みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて28年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。保育士養成の場で仕事をしたこともありますが、今は図書館にかかわる仕事をしています。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

クレヨンハウス子どもの本の学校

文庫のあとに、鈴木まもるさん@クレヨンハウス子どもの本の学校

6月15日(土) 

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雨の一日になりました。文庫活動の日でした。


雨の絵本や、父の日にちなんでおとうさんの絵本を特集棚に並べました。


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でも雨脚はどんどん強くなるばかり、そして地元の小学校が土曜公開授業の日だったこともあり、利用者は一組だけでした。文庫では、「はらぺこあおむし」の折り紙教室を開催しました。




短い時間でも、あっという間に折り方を覚えていった小1の常連くん。さすがです♪


15時まで文庫活動をして、急いで表参道へ向かいました。
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16時〜 @表参道クレヨンハウス



この日のクレヨンハウス子どもの本の学校の講師は鈴木まもるさん。


5月の上野の森親子ブックフェスタでのお話を聞いていますが、もう一度聞けるということで楽しみでした。(→こちら


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ブログ記事にしそびれているのですが、実は、5月10日の昼休みに新宿中村屋サロン美術館(→こちら)に鈴木まもるさんの鳥の巣展を見に行っています。


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この展覧会では、鈴木さんの鳥の巣スケッチだけでなく、世界中で集めてきた鳥の巣の実物もたくさん展示されていました。



こちらの展覧会は写真撮影可だったのに、時間が30分程度と限られていて、急ぎ足だったのでゆっくり見られなくて残念でした。それでも、鈴木さんがおっしゃる「鳥の巣は、鳥のとっての子宮」ということが、よく理解できました



さて、クレヨンハウスでの鈴木さんのおはなしは、前半はかこさとしさんの遺作になった『みずとはなんじゃ?』(小峰書店)の制作秘話、後半は鳥の巣のおはなしでした。



冒頭、鈴木さんが話された内容が、思わずメモを取りたくなるほど素敵でした。

曰く「絵本って、勉強に役立つとかいうことではなく、“生まれてきていいんだよ”と、子どもたちの存在そのものを認めてあげる、そんな存在。親のお膝の上で、安心して少しずつ世の中のことを知っていく、その一助に絵本があればいい」って。


鈴木まもるさんの原点にあるのが、我が子の成長だったそうです。児童文学作家竹下文子さんとの間に生まれた赤ちゃんを、日中、鈴木さんが竹下さんと交代で見ていたそうです。我が子が可愛くて、生まれてすぐから毎日、赤ちゃんの観察日記を絵で描いていったそうです。


毎日、同じように見えて、一日一日と育って、出来ることが増えていきます。その小さな変化を見逃さずに、毎日スケッチしていたなんて。愛情たっぷり息子さんは育ったのですね。



それは、その後絵本になったそうです。

この絵本は、そんな赤ちゃんの最初の1年が丁寧に描かれています。読み聞かせには向かないですけどねって、笑っていました。


おとなも、どんなに偉そうなおっさんでもあかちゃんだったんですものね。母親から生まれなかった人はいないんだもの。

そんなことを思い出してくれたらいいとおっしゃる。鈴木さんの絵本は、ウケを狙ってないと、きっぱり。だから余計に、手に取ってあざとさ、いやらしさを感じず、す〜っと心に入ってくるのですね。


ウケを狙い笑いがとれる絵本ばかり作っていては、ほんとうによい本、質の高い本は無くなってしまう。繰り返し読みたくなるような、何度もページをめくる楽しさのある絵本を作りたいという鈴木さん。


子どもを枠にはめたくない。それぞれのもっているよさをそのまま認められるようになってほしい、点数だけで判断されないでほしい。それが鈴木さんの願いだそうです。


そして『みずとはなんじゃ!』のおはなし。内容は上野で聞いたのとほぼ同じでした。


鳥の巣のおはなしでは、鳥の巣って鳥の住む家ではなく、卵から雛が孵って独り立ちできるまで、外敵から守りながら、寒さや暑さ、乾燥などを防ぐための、揺籃、つまり鳥にとっては身体の外にある子宮であると。だから子育てが終わったら、用済みになってしまう。


その鳥の巣を研究し、蒐集することで、鳥の巣研究家として世界的にも認められるようになったのです。


絵本を描くことも、鳥の巣を研究することも、このかけがえのない地球の未来を考えていくということで共通点があるとおっしゃる。鳥の巣を研究していると、地球環境の変化や環境破壊という事実に目を向けていくことになる。おのずと地球全体の環境保全を考えるようになる。

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絵本を描くことも、子どもたちにどんな未来を子どもたちに手渡すのか、考えること。どんな未来を、子どもたちに、この地球に棲む鳥たちに手渡すか・・・そういう意味で共通するライフワークなのですと締めくくられた鈴木さん。


この日は、いつものおやじギャク少な目で、真面目な話をピシッとすすめてくださってかっこよかったです。


谷川俊太郎さん×祖敷大輔さん@クレヨンハウス

5月18日(土)16:00〜  @表参道:クレヨンハウス東京



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神保町の専修大学で川島隆太先生の講演を聞いて、終了後すぐに表参道へ移動。


半蔵門線で一本で、移動できて楽でした


クレヨンハウス29期子どもの本の学校の第1回は谷川俊太郎さんとイラストレーター祖敷大輔さんとの対談でした。





思えば、クレヨンハウスの子どもの本の学校には1994年の4期目の途中でなんどか単発で参加、年間会員になったのは1995年の5期目から。(古い文庫の記録を遡りました。記録を残しって大事ですね)


数えること、クレヨンハウスに通って15年なんだな〜としみじみ振り返りました。(といっても、途中で5年間海外生活だったので、正確には10年です)

あるくくま
谷川 俊太郎
クレヨンハウス
2019-03-27


今回の対談は、クレヨンハウスから春に出版された絵本『あるくくま』。87歳の今も衰えることのない谷川さんの創作意欲に驚かされます。

この絵本は挿絵画家として活躍されているイラストレーター祖敷大輔さんの初の絵本作品です。

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未知の世界に向けて歩き出すくまの子。向かっていく先はどこでしょう。

どこへでも行ける、そんな可能性をくまの子は持っています。そしていろんなものと出合います。


ところが、ある時、大きな黒い壁が聳えていて行き止まりになりました。しかしそれはとうさんぐまだったのです。


絵本を読んでいて、ここで「あっ、これはくまの子の夢だったのか」と単純に判断しそうになります。


しかし立ち止まってよく読むと、子どもたちが育っていく中で、壁になって立ちはだかるのは実は親だというメッセージなんだと読めて来ます。

既成概念の枠にはめて、我が子を囲いがちな親という存在への谷川さんなりのメッセージなのかも。

それでもくまの子のように「ぼくはばかじゃない」と高らかに宣言をして、親を踏み越えていくのが、成長であると思います。


最近、政府の事務次官を務めた方が、40代過ぎても無職で引きこもっていた息子を、近隣の子どもたちに危害を加えるんではないかと先走り、殺害してしまう事件があったばかり。
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引きこもったまま40代、50代を迎える子と80代の老親の、社会から孤立した世帯が、何万にも上るという「8050問題」がクロースアップされています。そうした家庭にも、公的な支援の手が差し伸べられるようにと祈るのみです。


成人しても引きこもり、社会と断絶する問題行動の発端には、彼らの思春期にうまく乗り越えられない何かがあったのだろうと類推できます。

引きこもって家から出られなくなった子どもたちは、親を踏み越えて行く時に、このくまの子のように「ばかだなあ」と親に制止され、「きみは親の敷いたレールの上をいけばいいのだ」「この枠からはみ出ないように」と言われ、それを上手く乗り越えられなかったのかもしれない…と思いました。



いつか、子は親を踏み越えなければならない。できれば社会に出る前の思春期にそうした親子の確執は味わって、その時期に親子で反目しつつ、うまく乗り越え、成人するころには親子の確執が解消していくのが理想なんだと思います。


この絵本のように、「ぼくはばかじゃない」と宣言して、親の枠をはみ出ていく。そんな形での自立が出来れば理想的。


そう思うと、この絵本も可愛い絵だから小さい子向けかと思いがちですが、対象年齢はYA世代ではないでしょうか。
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もっぱら祖敷さんがトークを引っ張っていくのですが、なにものにもとらわれないとぼけた切り返しをする大御所の谷川さんにタジタジしてしまうところも面白かったです。



そういえば、うちの子達も、思春期はいろいろあったなあ〜


特に長男は、中学時代、よく父親とぶつかった。「おやじ死ね〜」と荒ぶることもあった。優秀で仕事でもバリバリだった父親の姿は、長男にとっては大きな壁。まさに絵本の中に出てくる黒い大きな壁でした。

正面から、父親と息子はぶつかり合い、やがて高校を卒業するころに、まるで冬が終わって春が訪れるように、父子の関係はほどけて、良好に変化していきました。



私と娘たちとの関係もぶつかった時期がありました。

私が抱く古いステレオタイプな「女の子はこうあるべき」という枠に反抗してぶつかり、うまくはみ出てくれて、いや親の思う以上の聡明さをもって育っていってくれました。


親とは別の人格である子どもが、自分で立ち上がり、自分で世界を切り拓くのを、親は信じて待つしかない。

時に「ばかじゃないか」と思ってしまうことがあっても、子どもの側は「ぼくはばかじゃない」と、いつか親を見返そうと、踏ん張ってくれる。この絵本には、そうした真実がぎゅっと詰まっているなと感じました。


祖敷大輔さんの絵をどこかで見たな~と思ったらYA向けの作品の挿絵をいくつか手掛けていらしていました。









ハリネズミの願い
トーン テレヘン
新潮社
2016-06-30



素敵な挿絵ばかり・・・これからの活躍が楽しみです♪

クレヨンハウス子どもの本の学校☆落合恵子さん

4月20日(土) 16:00〜 @表参道クレヨンハウス

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永福図書館での「のまりんの紙芝居劇」場が終わって休憩をし、先生をお見送りしたあと、表参道のクレヨンハウスへ急ぎました。



この日の講師は、クレヨンハウス代表の落合恵子さん。
テーマは「子どもの頃の「わたし」に出会う」

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1時間半の講座の、後半40分しかお話を聞けませんでしたが、物語に出会うことで、自分の中に生きている子ども時代の「わたし」が、今の「わたし」を支えてくれている・・・と感じるという部分。


ほんとうにそうだなって思いました。



この日、落合恵子さんが紹介してくださった絵本『その手がおぼえてる』(トニー・ジョンストン/文 エイミー・ベイツ/絵 落合恵子/訳 BL出版 2019/2/1)

その手がおぼえてる
トニー・ジョンストン
ビーエル出版
2019-01-29


カバーの見返しに「かあさんの手とあかちゃんの手。親子の手がつむぐおだやかでかけがえのないものがたり」とあります。


生まれてきたわが子の手を取るおかあさん。子どもが育っていく過程で、おかあさんの手は子どもを支え、背中を押してきた・・・ある日、息子はおとなになって旅立つ。年老いていくかあさん。今度は息子が時々帰ってきてかあさんの手を握って励ます・・・

そんなストーリーです。


「かあさんの髪はすっかり白くなった。
思い出は 砂のように こぼれおちていった。
けれど たったひとつ しっかり おぼえていたことがある。
あなたと いっしょにした すべてのことを
あなたと いっしょにいた すべての時間を。」



手をつなぐと、そうした日々が思い出されていく。親から子へ、子から孫へ・・・


子どもだった「わたし」が、おとなになりわが子を育てる中で自分の中の「わたし」に出会い、子どもたちを広い世界に見送ったあとには、わが子との時間の記憶が老いた「わたし」を支えてくれる


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これもまた「母」に贈りたい素敵な1冊となりそうです。




またもう一冊、紹介してくださったのが『ベイビーレボリューション』(浅井健一/文 奈良美智/絵 クレヨンハウス 2019/2/5)


ベイビーレボリューション
浅井健一
クレヨンハウス
2019-01-28


「(前略)
あおいそらの したのほう
3ぜんまんの ベイビーが
しょうきゅう じょうやく ほうりつ
なんのことだか わからない
まもなく せんそうちたいだ
おかまいなしに すすんでいく

へいしも せんしゃも ミサイルも
みんな ひょうしぬけ してるよ

3おくにんの ベイビーが
みんなの にくしみ けしていく
みんなの あらそい けしていく
(中略)

ぼくたち なにをやってるのか
ばくだん おとして ぼくたち
かなしみ つくって ぼくたち

いったい なにをやってるのか
なんのために ころしあうの
なんで こんなこと してるの
(後略)」

ミュージシャン浅井健一さんの詩に、奈良美智さんのインパクトの強い絵のこの絵本、落合さんが『おとなの始末』(落合恵子 集英社新書 2015/1)に書かれているこの一文に繋がります。


「だから、焦ってはいけない、と思う。原発も沖縄の問題も、どんなにがんばっても、どうにもならない、と諦めそうになる一瞬があったとしても、思いを伝え続けることで、少しずつなにかが確かに変わり、「夢」だと思っていたことが、いつかは「現実」になるかもしれない。
 わたしの願いは、誰もが職業や人種。セクシュアリティなどによって差別や偏見にさらされることなく、それぞれが「自分色」に輝ける、そんな社会だ。それこそ「夢物語だ」と言われるが、夢であっても一ミリは実現したい。
 わたしたちが、次の世代に受け継ぐことを諦めなければ、彼らが新しい形で「自分色」を輝かせることが出来る社会へのバトンを受け取ってくれるはずだ。それを夢見つつ、わたしは今日も声をあげる。」(p195−196)



私も、次の世代のために、「ダメなものはダメ」と語り次いで行きたいと思いました。


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サイン会の時に、私が甲状腺癌になったことを伝えました。喋っていると「原発とエネルギーを考える朝の教室」の第1回目で私が話したことも覚えていてくださって、通院の時、いつても寄って、と仰ってくださいました。ありがたい。

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短い時間でも、聞きに行ってよかった!と思いました。





三浦太郎さん@クレヨンハウス子どもの本の学校

2月16日(土)16:00〜 @クレヨンハウス
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前日の15日はクレヨンハウス原発とエネルギーを考える朝の教室の第100回記念公演がウィメンズプラザ行われたあと、クレヨンハウスに場所を移して松元ヒロさんのサイン会が行われました。





そして翌16日、朝10時から15時の文庫活動のあと、再び表参道にクレヨンハウスへ向かいました。

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この日の子どもの本の学校の講師は三浦太郎さん。(文庫を終えて急いで家を出たのでスマホを家に置き忘れてしまいました〜毎回撮っている「子どもの本の学校タイトル」写真はなし



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三浦太郎さんのおはなしをクレヨンハウスで聞くのは3回目です。1度目は2011年6月。(ブログ記事→こちら)その時は『おしり』という絵本がどのように出来たか、どうやって読んであげたらいいかって話が、すごく記憶に残っています。




2回目は2015年の2月。この時は五味太郎さんと三浦太郎さんのW太郎対談でした。(ブログ記事→こちら


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今回は三浦さんが名古屋芸術大学で2016年に行った「こどもアイデンティティー」展を中心にお話してくださいました。(→こどもアイデンティティー)



これは子どもたちに簡単なアンケートをとって(なまえ(ニックネーム)、年齢、住んでいる町の名前、好きな色、好きな食べ物、宝物、好きな遊び、得意なこと、行きたいところ、大きくなったらなりたいもの)を聞いて、その子の写真を見ながら、その子の特徴を捉えてアバターを作るというワークショップです。


日本の伝統的な遊び、福笑いに近く、顔の輪郭のフォーマットは決まっていて、頬をシャープにするか膨らませるかくらいの変化だけで、あとは目鼻の形や位置、顔の色、髪の毛の色と髪型で個性を出していくのです。


並んでいる顔は、もとのフォーマットが同じなので、統一感はありつつも、やはりひとりひとり個性がにじみ出ている。簡単なようでいて、だからこその難しさについて、お話してくださいました。

ちょっとした色味や形、目鼻口の位置で全然印象が違っていく・・・

このワークショップをしようとおもったきっかけは、娘さんの肖像画を残しておきたいということだったそうです。子どもらしい顔立ち(幼児教育学の学生だった時、絵画演習で小さい子を描くコツは目の位置と耳の位置が同じで、顔の真ん中より少し下。成長とともに少しずつ離れていくなんて聞いていた)って、せいぜい8歳くらいまでで、それ以降幼い面影がだんだんなくなっていく。その可愛い時期の様子を留めておきたいという願いがこうした形になったのです。


上の「こどもアイデンティティー」のポスターの右上、眼鏡の女の子は三浦さんのお嬢さんなんだそう。こうやって、いろんな子どもたちのあどけない表情をこうやって並べてみるのも素敵ですね。三浦太郎さんの公式サイトから、子どもたちのアンケート結果とアバターを見ることができます。(→こちら

クレヨンハウス内でも原画展が並べられていて、近くで見る子どもたちの表情がとても素敵でした♪

松元ヒロさん@クレヨンハウス 原発とエネルギーを学ぶ朝の教室特別編

2月15日(金) 19:30〜 @南青山 ウィメンズプラザ&クレヨンハウス
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この日は、午前中に新幹線で移動して、名古屋市内の図書館で児童サービスの研修でした。


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そうそう、名古屋で初めて煮込みうどん食べました。私の子ども時代、祖母は名古屋在住だったのと、勤務先が名古屋の図書館を受託しているので、プライベートでも仕事でも数えきれないくらい何度も名古屋へ行っているのに・・・なぜかこれだけは食べ損ねていた



研修が終わったのが、15時半。そこから急いで名古屋駅へ向かい(図書館から最寄駅へのアクセス悪くて意外に時間がかかって)17時過ぎの新幹線に乗って、品川で下車。渋谷に移動したいのに、ちょうど山手線はラッシュアワー。荷物を持って乗る気にならず、タクシーで南青山へ向かいました。

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あっ、でもね、研修のアイスブレイクで、参加者に「坂角えびせん、ういろう以外のおすすめお土産」を教えてもらい、複数がおすすめしてくれた「ぴよぽん」をちゃんと買う時間はありました♪



タクシーは、明治通りの渋滞にひっかかって、ウィメンズプラザに到着できたのは19:40を回っていました。
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クレヨンハウスが震災後から再開している「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」の100回記念特別公演でスタンダップコメディアンの松元ヒロさんのソロライブ「笑ってchange!2019春」に参加するために、名古屋から急いで帰ってきたのでした・・・





安倍政権を笑い倒す (角川新書)
佐高 信
KADOKAWA/角川学芸出版
2015-07-09


一昨年の森友問題発覚以降、ますますひどくなっているこの国の政権中枢の嘘と誤魔化し。見え透いた嘘を堂々とつく。しかも自分の身内には甘く利益誘導を平気でやってしまう。

景気のよさを庶民は実感できないでいるのに、アベノミクスでいざなぎ景気越えと自画自賛。でもその根拠となる統計がでたらめという、海外から日本そのものへの信頼が失われている事態なのに直視せずに、ここも誤魔化し続けている・・・

ニュースにA氏が顔を出すと、私はTVを蹴飛ばしたくなる・・・蹴飛ばしたとしても、TVが壊れちゃうだけで意味がないのもわかってるけれど、その衝動を抑えられない。

昨年は、今治の加計学園問題も結局うやむやになったまま。誰も説明責任を果たさない。いつからこんな風になったのか。大企業優先で庶民を切り捨てていくやり方に腹が立って仕方がない・・・

彼の成蹊大学での恩師までもがあきれているほどにひどい。(Literaの記事→こちら こちら)成蹊大学の現役大学生たちも、呆れて「againstabe」運動をしているほど。(→こちら

そしてここに来ての辺野古の暴挙とそれに対するのらりくらりと交わすやり口。「沖縄県民に寄り添う」とあいつが言うたびに、空々しくて、日本語の意味が真逆になったのかと、つまり「寄り添う」=「裏切る、無視する」っていう意味なのかと悲しくなるのです。


でも、我が子達は私が怒りを溜め込むにつれて、逆の心配をしてくれるようになり(目をつけられたらどうするの?っていう)、「母さんは絵本のことを呟いているだけでいいのよ」という。家族だから、私が政治的なことに首を突っ込むのを心配するのは理解できるけれど・・・


私は政治というよりも、子どもに本を手渡す活動を続けてきた立場から、子どもたちの育ちゆく未来のことを考えて発言しているつもりなのです。本の世界を伝えていくのに、ことばの豊かさを伝えようとしているのに、人間どんなことがあっても信じる力があればいいんだって、どんな暗黒の時代にも光はかすかでも射しているものって伝えたいのに・・・国を代表する人が平気で嘘をつき、誤魔化す。

たまに国会中継を見ると、政権側のお歴々は居眠りしているか、そうでなければヤジを飛ばしていてまともな議論になっていない。ほんとうに寒々しくて空恐ろしい。


それを目にする子どもたちに、なんていって本を手渡せばいいのか。もうディストピアものの本しか手渡せなくなるじゃない?まじめにこつこつ努力していたら、いつか報われるよなんていう物語は、まさに夢物語でしかなくなって、子どもたちが未来に一歩踏み出す時の勇気に繋がらない・・・そう思うと悔しくて悔しくて・・・

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で、松元ヒロさんは、それを見事に逆手にとって、徹底的に彼らを笑い飛ばしてくれました。笑って泣いてスカッとして、ほんとうに気持ちよかった。



松元さんや、それ以外にも’せやろがいおじさん’とか、ウーマンラッシュアワーの村本さん(政治をお笑いネタにして何が悪い→こちら)など、今の政治を風刺してくれる芸人さんはいて、少しは溜飲が下がるのだけど・・・


もちろん政治の問題は、一面だけで判断できないし、多面的に見なきゃいけないと思う。でも私は私の立場で、子どもたちに本を手渡すことで、生きることに意味があると伝えたい。どんな苦境に立たされても、それを乗り越える術はある。理不尽に見える人生にも意味はあると伝えたい。


文庫の蔵書として松元ヒロさんの『憲法くん』入れました!
憲法くん
松元 ヒロ
講談社
2016-12-16



そんな風に思えた夜でした。松元ヒロさんのスタンダップコメディ、また聞きに行きたいと思います。
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