pina119

七夕の日、公文で勉学に励まれたピナちゃんが帰宅し、エアコンもない名ばかりの倉庫兼オフィスで、暑さで働く気力を無くして、ダラダラと仕事をしている私に冷たい麦茶を用意してくれて、公文で勉強した事や先生やお母様方と話した内容を報告してくれた。

ピナちゃんは公文の勉強が終わると、クラスメートの男の子が母親の迎えを待つ間にしばらく話し込んだみたいで、その話の中で七夕というイベントについて教えてもらったようである。


男の子から七夕は「願い事が叶う日」だと教えてもらい、「これは良いことを聞いたぜ」という表情で、私に七夕の詳細を聞いてきた。

聞かれてから気が付いたが、これまで七夕を重大イベントと捉えていなかったので、七夕について人に教えるほど七夕事情に精通していないのである。

何となく分かっている事は、”短冊に願い事を書いて笹に吊るす”という事と、"天の川で織姫と彦星が年に一度会う"という、二つの事だけである。

しかし短冊と天の川での逢引きが全く結びつかない(汗)


とりあえず知っている事を教えようとピナちゃんに話をしたが、当然ながら「何で1年に1回しか会わないデスカ('A`)」と聞かれて言葉に詰まってしまう。

「俺も詳しく知らないんだよ。何でだろうね?」と年に一度しか会わない理由を二人で考え、出稼ぎ説や不倫説も浮上してきて、最終的にはまだ親元で暮らしている説で落ち着いたが、そんな内容の物語がこんな一大イベントに発展するのだろうか?と疑問は拭いきれない。

ピナちゃんに至っては「もしかするとビザが・・('A`)」と短期滞在ビザ入管発給説を唱え始めそうだったので、「それは違う」と言い終わる前に否定しておいた。


ピナちゃんは目をキラキラとさせながら、無言で私の周りをウロチョロと歩き回ってはチラチラとこちらを見てきて、短冊に願い事を書きたいのが手に取るように伝わってくる。

でも短冊もそれを吊るす笹も無いしすまないね・・・と、仕事をするふりをしていた。

テクテク・・

(´・ω・`)チラッ

テクテク・・

(´・ω・`)チラッ


気になって何もできねぇ(涙)


私「ピナちゃん願い事が書きたいの?」

(*´Д`*)ハイ

やはりそうか・・・と、コピー用紙を切って穴をあけ輪ゴムを通して短冊を作り、「願い事を書いたら、外の木に吊るすんだよ」と手渡した。

10分くらい難しい顔をして考えていたが、(`・ω・´)コレダ!!という表情になり、短冊にスラスラと願い事を書き、ピナ山ヒルズの裏にある猫の額ほどの庭に植えてある木に短冊をぶらさげて、満足げな顔をして夕飯の支度のため家へと帰っていった。


ピナちゃんが部屋へ戻った事を確認して、お寿司三部作の完結編である"ミルフィーユを選べる男になりたい!"を投稿したり、ブログのコメントに返信したりしていると、夕食ができあがる時間になったので後片付けをして、そう言えば何の願い事をしたのだろうかと短冊を見に行った。

愛情溢れるピナちゃんの事なので二人の将来の事だろうか?

それとも優しい性格なので困っている人達を勇気づける願い事だろうか?

どんな願い事なのか楽しみにしながら、短冊を見てみると。

pina116

んん・・・?

pina118

七夕の願いってそういうのじゃない(涙)