12月21日(土) 13:00〜 @有楽町・国際フォーラム
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友人の絵本専門士・朝日仁美さんに声をかけていただいて絵本図書館ネットワーク主催の「子どもの読書活動推進に関する代表者シンポジウム」(→こちら)に参加しました。





主催の「絵本図書館ネットワーク」がいったいどんな団体なのか?公式サイトを見ただけではわからず、それでも参加してみよう〜と思いました。どっちかというと、朝日さんに会うためにといった動機が強かったと思います。

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シンポジウムの登壇者は、コーディネーターが専修大学の野口武梧先生、シンポジストが日本図書館協会顧問の森茜さん、読書運動推進協議会からはJBBY副会長でもある野上曉さん、家読推進プロジェクト副代表岡崎忠昭さん、子ども司書推進プロジェクト代表アンドリュー・デュアーさん、アニマシオン黒木秀子事務所の黒木秀子さんでした。(埼玉県三郷市日本一の読書のまち推進課課長 星健二郎さんは欠席でした)




この絵本図書館ネットワークの代表者は、佐賀県武雄市在住の小学校教師教師・中島さん。体育の先生です。


子どもたちにとって、紙の書籍を読むことが、その人格形成の過程で重要であることから絵本を通した地域づくりをしている全国の活動が情報交換し、手を繋いでいこうというのが主旨でした。


(だったら絵本図書館と「絵本」に限定せずに、「子どもの本」としたほうが、いいんじゃないかなあ・・・と個人的には思うのですが)

記念講演が柳田邦男さんでした。今回のお話の内容は全国に輩出している絵本専門士の方々の活躍ぶりを報告するものでした。柳田さんはいろんなところで「人生には3度絵本に出合う。自身が子どもの時に読んでもらって。2度目は自分が親になった時に我が子に読んで。3度目は歳を重ねて人生を振り返る時に」などと話していらっしゃっいます。


このネットワークが「子どもの本」(子ども向けに書かれた物語やノンフィクションを含む)ではなく「絵本」にこだわるのは、そういう柳田さんの想いに呼応しているところがあるからかもしれません。



シンポジウムでは、それぞれの活動の概要と、子どもに本を手渡すことの重要性についての発言が続きました。国が策定した「第4次子どもの読書推進計画」の内容についての言及もありました。


それぞれの活動は、その地域では成果を出しているようですが、ではそれでこの国全体を子どもたちの読書を考えていくと、相変わらず不読率(1か月の間1冊も本を読まない)は高いまま。




野上さんが、国が学校図書館に予算措置をせず、学校図書館司書の待遇の悪さなどに言及し、「第4次読書推進計画」は絵に描いた餅ではないかと鋭く指摘すると、森さんは「なんでも国に依存するのはよくない。国に金を出させると、選書にも国が関与する可能性がある。もっと民間が力をつけて民間でやっていくことも考えるべき」と応酬するなど、議論は巻き起こっていたのですが・・・結局はきちんとした結論がでるはずもなく、それでもこうして意見を出し合い、手をつなぎ合って行こう〜という感じで会は終わりました。



その後、交流会では自由な名刺交換会が行われました。絵本専門士さん、絵本セラピストの代表岡田さんと絵本セラピストの方々、JPIC読書アドバイザーの方、公共図書館司書さん、学校図書館司書さん、学校の先生、読書活動を町づくりのコンセプトにしている地方公共団体の方々など、いろんな立場の人が参加されていました。


点と点だった活動が、線としてつながり、そこから面となって、日本中の子どもたちに絵本が行きわたるならばどんなに素晴らしいことでしょう。

このネットワークには、中心でひっぱる強力なコンセプトがあるわけではなく、「一緒に手をつなごう」という緩やかなつながりがあるだけです。


これからのやり方次第で多くの人に「子ども時代に絵本に出合うこと」「おとなになっても絵本は寄り添ってくれること」などを伝えられる可能性を秘めているとも思います。


単なる「烏合の衆」で終わらないためにも、せめて共通コンセプトなどを共同声明という形で出せるようになればいいのになと思いました。


懇親会にも参加しました。お向かいに座ったのは前日本図書館協会会長の森茜さん。話していると、私の元上司(今の仕事に繋いでくださった方)と、図書館司書養成所(筑波大学図書館情報学群の前身)の同期で親友だっていうではないですか。うんと遠い方だと思っていたら、共通の知り合いがいて、一気に打ち解けていろいろなお話が出来て楽しかったです。