みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて30年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

図書館

今年もゲストスピーカーを務めました!@ZOOM

7月20日(月)@ZOOM  

もう1か月以上たってしまいましたが、とても良い経験だったので書き記しておきます。

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昨年の6月〜7月も忙しかったみたいで、ブログをまとめて書いていました(→こちら



そして↑のブログ記事に昨年の様子を記しているのですが、今年も友人で東洋大准教授の竹内美紀さんの依頼で司書教諭のための講義「豊かな人間性と読書」のゲストスピーカーを務めました。


昨年は大教室での授業でしたが、今年はオンラインです。5限(16時半〜18時)、6限(18時15分〜19時45分)の2コマでしたが、今年はオンラインの特性を利用して私以外にもゲストスピーカーに加わってくださいました。

美紀さんがFacebookで昨年の講義の様子をシェアし、今年も私をゲストスピーカーに招んでいることを記すと、一緒にオンライン絵本会をしている友人や、子どもの本研究会で美紀さんと一緒に子どもの本の学びを続けている仲間たちが聴講したいとコメントしてくれました。


その方々は、プロの国際放送アナウンサーや、朗読指導者、子ども園理事長、書店員、学校司書、図書館司書、わらべうた研究者、元小学校教師、食育活動家、女性経営者など私以外に12名でした。そこで美紀さんは聴講だけでなく一緒にゲストスピーカーをすることを提案したのでした。



5限は私が「子ども時代に出合う本の意味を問う」と題して、約1時間話をしました。学生さんたちはネットの通信量をセーブするためにビデオオフです。私自身はプレゼン資料を画面共有しているので、私とホストの美紀さんとあとふたり、ゲストスピーカー仲間が映っているだけ。その方々が「うんうん」と頷いてくださるのを励みに話しました。
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講義室だったら学生さんたちの反応を見ながら、緩急をつけたり、飽きてるかな?と感じたらハッとするエピソードを付け加えるとかするのですが、そういう業が今回は使えないので、準備してきたスライドを使って、自主リハーサルの通りに話していきました。(反応がわからないで話すって難しい!)


内容は・・・
1)子どもの読書について現状を知る(学校読書調査、学校図書館調査などから)
2)子ども時代に本に出合う意味を考える
3)司書教諭になった時に、どのような働きかけができるのかについて考える
の3点を目的として、子どもたちの読書の現状をさまざまな調査データから紐解き、学校図書館法から学校司書と司書教諭の役割について話し、なぜ子ども時代の読書が大切かを、脳科学の見地から、子どもの読解力、語彙力の発達の見地から、幸福度の見地から、こちらもさまざまな研究データを用いてお話しました。そして最後の最後に私自身が体験した話から、1冊の本との出合いが子どもの人生に「まる」を付けてくれる実例をお話しました。



そして残り30分間は、ブレイクアウトセッション。学生さんたち(約30人)を6グループにわけて、私以外のゲストスピーカー2人ずつ入り、まずは私の授業の感想のシェアタイムでした。


約20分のブレイクアウトセッションが終わったあとに、私の話の締めくくりとして、美紀さんが博士論文で取り上げられた石井桃子さんの言葉「本は一生の友だち」という一文をお伝えしました。

「本はともだち、一生の友だち。
子ども時代に友だちになる本。
そして大人になって友だちになる本。
本の友だちは一生その人と共にある。
こうして生涯話しあえる本と
出あえた人は、仕あわせである。石井桃子」



6限は、6つのブレイクルームを12名が2人ずつになって分おきに次のルームへ移動するという形で、学生さんたちと子どもと読書の切り口だけでなく、それぞれのゲストスピーカーから社会で働くこと、そのために学生時代にどんな準備をすればよいか、学生一人一人から質問を受け答える時間となりました。


後日、学生さんたちのフィードバックを読ませていただくと、私の講義から印象深いところを感想に書いてくださるだけでなく、いろいろな分野で社会で活躍されている方々たちから受け取った実践的な学びが大きく学生の学びの背中を押したことがわかりました。


大学の授業がオンラインになって、「これでは通信教育受けているのと同じ」という不満があるとニュースで見聞きしましたが、美紀さんの講義は、オンラインならではの特性を存分に駆使して、普段なら一度に12人ものゲストから聞くことは難しいところを、このような豊かな学びの時間にしていて満足度が高いんだなと感じました。


オンラインだからできること、学生の学びを止めない事。それに挑戦している美紀さんの姿は、私にとっても大きな力になっています。

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一緒にゲストスピーカーになってくださったみなさんと、講義終了後に記念撮影。みなさんと一緒に講義を作れて幸せでした。(画像は美紀さんが撮ってくださったものを、画素数を落としてぼかしています)

仙台から神保町へ…JBBY国際アンデルセン賞講座 講師:松岡享子さん

1月25日(土)



前日の夜は、仙台で文庫活動をしているMさんと、仙台に駐在している同僚と3人での女子会。せり鍋、美味しかったです♪



最終の新幹線で帰る手もあったのですが、駅前のホテルで早めに就寝。




ここのところ、1月に始めたEMS(エッセンシャルマネジメントスクール)の学びで、仕事から帰宅した後に月〜火は事前課題に取り組み、水曜日はEMSに参加(講義終了が22時10分、そこから懇親会なので、帰宅は0時ごろ)、木〜金で振り返りのノート整理とリフレクション(事後レポート)と、就寝が1時過ぎることが続いていました。



なので、仙台ではホテルに戻ってシャワー浴びると、11時前には撃沈。ぐっすり眠って疲労回復することができました。



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翌朝は、10時過ぎに仙台を出るこまちで帰京。途中、蔵王山など冠雪した東北の山々がとてもきれいでした。






東京駅から神保町のJBBY事務局(出版クラブビル内)に直行しました。


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この日は、14時から出版クラブビル4F会議室でJBBY世界の子どもの本講座の第7回「国際アンデルセン賞と子どもの本」というテーマで、東京子ども図書館名誉理事長松岡享子さんの講座が行われました。この回から、JBBY世界の子どもの本講座のお手伝い要員になったために、12時半集合でした。






この日の私のお役目は受付のお手伝いと、講座の様子をJBBYのFacebook更新用とニュースレター「Book&Bread」用に記事にまとめることでした。なので、iPhoneで録音しながらノートを取り続けました。


(以下は、JBBY「Book&Bread」用の原稿の下書きとして書いたもの。実際は文字数に制限があり、提出した原稿はこのブログの半分に短縮しています)



 松岡先生には、人生を振り返ると「よくあの時、あんなことが出来た」と感慨深く思い出すことが2つあるのだそうです。その一つが26歳から29歳にかけてアメリカに留学し公共図書館で児童図書館員として仕事をしたことで、もう一つが92年と94年に国際アンデルセン賞選考委員を務めたことだと言って、講座の口火を切られました。



 アメリカの大学で学びを終えて図書館の児童担当として勤めた時は、30人以上の児童担当の中でストーリーテラーのセッションを志望し、スーパーバイザーの前で語ってOKを出してもらったそうです。それで10月のハロウィンのお話会から始まって翌年イースターのお話会まで、毎週金曜日の3時から30分間、英語で語りを続けたとのこと。新しいお話を月〜金の間に覚えて、お話会で語る。もちろん英語でお話を覚えて語るのですから、すごいことです。若い時に向う見ずにトライするこが、その後の力になっているっておっしゃっていました。そういうことって大事なのですね。



 それと同じで、よくあんなことができたと思うのが、国際アンデルセン賞の選考委員になったこと。各国から推薦される候補者も選考委員も、多様な言語と文化的背景を持っている中で画家賞と作家賞を選んでいく作業が容易でないことは想像に難くありません。



 92年の審査について詳細に書かれた東京子ども図書館機関紙「こどもとしょかん」53〜56号の記事を配布してくださったので、この講座ではまど・みちおさんが作家賞に選ばれた94年の選考課程について詳しく話してくださいました。



 選考に先立って各国から候補作やドシエ(推薦ファイル)が送付されて来た時点で梱包材やその方法に各国の経済事情が反映されていたこと、委員各自が何を大切にしていたか、その裏話ですから、参加者みんなが身を乗り出して聞きました。



 20〜22か国から出された作家賞、画家賞のそれぞれの候補者から作品が送られてきて、それを8月から3月まで夜ごとに読んでいく作業をしたとのこと。欧米などの作家は出版社が立派なドシエを作成し、梱包も丁寧にされて届くのに対して、IBBYに参加して間もない発展途上の国々からのものは梱包も簡易で、各国の経済格差がはっきりしていたそうです。




publicdomainq-0025808nnt あまりに大量の資料になるため、階段1段にひとつの国としてそこに作家賞、画家賞の資料を左右に置いていったそうです。たくさんの作品を読まねばならないので、一つの作品に感動して涙流しても、それが乾く間なく次の作家の作品を、と読んでいったのを思い出すと、あれは若い時だったから出来たとおっしゃいました。


英語の資料はともかく、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語やその他の言語の作品については、JBBY所属のその言語の専門家に下読みをしてもらって各作品の講評を書いてもらったそうです。そうやって国内で十分準備を進めてから、いよいよ審査するためにスイス・バーゼルへ飛行機を乗り継いで行ったそうです。審査開始の前夜のパーティーの様子から、審査が始まってからの緊張の様子を、松岡先生は映像化できるのではと思うほど具体的に語られました。



 デンマーク、スペイン、ロシア、ブラジル、アメリカ、インドネシア、カナダ、そして日本の松岡先生、そして事務局長という構成。


 最初に全員からひとわたりすべての作品について意見を聞き、投票を行っていき、最初の投票で8人、次に4人、3回目で2人に絞り、4回目の投票で受賞者が決まる仕組みとのこと。1回目の投票では実はアルゼンチンのマリア・エレナ・ウォルシュさんが8票でまどさんは5票、2回目でウォルシュ8票でまどさん7票、3回目でウォルシュさん5、まどさん4、ウオルレンさん4となり2人に絞れず、4回目ではウォルシュさん7、まどさん6、ウオルレンさん6、その後何度もやり直しをし、最終的にIBBY会長、事務局長の裁定でまどさんに決まったそうです。こうやってみると、松岡先生が選考委員にいたから選ばれたのかと思われそうですが、そうではないときっぱり。 選考委員は自国の作家については発言を控えるという節度ある不文律があり、松岡さんがいたから選ばれたわけではないとのこと。



 まどさんの詩には子どもを愛する人格が滲み出ており内的世界に導く哲学的な意味があったこと、そしてなにより美智子上皇后様の素晴らしい英訳が他国の選考委員の心を動かしたのではないかと話してくださいました。94年についてはIBBY機関紙「Bookbird」Vol.32 No.3 1994 Fall(→こちら)に掲載されています。



THE MAGIC POCKET「ふしぎな ポケット」〈改訂版〉
まど・みちお 美智子妃/英訳
文藝春秋
2019-01-10



 アンデルセン賞選考委員を務めて感じたことは、それぞれの国の児童文学の成熟度の差だったそうです。児童文学の世界にも南北問題が横たわっている。松岡先生が担当された1990年代はアジアや南アメリカからのエントリーは少なかったそうです。


 その国の子どもの本が置かれている状況は、その国の発展、教育の普及と連動しているというのです。その国が持っている子ども観にも関わっている。


 子どもの本を書いたり出版することで作家が食べていける文化があるのか、親たちに子どもの本を買う余裕があるのか、子ども達を国が強制的に教訓を伝えるだけの書籍ではなく、子どもの想像力を伸ばし楽しませる作品が生み出されているのか、そこが問われるそうです。




 そういう意味で、国際アンデルセン賞を続けていくことは、子どもの本を前進させる力があるだろうし、一般の人々に児童文学に対する関心を引き出すことにもなる。大変なことだけれど、続けていく意義があることをお話してくださいました。





84659754_2659000554221516_7363980419814916096_n 後半は、さくまJBBY会長が聞き手となって、子どもの本の翻訳のこと、お話を語ること、子どもたちに本を手渡すことについて、松岡さんが大事にしていることをお話していただきました。(右の画像はJBBYのFacebookページより)




 翻訳は楽しく、耳からお話が聞こえてくるように訳している。創作も自分が作っているというより、私が受信機となってどこかから聞こえてくるお話を書き記していると話され、子どもたちに楽しいお話を語ることと、作品を書くという作業は、松岡さんにとっては天分なのだと思いました。


 世界には問題が山積していますが、それに浮足立たずにそれぞれが立つべき場所で与えられた役割を果たし、それを丁寧に次の世代に手渡していくことが大切だと最後に語ってくださいました。まずは自分の出来ること、楽しいと思うことを大切にして一歩ずつ進みましょうという励ましの言葉は、聞く者の心に深く響きました。

札幌・えほん図書館&ル・クルーゼのカフェ

11月18日(月)

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雪が積もって2日目。9時にホテルをチェックアウトして、つるんつるんでまるでスケートリンクのような小樽の街を普段の倍の時間をかけて歩いて絵本・児童文学研究センターへ向かいました。






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←アイスバーンになっていたセンターへの道のり。

転倒しなくてよかった・・・





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工藤先生はまだいらしてなくて、事務局のみなさん、正会員担当のTさんや、昨年の28期担当でいらしたYさんなどにご挨拶。








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昨夜、レポート大賞理事長賞を取ったAちゃん(朝活絵本や、語りba絵本で一緒に絵本を学んできた若手。長女と次女の間の年齢で、3人目の娘のように感じています)と、センターで再会。





工藤先生がいらっしゃるのを待ちたかったのですが、駅への道もつるっつる。普段なら10分もかからない道ですが、倍の時間をとって早めにセンターを退出。10時のエアポート快速で札幌に向かいました。


札幌では、3年前と昨年もご一緒してくださったKさんが待っていてくださいました。


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この日は私のリクエストで、札幌市立えほん図書館をご案内いただきました。札幌から地下鉄を乗り継いで白石まで行き、駅から直結の白石区複合庁舎の6階にえほん図書館はありました。


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実は、友人のSさんが11月初旬の国際子ども図書館の児童サービス研修で同席した方が、えほん図書館の方だったということで、連絡をしてもらい中の見学をさせてもらいました。

平日の昼間でしたが、たくさんの親子連れで賑わっていました。



こちらの図書館は0歳〜小学校低学年向けの絵本を中心にした蔵書構成になっていて、ロングセラーの絵本と新刊絵本のバランスも考えられているようでした。とくにロングセラーの絵本は、貸出用の書架とは別に貸出禁の棚にも1冊ずつキープされていて、すべてが貸出中にならないように、いつでもおはなし会に使えるように配慮されていました。

また、翻訳絵本は原書の絵本も用意されていて、それを対照できるように絵本の背表紙にわかるように印がつけられていたりと、工夫が凝らされていました。



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案内していただいたのは、brasserie coron LE CREUSET。ここは、丸井今井札幌本店の3階にあって、大通公園の札幌テレビ塔がすぐそこに見えるロケーションのよいお店でした。




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しかも食器がすべてル・クルーゼで、お料理もとても美味しかったです♪







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元気が出るビタミンカラーのル・クルーゼに地元で採れた新鮮な野菜もたっぷりでした。



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美味しい食事をいただきながら、Kさんと子どもの本のこと、子どもたちの教育のこと、ちょうど話題になっていた大学入試試験の改革の迷走ぶりなど、たくさんおしゃべりを楽しみました。



昨年のランチは、くまこさんも一緒だったんだよね〜(→こちら

3年前は、ふきのとう文庫をご案内してもらいました。(→こちら


姪っ子とKARUTAめぐり(10/30&11/4)

10月30日(水) @国立国会図書館国際子ども図書館 11:00〜16:00

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CA州サンフランシスコ近郊に住む姪っ子家族が、パパの仕事の関係で来日。




今年の4月末に、次男が彼らの家に下宿していたので会いに行ってきました。(→こちら)ちなみに、次男は今は大学の近くに引っ越して一人暮らしを始めています。



今回の来日は、スタンフォード大学医学部で睡眠科学の研究者である連れ合いのカンファレンスの仕事でした。(すごい♪写真入りで紹介されてる!→こちら

そういえばスタンフォード大学の睡眠生体リズム研究所の所長さん、西野さんの本は日本でも人気ですね。(→こちら


主に東久留米にいるもうひとりの姪っ子(彼女の姉。米国人の夫と共にインターナショナルスクールに務めてます)の家に滞在して、子どもたちと一緒に久しぶりの日本を楽しんだようです。


その姪っ子、子どもたちが文字に興味を抱くようになった時に、日本からのお土産のカルタを見て、アルファベットのカルタは出来ないだろうかと、創作を始めています。


最初は我が子のために作っていたカルタですが、出資してくれるファンドがあって、アメリカで発売できないかということになり、今回の来日で日本のカルタの歴史を調べたり、さまざまな種類のカルタを探したいということでした。




そこでまず上野にある国立国会図書館国際子ども図書館に一緒にリサーチにいくことにしました。



姪っ子は、兄夫婦の仕事(聖書翻訳宣教師)の関係で、日本の小学校には1年程通っただけで、日本語は話せても、読めるのはひらがなが中心。研究書を読む時は、ちょっとだけサポートが必要です。


そんなわけで私もこの日は一日休みをとって、一緒に行きました。



国際子ども図書館の前で待ち合わせをし、パパが二人の子を上野公園で遊ばせてくれている間、2時間ほどでしたが児童書研究室で資料を請求し、グループ研究室をお借りして、というか私がいちいち声に出して読み上げていたので、声がうるさいということでグループ研究室に案内していただきました。


IMG_8789さまざまなカルタの実物を広げて、どんなふうにカルタが作られるのかを確認。歴史もの、環境問題、ことば遊びから科学まで、いろんなジャンルのカルタを見ることで、カルタって文字を覚えるだけのものではなく、いろんな切り口で作れることがわかって、姪っ子もインスパイアされたようです。


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この日は、秋晴れの気持ちの良い気候で、その後は公園でのんびり姪孫たちが遊ぶのを眺めていました。





11月4日(月) @クレヨンハウス & 神保町奥野カルタ店 11:00〜16:00
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この日は、日本の絵本やカルタを探したいというので、11時に表参道のクレヨンハウスで待ち合わせ。









店内をいろいろ見て回って、ふたりの姪孫が気に入った絵本を1冊ずつ選び、姪っ子には私から彼女が大好きだという林明子の絵本をプレゼント。



その後、地階のオーガニックレストランへ。ここへは、スタフォード大学に2年ほど研修で滞在していたという目黒区在住の姪っ子の友人夫婦が二人の男の子を連れて合流しました。


こちらのパパもお医者さん。といっても、仕事で出会ったわけではなく、姪っ子の父親、つまり私の兄が、パロアルトの児童公園で孫を連れて遊ばせている時に、日本人の男の子を二人連れているママに声をかけて、で娘一家を紹介したんだって!ちょうど同じ年頃の子どもたちだったし、日本人のお友達がいるのもいいだろうって。

そうしたら、偶然にもパパも同じスタンフォード大学の医学部で仕事していて、それ以降、姪っ子家族とは家族ぐるみでのお付き合いになり、うちの次女や次男ともたくさん交流があったそうです。

次女の勤めているナパバレーのワイナリーに、ふた家族一緒に遊びに行ったこともあったし、次男が姪っ子の子どもたちのベビーシッターをしている時に、向こうの二人の男の子も一緒に見てたこともあるとのこと。

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5歳〜3歳の男の子が4人。それはそれは賑やかでした。ランチの時は私が子ども係。(昔、幼稚園の先生だったことを思い出した〜)




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ランチのあと、地下鉄で移動をして神保町にある日本で唯一のカルタ専門店へ。





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この移動の間に、4人ともそれぞれ疲れが出てしまって、奥野かるた店に着いた頃には、4人中2人は完全に不機嫌・・・それぞれのパパたちが、なだめたり、気分転換させるのに躍起。えらいなあ〜

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姪っ子は、ここにしかないたくさんのカルタに大興奮。選びに選んで、日本らしいカルタを2種類購入していました。


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アメリカで、カルタが完成して、多くの子どもたちに親しまれるようになるといいなあ〜がんばれ!姪っ子





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別れ際にみんな一緒に写真を撮ったんだけど、子どもたちはだんだん疲れちゃって・・・眠かったよね!



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神保町駅では、姪っ子が連れ合いに、「ここ、おじちゃん(私の夫)のルーツ。だから同じ名前なんだよ〜」と一生懸命説明してくれていました^^



夫のうんとうんと古い祖先は、神保町にいた神保家に繋がっているそうです。(もちろん傍系ですけどね)


来年のオリンピック期間も、アスリートの睡眠管理の仕事で来日予定の彼ら。う、私、日本脱出するつもりだったけれど・・・居た方がいいかな^^

降矢ななさんのお話を聞きに・・・

9月8日(日) この日、その後千葉県を中心とした首都圏に大きな被害をもたらした台風15号が接近していました。
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そんな中、友人K子さんよりお誘いを受け、かねてより参加表明をしていた静岡県読み聞かせネットワークと静岡県立中央図書館共催の降矢奈々さん講演会「絵本のこと。絵を描くこと。」に参加してきました。







8月末の茅野・今井書店のセミナー「わたしたちがかぶをうえました」&白州・薮内正幸美術館宮澤賢治朗誦伴奏にご一緒した、ママ友guguさんとこの日も一緒に朝から向かいます。大人の遠足気分でわくわくしながら出かけました。


新幹線で東京駅から静岡へ行くよりも、小田急特急箱根を使って小田原から東海道線で行く方が、半分くらいの金額で行けることが判明。というわけで、この日は朝早く小田急新宿駅で待ち合わせをして、小田急の特急箱根で小田原を目指しました。


小田原までは順調に行けたのに、なんと東海道線の乗り換えの際に高崎線内での人身事故の影響で25分以上の遅れが出ているとのアナウンス。おお〜それでは11時半のランチ予約に遅刻しそう〜


すぐにスマホで路線検索。結局小田原から静岡まで新幹線に乗り換えて、静岡から東海道線をほんのちょっと戻る方法で、東海道線草薙駅へ、当初の予定より20分早く到着できました。


あとで調べると、この「草薙」という地名は、古事記に出てくる日本武尊に因んでいるそうです。詳しくは→こちら

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ランチはネットで見つけた草駅前のビストロ、アレグロ・アッサイへ。予約時間11時半より20分も早く到着しましたが、営業開始11時だったので、早めに受け入れていただきました。東京から予約して来た!というと、すごく喜んでくださいました。その時間は、私たち二人だけでしたが、12時を過ぎるとどんどんお客様が増えて、カウンター席までびっしり。とてもお忙しそうでした。


でも、お料理はとても美味しくて、その上リーズナブル。とても満足しました

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食後、タクシーで県立中央図書館へ。草駅から南西の小高い丘の上が美術館や県立大学などきれいに整備されており、その一角に図書館はありました。IMG_8619





心配されていた台風による降雨はなく、風だけ強く吹いていました。



講演会は、K子さんが司会進行で始まりました。きびきびと進行されて気持ちがよかったです。

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降矢さんのお話は、1週間前に茅野・今井書店のセミナーで聞いたのとほぼ内容は同じでした
が、最後の締めくくりが違っていました。(前回のブログ記事→こちら





オープニングは、最新作『つるつるプール』の制作秘話から始まり、そして『どうぶつABCえほん』、『へっこぷっとたれた』、『おせんべやけたかな』など、ここ1年の作品について見所や工夫されたことなどでした。


その時々に文章を書かれた作者が、どう思ってこういう文章にしたんだろう?作者の世界を尊重して、絵を描くことを心がけてきたとのこと。




降矢ななさんのデビュー作は『めっきらもっきらどおんどん』


ハードカバーは1990年発行ですが、実はこの絵本福音館書店の月刊誌こどものとも1985年8月号でした。

ななさんは、このお仕事のあと、こどものとも1988年5月号の『きょだいなきょだいな』を描かれます。こちらは1994年にハードカバー化されました。

この2作品を描かれたあと、1992年に降矢さんはドゥ―シャン・カーライ教授のいるチェコスロバキア(当時)のプラチスラヴァ美術大学へ留学をされます。その翌年1993年1月1日にチェコ共和国と、スロバキア共和国に分離するわけで、激動の時代に降矢さんは立ち会われたんですね。

スロバキアで長谷川摂子さんのテキストに絵を描いたのが『たあんきぽおんきたんころりん』(こどものとも1991年5月号)と『おっきょちゃんとかっぱ』(こどものとも1994年9月号)









特に、スロバキアでの生活が長くなった時期に描いた『おっきょちゃんとかっぱ』は、日本を離れて描く浴衣姿の女の子の健気さに、おっきょちゃんは私自身ではないか、と感じたそうです。


ここからスロバキアの農業のことなど、お話してくださいました。チェコスロバキアだったころは、社会主義国で、農業にとって養蜂はとても大切でなくてはならないものとして、国が手厚い保護をしていたそうです。降矢さんのスロバキア人のお連れ合いのご実家では、庭で蜂を飼っていて、取れた蜂蜜は国が買い上げてくれていたのが、社会体制が変わると他国からの安い蜂蜜に押されて買ってもらえなくなったそうです。


庭で素手で蜂蜜を取っている義母さんの様子を画像を使って紹介してくださいました。



降矢さんのお嬢様は今年20才になられたそうですが、小さいころは毎年義父母のところを訪れていたそうで、秋にはおじいちゃんやいとこたちときのこ狩りに森へ出かけていったそうです。


娘に楽しかった祖父母との関係を形にして残したい、そして日本の読者のみなさんにはスロバキアの美しく豊かな自然を伝えたいと願って描かれたのが『ナミチカのきのこがり』なんだそうです。




スロバキアも、資本主義国になって30年弱、少しずつ変わってきているとのことですが、季節ごとに親戚が集まって、ジャムを作ったり、きのこがりをしたり・・・今の日本が忘れてしまったことがある国だと思うと降矢さん。
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フクシマの事故以降、自主避難している方々を応援するためのカレンダー「12人の作家が描く応援カレンダー」を今年も作成したことを告げられました。




福島では、風評被害とすぐに揶揄されますが、チェルノブイリ原発事故と照らし合わせても、ただちに健康に影響がないとして、人が住むべき場所でないところに国は平気で人々を住まわせています。(フクシマ自主避難者の様子→こちら

でも幼い子どもを育てている方々の中には、我が子をできるだけ汚染の少ないところで育てたいと願って、2011年以降、自主避難を続けてきています。しかし国も福島県も、それを認めず、この秋には無償で貸与していた国家公務員宿舎からの退去を命じ、退去日以降の家賃を支払うよう議決(→こちら)しています。
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降矢さんは、今の日本政府の対応、福島県の対応は経済最優先であって、子どもたちの将来をほんとうに考えているのか疑問だとおっしゃっていました。私もまったく同感です。

微力ながら、このカレンダー制作の支援会員になって応援しています。




最後に、雑誌「飛ぶ教室」第55号(2018年秋号)(→こちら)に、作家の高橋源一郎さんが「寝る前に読む本、目覚めるために読む本」というエッセイの中で、『めっきらもっきらどおんどん』について書いていらっしゃることを紹介してくださいました。

飛ぶ教室 第55号(2018年秋)
小手鞠 るい
光村図書出版
2018-10-25


高橋さんはふたりのお子さんに、毎晩読み聞かせを続けてこられたそうです。ある時息子さんが急性脳炎になって意識不明の重体になられたそうです。その枕元で、意識のないお子さんに向けてたくさんの絵本を読んであげたそうです。

8日目のこと、いつものように絵本を読んで聞かせていると、息子さんに笑いが戻り、だんだん反応が強くなっていったそうです。そこで4冊目に息子さんが大好きな『めっきらもっきらどおんどん』を読んで聞かせると、なんと意識回復したというのです。


まさに『めっきらもっきらどおんどん』の中で、かんたがお母さんが恋しくなって、こちらの世界に帰ってきたように、あのおまじないが利いて、あちらの世界から戻ってきたというのです。



絵本作家としては、もちろん多くの人に読んでほしい、たくさん売れてほしいとは願う。けれども、売れればいいということになるとそれは違う。絵本作家は1作を作り上げるのに、何カ月も手塩にかけて絵を描いているので、それが売れずに売り場から消えてしまうのは悲しい。だから売れないと、困る。


でもたった1冊が、高橋さんの息子さんをこちらの世界に呼び戻したように、誰かのかけがえのない1冊になってくれる。絵本作家として、自分が描いた絵本が、誰かのかけがえのない大切な1冊となること、絵本にはそれだけの力があるということ、それがとても重要です。と講演を締めくくられました。


この時点では、まだ台風の影響は出ておらず雨も降り始めていませんでしたが、この日の夕方以降、新幹線が計画運休に入るということが決まっており、急遽質疑応答の時間をなくして、15時半前に解散になりました。



帰りの足がなくなるのを心配して、guguさんがタクシーを予約しておいてくれて、スムーズに草薙駅へ戻ることも出来ました。



私は静岡から新幹線で東京へ、guguさんは静岡県内の大学に通っている息子さんのところへ、それぞれ別れて帰路につきました。

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静岡駅を出る上りの新幹線は、17時台で運行打ち切りとのこと。その前の16時19分発に乗ることができました。(お土産代わりにお茶のアイスを新幹線でいただきました)

21日に南青山のピンポイントギャラリーの降矢なな原画展へ行き、降矢さんにお目にかかれました。降矢さんも8日は無事に帰宅出来たとお聞きし、ホッとしました。



行きの東海道線の人身事故による遅延から始まって、この日は迫りくる台風15号の影響に冷や冷やする冒険の旅になりましたが、無事にミッション完了。帰宅した途端、大雨が降り始めました〜すごいタイミングで、無事でした。感謝〜♪


降矢ななさんの講演会や、個展などの過去記事もぜひご参考に〜

降矢ななさんの講演会@市川(2017/12/8up)→こちら
9月にあったこと…(絵本編)(2016/10/4up)→こちら ピンポイントギャラリーの個展について書いています。
フィリップ・ジョルダーノと降矢ななさん(2013/11/19up)→こちら 
絵本三昧の一日(その2)(2013/6/14)→こちら 降矢さんが立ち上げた「手から手へ展」について
27名の絵本作家が贈る「絵本と挿絵の版画展」@丸の内オアゾ(2013/6/9up)→こちら
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