11月4日(土)〜5日(日) 
20171104宮島
このブログ記事、実は父が亡くなる前の11月14日に書いていました。書いた後、文章の見直しをしようと下書きフォルダに入れたままになっていました。

ちょうど父と最後に逢ってから1か月。今日、UPすることにしました。

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11月の連休を利用して(といっても文化の日は絵本講座のお仕事でしたが)広島へ行ってきました。

朝8時30分発ののぞみで向かうと、ちょうどお昼過ぎに広島へ到着。可部線とアストラムラインを使ってふたりのいるケアハウスへ行きました。

午後1時過ぎに部屋に行くと、父が一人でテレビを見ていました。
9月初めに食事が摂れなくて入院した時20171104ケアハウスにてに、点滴で足がぱんぱんに浮腫んで、辛そうでした。その時に弟と、点滴も含めてすべての医療行為を止めてもらって、静かに枯れるのを待つという決意を医師に話し、ケアハウスに戻ってきた父。

食堂でも、食事のバランスは二の次に、本人が口にするものがあればそれで良しと、ご理解いただき、食堂でもメイバランスを出してもらえるようになりました。

あとは父の好きなプリンや、カステラのようなおやつでもOKにしてもらって、私もせっせと宅急便でお菓子を送りました。そんなこともあって、顔色もよくなっていて、安心しました。

ただ、9月に入院した時に、腕に点滴チューブをつけていた部分の皮膚が潰瘍状になっていました。無意識に点滴をむしり取った跡で、そこを引っ掻くので、皮膚がむけてしまったのです。父の手をとって保湿クリームを塗ってあげながら、「ああ、皮膚がこんなに薄くなってる・・・」と絶句しそうでした。

「枯れるように死を待つ」というのは、周りの家族もゆっくりとひとつひとつの変化を受け入れていくことなんだなと思いました。9月の入院の時に、父に残されている時間は、まったくわからないと医師に言われました。半年か、1年か、2年か・・・父にはどこにもいわゆる疾病はないので、ゆっくりと父が老いて、定められた寿命の灯が消える時を待つわけで、できるだけその日が来るまで一緒に笑ったり、歌ったり、おしゃべりしたりしようと思いました。
20171104クリームパン
そうこうするうちに、お昼寝をしていた母も起きて来たので、広島駅で購入した八天堂のクリームパンをおやつに食べました。お昼に食堂でおかゆ食だけど残さず食べたと言ってたのに、このパンもペロリと食べました。うんうん。いい感じ。

お腹がいっぱいになって、昼寝したいというので、3時過ぎに私は宿へ移動することに。連休であることと、CSに勝っていたら日本シリーズのカープの試合があるはずだったせいか、9月末の時点で市内のホテルの予約が全く取れず、宮島に宿を取っていました。
20171104混雑
私が宮島に渡ったのは、4時過ぎ。フェリーを降りると、乗船を待つ人たちの列が参道のほうまで延びていました。よかった。ちょうど人の流れとは逆の動きをして・・・
20171104宮島紅葉谷2
老舗旅館にチェックインして、日暮れ前の宮島を散策しました。
広島の紅葉は、例年は11月下旬ということですが、今年の紅葉は早いんだそう20171104宮島紅葉谷3です。ロープウェーの最終便が出た後の紅葉谷公園は、人も少なく、ゆっくり散策することができました。
20171104宮島紅葉谷4

20171104宮島4



20171104宮島夕景





20171104宮島3

夕陽に染まる安芸の厳島神社の鳥居も素敵でした。









20171104食事
今回の宿は、老舗旅館のひとつ、錦水館。20171104飲み比べ

宿泊プランは宮島の海・山の幸を味わうコース。
夕飯がすごく豪華でした。



牡蠣をはじめとする海の幸、そして近隣の20171104食事220171104夕食農家の野菜・・・そして広島の日本酒も。


ひさびさののんびりタイムを堪能しました。



20171104錦水館




ここの旅館のもうひとつの良かったところは、ライブラリーが併設されていること。
20171104錦水館3セルフサービスで(しかも宿泊者はフリーで)コーヒーなど飲むことができます。

オーナーが集めた本の中には昭和の時代を映し出す写真集などもあって面白かったです。


20171105宮島の朝2翌朝は6時に起きて、もう一度散策しました。朝陽のなかで、夕陽に映える大鳥居とはまた違った表情が見えました。また昨日は、干潮で鳥居の下まで人がいましたが、朝は海水に浸かっていました。7月に来た時も干潮だったので、海水に浮かぶ鳥居は初めて見ました♪


この日は、弟が両親をケアハウスに車で迎えに行き、私も宮島から市内の駅まで行って合流し、一緒にケアハウスの経営母体の教会に一緒に礼拝に行きました。20171105広島福音協会

普段、毎週水曜日に施設内の礼拝に出席しているのですが、やっぱり教会へ出かける20171105広島福音教会のは特別の感じがするみたいです。ふたりともきちんとスーツを着込んでいました。

礼拝を終えて、両親を囲んで弟と交代で写真を撮りました。

こうやって一緒に写真撮れるの、あと何回あるのかなぁ。(そんな風に思っていましたが、結局父と一緒に撮った最後の写真になりました。しかもこの2週間後にこの教会で父の告別式をすることになるとは。もちろんいつかその日が来ると思って、親子で礼拝に出たのでしたが・・・)
20171105讃岐うどん礼拝のあと、讃岐うどんのお店に寄って、鍋焼きうどんを「美味しい!」と言って食べる父。
高松生まれだから、やっぱり讃岐うどんなら食欲が出るんだね〜これからは、また讃岐うどん食べに来ようねって、この時も話していました。

20171105ふれ愛
ケアハウスから車で片道30分強のドライブなんだけど、普段はケアハウスから出ないので、二人とも部屋に戻ると眠たい・・・と言い出しました。うどんも20171105ふれ愛見送りいっぱい食べて、確かに眠い時間だねと、5日2時半ごろに私たちもそれぞれ退散することにしました。12月は無理だけど年明け早々に会いに来るからね〜と言って。


眠い・・・と言いつつ、部屋の外まで出てきて、私たちが廊下を曲がるまで、ずっとずっと手を振っていてくれました。
20171105最後の父の姿
こんなに離れても、まだまだ手を振り続けてくれていました。


宮島の紅葉とともに、あの日の父の姿は、私の心に深く刻まれて、忘れることは無いと思います。

父が94歳という生涯を閉じた今、あの最後まで見送ってくれた姿は、まさに祈りだったんだろうなと。祈られていたんだろうなと。その祈りに応えられる生き方をしなきゃと思いました。