<19:30> 仕事終了→移動
こんばんは、ポロリです。
今は「喪失感すら喪失した虚無感」をテーマにエロブログを書いています。
なんてサムい奴だ。
本日お送りするのはシティボーイ風エロメンのコロナ禍における真夏の夜の夢。
有益な情報も、笑えるエピソードも、モチベアップのヒントも何もないです。
だけど、最後までお付き合い下さい。
◯
お盆休みが終わった。
8月18日、火曜日。
本格的に仕事が再開していた。
「コロナ禍」による様々なプレッシャーが様々な形で生活に影を落とし続けていた。
この日の大阪府の新型コロナウイルスの新規感染者数は「187人」。
人々は相変わらず、多かれ少なかれ、この数字に振り回されながら生活を送っていた。
そんな中、とあるマッチングサイトで引っかかった30歳の女とのアポイントが控えていた。
仕事終わりに梅田で顔を合わせて食事をする約束をしていた。
退勤し、身だしなみを整えて、電車に乗る。
待ち合わせ場所の大阪駅へと向かう。
果たして、今日はどのような展開が待ち受けているのだろうか。
(少女移動中…)

こういう気分で。
ポロリが待ち合わせ場所に到着するまでの間、本日のアポの相手について触れておく。
サイト上でやり取り→ラインに移行してから送ってもらった女の写真はメチャメチャ可愛かった。
嘘っぽいぐらい可愛かった。
出会い系サイトなどで目にする「どう考えてもこれはサクラやろ」というレベルのカワイイ顔面自撮りだった。
釣りの可能性を疑い、その写真を画像検索してみた。
しかしヒットしなかった。
そこで、女のラインのプロフィールの「背景画像」に設定されていたどこかの観光地の写真を画像検索してみる。
すると、女のものと思しきツイッターアカウントが出てきた。
姑息にもそのアカウントを閲覧する。
送ってもらった顔写真と同じ人物のSNSのようだ。
女は俗に言うキャンペーンガール、あるいはイベントコンパニオンの仕事をしているようだった。
メディア欄を遡って見ていく。
割と露出度の高いコスチュームを着てイベントの告知や終了報告をしている画像ツイートがいくつかあった。
見たところ、かなり巨乳だった。
多分、女は不特定多数の男の欲望の眼差しを日常的に浴びる仕事をしている。
その事前情報がアポイントにどう役立つかは分からなかった。
が、普段の生活で出会う機会の少ない職業の女ではありそうだった。
ところで、ラインのやり取りにおいて、女のこちらへの食いつきがすごかった。
顔写真を交換した際に「前に付き合ってた彼氏にとっても似ています!めっちゃかっこよくて自慢の彼氏でした」と言われた。
それ以降も積極的なアプローチの言葉が女から放たれ続けた。
もはや半分告白されたみたいな状態になっていた。
ほんまかいな、という感じだった。
真相は会えば全て分かる。
とか言っているうちにJR大阪駅の改札に着いた。
女から「もうすぐ着きます」とラインが入っていた。
<19:50> 対面
一応20時に待ち合わせだった。
しかしすぐに女が来た。
出会った瞬間にスカウターが壊れて吹っ飛びそうなほどカワイイ女だった。
マスク越しでも感じのいい笑顔を浮かべているのが伝わってきた。
パッチリとした瞳に黒髪ロングのストレートヘア、黒いワンピース。
ワンピースの下にはツイッターで見た通りの魅力的な肉体を携えているのが伝わってきた。
てゆうか、良いワンピースだった。
露骨に体のラインを強調しているわけでもなく、ガチガチに防御を固めた一着というわけでもない。
豊満な乳房の存在感を消さない程度に適度に清楚なワンピースの襟元から谷間がのぞくかのぞかないかギリギリだった。
そのギリギリさにグッときた。
程よく隙のあるデザインが、女のむっちりと堅く締まった弾むような肉体のエロさを最大限に引き立てることに成功していた。
マッチングサイトの男との初回のアポイントで着て行く際「どっちでもいける」という点で大正解のユーティリティーのあるワンピースだと思った。
そんなワンピースを身に纏った女は想像以上に大人っぽくて、想像以上にセクシーだった。
俗っぽい言い方をしてしまえば、その美貌は商品になりうるタイプの美貌だった。
ただ、セクシーな女が現れたからといって、その女とのセックスの気持ちよさが保証されたわけではない。
なんなら、その女とのセックスが保証されたわけでもない。
女に感じよく挨拶をされる。
おれも可能な限りの感じのいい表情で対応する。
雑談を交わしながら歩く。
予約していた店のあるビルに入る。
エレベーターに乗る。
出会って数分で乗るエレベーターの密室の程よい緊張感と高揚感が心地よかった。
エッチな体つきの女が自分のそばに立っているという事実だけで少しドキドキした。
しかしその時点では何の保証もなかった。
<19:55> 入店
エレベーターを降りる。
正面に進むと目的の店があった。
本日利用する店の名前は「ブルーバード」。

(後日撮影)
2020年の春から全国に何度も発令された緊急事態宣言をものともせずに営業し続けた店だ。
このシリーズの一回目の記事でも利用した。
→シティボーイ風エロメンの緊急事態ルーティン① 2020年5月9日
入店する。
予約していたポロリだと店員に告げる。
アルコール消毒を済ませ、店の中へ。
都会的でロマンチックなムードが夜の店内を覆っていた。
カップルシートっぽいソファ席に案内される。
35cmぐらいの間隔を空けて横並びで座る。
自粛期間中の平日だった。
客が少なくて、すごくいい感じだった。
誕生石をモチーフにしたカクテルというのがプッシュされていた。
それぞれの誕生月に対応したものを料理と共に注文する。
数分で、キラキラしたオシャレなカクテルが運ばれてきた。
乾杯する。
マスクを外して会話をする。
最初は互いの仕事について情報交換する。
女は自分の職業を「イベント関係の仕事」と説明した。
最近はコロナで一気に仕事が減ったとのことだった。
そこから趣味の話や、休みの過ごし方や、コロナ前に行った旅行先の話などをする。
女は天真爛漫な感じでライトな喋り方をした。
ちょっとアホっぽく感じるトーンとも言えた。
しかし女の話の中身をしっかりと聞くと、それなりに波瀾万丈な人生を送ってきたんだなと思える片鱗が言葉の端々に見え隠れした。
いずれにせよ、明るく楽しげに喋る女の話は聞いていて面白かった。
心地よく耳を傾けることができたし、相槌のうち甲斐があった。
身振り手振りを交えて会話を進めていくうちに、シートに座る二人の距離が数センチずつ縮まっていく。
その距離の接近具合を注意深く見極めて、ベストと思われるタイミングで恋愛系の話に移行する。
女が前に付き合っていた彼氏の話になる。
ラインで自慢の彼氏だと言っていた、おれに似ている男の話だ。
女は関東に住むその男と遠距離恋愛だったらしい。
月に1、2回、男に会いに行く生活を送っていた(後でツイッターを確認すると、確かに女はそのぐらいの頻度で関東のお出かけスポットを訪れたツイートをしていた。もちろん彼氏の存在は伏せて)が、「コロナが始まって」会えなくなり、寂しくなってお別れしたのだと言う。
それに対しておれも適当な恋愛事情をでっちあげてユーモアを織り交ぜつつ女に伝える。
まあまあ盛り上がった。
そのあたりの段階でスキンシップが自然な形で解禁となる。
店員や他の客が行き来する際に目に入る席だったから、やや控えめに女の手や腕や肩に触れたり絡めたりしては離すのを繰り返す。
会話が途切れる。
短い沈黙が訪れる。
ほんのわずかな時間だったが、しっかりとした意味と密度を持つ沈黙だった。
その沈黙を女とおれの二人で等しく分け合っている親密な感覚を確実に感じた。
この「ふとした時に訪れる沈黙で感じる、その人との何とも言えない親密さ」で、出会った相手との関係性が深くなる余地を推し量るフシがおれにはあった。
このブログのこれまでの記事でもたびたび触れてきたことだが。
そしてこの女との関係性は深く濃くなりうるポテンシャルを感じた。
なぜならその短い沈黙の間に、おれは女の奥の奥にしみついた繊細な部分の存在に気づいたから。
そしてそれは女の横に座るおれも共通して抱える種類の繊細さだった。
何となく、女もおれに対して同じような印象を抱いていることが予想された。
合わせ鏡のように。
ああ、女はおれのことを好きなんだな、と直感的に感じた。
自惚でなく、その沈黙にその事実がはっきりと書いてあった。
女の中のガチ恋モードが完全にオンになるスイッチの音が実際に聞こえすらした。
しかしおれの中の虚無感は揺らがなかった。

中途半端に撮影された現場の風景。
ドリンクは二杯目に二人とも注文した「瀬戸内レモンハイボール」。
店員がラストオーダーを訊いてくる。
思っていたより早い時間でのラストオーダーだ。
多分入店時間を制限しているのだろう。
感染対策のために。
互いに明日は朝早くから仕事があった。
今日は早めに帰ろうということになる。
ラストオーダーを断り、チェックをお願いする。
会計は全額おれが払った。
<21:45> 帰り道
店の外へ。
店からエレベーターへの直線数十メートルを歩く。
二人の手は自然と繋がれていた。
エレベーターに乗る。
至近距離で女と見つめ合う。
マスクをしていなかったら絶対にキスをしていた自信があった。
しかし、まだコロナ禍が始まってそれほど日が経っていないこの時点では、相手と自分のマスクを素早くズラしてキスをするテクニックがまだおれに身についていなかった。
結局キスはせずに軽いスキンシップを交わしているうちにエレベーターの扉が開く。
ビルの外へ。
閑散とした真夏の夜の梅田の街を美女と手を繋ぎ歩く。
あっという間に地下鉄の改札に着く。
また会おうねと言って、サヨナラをする。

ここで、見えなくなるまで女を見送った。
近いうちにまた会う匂いのする別れ方だった。
<22:00> ライン
別れて数分で女からラインが来た。
ちょうどいいタイミングで電車に乗れたらしい。
お礼の言葉を送り返す。
会う前と後で、互いにラインの文面の親密さがガラリと変わってるのが面白かった。
本来ならば、ここから徐々に男女の仲が深まっていくべきなのだろう。
本来ならば。
だがしかし。
翌日以降もラインのやり取りは続いた。
そして自然な流れで、翌週も会う約束が取り付けられた。
8月22日に続く。
ご視聴、ありがとうございました。
よろしければ、高評価、チャンネル登録をよろしくお願いします。
あ、これYouTubeちゃうかった。
To Be Continued.
最後まで読んで頂きありがとうございます。
是非コメント下さい。
喜びます。
選り抜き記事はコチラ
→ベストセレクション オブ 「ポロリのハローグッドバイ」 2012-2018
これまで出会った女の一覧はコチラ
→ポロリのハローグッドバイ クロニクル
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→pororiperori@gmail.com
ツイッターやってます。
フォローよろしくお願いします!
→@porori_hlgb
こんばんは、ポロリです。
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なんてサムい奴だ。
本日お送りするのはシティボーイ風エロメンのコロナ禍における真夏の夜の夢。
有益な情報も、笑えるエピソードも、モチベアップのヒントも何もないです。
だけど、最後までお付き合い下さい。
◯
お盆休みが終わった。
8月18日、火曜日。
本格的に仕事が再開していた。
「コロナ禍」による様々なプレッシャーが様々な形で生活に影を落とし続けていた。
この日の大阪府の新型コロナウイルスの新規感染者数は「187人」。
人々は相変わらず、多かれ少なかれ、この数字に振り回されながら生活を送っていた。
そんな中、とあるマッチングサイトで引っかかった30歳の女とのアポイントが控えていた。
仕事終わりに梅田で顔を合わせて食事をする約束をしていた。
退勤し、身だしなみを整えて、電車に乗る。
待ち合わせ場所の大阪駅へと向かう。
果たして、今日はどのような展開が待ち受けているのだろうか。
(少女移動中…)

こういう気分で。
ポロリが待ち合わせ場所に到着するまでの間、本日のアポの相手について触れておく。
サイト上でやり取り→ラインに移行してから送ってもらった女の写真はメチャメチャ可愛かった。
嘘っぽいぐらい可愛かった。
出会い系サイトなどで目にする「どう考えてもこれはサクラやろ」というレベルのカワイイ顔面自撮りだった。
釣りの可能性を疑い、その写真を画像検索してみた。
しかしヒットしなかった。
そこで、女のラインのプロフィールの「背景画像」に設定されていたどこかの観光地の写真を画像検索してみる。
すると、女のものと思しきツイッターアカウントが出てきた。
姑息にもそのアカウントを閲覧する。
送ってもらった顔写真と同じ人物のSNSのようだ。
女は俗に言うキャンペーンガール、あるいはイベントコンパニオンの仕事をしているようだった。
メディア欄を遡って見ていく。
割と露出度の高いコスチュームを着てイベントの告知や終了報告をしている画像ツイートがいくつかあった。
見たところ、かなり巨乳だった。
多分、女は不特定多数の男の欲望の眼差しを日常的に浴びる仕事をしている。
その事前情報がアポイントにどう役立つかは分からなかった。
が、普段の生活で出会う機会の少ない職業の女ではありそうだった。
ところで、ラインのやり取りにおいて、女のこちらへの食いつきがすごかった。
顔写真を交換した際に「前に付き合ってた彼氏にとっても似ています!めっちゃかっこよくて自慢の彼氏でした」と言われた。
それ以降も積極的なアプローチの言葉が女から放たれ続けた。
もはや半分告白されたみたいな状態になっていた。
ほんまかいな、という感じだった。
真相は会えば全て分かる。
とか言っているうちにJR大阪駅の改札に着いた。
女から「もうすぐ着きます」とラインが入っていた。
<19:50> 対面
一応20時に待ち合わせだった。
しかしすぐに女が来た。
出会った瞬間にスカウターが壊れて吹っ飛びそうなほどカワイイ女だった。
マスク越しでも感じのいい笑顔を浮かべているのが伝わってきた。
パッチリとした瞳に黒髪ロングのストレートヘア、黒いワンピース。
ワンピースの下にはツイッターで見た通りの魅力的な肉体を携えているのが伝わってきた。
てゆうか、良いワンピースだった。
露骨に体のラインを強調しているわけでもなく、ガチガチに防御を固めた一着というわけでもない。
豊満な乳房の存在感を消さない程度に適度に清楚なワンピースの襟元から谷間がのぞくかのぞかないかギリギリだった。
そのギリギリさにグッときた。
程よく隙のあるデザインが、女のむっちりと堅く締まった弾むような肉体のエロさを最大限に引き立てることに成功していた。
マッチングサイトの男との初回のアポイントで着て行く際「どっちでもいける」という点で大正解のユーティリティーのあるワンピースだと思った。
そんなワンピースを身に纏った女は想像以上に大人っぽくて、想像以上にセクシーだった。
俗っぽい言い方をしてしまえば、その美貌は商品になりうるタイプの美貌だった。
ただ、セクシーな女が現れたからといって、その女とのセックスの気持ちよさが保証されたわけではない。
なんなら、その女とのセックスが保証されたわけでもない。
女に感じよく挨拶をされる。
おれも可能な限りの感じのいい表情で対応する。
雑談を交わしながら歩く。
予約していた店のあるビルに入る。
エレベーターに乗る。
出会って数分で乗るエレベーターの密室の程よい緊張感と高揚感が心地よかった。
エッチな体つきの女が自分のそばに立っているという事実だけで少しドキドキした。
しかしその時点では何の保証もなかった。
<19:55> 入店
エレベーターを降りる。
正面に進むと目的の店があった。
本日利用する店の名前は「ブルーバード」。

(後日撮影)
2020年の春から全国に何度も発令された緊急事態宣言をものともせずに営業し続けた店だ。
このシリーズの一回目の記事でも利用した。
→シティボーイ風エロメンの緊急事態ルーティン① 2020年5月9日
入店する。
予約していたポロリだと店員に告げる。
アルコール消毒を済ませ、店の中へ。
都会的でロマンチックなムードが夜の店内を覆っていた。
カップルシートっぽいソファ席に案内される。
35cmぐらいの間隔を空けて横並びで座る。
自粛期間中の平日だった。
客が少なくて、すごくいい感じだった。
誕生石をモチーフにしたカクテルというのがプッシュされていた。
それぞれの誕生月に対応したものを料理と共に注文する。
数分で、キラキラしたオシャレなカクテルが運ばれてきた。
乾杯する。
マスクを外して会話をする。
最初は互いの仕事について情報交換する。
女は自分の職業を「イベント関係の仕事」と説明した。
最近はコロナで一気に仕事が減ったとのことだった。
そこから趣味の話や、休みの過ごし方や、コロナ前に行った旅行先の話などをする。
女は天真爛漫な感じでライトな喋り方をした。
ちょっとアホっぽく感じるトーンとも言えた。
しかし女の話の中身をしっかりと聞くと、それなりに波瀾万丈な人生を送ってきたんだなと思える片鱗が言葉の端々に見え隠れした。
いずれにせよ、明るく楽しげに喋る女の話は聞いていて面白かった。
心地よく耳を傾けることができたし、相槌のうち甲斐があった。
身振り手振りを交えて会話を進めていくうちに、シートに座る二人の距離が数センチずつ縮まっていく。
その距離の接近具合を注意深く見極めて、ベストと思われるタイミングで恋愛系の話に移行する。
女が前に付き合っていた彼氏の話になる。
ラインで自慢の彼氏だと言っていた、おれに似ている男の話だ。
女は関東に住むその男と遠距離恋愛だったらしい。
月に1、2回、男に会いに行く生活を送っていた(後でツイッターを確認すると、確かに女はそのぐらいの頻度で関東のお出かけスポットを訪れたツイートをしていた。もちろん彼氏の存在は伏せて)が、「コロナが始まって」会えなくなり、寂しくなってお別れしたのだと言う。
それに対しておれも適当な恋愛事情をでっちあげてユーモアを織り交ぜつつ女に伝える。
まあまあ盛り上がった。
そのあたりの段階でスキンシップが自然な形で解禁となる。
店員や他の客が行き来する際に目に入る席だったから、やや控えめに女の手や腕や肩に触れたり絡めたりしては離すのを繰り返す。
会話が途切れる。
短い沈黙が訪れる。
ほんのわずかな時間だったが、しっかりとした意味と密度を持つ沈黙だった。
その沈黙を女とおれの二人で等しく分け合っている親密な感覚を確実に感じた。
この「ふとした時に訪れる沈黙で感じる、その人との何とも言えない親密さ」で、出会った相手との関係性が深くなる余地を推し量るフシがおれにはあった。
このブログのこれまでの記事でもたびたび触れてきたことだが。
そしてこの女との関係性は深く濃くなりうるポテンシャルを感じた。
なぜならその短い沈黙の間に、おれは女の奥の奥にしみついた繊細な部分の存在に気づいたから。
そしてそれは女の横に座るおれも共通して抱える種類の繊細さだった。
何となく、女もおれに対して同じような印象を抱いていることが予想された。
合わせ鏡のように。
ああ、女はおれのことを好きなんだな、と直感的に感じた。
自惚でなく、その沈黙にその事実がはっきりと書いてあった。
女の中のガチ恋モードが完全にオンになるスイッチの音が実際に聞こえすらした。
しかしおれの中の虚無感は揺らがなかった。

中途半端に撮影された現場の風景。
ドリンクは二杯目に二人とも注文した「瀬戸内レモンハイボール」。
店員がラストオーダーを訊いてくる。
思っていたより早い時間でのラストオーダーだ。
多分入店時間を制限しているのだろう。
感染対策のために。
互いに明日は朝早くから仕事があった。
今日は早めに帰ろうということになる。
ラストオーダーを断り、チェックをお願いする。
会計は全額おれが払った。
<21:45> 帰り道
店の外へ。
店からエレベーターへの直線数十メートルを歩く。
二人の手は自然と繋がれていた。
エレベーターに乗る。
至近距離で女と見つめ合う。
マスクをしていなかったら絶対にキスをしていた自信があった。
しかし、まだコロナ禍が始まってそれほど日が経っていないこの時点では、相手と自分のマスクを素早くズラしてキスをするテクニックがまだおれに身についていなかった。
結局キスはせずに軽いスキンシップを交わしているうちにエレベーターの扉が開く。
ビルの外へ。
閑散とした真夏の夜の梅田の街を美女と手を繋ぎ歩く。
あっという間に地下鉄の改札に着く。
また会おうねと言って、サヨナラをする。

ここで、見えなくなるまで女を見送った。
近いうちにまた会う匂いのする別れ方だった。
<22:00> ライン
別れて数分で女からラインが来た。
ちょうどいいタイミングで電車に乗れたらしい。
お礼の言葉を送り返す。
会う前と後で、互いにラインの文面の親密さがガラリと変わってるのが面白かった。
本来ならば、ここから徐々に男女の仲が深まっていくべきなのだろう。
本来ならば。
だがしかし。
翌日以降もラインのやり取りは続いた。
そして自然な流れで、翌週も会う約束が取り付けられた。
8月22日に続く。
ご視聴、ありがとうございました。
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