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この記事は旦那と喧嘩をして号泣するフィリピン人を追い出すの続きです。

仕事の電話をしたい私は、オフィスで大泣きしているジェニーを何とか外へ追いやろうと、ピナちゃんと手を組みアイス作戦を決行したものの、情報共有が上手くいかず作戦は失敗に終わった。

ピナちゃんはタガログ語でジェニーに何か語り掛けているようだったが、一向に泣き止む気配はなくて一定のボリュームをキープして泣きわめき、変わらずうるさいのである(涙)


出ていくつもりもなさそうだし、これはもう泣き疲れて力尽きるくらいでないと収まらないような気がして、涙が枯れるほど泣かせたらどうだろうか?と考えをシフトして、どうやって泣いてもらおうかと思案した結果、"悲劇のヒロイン作戦"を閃いた。

この作戦は、感動的な音楽を流すことで、ドラマの主人公のような気持ちになってもらい、悲しみの世界に入り込み涙が止まらなくなり、泣き疲れるという筋書である。


iPhoneを取り出し、Amazonミュージックでダウンロードしていたアルバムの中から、最も適切な音楽を探して、"夜更けに聴きたい大人のジャズ"を選んだ。

このアルバムの初めに収録されている数曲はどこか淋し気な音で、照明を落として葉巻を吸いたくなる衝動に駆られるので、今のジェニーの心境にぴったりではないだろうか?

Amazon : 夜更けに聴きたい大人のジャズ 外部リンク


さっそく再生ボタンを押すと、美しいピアノの音色がオフィスに広がった。

ポロロローン♪ オオーン(ノД`) ポロポローン♪ オーン(ノД`)

駄目だ!セッションみたいになってる(笑)


良かれと思って決行した"悲劇のヒロイン作戦"は、ピアノにジェニーの泣き声が重なり、これぞジャズという感じのセッションになってしまい、私の腹筋を崩壊させるのである。

ただ泣いている女性の隣で声を出して笑うのは人として駄目な気がして、体をプルプルさせながらも口を半開きにしてハフハフと息を抜いて笑わないように耐えていたが、ピナちゃんを見ると私と同様にハフハフと耐えていたので余計に笑いが込み上げてしまい、「もう出て行ってくれよ」と即興のジャズセッションを聞きながら願う事しかできなかった(涙)


思惑とは異なる結果になってしまい勝ち目がない事を悟った私は、諦めて電話に必要なメモを取り、オフィスの外へ出て不動産屋へ電話をした・・・

それから10分ほど電話で話をしてオフィスへ戻ると、先ほどまで号泣していたジェニーがケロリとした顔で、ピナちゃんと楽しそうに談笑しているのである(驚)

えっ何があったの?

私が席を外した僅かの間に、旦那さんから折り返しの電話がジェニーにあって、怒っていない事が分かった途端に元気を取り戻したと聞いて、フィリピーナの立ち直りの早さを改めて実感した。


その後、二人でどこかで遊んでくるように言ったが、先日公園でピナちゃんに鉄棒の前回りを教えた話をジェニーにしたらしく、暑い中アイスを買って公園でフィリピーナ2人に鉄棒を教えるという、カオスな状況になってしまった(汗)

日本では体育の授業で当然のように鉄棒を習うので、誰しも前回りくらいはできるのは当然と思っていたが、フィリピンでは習わないのだろうか?連続してグルグル回るだけでヒーローのような歓声を受けるので、オリンピック選手になったような気持ちになる。

前回りを怖がって中々回れないジェニーを尻目に、先日の特訓で前回りをマスターしたピナちゃんは得意げに前回りを見せつけていたが、30分ほどでジェニーが前回りを習得すると、二人して自分だけ一歩先へ行こうと思っているのか、逆上がりを教えろと言い始めたので「お前らは尻が重たいから無理だ」と言い、三人で冷房の効いている電気屋へ移動したのである。