秋は読書の季節・・・読書週間でもあるので、この時期たくさんの講師依頼が舞い込みます。

今年も10月〜11月にたくさんの講座を担当しました。

10月22日(日)10:00〜 @T市図書館T分館
「わらべうた講座」
20171022椿峰わらべうた
台風21号の接近が懸念され、朝から強い雨が降る日曜日の朝、しかも突然の衆院選の投票日でもありましたが、T市図書館T分館へわらべうた講座へと出かけ20171022椿峰わらべうた2ました。


悪天でキャンセルも出る中、逆に戸外で遊べないからか、当日参加の親子もいて、楽しいわらべうた講座になりました。


20171022椿峰わらべうた3なかには夫婦+おばあちゃまと、ひとりのお子さんに3人付き添っているご家族も。家にかえっても、ぜひわらべうたで遊んでほしいなって思いました。
20171022椿峰わらべうた4






10月31日(火) 10:00〜
練馬区子育て学習講座で、「錨を打つー児童書がくれた子育てのヒント
」と題して、特に小学生にどん20171031練馬講座な本を手渡すのか、また子ども時代に手渡された本が、思春期に自立に向かって精神的に不安定になったときに、いかに子どもの心を支えていくのかということを、実体験を踏まえてお話をしました。

45名の学校図書館開放ボランティアの方々、文庫関係の方々を前にお話をしました。20171031練馬講座2

本に出会うということが、子どもの精神性にどのような影響を及ぼすのか、ま20171031練馬講座3た心の育ちを支える本はどのようなものであるとよいのかということを話しましたが、ほんとうに熱心に聞いてくださいました。
20171031練馬講座4
嬉しかったのは、この会を主催されたみなさんが丁寧に会場を設営してくださり、私の大好きなチューリップのお花を折り紙で折って飾ってくださってたこと。小さな心遣いが大きな安心感を与えてくれました。


11月3日(金・祝) 14:00〜 @E区立K図書館20171103昔話
「むかしばなし絵本っておもしろいの?むかしばなしの魅力に触れる」
と題して、昔話について、そして昔話絵本になったときの絵本の選び方についてお話しました。
20171103昔話2
庶民が口伝えに生きる知恵を伝えてきた昔話。虐げられ、権力者によって抑圧されてきた民衆は、知恵をもって日々の生活に潤いを見出し、脅かすものから逃れてきた。あるいは理不尽なことが次々とあるなかで、現実には権力に抑圧されてはいるものの、精神ではそれを乗り越えようとさまざまなお話を語り継いできました。
20171103昔話3
その昔話が、時に残酷であるからと、子どもたちに手渡すのを躊躇う親がいると聞いて、なぜ残酷に感じるのか?ほんとうに残酷なのか?どのように再話され、描かれているかでまったく印象が変わることも含めて、読み比べをし、昔話の成り立ちや子どもたちに手渡す方法などについてお話しました。
20171103昔話4
この講座のためにマックス・リュティの西洋の昔話研究、小澤俊夫さんの日本の昔話研究、河合隼雄さんの深層心理学からの昔話研究などの文献をたくさん読みました。

当日はお子さん同伴での参加可でした。昔話絵本の読み比べなどをした最後に大塚勇三/再話、赤羽末吉/画の『スーホの白い馬』を読みました。20171103昔話5
まだ幼稚園児の子どもたちが、15分近くかかる長く深いお話に、ぐいぐいと惹きこまれて聞いている姿を見て、お母さんやボランティアの方々、図書館員が昔話の持つ力を目の当たりにしたというのが一番大きな収穫だったと思います。




11月22日(水)10:00〜 北区朝読ボランティア交流会20171122北区朝読交流会2 @北区中央図書館
「学校で読み聞かせをするために」

学校で朝読のボランティアをするとは、どういう意味なのか、こちらでもいろいろ絵本の読み比べをしながら、問題提起をしてきました。

20171122北区朝読交流会4アンケートには、今まで学校という教育の場でボランティアをすることの意味を考えたことがなかったとか、なんでもウケる絵本、自分の好きな絵本を持って行って読めばいいと思っていたという方々が、良い気付きをもらったと書いてくださっていました。

子どもたちの心やことばに影響を及ぼすことを考えれば、どんな絵本を選ぶか、自ずと見えてくるので20171122北区朝読交流会3はないかな。もちろんウケる絵本がまったくダメというわけではなく、それらは時と場合に寄るということ。それから真面目な本であれば何でもいいのか?ということでもなく、朝の貴重な時間を使っての読み聞かせなので、一日元気に希望をもって過ごせるような選書も大事であることなどもお伝えしました。

そのためには自分の中に確固たる基準を作ることが大事で、基準を作るためにはたくさんの絵本をとにかく読んで、読んで、読んで、読み比べてみることが近道だということもお伝えしました。


11月24日(金) 10:15〜 名古屋市立T図書館20171124新幹線
この日は名古屋の図書館での絵本講座です。朝5時過ぎに家を出て、品川6時37分発ののぞみで名古屋へ向かいました。

20171124富士山澄んだ秋晴れの一日で、途中富士山がくっきりと見えました。

「心をはぐくむ絵本との出会い」と題して、45分ずつ2回、1歳児の親子、2〜3歳児の親子向けの絵本講座をしてきました。
名古屋市で私が絵本講座をするのは初めてのこと。ドキドキしましたが、それ20171124絵本講座ぞれ7組、5組の親子が熱心に耳を傾けてくれました。

言葉を覚えていく時期だから、出来るだけ実物を見て「〇〇だね〜」って声をかけてあげてほしい。その上でゆとりがあったら、赤ちゃん向けの絵本の中で同じものをみつけて「〇〇、ここにもあるね〜」って声をかけてほしい。そうやって実物と、デフォルメされた絵の中のものが、同じ名前を持っている、同じものだと認識していける。そんなことを、講座終了後の質問タイムにお答えしました。
20171124徳重
絵本を読んであげると賢い子に育つっていう、そういうスローガンだけが伝わって、肩に力が入ってしまう若いママがいるようです。賢い子に育つというのは間違いでないとしても、それは日々の生活の中でいっしょに身の回りにある花や虫、動物、雲の動き、なんでもいいので目にしたものを一緒にことばにし、「なんだろうね」「きれいだね」「かわいいね」などと声をかけてほしい。そうすることで身の回りにセンスオブワンダー、不思議なことが満ちていて、それをひとつひとつ知っていく過程が面白い、それに絵本が寄り添ってくれればいいなって思うのです。決して絵本を、まるで教科書のようには使わないで!そんなことをお伝えしました。

講座では毎回0歳から18歳までの「子どもの読書と発達」のオリジナル年表をお渡ししています。大学院での発達心理学の知識、4人の子育ての経験、28年子どもたちに本を手渡してきた中で得た実感などを用いて作ったもの。これがいつも大好評。

20171124徳重絵本講座子どもの年齢に応じて、手渡していく絵本のグレードも変化していくわけで、また小学生になって自分で文字を読めるようになっても、読んであげることが読書をする力を養うことなど、「もっと早く知っておきたかった」と、これまでもよく言われたので、赤ちゃん向けの講座でもお伝えしています。

将来の子どもの育ちの道筋が見えていれば、子育ても少しは楽になりますから20171124徳重絵本講座2ね^^まずは実体験を大事にして!ということと、小さい時の絵本は、ママと一緒に楽しんでねということをお伝えしてきました。

また、子連れ参加の講座だったので、実際に赤ちゃん向けの絵本を次々と読んであげました。わが子の反応を見て、ママたちも絵本を読んであげようと思ってくれたようです。

11月25日(土) 10:00〜 C区Y図書館
ラウンジセミナー「わらべうた講座」

春に行ったボランティア講座の実践編として、わらべうた講座をしました。20171125四番町図書館

昨年は盛沢山にしてしまった反省を踏まえて、曲目を減らし、じっくりと何度も歌って遊んで、覚えられるようにしました。「今年の講座は、すごくわかりやすかった。早速おはなし会で使ってみます」「孫に歌ってあげます」という声が聴かれて、ホッとしました。


こうやって振り返ってみると、この秋の講座を無事に出来たのは奇跡的でした。9月の頭に父が入院した時は、どうなるんだろう?父が急変したら、こんなに講座を受けていて大丈夫かしらと、頭をよぎりました。

11月16日に亡くなり、17日前夜式、18日告別式という日程が、もし一週間ずれていたら、11月24日、25日の講座を休むわけにいかず、参列できなかった?なんて思うと、なんだか不思議な気持ちです。

父はそんなタイミングもわかっていたのかしら・・・