みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて30年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

美術館大好き☆

やぶファンの日に@白州

11月18日(水)


晩秋の白州を訪れてから、早一カ月が過ぎてしまいました。11月23日にタイトルと写真だけ入れてたのですが・・・


そのあとは、EMS4期の開講と(4期もFAとして関わっています)、仕事やJBBYでの書評作成など年末に向けて怒涛の忙しさがやってきて、個人のブログを更新する暇がないままでした。(オンライン版絵本で支援プロジェクトの公式ブログは、当番制でそちらにはなんとか記事をUPしました→こちら



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と、言い訳はこれくらいにして、11月18日に白州にある薮内正幸美術館へ行ったことを書きます。




例年、美術館公認ファンクラブやぶファンでは、やぶファン事務局さとうあきらさんの企画・運営で冬季休館になった初日に都内からマイクロバスで美術館を訪れるというイベントをしていました。(2016年第1回目の記事→こちら、2017年2回目は仕事で参加できず、2018年3回目の記事→こちら、2019年4回目の記事→こちら





今年は…コロナ禍です。マイクロバスは毎年定員ぎりぎりで密になります。なので、例年のようなツアーは無理ということで、薮内正幸美術館の館長、竜太さんとさとうあきらさんとで、休館日の一日をやぶファンメンバーに開放し、美術館へ自力で来られる人は集まろう!という呼びかけがなされました。




私も一応・・・事務局の一員なので(といっても、メールチェックと送信担当で名前だけという感じですが)、この日有給休暇をいただいて10時新宿発の特急あずさに乗って小淵沢まで行ってきました。


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小淵沢まで、行きはさとうあきらさんが車でお迎えにきてくださいました!




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地元のやぶファンを含めて千葉、東京、大阪からそれぞれ自力で集まった10人ほどが、思い思いに展示を見たり、おしゃべりをしたり







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美術館の周りをお散歩したり・・・密にならないように気をつけながら過ごしました。



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美術館の周りは秋も深まり、紅葉が美しかったです。八ヶ岳を背景にして、秋らしい光景でした。





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いつものやぶファンツアーの日は、12月になってからで、すっかり木々は葉を落としてしまったあとに訪れていたのですが、紅葉の真っ盛りでとても美しかったです。





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今年前半の展示予定だった「鷹・鷲・梟」展が、4〜5月は緊急時他宣言下で休館になったため通年展示へ・・・




大型猛禽類の絵は迫力があり、生命力に溢れていました。



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見応えのある展示でした・・・


やぶファンの日のみ、特別に展示室も写真撮影OKになります。ぜひみなさまも「やぶファン」になってくださいね♪(→こちら





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小淵沢駅を16時少し前に出る特急あずさに乗るために、今度は竜太館長が車を出してくださいました。





3時間半ほどの滞在でしたが、今年も「やぶファンの日」に薮内正幸美術館に行けてよかった




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この日は小春日和で気持ちがよい一日でした。小淵沢あたりに住みたいな〜と思ってしまったほど。どこかに安く山小屋ないかなあ・・・薪ストーブのある山小屋と、帰ってきてからしばらくの間、ネットで山小屋探しをしていたほどでした!




原画の力に圧倒されて・・・赤羽末吉展

11月8日(日)
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前日の夜、ママ友H美さんのところへお届け物をして、その後ラインしていたら
「明日、静岡へ行こうと考えています」とあって



「あ、赤羽末吉展なら私もご一緒したい〜」と声をかけ、彼女がまだ勤務先から戻る電車の中にいるのに、どんどん新幹線の時間を決めて、静岡市美術館の観覧予約も済ませたのでした。



結構、強引に同行させてもらうことにして・・・日曜日の朝9時3分発のひかり505号の中で待ち合わせしました。


夜のうちに静岡在住のK子さんに「明日、H美さんと行く予定なのですが、おすすめのランチ場所、教えてください」とメールしたら、午前中のご予定が11時過ぎには終わるので、そこからご一緒しましょう〜ということになりました。


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静岡駅に10時2分到着。静岡市美術館のある葵タワーまで行く地下街のあちこちにも赤羽末吉展のポスターが貼ってありました。





「赤羽末吉展『スーホの白い馬』はこうして生まれた」のリーフレットには「50歳のときに絵本画家としてデビューを果たした赤羽末吉(1910〜1990)は、モンゴルの雄大な風景を描いた『スーホの白い馬』などで知られています。
赤羽は22歳で満州(中国東北部)へ渡ると、仕事の傍ら土俗人形の蒐集や影絵人形芝居を研究し、日本画家としても活躍、同時に満州画壇における気鋭の論客でもありました。1943年、取材旅行で訪れた内蒙古(現・内モンゴル自治区)の壮大な風景に感動した赤羽は、そこで目にしたものを大量の写真やスケッチに収め、引揚げ時に命がけで持ち帰ります。これらの資料をもとに描かれた『スーホの白い馬』は、出版から半世紀がたった今なお日本中の子どもたちに読み継がれています。その後も満州時代に培った経験をもとに、日本やモンゴル、中国の少数民族の民話を数多く手がけ、80歳で亡くなるまでの間に約80冊もの絵本を発表しました。本展では内蒙古取材時の写真やスケッチ、資料などとから『スーホの白い馬』誕生の軌跡を探るとともに、ちひろ美術館蔵の絵本原画やデビュー以前に描かれた作品約300点をとおして、赤羽の画業の全体像をご紹介します。」と書かれていました。


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そう、300点。なかでも『スーホの白い馬』の全原画、そしてその前に「こどものとも」用に描き下ろした作品の原画も、そして内蒙古の写真も見応えあり、1時間半では見終えないほどでした。ありがたいことに、その日のうちであれば再入場できるとうことで、一旦11時半にロビーに出てK子さんと落ち合いました。




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K子さんが車で日本平の麓にある美味しいお蕎麦屋さん「日和亭」に連れて行ってくださることになりました。



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天せいろ、美味しかったです。




食事をしながら赤羽末吉の『かにむかし』のかにに使われているエメラルドグリーンといっていい鮮やかな緑色のことが話題になり、私はあまり意識していなかったので、夕方もう一度確認してみることに・・・

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食事の後は日本平をドライブして久能山東照宮へロープウェイで行くことに。




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久能山東照宮は下から登ると1159段なのですが、ロープウェイだと100段ほど。

←K子さんと一緒に(画像は画素数を落としています)



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→K子さんとH美さん




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久能山東照宮からもう一度日本平に戻って、日本平ホテルでティータイム。K子さんおすすめのアッパーラウンジ





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薄霞がかかってはっきりは見えなかったのですが、富士山が雲の中、真正面に浮かんでいました。




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その後、静岡駅前に戻ってきて、子どもの本とおもちゃの店、百町森に寄りました。店内ではちょうどクリスマスマーケットの真っ最中。




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私はひとめぼれした「月とサンタクロース」を買って帰りました♪





そして新幹線に乗る前に、もう一度赤羽末吉展へ。お蕎麦屋さんで話題になった『かにむかし』のかにの色を確認…そうしたらすべての絵に使われている同じ緑色が気になって見直しました。


H美さんは、この日は静岡県内の息子さんのところへ行くという事だったので、静岡駅でお別れ。

思い切って、H美さんと一緒に静岡へ行けてよかった

K子さんのおかげで日本平から雄大な景色も堪能できた秋の一日でした♪




11月17日(火)

この日は有給休暇をとって、赤羽末吉のご三男のお嫁さんで、赤羽末吉研究の第一人者の赤羽茂乃さんと前々から原画展をご一緒する約束にしていたので、もう一度静岡へ。

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8日に行った時と同じ新幹線で静岡へ向かいます。茂乃さんは三島から乗車。そしてこの日はK子さんも美術館で待っていてくださって、一緒に鑑賞しました。








茂乃さんの解説付きの原画鑑賞のなんと贅沢なこと。前回、見ているのに気づいていなかったことをたくさん教えてもらいました。


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ランチは百町森の近くのピザ屋さんBROLOへ。窯焼きピザの美味しかったこと♪




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3人で別々のピザを頼んでシェアし合いました〜!


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なのに、1枚は写メ撮る前に食べてしまったという・・・
ごちそうさまでした♪


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3人一緒の写真も撮ってもらいました。(画素数を落としています)







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そしてこの日も食後はK子さんの車でドライブ。登呂遺跡とその公園の中にある芹沢げ霹術館へ行ってきました。




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芹沢げ陲離妊競ぅ鵝∪験茲紡┐靴唇嫋△量わい深さには、品位があり、赤羽末吉にも通じるものがあると感じました。





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それからもう一度、静岡市美術館に戻って3人で赤羽末吉展の気になるところ、とくに後半、『あかりの花』以降の金泥、銀箔を使った表現を低くしゃがみこんで絵を下から見上げるようにして鑑賞しました。




何度見ても新しい発見がある、見飽きない、これぞ芸術です。子どものための絵本だからこそ、最高の芸術として絵を描いた赤羽末吉。


そして今年生誕110年を記念して、義父の功績を1冊の評伝にまとめた茂乃さん。(福音館書店のインタビュー記事→こちら




そうそう茂乃さんは『絵本画家 赤羽末吉 スーホの草原にかける虹』で第44回日本児童文学学会特別賞を受賞されました。おめでとうございます

実は昨日も赤羽さんのことを書いたブログ記事を「オンライン版絵本で支援プロジェクト」の公式ブログにUPしました。(→こちら


そちらにも書いたのですが、赤羽末吉を知らずして絵本を語れないのです。それくらい基本中の基本。日本人として初めて国際アンデルセン賞画家賞を1980年に選ばれた赤羽末吉を置いて、絵本を語るなかれなのです。そのことを今回は深く認識しました。


来年は、銀座・教文館ナルニア国とちひろ美術館でも赤羽末吉展が行われます。また、何度も通ってしまいそうです。

板橋区立美術館のボローニャ展へ

8月の終わりに…

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7月の終わりにも一緒に安曇野ちひろ美術館へ行った大学の後輩でもありJBBYで一緒に活動をしている松井紀美子さんにお誘いいただいて、板橋区立美術館へ「ボローニャ絵本原画展」を見に行ってきました。




公共交通機関を使うのが怖いので・・・車で一緒にいける!というのがありがたい。今回も松井さんがJBBY会報誌の取材のお仕事だったので、板橋区立美術館学芸員の松岡さんのお話を一緒に聞かせていただきました。



「ボローニャ絵本原画展」とは、児童書専門の見本市であるイタリア・ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアが開催している絵本原画のコンクール入選作品の展覧会。


2020年1月半ばに選考が行われるのですが、今年はその直後にイタリアでも新型コロナウィルス感染によるロックダウンが行われ、3月30日から開催されるはずだったボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアは、5月に延期になり、その5月開催も中止になりました。


展示を待つばかりだった原画たちは、ボローニャでは陽の目をみずにいたのですが、このように例年よりも遅れて日本での公開がされたということに、心から敬意を表します。



119937910_3348516738563906_5186581557697396965_oコロナ禍の中での展覧会、今年は特に「触って「視る」ボローニャ展」として、ボローニャ展入選作品の中から5作品が木製パネルの触察図を制作して展示、その他イタリア全国視覚障がい者教育機関連盟から出版されている「触る絵本」からの選りすぐりの18冊も展示されるという目玉企画があるのですが・・・急遽触れない展示になっています。


(ただし、視覚障がい者向けには、電話で予約をすれば別室で触る絵本を体験できるという特別対応をしてくださるそうです。)


準備を進めていたのに急遽、変更するというのはいかに大変だったか!



お話を伺っていて、その苦労が伝わってきました。それでも、さまざまな工夫を凝らしての展示になっていて、展示もとても見ごたえがあるものでした。



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今回、なによりも素敵なのが入場券や案内パンフレット。イラストレーター、オオノ・マユミさんの作品です。







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チケットは、展示を見ている人物像が切り抜きになっていて、半分に折って立てることで、立体的なオブジェクトになるのです。





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館内には可愛らしいマスクのイラストや、ソーシャルディスタンス(和製英語ですね・・・フィジカルディスタンスのほうがいいですよね)を取りましょう、手を洗いましょう!といったメッセージのあるカラフルなイラストがたくさん。


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それもすべてオオノ・マユミさんの作品です




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新しい生活習慣・・・ということが、言われていますが、こんな風にポップに表現されていると、つい暗くなりがちな気持ちも前に向けますね♪





図録の「ILLUSTRATORS ANNUAL 2020」の中の、ボローニャ国際絵本原画展2020審査レポートは読みごたえがありました。2020年の応募者2,574名分のイラストレーションの中から、75〜80名まで絞っていく作業。フランス、日本、イギリス、イタリアから集まった審査員5名が、お互いの立場や価値観を超え、また時には議論をしながら選考していく過程を会場の動画で見ました。図録には、その時にどんなところを評価していったのかという想いが、おひとりおひとりが選んだ作品とともに書いてありました。


5人の方はそれぞれ業界の最前線に立つ出版社から2名、世界的に有名なイラストレーターが1名、子ども向け雑誌の編集者が1名、児童書の分野の学術的権威の方が1名と、それぞれ打つ選考基準が違う中、一致していたのは「美しさは重要な側面ではあるものの、単に美しいイメージを求めるのではなく、つくり手の世界観がまとめ上げられていて、確固たるスタイルがあり、生命のエネルギーが感じられ、同時に、物語として、深く、強烈なパワーを兼ね備えているもの。応募時に提出された5枚のイラストレーションの中にとどまらず、その外側にもさらなる発展性を感じさせるような作品」ということだそうです。(図録p21)



インタビューの際にも、アジアの作家の作品に素晴らしいものが増えていること、社会的なテーマを持っているものがいくつか選ばれていることが特徴として挙げられていました。

例えば香港のKIN CHOI LAMの作品「未来を夢見て」は2014年に香港で行われた雨傘運動(民主的な選挙を求める抗議運動)がテーマになっていて、観る者に大きな問いをかけてきます。またドイツのPHOOLAN MATZAKの作品「ホームレス」はまさに格差社会を描き出しています。


日本から審査員になったブロンズ新社代表の若月眞知子さんは「子どもたちも日常に、世界で起こっている、戦争や飢餓や貧困、喪失、環境問題、人権差別を、テレビやスマートフォンで目撃しています。グローバル経済と、自国主義への急カーブの時代に、これらの社会的なテーマを、どれだけ子どもたちに理解できるよう明快に表現できるか。人生でいやおうなく直面する社会問題にも、希望をもって乗り越えていく勇気を、絵本の中でも表現していきたいものですね。絵本作家にとっても編集者にとっても、試されるテーマだと思います。」(図録p70)と述べていらっしゃいます。


子どもの本だから、といって「甘い」「やさしい」「かわいい」そんなテーマばかりではなく、子どもたちに「生きる」ことの本質を伝えるような力のある作品も手渡したいという、メッセージを感じる展示でした。

8月22日に始まったこの展示、今週末9月27日(日)で終了です。まだ行っていない方はぜひ!

ちひろ美術館2館をめぐって

1991年秋に夫の転勤で香港から東京へ辞令が出た時、そして社宅としてあてがわれた杉並の一軒家は、東京ちひろ美術館まで自転車で10分ほどのところにありました。(今の家からも自転車で10分です)

年明けて1992年の1月、家族で(当時は長男が4歳、長女が2歳、次女は生後1か月)初めて訪れたちひろ美術館。


学生時代、愛読していた雑誌non-noにちひろ美術館の特集が掲載されていて(1978年頃)、その頃からあこがれだったちひろ美術館に初めて訪れた時の感動は忘れません


すぐに美術館友の会に入って、毎月のように通いました。長男、長女を幼稚園に送り出してから次女をママチャリに乗せて美術館へ行き、ベビールームで遊ばせたり、ちひろさんの絵にいやされたり、当時美術館の3階にあったカフェでランチして戻ってきたり・・・


1999年〜2004年のシンガポール在住中もずっと友の会会員でいました。シンガポール行く前の1997年に安曇野ちひろ美術館がオープンし、2002年には東京のちひろ美術館が立て替えられました。その間、日本から届くニュースレターで様子を知らせてもらっていました。


シンガポールから帰国して1年半は港区芝公園の社宅住まいでしたが、やっぱりちひろ美術館の近くに住みたいと思い、以前の住んでいたエリアへ戻ってきました。


前置きが長くなってしまいましたが、この夏、安曇野と東京の両館を訪れることが出来ました。


7月31日(金)14:00pm〜


まずは安曇野ちひろ美術館へ、7月31日に一日お休みをもらって行ってきました。というのも、友人で子どもの本のジャーナリストの松井紀美子さんが取材を兼ねて車で行くから一緒に行かない?と誘ってくださったのです。


持病があって新型コロナウイルスに感染した場合重症化しかねないからと、ずっと在宅勤務を続け、近所への買い物でさえ週1回にしてきました。公共交通機関を利用した回数も、4月以降定期検診に2回、仕事で出社2回、母の葬儀で広島へ行った1回と5回きり。今回も公共交通機関でのお出かけならばお断りしていたと思うのですが、車での移動でならとご一緒させていただきました。


都内は7月中はほとんど太陽が覗かないほどの長梅雨で、当日も朝は雨が降っていました。関越を抜け、上信越自動車道に入った途端真っ青な青空が広がっていて気持ちよかったです。約3時間のドライブ、とても気持ちよかったです。


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安曇野ちひろ美術館には、2003年の一時帰国の時、2004年に義母の終末期にどうしても訪れたいという望みを叶えて家族旅行した時、そして2014年に大人絵本会仲間と賑やかに訪れた時(→こちら)と訪れていて、今回が4回目の訪問でした。



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安曇野ちひろ美術館では、ショーン・タンの世界展を開催中。
昨年、東京館でも見ているのですが、ほんとうに見応えありました。
(昨年東京館での様子→こちら


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2016年にオープンしたトットちゃん広場へも行ってみました♪




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Gotoキャンペーンが始まった夏休みとはいえ、都内をはじめ各地で新型コロナウイルス感染者が急増しているためか、館内もトットちゃん広場も、ちひろ公園も、人が少なくて、広々とした芝生広場もほぼ独占!という感じでした。



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お庭の花畑で一緒に行った松井さんと一緒に記念撮影。美術館スタッフの方にお願いしたら、ちゃんと手指消毒してからスマホを受け取って撮ってくださいました。私たちもソーシャルディスタンス取りながら・・・




この日は安曇野の小さなお宿に一泊して、翌日、絵本美術館森のおうちでのいせひでこさんトークイベントに参加しました。そのことは別記事にします。


8月8日(土)15:00pm~


この日は長男から頼まれた書類を取りに区民事務所に自転車で行ったついでに、そのままちひろ美術館まで足を延ばしました。(区民事務所は我が家からちひろ美術館のちょうど中間地点にあるのです)


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この日はいわさきちひろ忌でした。(ちひろさんは1974年8月8日に55歳で亡くなっています)



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特別展は「〈没後10年〉瀬川康男 担雲亭日乗 絵と物語のあわい」

今年3月1日から始まった展示で、行こうと思っていた矢先にコロナ禍で休館になり、5月17日までの予定が10月11日まで延長されたのでした。






『絵巻平家物語』の原画に加えて、観音像など等身大の仏像画などタブローの作品も多く、幻想的な色遣いはまさに「あわい」

これもまた圧倒されるような作品群でした。見ることが出来てよかった!と思いました。

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いつもなら、たくさんの人でにぎわうカフェも休止中。

カフェスペースは、新型コロナウイルス感染対策のための入館カードに記入するエリアになっていました。



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ちひろ美術館では、8月20日から公式サイト内に「おうちで楽しむちひろ美術館」が開設されました。(→こちら
また、美術館をサポートするための寄付も募集中です(→こちら

ちなみに寄付者一覧に、私の名前もちゃんと掲載されていました。



松岡享子さん、降矢ななさんの対談@教文館&降矢なな絵本原画展

2月9日(日) 14:00〜 @銀座・教文館ウェンライトホール


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まだ風の冷たい2月9日に、教文館へ松岡享子さんと降矢ななさんの対談を聞きに行ってから、あっという間に1か月半経ってしまいました。あの日、一生懸命ペンを走らせたノートを見直しながら、対談のことを書き留めようと思います。

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2月29日(土)から始まった降矢なな絵本原画展(@銀座・教文館→こちら)、それに先立って、9日に記念の対談が企画されました。(プレ展示では『ちょろりんのすてきなセーター』と『いそっぷ』の原画を見ることができました)






この対談は年末から往復はがきでの募集が始まり、1月15日が締め切りでした。(→こちら)参加できるかどうかドキドキでした。1月下旬、参加可のはがきが到着した時は「やったー♪」と小さくジャンプ。

というのも仲の良い絵本仲間さんたちが軒並み抽選に漏れてしまっていたからです。でも、そんな友人たちが、「気にしないで!その代わりどんなおはなしだったか、報告を楽しみにしてるね」ってコメントしてくださったので、思い出してまとめることにします。



今回の対談は昨年11月に刊行された松岡享子さんがホープ・ニューウェルの作品を翻訳した『あたまをつかったちいさなおばあさん』の続編となる2冊に降矢ななさんが挿絵を描いたことで実現しました。


『あたまをつかったちいさなおばあさん』が刊行されたのは50年前。挿絵を描いたのは『ぐりとぐら』でもお馴染みの山脇百合子さん
あたまをつかった小さなおばあさん (世界傑作童話シリーズ)
ホープ・ニューウェル
福音館書店
1970-08-10



50年経って、続編の『あたまをつかったちいさなおばあさん がんばる』と『あたまをつかったちいさなおばあさん のんびりする』が松岡享子さんによって翻訳され、それに挿絵を描いたのが降矢ななさん。依頼を受けてから、ホープ・ニューウェルの原著のおばあさんの絵と、山脇百合子さんの描くおばあさんと研究されたそうです。

Little Old Woman Who Used Her Head: 2
Newell, Hope
Dutton Juvenile
1935-08-28



山脇さんの絵はペンと水彩絵の具でふわふわと描いているように見えたそうですが、随所に山脇さんのこだわりがあり、ちいさなおばあさんには生活感がきちんとあって、適当には描いてないことがわかったそうです。




そのおばあさんの暮らしを引き継ぎたい、その生活感を壊さないように、でもよくよく見ていくとこのおばあさんはおしゃれかも?と紫色の傘だったり、スカートだったり、ディティールにこだわって描いていかれたとのこと。


松岡享子さんに「人の仕事を引き継ぐことって、大変でしょ」と言われて、降矢さんは頷きながらもそれを楽しんでいらっしゃるようでした。松岡さんは降矢さんに「山脇さんの描くおばあさんの可愛らしさと生活感」を描いてほしいとお願いされたそうです。




降矢さんは、スロバキアの地方で自給自足の生活を送る義理の祖母(スロバキア人の夫のおばあちゃん)をモデルにイメージを膨らませたそうです。ホープ・ニューウェルさんは東欧の方ではないけれど、自立した生き方、もったいないという質素な気持ちが自然に身についている、そんな姿が重なるのだそうです。






ひとりで寂しい暮らしを、自分から開いていく。ひとりで暮らしているけれど心は満たされている、そして好奇心があって、入ってくる人は心の扉を開いて迎え入れる。訳していくうちに、このおばあさんのことをどんどん好きになって行ったと松岡さんは仰います。


ひとりで星空を眺めるシーンなど、孤独に見えるけれどちっとも孤独ではない(悲壮感がない)そんなおばあさんなのです。


それを松岡さんはこのように表現されました。「人が育って行く時、木の年輪のように子どものときの自分がいる。子どものときの感じ方、子どものときのことを覚えていると、老後を幸せに生きることができる」


『" グリムおばさん"とよばれて―メルヒェンを語りつづけた日々』を書いたシャルロッテ・ルジュモンさんは、「老人をなぐさめようと思ったら、子どもを楽しませなきゃ幸せにならない」と言っている・・・まさにその通りなんだと。





子どもの頃の楽しい思い出、愛された楽しい思い出は、どんなにあとからお金を積んでも老人にしてあげることはできない。だから石井桃子さんのことば「子どもたちよ 子ども時代をしっかりたのしんでください。おとなになってから  老人になってから あなたを支えてくれるのは 子ども時代の「あなた」です」と重なります。


この対談の前半では、松岡さんが降矢さんから聞き出すかたちで、降矢さんがなぜスロバキアへ渡ったのか、ブラティスラヴァの美術大学でドゥーシャン・カーライさんに学んだこと、スロバキアでの生活なども聞き出していました。


降矢ななさんの恩師ドゥーシャン・カーライさんと松岡享子さんはIBBYの大会でご一緒されているそうです。

降矢さんが同じく挿絵を描いた松岡享子さん翻訳の東欧の昔話『三本の金の髪の毛』はスロバキアの文化に触れたことで描くことが出来たということです。




この対談の中で、松岡享子さんが手作りのティコゼー人形(教文館降矢なな展会場レポート→こちら)が贈られました。1月末に東京子ども図書館でもお二人の対談があったあと、松岡さんが降矢さんのために家にあった布を使って「ちいさなおばあさん」そっくりに作られたのです。


絵本原画展の会場で会うことができます♪ぜひぜひ見に行ってください
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降矢ななさんの絵本原画展には3月2日(月)の仕事帰りに第2会場の原画を見に行きました。
『どうぶつABCえほん』や『ねえ、どっちがすき?』の原画を見ることができました。




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そして5日(木)の午前中は、阿佐ヶ谷教会の子育て支援事業で絵本講座を依頼されていて有休をとっていました。絵本講座は新型コロナウィルスの感染拡大の影響で中止になったので、ウェンライトホールの絵本原画展第1会場の原画を見にいきました。




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35年前に『めっきらもっきらどおんどん』でデビューされてからの降矢ななさんの作品の原画がずらり。

子どもたちと繰り返し繰り返し読んだ『めっきらもっきらどおんどん』の原画をすべて見ることが出来たのは感激でした。



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それからシンガポール日本人学校の図書ボランティアをしていたころによく読み聞かせした『ともだちや』の絵本原画も!写真コーナーにはきつねの立体模型もいました♪




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降矢ななさんの全作品を手に取って読むこともできました♪

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こちらの原画展は4月13日(月)まで開催中です。



降矢ななさんが昨年の「セイジ・オザワ・松本フェスティバル」での「ピーターとおおかみ」演奏会の時にプロジェクションとして作成した絵を、絵本にしたものの原画も見ることができます♪

ピーターとオオカミ
淳, 森安
偕成社
2020-03-06



文庫には割引券も置いてあります。ぜひぜひお出かけくださいね
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