりではなく大勢で取り組んだからこそ到達できたという高校生。本を読むことによって、いろいろなことがわかる、そして言葉を通して世界を知っていく・・・本を読むことは楽しいという高校生。

ほんとうに頼もしいと思いました。

今回、表彰式を観覧するきっかけになったのは、受託図書館の児童担当が集まって自己研さんを積む児童部会で「どくしょ甲子園」が紹介され、それを自分の勤務する図書館でYAコーナーに「どくしょ甲子園」コーナーを設けたスタッフさんに誘われたからでした。そのT市の図書館は、朝日新聞でも紹介されました。

今回、いただいた作品集の担当者座談会に、”公立図書館で「どくしょ甲子園」のコーナーを設けて、入賞ボードを取り上げた本を紹介してくれるところも出てきた。公立図書館で顔を合わせた高校生たちが、学校の枠を超えて読書会に取り組んでくれたりするようになると面白いね” と、書かれており、ぜひそのように取り組んでいけるようにサポートしたいと思いました。

どくしょ甲子園3帰り道は歩いて銀座へ・・・一緒に参加した現場の児童担当さんや一緒に仕事をしている後輩と教文館ナルニア国へ行きました。「きょうぶんかんcafe」で、お茶をしたあと、ナルニア国のご案内。子どもの本のこと、YAの本のことなど、いっぱいお喋りできて楽しい時間となりました。
歌舞伎座←きょうぶんかんcafeでは、グリューワイン飲んだ^^身体ぽっかぽか♪

右は教文館に向かう途中で歌舞伎座をパチリ♪・・・今年こそは、歌舞伎も観たいなあ・・・