ポロリのハローグッドバイ

関西を中心とした出会い体験記です。 風俗や出会い系、クラブなどの色んな女の子たちとの美しい出会いと別れについて深く追求していきます。 殆どは多くの人が体験するあるあるネタだと思います。

2018年04月

婚活パーティーの女⑥-10 運命(笑)の女 悲しくなるほどのハッピーエンド編

ここに一枚の写真がある。


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タイトルは「雌牛の膣に息を吹き込む少年」。
野町和嘉という写真家が撮影した。
1981年の作品だ。


やせ細った全裸の少年は、アフリカの南スーダンの遊牧民だ。
少年が雌牛の膣に息を吹き込み、性的刺激を与える事で、母乳が出るのを誘発させる。
その母乳が少年の数少ない食事となるのだ。
明日を生きるためにやっている事だ。


地球の裏側の荒れ果てた大地で、たまたまその地に生まれたからという理由で、このようなギリギリの生活を送る人間が日本の人口の何倍も存在する。
ディズニーランドも、スターバックスも、フジロックフェスティバルも、フォルクスワーゲンも、ユナイテッドアローズも、エステサロンも、ナイトプールも無縁の、牛のマンコに顔を突っ込んで息を吹き込まないと生きていけない生活が、確かに存在する。
(ちなみにこのエピソードはこのシリーズの第1話の冒頭の「クンニって、好きですか?」というフレーズに対するシニカルなリンクになっている。誰も深読みしてくれる人がいないので自ら解説する。)


で、日本。


婚活パーティーで出会った男を好きになって、セックスしたらあっさり捨てられて、男が後になって実は結婚している事を知って、その傷をいつまでも引きずっている女性が大勢いらっしゃるようだ。
本当に本当に本当に、幸せだと思う。


という事で、今日書くのは婚活パーティーで出会った運命(笑)の女の話、最終話。


前回の続きです。

婚活パーティーの女⑥-9 運命(笑)の女 ~地獄の温泉旅行 後編~



<過去記事を読むのが面倒な人のための前回のあらすじ>


女が死んだ。


享年30歳。
死因は婚活だった。


正確には女は生きている。
生きている、と言うより、何度でも生まれ変われる。
新たな婚活をすることで。
婚活は、死因でもありながら、生まれ変わる要因でもあるのだ。


死んだのは、おれの中で身勝手に作り上げた、「運命(笑)の女」としての女だ。
それは、すごくハッピーな死だ。
このシリーズは悲しくなるほどハッピーな終わり方をする。



2016年12月。


付き合い始めて以来、時たま仕事の昼休みに女とランチデートをしていた。
2週間に一度ぐらいのペースだ。
女の昼休憩の時間は固定なので、それに合わせておれが仕事に折り合いをつけた。
女の職場まで迎えに行き、近くのお店で食事を共にする段取りだった。


温泉旅行の次の週も、その約束をしていた。
ラインのやり取りを見直すと、この日で5回目のランチデートの約束だった。


いつも通り女の会社のビルの前で女を待つ。
その日は大阪の街に細かい雪が降っていた。
降る雪と共に、何もかもを浄化しそうなほど綺麗な透明の太陽光がオフィス街に照り付けていた。


サラリーマン達に紛れて、女が出てくる。
12月の冷えた空気の中、女の笑顔は温かかみがあった。


女の職場近辺の食事所は女の方が詳しかった。
毎回、ラインでざっくりと食べたいものを話し合った上で、行き先は女が決めた。
その日は寿司を食べに行くことになっていた。
女が送ってきたURLを開くと、夜だと結構値段が高いが、ランチだと1000円代でおさまるタイプの店のようだった。


挨拶を交わし、雑談しながら3分ほど歩く。
4階建てのビルの2階に目的の寿司屋はあった。
特別豪華でもなく質素でもない、至って平凡な飲食店の店構えだった。
平日のオフィス街の喧騒とは隔離された静かな店だった。


予約してくれていた個室に通される。
テーブルに向かい合って座る。
1500円で寿司10貫+お吸い物のセットを注文する。


当たり障りのない会話をする。
どんな話題だったのか、記憶に残らないほど当たり障りのない会話だ。
女がいつものキラキラしたカワイイ笑顔を浮かべていた事だけは覚えている。


寿司が来る。
照明を反射して瑞々しく煌めいた生魚の肉片が、酢飯に覆いかぶさる形で陶器の皿の上にパレードのように綺麗に連なって乗っかっていた。


食べる。


女が食べる動作を何気なく眺める。


女は寿司の一つを選択し、箸で掴む。
醤油の入った小皿に少し浸す。
口元にそれを持っていく。
ゆっくりとした動作で。
優しい弓なりの赤い唇が開く。
寿司が女の口の中に運び込まれる。


女のアゴが動く。
咀嚼する。
味わう。
笑顔で。


「おいしいね」と女は目を細めて言う。
「うん、おいしいね」とおれは返す。


ああ、女と別れよう、とおれは思った。


具体的に女のどこが嫌になったとか、女に飽きたとか、そういった説明は当てはまらなかった。
しかし、別れを決意したのは、いつものように女が食べ物を咀嚼する様子を見たこの寿司屋の個室でだった。
他の哺乳動物と同じように、モグモグと咀嚼する女の口元の動きを見て、啓示みたいなものを受けたのだった。


こんな風に女は、食べ物や、見た景色や、体験した出来事や、出会った人間、すべての物事や事象を飲み込み、無差別に咀嚼し、味わって、嚥下して、吸収して、消化して、排泄物として吐き出していくのを繰り返す人生を送るのだ。
これまでも。
これからも。
当たり前の事だ。
誰もがそうだ。


婚活パーティーで出会ったおれという存在も、女は口に含み、咀嚼して、味わって、嚥下して、吸収して、消化して、排泄物として吐き出していくのだ。
おそらく、その正体を知らないまま。
その事が、ものすごく哀れな事に思えてきた。
目の前の女がウンコ製造機にしか見えなかった。
ものすごく哀れだった。


哀れで哀れで、哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れで哀れでたまらなかった。


そして、哀れなのは、女を哀れんでいる自分自身もだった。
女の哀れさに気付いた時、合わせ鏡のように自分の哀れさにも気付いた。
女の目から見たおれという存在も、同じように哀れに映っているのかもしれないのだ。
そんなランチタイムだった。


<シティボーイ風エロメンの心得>

第4条 自分は哀れな二流の人生を歩んでいるのを自覚している。



こうして、女との運命(笑)的な部分はすでに死んでいる事に気付いた。


寿司を食べ終える。
表面上は和やかに会話をしていた。


料金は二人で3000円。
最後の会計も、彼氏のおれが払った。
女は最初から最後まで、支払いの時は鞄から財布を出すだけだった。
一度たりとも、女はお金を払わなかった。
それは、おれが望んだ事でもあった。


ここで唐突だが、「客観的なお金の話」をする。
男どもがよく言っている、「素人の女と付き合うのと、風俗で遊ぶのとではどっちがコスパがいいか」というありふれた話題に直結している話だ。


全10話となった、「運命(笑)の女」との逢引きにおける出費を、おれは具体的な金額にして書き記してきた。
その総額を計算する。
そして、このシリーズの更新が一時中断していた間にスタートした風俗挑戦シリーズ、「ポロリの『まずは大地斬だーっ!!!』」において、2018年5月現在で更新済みの記事までに費やされたプレイ料金の総額も計算する。
この二つのシリーズの費用の総額を並べてみる。


あくまでも客観的なデータとして金額を提示するだけだ。
そこから何を読み取るかは読者の方に委ねる。
それをどう役立てるかは読み手次第だ。



<運命(笑)の女>

・出会った日
婚活パーティーの参加料 5500円
創作中華料理屋 7000円
コーヒーショップ 1200円
・1回目のデート
映画代 3600円
カフェ代 2000円
天ぷら屋 5000円
カフェ代 1000円
・2回目のデート
野球チケット代 2400円
軽食 2300円
しゃぶしゃぶ 7000円
・3回目のデート
バイキング 5000円
プリクラ 400円
・温泉旅行
バス代2720円
温泉旅館代 42120円
カフェ代 2500円
電車代 2680円
・ランチデート(全5回)
1回あたり平均2500円×5=12500円

総額:10万4920円



<ポロリの「まずは大地斬だーっ!!!」>


・大地斬
神戸デリヘル「クラブルキナ」の女とエロ行為をして14500円
・海破斬
飛田新地の女とセックスして16000円
・空裂斬
大阪性感エステ「アネステ」の女にマッサージしてもらって19200円
・アバンストラッシュ
大阪性感エステ「梅田回春性感マッサージ倶楽部」の女にマッサージしてもらって25500円
・ライデインストラッシュ
神戸 福原ソープ「コンパニオンクラブ」の女とセックスして28000円
・アバンストラッシュクロス
大阪高級デリヘル「メルビスロゼクラブ」の女とエロ行為をして34500円
・ギガストラッシュ
神戸 福原高級ソープ「AJITO V.I.P」の女とセックスして55000円

総額:19万2700円


以上の結果となった。
繰り返すが、この結果をどう読み取るかは、これを読んだ方々に委ねる。


一つだけ、おれから言っておくとしたら、男女が織りなすギリギリのドラマに「コスパ」なんて言葉は全くの無意味だと思う。
その証拠に、おれは6年間書き続けたブログ記事において、「コスパ」という言葉を一度も使っていない。多分。
女から原稿料をもらってオフパコ漫画を描く奴とか、立場を利用して風俗嬢と店外でタダでエロ行為をする風俗ライターとかマジで論外やぞ。


例によって話が逸れた。
支離滅裂に。


外に出る。
雪はまだチラチラと街に降り注いでいた。
その中を二人で並んで歩く。
女の職場の人に見られたら恥ずかしいという理由で、手は繋がずに。


女が手が冷たそうにしていた。
つけていたおれの手袋をあげた。


女の職場前で別れる。
午後の仕事の励ましの言葉を送り合いながら。
女がビルの中へと消える。
姿が見えなくなるまで見送った。


二度と、女に会うことはなかった。


そして。


2017年1月。
年が明けた。


女とのラインのやり取りを断ち切ってから数週間が経っていた。


盟友の「がのたさん」からラインが来た。
年始の挨拶だった。
今年もヨロシク、と決まり文句を交換する。


すると、がのたさんがスクリーンショットを送って来た。


「ペアーズで発見」との事だった。
画像を開く。
マッチングアプリのプロフィール画面だった。
見覚えのある写真が。


死んだはずの女だった。


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2017年は将来考えれる人と出逢えますように。



2017年は将来考えれる人と出逢えますように。



2017年将来考えれる人と出逢えますように。


………………。



2016年に出逢った人(ポロリ)は将来考えれる人じゃなかったんだ…。



うん、大正解!!!




さらに時は流れる。



一年後。



2018年1月。


ほんの気まぐれで、アカウントだけ作成して何も更新していないフェイスブックを開いた。
そして、ほんの気まぐれで、女の名前を検索してみた。
ヒットした。


女の直近の更新で、写真がアップされていた。
彼氏と思しき男が女と一緒に写っていた。
悲しくなるほど誠実そうな男だった。
女は男の横で、薬指につけられた指輪をかざしていた。
婚約指輪だった。


写真の女は幸せそうな笑顔を浮かべていた。
これと全く同じ顔を、おれは生で見た事がある。
しかし、「その女」は既に死んだ。
フェイスブックの写真の女は、婚活で一回死に、また婚活で新しく生まれ変わって運命の男を見つけ出した女なのだ。


おめでとう。
お幸せに。


そして。


おれは。


おれは。


もっといい女と出会い、その女の事を悲しくなるほど好きになった。




大長編


街コンの女① ダイヤモンドになれなかった人のために


に続く。




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婚活パーティーの女⑥-9 運命(笑)の女 ~地獄の温泉旅行 後編~

こんにちは、運命に向かって祈るには、あまりにも自らを頼り過ぎたポロリです。


今日書くのは、婚活パーティーで出会った運命(笑)の女の話、第9話。


前回の続きです。

婚活パーティーの女⑥-8 運命(笑)の女 ~地獄の温泉旅行 中編~


<過去記事を読むのが面倒な人のための前回のあらすじ>

セックスした。

2016-12-04-16-51-55


中途半端に撮影された、現場の風景。


セックスが終了する。
抱き合ったまま、静かな和室に余韻が訪れる。
凡庸で卑俗な余韻だった。


女の経血が染みついたかもしれないバスタオルを処理するために、すぐに起き上がる。
二人とも再び浴衣を着る。


タオルにはうっすらとした血痕がいくつか確認できた。
淡い桃色の糸で編んだレース模様みたいに綺麗な血痕だった。
洗面所で洗って干しておいた。


温泉に入る事に。
何事もなかったかのように、部屋を出る。
エレベーターに乗る。
大浴場のある階で降りる。


広々とした待ち合いスペースの両サイドに、暖簾がぶら下がっていた。
右手に男湯、左手に女湯。
そして、少し離れた所に「貸切露天風呂」の入り口があった。
スタッフが受付として立っていた。


貸切露天風呂は客ごとに利用時間が割り振られている。
おれたち二人はこの後の食事の後の時間帯に利用できる事になっている。
なので今は別々に大浴場に入る事になる。


一旦別れる。


大浴場に足を踏み入れる。


体を洗ったあと、温泉に身を浸す。
しばらく、ぼんやりと過ごす。
目の前を行ったり来たりする裸の男達の姿を見るともなく眺めながら。


一人きりで、頭を空っぽにして純粋に温泉を楽しみたい所だった。
しかし、どうしても先ほどのセックスを振り返ってしまっていた。


射精した際に女の口からこぼれ落ちた言葉。


「好き。大好き」


女は本当っぽく言った。
その本当っぽさが、嘘っぽかった。
もっと言えば、本当っぽい口調で、嘘っぽい言葉を女は呟いた。
予定調和に満ちた、メロコアバンドのライブにおけるコールアンドレスポンスみたいにチープな「好き。大好き」だった。


女がこの上ないほど幸福そうな顔つきで言ったその言葉が、泡のように何度も蘇っては儚く消えた。
まるで偽りの表彰状のような惨めな言葉を差し出された思いだった。
それを聞いた瞬間、反射的におれは女の事を好きじゃないと思ってしまった。


しかし、落ち着いて考えてみる。


「てゆうか、好きって何だっけ?」


中二か!


とにかく、自分自身に関する事で、一つ気付いたことがあった。
おれは、相手の事が好きでも好きじゃなくても、それとは関係なく、幸せなフリをする事ができて、ある程度相手を幸せな気分にさせる事ができる。
シティボーイ風エロメンとしての経験を積んできた事で備わった技能なのか、全ての男が根本的に、潜在的にそうなのかは分からない。
そして、間違いなくそれは、この上なく優しい優しい優しい優しい優しい優しい優しい、暴力だった。


温泉から出る。
服を着て、待ち合いスペースに戻る。
女の姿は見えなかった。
備え付けられていた給水機の水を飲みながら、女を待つ。


15分ほど経つ。
ピンクの浴衣を着た女が暖簾から出てくる。
生理初日のセックスがどのくらい体に負担がかかるのか、男のおれには分からなかったが、女の顔色は良かった。
温泉に浸かって温まって、スッキリとしたキラキラの笑顔が眼前に現れた。


温泉の感想を適当に述べながら、部屋へと戻る。
時刻は17時すぎだった。
18時の夕食までにはまだ時間があった。


窓から景色を眺める。
外は陽が沈みかけていた。
梯子をつたって井戸の中を一歩一歩と下降していくように、徐々に夜の暗闇が訪れ始めていた。


温泉にも入ったし、わざわざ再び出かける感じでもなかった。
部屋でゆっくりテレビを見て過ごす事になる。
テーブルを挟んで座椅子に座り、至って平和な時間が流れる。


やがて、テレビは「笑点」が始まった。
ちょうど司会が「桂歌丸」から「春風亭昇太」に代わって間もない頃だった。
大喜利コーナーを見て二人で笑う。
笑点の中で一番好きな出演者は誰かという話になった。
女は「三遊亭円楽」と言い、おれは「山田君」と言った。


「笑点」が終わると、フジテレビに切り替えて「ちびまる子ちゃん」からの「サザエさん」を見る流れになる。
日曜日の夕方の完璧に平和な時間における超鉄板コースだ。
女は「ちびまる子ちゃん」が子供の頃から大好きだと言う。
てゆうか、女の子って大体ちびまる子ちゃん好きですよね?
ちなみに、ちびまる子ちゃんの中で一番好きなキャラクターは、女もおれも「まる子」で一致した。


ちょうど「ちびまる子ちゃん」のオープニングのところで、旅館の人が夕食を持ってきた。
昼食に負けない程、季節の食材をふんだんに使った豪華な料理だった。


食べる。


まあ、温泉旅館の豪華な食事だった。
それ以上でもそれ以下でもなかった。


食べ終わる。


そして、いよいよ最後のイベントが控えていた。
「貸切露天風呂」の利用だ。
女の子と一緒に温泉に入ってあんなことやこんなことをしてしまう、エロい男にとってはこのために温泉旅行に来たんだと言っても過言ではない、スペシャルな時間だ。


しかし、女は生理だった。
それでも先ほどセックスを一回済ませていた。
そんな状態で、最後の貸切露天風呂に臨むことになる。


部屋を出て、エレベーターに乗る。
再び大浴場のある階で降りる。


先ほど目にした貸切露天風呂の入口から、先に利用していたカップルがちょうど出てくる所だった。
二人とも歳は20代半ばといった感じだった。
男の方がいかにも「露天風呂で彼女とエロい事したった」感のあるニヤけ方をしてその場を去って行ったのが印象的だった。


入口にいたスタッフに19時半から予約しているポロリだと伝える。
すると、スタッフは「清掃が完了したら案内をする」と答える。
要するに、さっきの若いカップルが(多分)エロ行為を行った露天風呂を、可能な限り未使用な見かけに再現するために必死でスタッフが立ち動いているわけだ。
なんか、風俗みたいだった。


近くにあった、ヘルスの待合室感がなくもない椅子に並んで座って待つ。
5分ほど待つ。
名前を呼ばれる。


スタッフから軽く制限時間などの説明を受ける。
いよいよ入場となる。


狭いが清潔感のある脱衣所で浴衣を脱ぐ。
互いに全裸になり、浴場へと足を踏み入れる。
手前に小さな洗い場があり、それを通り抜けると露天風呂へと繋がっているようだ。


まずは洗い場で横並びになって、簡単に体を洗う。
食事の前に一度温泉に入っていたので、ここでまた洗う意味があるのかという雰囲気ではあった。
とりあえず形だけ適当に洗った。


そして、露天風呂へと向かう。
女が先に進んだ。


細身の女の後ろ姿を見る。
明瞭な曲線を描く女の白いお尻が見えた。
なんの欠点もない、健康な女の瑞々しいお尻だった。


引き戸を開ける。
外だ。
こじんまりとした露天風呂があった。


露天風呂とは言うものの、ほぼ一面に設置されていた木の柵のせいで、建物の外部との遮蔽具合が半端なかった。
開放感といったものとは無縁の露天風呂だった。
柵の隙間から、夜の闇に塗り込められた外の景色が広がっているのがなんとか見えた。
宵闇の中には、寂寥感のある温泉旅館がいくつか建っているだけだった。


正直言って、風情などあったものではない佇まいだった。
やはり、この露天風呂の存在意義は、エロエロカップルがエロ行為に耽るためだけにある気がした。
実際の所。


せっかくだから、おそらく例に漏れず、おれたちもエロ行為をした。
見たわけではないのでなんとも言えないが、他のカップルに比べると、至ってソフトなイチャつき方だったと思う。


ハグしたりキスしたりしてイチャイチャした後、小柄な女の白い裸体を丁寧になぞっていく。
女もそれに呼応するようにおれの肌に優しく触れる。
最終的に、女は湯船の中で勃起したおれのチンコにまたがる。
そして、お湯の中で座位でマンコの表面をおれのチンコに擦り付けて腰を振った。


温泉の熱さで桜色に染まる女の濡れた裸体が、浴槽の中で波乗りするように揺れる。
パシャパシャと音を立てながら。
一定のテンポで。
非常にメロディアスな腰の振り方だった。


射精するまで長時間頑張ってしまうと、互いに火照り切って失神してしまいかねないので、途中でやめた。
キリをつけて、温泉から上がる。


体を拭き、浴衣を着る。


出る。


入口にいたスタッフに礼を言って、立ち去ろうとする。
すると、次に利用するカップルがエレベーターから降りて、こちらに向かってきていた。
この時にすれ違った男も、
「今から露天風呂で彼女とエロい事やったるぞ」
という気概に満ちたニヤけ方をしていたのが印象的だった。


部屋に戻る。


電気をつける。


すると。


なんか、有料のはずの布団が敷かれていた。
これには焦った。
なんかのドッキリか。


フロントに電話して確認する。
手違いで宿泊客と同じ段取りで布団をセットしてしまったのだという。
女と一緒に笑った。
やっべ、布団料金払わされるんかと思った、みたいな。


そんなこんなで、チェックアウトの時間となる。


私服に着替える。
部屋を出る。
フロントでチェックアウトの手続きをする。


利用料金はあらかじめクレジットカードで全額支払っていた。
特に追加料金も発生していなかった。
布団も使わなかったし。


送迎車に乗る。
最寄りの駅まで送ってくれた。
行きはバスだったが、帰りは電車で帰ることになっていた。
夜は早い時間にバスの便がなくなっていたからだ。


大阪駅までの切符を買う。
1340円×二人分。
もちろん、彼氏のおれが全額払った。


日曜夜の神戸電鉄はガラガラだった。
1時間ほどかけて、大阪に帰る。
大好きなようで、一ミリも好きじゃない女と。
運命のようで、運命(笑)のようで、運命じゃない女と。


好きだとか、好きじゃないとか、運命だとか、運命(笑)だとか、運命じゃないとか、もはやよく分からなくなって来ていた。
白黒つけるのはこれからでもいいような気がしていた。
これからの女との関係性で、時間が許す限り、じっくりと考えていけばいいんじゃないかという気分だった。
女に会うたびに毎回思っている気もするが。


そして、時間をかけて女との仲をこれ以上深める事がどれほど残酷な事か、薄々分かってきていた。


とりあえず、今日は素直に楽しかった。
なかなかできない経験だった。


ひどく醒めていていながら深く夢見ているような仮構の時間。
それは終わりを迎えつつあった。


大阪に到着する。
乗り換えで、女と別れる事に。
次にランチデートをする約束の確認をして、笑顔で別れる。
最後の最後も、女は可愛らしい笑顔だった。


愛しい笑顔が見えなくなるまで、駅のホームで女を見送った。


こうして、地獄の温泉旅行は終わった。


かけがえのない素敵な思い出だったと思う。
女もそう思ってくれたらいいな、と思った。



一か月後、女は死んだ。





最終話に続く。







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プロフィール
【名前】 ポロリ

【居住地】 大阪

【年齢】 アラサー

【職業】 サラリーマン

【趣味】 読書、映画鑑賞、アート鑑賞、ファッション、旅行、街をブラブラ、エロ全般

【コメント】 ブログをご覧いただきありがとうございます。
男と女のギリギリのドラマが大好きで自らの体験談を記録しています。
他にも音楽や文学やファッション、アートなどの話も書いてるので良かったらご覧になって下さい。
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