2005年12月11日

早大合唱団50回記念定期

信長先生の委嘱作品があったので聞いてきました。
まずお約束ですが、早大合唱団≠早混です。 お約束終わり。

《委嘱作品概要》
世界は一冊の本
作詩:長田弘 作曲:信長貴富
1.聴くこと 2.立ち止まる 3.ことば 4.世界は一冊の本

指揮:辻志朗 ピアノ:河本充代

何より、タイトルがとっても素敵。これだけで楽譜を手にとってしまう。マチガイナイ。
第1曲は詩集『黙されたことば』より、そのほかが『世界は一冊の本』からとられたそうです。
作品は、まず1曲目の冒頭からぐっと引き込まれるような力強い構成。これは魔術的といえるくらい。しかし、「おおっ」と思わされたのはここまでで、あとはなんとなく過ぎて行った感があったかも。演奏会自体は4ステージあり、このステージの出来が圧倒的に良くて声も飛んでいたのですが、女声の気合の入った表現と男声の抑圧されたような表現がなんともちぐはぐな雰囲気。
3曲目などは、混声合唱曲でありながらかなり男声合唱でひっぱるオイシイ展開のはずが、どうもなれないことをやらされているような…。
終始、男声がんばれと祈っていたりしました。(えー男声諸君、是非お江戸コラリアーずに…)
作品のメッセージは本当に素直に心に届く作品なので、3、4曲目のことばなんてストレートに胸に飛び込んでくるようで、あぁいいなぁ、と思っていました。きっと多く演奏される作品になるでしょうね。

新しい命が生み出される瞬間に立ち会うこと、嬉しい生きていると実感できる瞬間ですね。こんな体験をまたお江戸でもやりたいです。

会場で懐かしい顔に会いました。こちらの管理人さんです。お江戸にもぜひ遊びに来て下さい(笑)

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書いていて、思い出した。(夜中です(笑)

1曲目冒頭の「土が語る言葉」というテキスト。あれっと思って歌ったような記憶がふとあったのですが、久留先生の混声合唱組曲ハミングバードの冒頭も同じテキストが使われていたように思いました。楽譜がちょっと捜索できないんですが。多分。
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4曲目の「世界は一冊の本」の詩がこちらで読めます。
http://www.bishinkai.or.jp/column/031/contents.htm
(全文掲載しちゃっていいのかな?(^^;)
今という時を生きている、生きている一瞬一瞬が1ページ1ページに投影されていく、そんなある意味スリリングなことが音になって紡がれている、そういう印象だったな、と再確認。
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学生時代の1分1秒って、密度が濃かったような気がする。今、社会人として生活している自分が感じているであろう10倍以上の密度をステージ上で歌っていた人たちは感じながらこの作品を歌ったのだろう。

しかしこのテキストは各世代が感じるなりの時間の流れで歌うことによって違う顔をだしてくるんじゃないかな。いろんな演奏を聴いてみたい、そう思った。

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 新八柱から中野ZEROに移動。早稲田大学合唱団さんの演奏会です。早稲田混声では...
早稲田大学合唱団 演奏会【Dionysus】at 2005年12月11日 23:19
この記事へのコメント
はじめまして、その早大合唱団の者です。
テナーのパトリをやってました。
昨日はありがとうございました。

曲については、まだ心の中で整理がつきません。
ただ1つ言えるのは、いい曲を書いていただいたということですね。
出だしは難しく苦労したので、よかったと思っていただいて光栄です。
信長先生曰く、出だしは「金管楽器のような音で」だそうです。
その後は…男声は……すいません(笑)
3ヶ月という練習期間でしたが、この曲集への取り組みを通して、唄うことへの考えが深まった気がします。
そんなきっかけを与えてくれた詩と曲でした。
出版社の方も来ていたようなので、出版されることを強く願ってます。
それでは失礼しました。
Posted by はらぐち。 at 2005年12月13日 00:54
素晴しい作品に出会われたのではないでしょうか?羨ましい限りです。
私自身は、あっさり分かってしまう作品よりも整理のつかない作品をより印象深く記憶して、より人生の中で大きな位置を占めるように思います。そして、この作品の良いところは、とってもストレートに届くメッセージを持っていることだと思います。
素直なメッセージが、信長先生ならではの音を伴って自然と納得させられる、そんな音楽だったように思いました。

パートリーダーということは、人一倍苦労されたことと思います。その思いをまた多くの人に伝えて欲しいですし、私自身も一度お会いしてお話したいです。良い音楽をありがとうございました。
Posted by TAQ at 2005年12月13日 03:01