9月20日(土) 16:00〜 @クレヨンハウス20140920小林豊

第24期子どもの本の学校5回目の講師は、小林豊さん。

小林さんの絵本の代表作はやっぱりこれですね。アフガニスタンの小さな村の美しいの様子が描かれているのですが・・・ その美しい光景の向こうに戦争の陰が。

私が大好きなのはこちらの本。『えほん北緯36度線』
えほん北緯36度線
小林 豊
ポプラ社
1999-08


20140920小林豊2今回の講演の中でも、アフガニスタンを旅されていたころの、自然環境に順応して生きる人々の様子をたくさん話してくださいました。戦争状態ではなければ、もう一度訪れて、親しくなった人に会いたいともおっしゃっていました。そして最後に『えほん北緯36度線』のことに触れて、人間が国境を決め、互いに争い殺し合っていることの愚かさについて話されました。

北緯36度線上に点在する街を、町を、村を・・・そこには普通の暮らしがある。誰もそれを壊す権利はないはず。

でも、現実には・・・あの地域では紛争が絶えない。

そこで生まれ、育ち、生きようとしている子どもたちがいることに想いを馳せなければならないということを伝えてくださいました。

アフガニスタンは新しい大統領が選ばれて、少し落ち着いているのでしょうが、周辺国では今もまた空爆が行われています。いったい世界はいつになったら戦争がなくなるのか・・・それを望むのは無理なのか、虚しさも感じますが、それでも平和を願う気持ちを失いたくないなって思いました。