みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて28年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。保育士養成の場で仕事をしたこともありますが、今は図書館にかかわる仕事をしています。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪

絵本の100年と未来研究会

子どもの本をめぐって・・・

6月5日(水) @茗荷谷・学下コーヒー

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久しぶりの「絵本の100年と未来研究会」が開催され、参加してきました。



召集のきっかけは、作家津原泰水さんの幻冬舎出版中止トラブルでした。(→こちら


子どもの本とはジャンルが違うけれど、出版という部分ではきちんと検証しておいたほうがいいのではということでの集まりでした。

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ここでは、子どもの本の出版をめぐっていろんな問題提起や、意見が出ました。ただ、メンバーには出版社や絵本作りに関わっている人もいて、とてもセンシティブな内容でした。


なので、具体的にどんな発言があったかは記さずに、私が発言したことを翌朝、twitterでつぶやきました。その私のつぶやきだけ、忘備録的に記しておきます。



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以下、私がつぶやいたこと。

「昨夜の絵本の100年と未来研究会。児童書編集者、司書、児童書専門店、絵本作家の卵など色んな立場のメンバーが今の児童書出版状況にかなり斬り込んで話をしました。オフレコにしなきゃいけない部分が多いのですが、「紙屑に値札付けて」るような児童書が多いという指摘は鋭く言い得て妙」

「松岡享子さんの木城えほんの郷での講演録『子どもたちの心に届ける自然・ことば・遊び』から引用 「日本の子どもや、子どもの本全体のことを考えた時、「本が出て2、3年して絶版になって」ということを繰り返していては面白いよい本が残っていかない。→続く」


「松岡享子さんの講演録から2→「そういうようなことはけっしていいことではありません。「賽の河原」のようなことをやっていると「こんな良い本があります」、「子どもたちが喜んで読んでいます」ということを次の世代に伝える人もいなくなる」p50 続き→」


「松岡享子さんの講演録から3→「苦労してそういう良い絵本を生み出した人も報われない。それでは困るんです。一つの時代が生み出した価値のあるものが次の時代に伝えられていくことで私たちの文化は高められ生活の質がよくなるのですから」p50 児童書出版社に考えてほしい問題です」


「松岡享子先生が、今の児童書出版の状況は「賽の河原」と表現されたも、児童書専門店の方が「紙屑に値札付けた児童書は出版しないで」というのも含めて絵本を愛する人に言いたい。
どんなに素晴らしい作品も買い支えないと消えていくんだよ。買わないで評論するなんてと私は思う。」

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書店も、出版社も、格差が広がっていて、差別化しないとやっていけない時代。


よい絵本が息長く読み継がれるために、なにをしたらいいのか・・・自分の問題として突き付けられたように感じた学びの時間でした。


子どもたちに手渡すために絵本を丁寧に作っている出版社や、本屋さんを支えるのは消費者。アマゾンなどのネット書店ではなく、実店舗で購入すること、「これは!」と思う本は、図書館で最初は読んだとしても、購入すること。

どんなに「この本、おすすめです!」って言っても、その人が自分で購入していないのだったら、それは無責任だと私は思っています。購入しなければ、本の作家さんも、出版社も、本屋さんも潤わないからです。

絵本を世に広めるいろんな資格が今たくさん出来ていますが、私が信頼に足るなと思う書評家、あるいは絵本活動をしている人はやっぱりちゃんと消費者としての責任を果たしている人です。もちろん若い司書さんは買いたくても、お給料が安くて買えないというのも理解できます。それでもお気に入りの本は1冊でもいいから自分で買ってほしいな。

絵本講座などで報酬をもらっている人ならば、それは絵本を作った作家さんや出版社のおかげで仕事出来るわけなので、その分は絵本を買うことに使ってほしいと思ってます。

なので私は、それを実行しています。というか、それしか支援をする方法がないってこともある。

「よい本」が2,3年で消えないで残っていくためにも、買って応援です。それが一番重要です。そう考えています。




絵本の100年と未来研究会へ

2月もあと2日になってしまいましたね・・・あっという間に3月になってしまうので焦っています。とりあえず備忘録としてブログ記事を順々にUPしていきます。


2月6日(水)19:00〜 @茗荷谷 学下コーヒー
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絵本コーディネーター東條さん主宰の「絵本の100年と未来研究会」に参加してきました。

というか、1月末から年度末に向けて仕事が急に忙しく、連日21時近くまで残業が続く毎日。

1月半ばに参加表明していたのに、手帳に記載しそびれていて、ランチタイムにリマインドメッセージで「あっ!今夜だった!」と焦りました。

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今回のお題は「平成の絵本」。平成の時代も今年4月で終わってしまいます。平成30年間の絵本事情を振り返ろうという試み・・・


あ〜今回も、結局私自身は何も準備ができないままでした。

定時の18時半に会社を出るのは難しかったのですが、仕事を積み残したまま19時近くになって急いでバスに飛び乗りました。(慌てて違う行先のバスに乗ってしまい、途中で気が付いて乗り換えるという失態というおまけまで・・・)
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参加者は、10人。

それぞれに「平成の絵本」で、思い浮かぶキーワードをまずは挙げていきました。

出てきたテーマをランダムに書き連ねると・・・“ことば”、“メディアとしての絵本”、“売れ筋”、“ジェンダー”、“家族”などなど

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私が取り上げたキーワードは“家族”でした。

我が家の第二子の長女は平成元年生まれ。その後平成3年に次女、9年に次男が生まれて、昭和62年生れの長男と合わせて4人、平成の時代は子育てに明け暮れる日々でした。まさに私にとって平成の時代は、絵本に明け暮れた日々でした。

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その子どもたちと一緒に読んだ絵本そのものが、平成の絵本になるわけです。



昭和40年代は日本の子どもの本の黄金期。今も読み継がれるロングセラーがたくさん生み出されました。

戦争の反省から、自分で考え判断できる子どもを育てようと、選びぬかれたことばと絵で、真剣に作られてきた絵本が戦後の昭和の絵本でした。骨太で、面白い作品がたくさん生み出されました。


その一方で平成の絵本は、バブル期に若い女性たちにブームになり、ひとつのメディアとして確立した感はあるけれど、ことばと絵を時間をかけてじっくり吟味することがなくなり質が徐々に堕ちていき、乱造の時代だったのではないかと思います。


みなさんの意見をランダムに並べてみると・・・
“今どきの売れ筋絵本って、ジャケ買いに堪えるものが多い”
“画材がデジタルに移行して、視覚デザイン的なセオリーで作られているものも増えた”
“アニメの模倣、誰もが描けるような画一的で個性のない絵本が増えた”
“ジャンルがなくなってきた”
“健全な批評がなされなくなっている”
”ファンタジーは大人のものになり、重厚長大なテーマの絵本が出なくなっている”
“新しいものを生み出す力が落ちている”
“1冊1冊が吟味されることなく、湯水のように絵本が作られ消えていっている”
“VR絵本、電子絵本、絵本アプリなどが多く出て、YouTubeで読み聞かせする画像もUPされるようになっている”
“消費される絵本、刹那的なものが多くなっている”
“その一方で家族の問題、ジェンダーの問題などを取り上げる絵本も出てきている”
“父親の描かれ方が変わってきた”

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ひとつひとつのキーワードを深掘りしていくと、面白そうです。それぞれがテーマを持って、絵本の平成史をまとめる・・・そんな作業をこれからすることになるのかな。会のレポートはいずれ公式サイトに掲載されることと思います。お楽しみに!(あっ、レポート提出しなきゃですね)

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