11月27日(水)

この日、一日お休みをいただいて、広島の母に会いに行ってきました。

IMG_9147


母の記憶が少しずつ薄れてきていることもあり、また体力的なこともあって、ここのところ長居をしなくなって、日帰りでのお見舞いになっています。



前回は、私自身の退院直後の8月4日にアメリカに戻ってしまう次男を連れて、やはり弾丸日帰りでのお見舞いでした。(その時の記録→こちら



母を担当してくださっているケアマネさんから弟へ連絡が入り、母が食欲が落ちて、認知に関しても、少しずつレベルが落ちているとのこと。





また、4月の入院のあと、ケアハウスへ戻れず、ショートステイで24時間介護を受けていたのだけど、やっとケアハウスの裏にある同じ法人の特別養護老人ホームに入居できることになったとのこと。




IMG_9148
11月末にそちらへ移動する前に、家族として下見をさせてもらう目的もあって、急遽行くことに決めました。原稿依頼3本の締め切りが12月1日、5日、15日と迫っている中で、どう時間を捻出しようかと思っていたのですが、いや、すぐに飛んでいかなきゃ後悔する気がして・・・


IMG_9146

往復ともグリーン車で、12月1日締め切りの原稿を書く仕事を持ち込み、それもきちんと進めました。



IMG_9154



母が入居する特養は10人で1ユニット。一つのユニットごとにキッチンもお風呂もあり、広々としたリビングでゆったり過ごせそう。





IMG_9161



母を看取るつもりで東京に呼び寄せていたのに、母の骨折のあと、階段の多い我が家での介護が出来なくなり、弟のいる広島で最晩年を過ごしていることに、どこか後ろめたい気持ちでいたのだけど・・・





介護士の方に、赤ちゃんの時に保育士がその育ちを支えるように、最晩年を家族だけで支えるのは大変だからプロに任せるというのでいいんですよって言っていただき、ほっとしました。


お昼前に、母のいるショートステイに到着して、帰りの新幹線ぎりぎり間に合う時間まで、3時間ほどずっとそばにいたんだけど

97b1a5d4f729fea3101272c77d3450f0_t

8月の時は私の姿を見て、声をあげてくれたのに・・・今回は頷くだけで声を発しなくなっていて




母の食事の様子や、リクレーションの時間の反応などをずっと見ていて


母は、この世に生まれてきて身につけた能力を、その順番に沿ってこの地上に置いていこうとしているんだなって思いました。


赤ちゃんが泣く以外、何もできない状態で生まれてきて、声を出すようになり、首がすわり、寝返りが出来るようになり、お座りができて、立ち上がり、歩くようになった・・・その逆の順番で・・・


今は自分で歩くことができなくなり、立ち上がるのも介助が必要になってしまっている。


5月に会った時に出来ていたこと、8月に会った時に出来ていたことが、今回はできなくなっているわけで・・・


たくさん覚えたことばも、そして93年の間に積み上げてきた記憶も、ひとつひとつこの世に置いていく準備をしているんだな・・・そうやって身軽になって、この世を旅立つ準備をしているんだなって
IMG_9172


手を握ると、その皮膚が薄くなって、冷たい・・・
それでも強く握り返してくれる。



IMG_9183


母が旅立つ準備をしていることは、頭ではわかっている。でも願わくば一日でも長くこの世にいてほしい、と切なくなってしまった。





IMG_916510月25日の母の93歳の誕生日には、スタッフのみなさんが祝ってくださっている様子を写真に撮っておいてくださっていました。


温かい心をもって接してくださっているスタッフのみなさんに心から感謝して、夕方、母に別れを告げて帰路につきました。