2002年7月23日から27日まであこがれのモルディブに家族旅行に出かけた。香港在住時から行きたいと思っていたインド洋上に浮かぶ珊瑚礁の島。

当時、長男は今年で16歳。長女も14歳。もうそろそろ家族で旅行するより友達といっしょに過ごすことを選ぶだろうし、シンガポール駐在も残りの方が短くなってきたから、ここから出かける旅行も最後になるかもしれない、そう思って計画した旅行でした。

家族6人揃っての旅行はこれが最後っていう気持ちが余計に旅情をかきたててくれました。だから旅行中4人の兄弟姉妹が仲良かったこと。もともと仲の良い兄弟なんだけど彼らの人生のなかでも印象深い旅行になるという予感からか、普段以上に親密で楽しい時間を過ごしていました。

そんな思い出と共にあるアルバム・・・「ポプラ文庫」のサイトを閉じるにあたり、そちらのサイトにUPしていたアルバムのページをこちらのブログに転載していきます。

振り返ると、2015年に夫が亡くなったわけですが、家族6人そろっての旅行は、このモルディブが最後だったかもしれません。その後2012年のクリスマスから2013年の新年にかけ、LA郊外パサデナに全員が集合しました。この時も旅行と言えば旅行ですが、パサデナ在住の夫や次女、次男については私たちを迎える側でしたから、厳密には旅行とは言えないのかも・・・

そう思うと、やっぱりこの旅行記は転載しておきたいと思いました。

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モルディブに向けて出発したのは、7月23日の夜7時過ぎ。8時のSQのフライトでモルディブの首都マーレに向けて飛び立つ。
飛行時間は4時間半。シンガポール時間の夜中12時半、モルディブ時間の夜10時半に無事到着。

そこからはスピードボートに乗って約20分でパラダイスアイランドへ。暗い海の向こうのあちこちに宝石を散りばめたような光がきらめいている。
きっとあちこちに浮かぶリゾートの島の明かりなんだろう。
でも島と島の間は想像以上に間隔が開いている。

波しぶきを勢いよくあげて突っ走るスピードボートに振り落とされそうな感じもする。そうこうする内にボートは速度を落として桟橋に到着。
長い桟橋の向こうにコテージが並ぶ島影が見える。

船の着く桟橋と島は長さ150メートルくらいの橋で繋がっていた。

シンガポール時間からいえば未明の2時近くになっても子ども達はl興奮気味。といってもモルディブ時間ではまだ11時。なんだか調子狂うけど・・・それでも間もなくみんなスヤスヤ


朝目覚めるとモルディブ時間のまだ4時ごろ。そのまま時間が経つのをまって朝6時過ぎに島の東側に行ってみる。
 

インド洋から昇ってくる朝日。娘ふたりと砂浜のデッキチェアーに
座ってしばらくの間、壮大な日の出ショーを楽しむ。
今日は天気がよくなりそう。
モルディブ初日。幸先よさそう。
だんだんと明るくなっていく空。
まわりの様子がはっきりとしてくるにしたがって、歓声があがる。
「白い珊瑚礁」っていう歌があったけど、まさしくそんな感じ。
足元の砂は白くてさらさらだった。
これは島の西側、私たちが泊まったコテージのちょっと先の砂浜。
3日目の午後はここでデッキチェアーにねそべって昼寝をしたら、
テキメンまっ黒に焼けてしまった。
向こうに見えるのは隣の島の水上コテージ。
どこまでも続く白砂の海岸。これは島の西側。
私たちのコテージよりは南のほうの桟橋に近いところの砂浜。
屋根のついているモルディブ式のブランコが置いてあって、
雄大なサンセットを観るにはもってこいの場所。
上のビーチに続くラグーン。
珊瑚礁がテーブル状に育って、その上を白砂が覆っている。水深は
干潮時で大人の膝下。満潮でも胸くらい。
後方の色の濃い部分は珊瑚が急に落ち込んでいる場所で、
急に3メートルくらい深くなっている。
魚も波打ち際まで泳いで来ている。
上の写真から続いて、北のほうへ歩いてくると・・・
島と船着場をつなぐ桟橋の下をくぐって、
プールやレストランのそばまで移動してきた子ども達。
波は穏やか。足の裏の白くてさらさらの砂が心地いい。
西の空に沈んでいく夕日。流れる雲とあいまって、
しばらくの間、空の色は変幻自在に移っていく。
コテージ前のデッキチェアーに座って1時間くらい
夕方の空を眺めていても飽きることはない。
二日目の夕方の夕日。
同じ北マーレ環礁にある島・・・
トラギリアイランドの上に沈んでいく太陽。
向こうの島まで、ドーニという船で行くと1時間位かかったけど
環礁の西の端との中間地点よりは、こっちの島に近い。
ということは、この北マーレ環礁だけでも壮大な距離に
島々が散らばっていることになるんだな〜
完全に太陽が沈んだ後で、空がオレンジ色に燃え上がった。
流れる雲と、穏やかな波の音。
それだけで心が癒されていくよう。
プールから望むラグーン。
光がきらめいてまぶしいほど。
そこのテラスで日中のきらめく波を見ながらコーヒーを飲むもよし、
暮れゆく夕日を見ながらグラスを傾けるもよし。
忙しい都会の生活とは全く違った時間が流れている。

東側の海は外洋に面している。
広がるラグーンの端、珊瑚礁が深く落ち込んでいる部分には
波が外洋から打ち寄せ、波しぶきを上げている。
私たちが泊まったパラダイスアイランドの東側は、
数十メートルの深さまで急激に落ち込んでいる。
マンタポイントとしても有名で、水深8メートルくらいの
珊瑚の根あたりにマンタがホバーリングして、ホンソメワケベラに
外皮についた寄生虫などをきれいにしてもらってるらしい。
島の南東の端。
珊瑚のかけらでできた防波堤が築かれている。
その防波堤を超えんばかりの大波が寄せていた。
防波堤の外側は、外洋になる。
東から押し寄せる波は、島の西側の環礁の内側の波の様子とは、
全く異なって、力強く迫力がある。