【課金】(読み飛ばし可)
料金を課すること。
現代ではネット配信などによってデータやサービスを販売する際の、価値あるものの対価を金という形で回収する手段の事を言う場合が多い。
これにより、今日、多くの現代人が頻繁に耳にする単語となっている。


【筋肉】(読み飛ばし可)
動物の持つ組織のひとつで、収縮することにより力を発生させる、代表的な運動器官である。
筋肉(muscle マッスル)の語源は、ラテン語で小さなネズミを意味する「musculus」から派生している。
これは、筋収縮の様子が皮膚の中でネズミが動くように見えた事に由来すると考えられる。



こんにちは、ポロリです。


一部の方々にとってはお待ちかねの、アポロビルの記事です。


今回は、冒頭のこの2つの単語を踏まえて、本文に入る。



2016年2月。


寒い日々が続いていた。


そんなある日の仕事帰りの夜。
おれは地下鉄千日前線に乗り込んだ。
とある駅へと向かう。


「桜川」駅で降りる。


知る人ぞ知る、大阪のアツいナイトスポット、ショーパブビルの「アポロビル」がそこにはある。
過去におれは、初心者同士でそのビルに4度ほど突入していた。


それなりに遊ぶには遊べた。
しかし、いつも、このビルの店の真髄に辿り着くには程遠い内容に終わっていたような気がしていた。


このビルの本当の楽しみ方は一筋縄ではいかない所がある。
「分かりにくい」と表現してしまってもいいかもしれない。
その「分かりにくさ」が余計にこのビルのミステリアスな魅力を増しているようにも思う。
分かりにくさを美徳とする現代アートみたいなビルなのだ。


そこで今回、とある先輩から声がかかった。


「ポロリくん、アポロビルに行かないか?」と先輩は言った。
「行きましょう、先輩」とおれは言った。


その先輩というのが、アポロビルに足繫く通っては色んな店舗でエンジョイされている上級者の方だった。
彼に、このビルの楽しみ方の真実的な部分をぜひとも教えて欲しかった。


現場近くにあるロイホ前で先輩と合流する。
ローカル駅の何でもない街並みが、凍てついた2月の闇夜にまだらに塗られていた。
とりあえず、近くにあった松屋で食事をとる。
牛丼を食べながら作戦会議を開く。
作戦会議といっても、おれが先輩からアポロビルの遊び方についてのレクチャーを受けるという形のものだった。


そして、「今夜はどの階に行くのか」という肝心な話題に入る。


仲間同士でアポロビルに遊びに行く場合、最も盛り上がるのがこの「何階の店に入るのか」について話し合う時のような気はする。
ようわからんけど。
想像想像。


色々話し合った末、地下一階に店を構える「iスプラッシュ」に行くことになった。


「iスプラッシュ」………。


以前、行ったことがある店だった。


アポロビルに魅せられし者たち① B1F 「iスプラッシュ」の女の努力と連帯感


ちなみに「シティボーイ風エロメン」というフレーズが初めてこのブログに出てきたのは↑の記事です。


先輩によると、地下1階のこの店が最も初心者でも楽しみやすいとの事だった。
先輩のチョイスに素直に従うことにした。


レッツゴーアポロビル。
ワクワクするね。


松屋から徒歩数分、現場に到着する。
今日もそのビルは、いつもの場所に圧倒的な存在感でそびえ立っていた。


予定通り、地下への階段を下りる。
ドアを開ける。
迎え出たのは黒服の店員だった。
女の子たちは奥にいるようだった。
ドアを開けた瞬間にショッキングな程にエロいカッコをした女が出迎えるという事は今日は無かった。


カウンターで入場料金を支払う。
早い時間だったのでディスカウントがあり、確か8000円で入場できた。


店内へ。


前回潜入した時の記事で書いた、店内の地図を引用する。

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完全に記憶だけを頼りにして書いているので、実際は違っている部分もあります。


席に通される。
奇しくも前回友達と行ったときとほぼ同じ席に座る事になった。
黒服に飲み物を注文する。


女の子たちが現れ、おれたちに近づいてくる。
全員、例によって乳首と股だけを隠したドスケベな格好をしていた。


お決まりの、おっぱいを顔にうずめさせるウエルカムサービス的な挨拶を女が順番にしてくる。
そのたびに、女は常連客である先輩に気付く。


「あーっ、来てくれたんだ~、ありがと~」と、どの女も先輩に向かって親し気に笑いかける。


すっげー、なんか、「エロい店で認知されている」って、マジですっげーなって思った。
かっけーな。


そして、先輩によって、おれが紹介される。
女は言われてやっとおれの存在に気付いたかのように、こちらを向く。


「今日は後輩を連れてきたよ」と先輩は言う。
「こんばんは~」と女はおれに言う。
「こんばんは」とおれは女に言う。
「ポロリは前に一回だけここに来たことがあるみたいやねんけどね。
去年の春の『合同』んとき」と先輩は女に言う。
「あー、『合同』に来てくれてたんや~」と女は言う。
「改めてここの楽しさを知りたいって言うから、連れてきてん」と先輩は言う。
「そうなんやぁ。まあとりあえず、お気に入りの女の子を一人作ってくれたら、すっごく楽しいと思うんで、色んな女の子と喋ってみてくださいね~。カワイイ子、いっぱいいるんで」と女はおれに言う。
「はい、わかりました」とおれは新入社員みたいに生真面目な返事をする。


『合同』っていうのは、他の階の店との「合同イベント」の事で、年に一回開催される一番大きなイベントであるらしい。
前回行った時は、たまたまその大きなイベントに居合わせた事になる。


何人かの女が挨拶をしにやって来ては、そんなやりとりが繰り返される。


おれがこれまでアポロビルに来たときは、女たちが最初にしてくる挨拶は、通り一辺倒の、おっぱいを押し付けてニッコリ笑って一瞬だけ喋って去っていくみたいな感じだった。
そういうものだと思っていた。
それが、「顔を認知してもらえている」というだけで、こんなに中身のあるコミュニケーションが自然にとられるものなのかと思い知らされた。


挨拶の時、女の子たちのフローラルだったりオリエンタルだったりする胸の香りを嗅ぐ以外に用事があるという事自体が青天の霹靂だった。


思わぬ先生パンチ、ごめん間違えた、先制パンチを喰らった。


飲み物が来る。
2人ともビールだ。
乾杯する。


そうこうしているうちにショータイムが始まる。


ステージ上に女が2人立つ。
2人は、エヴァンゲリオンのプラグスーツをモチーフにしたジャケットを着ていた。
要所要所でパンツが見えるように女たちは華麗に身を揺らし、しなやかに舞う。


まあ、ショーだった。
早い時間だったので、その時点での客の入りはまだ半分ほどだった。
「これから盛り上がっていきますよー」という雰囲気がじわじわ出てくる感じだった。


その予想通り、だんだんと客が入って来る。


次に、余興の時間が訪れる。
女の子とちょっとしたエロいゲームに参加できるというものだ。
ステージに男が上がって、女の子とイチャイチャ遊べるという、割と定番の内容だった。


おれは、これまでの潜入では、嬉しそうにステージに上がる男たちを下から眺めるだけだった。
シャイボーイな自分がステージに上がってはっちゃけるなんて、キャラじゃねーぜ、という感じだった。


しかし、今回は先輩の計らいで、おれをステージを上げるように女の子にチップ(おそらく1000円)を渡して口利きしてくれた。
女の子がニッコリと笑い、おれに椅子から立ち上がるように命じる。
え、まじかよ、と突然のフリに慌てながら、女の子に手を引かれ、ステージへと向かう。
ステージ前では余興の順番待ちの男たちが数人、列を作っていた。


緊張しながら待つ。



おれの順番が来る。


上る。


ステージにはエッチな格好をした女が一人待ち構えていた。


ギラギラとした照明におれと女は照らされる。
女が跪く。
跪いた女に、ズボンの上からチンコをまさぐられる。
からの、疑似フェラ的なアプローチをかけられる。
おれのウン万円したジュリアンデイビッドのチノパンをどうか雑に擦って痛めないでくれよ、と思いながら、それほど好みでもない女の中途半端な施しを受ける。
そして、服を着たまま立ちバックの疑似セックスみたいな動きを適当にやって終了となる。


トータルで1分ほどの出来事だった。
ただ恥ずかしいだけで終わった印象だった。


そして、おれは思った。
こんなんで1000円の課金をせんとあかんのかよ。
パズドラで魔法石を買ったほうがマシなんとちゃうか。
払ってくれたのは先輩やけど。
正直な感想だった。
まあ、楽しい人には楽しいんだろう。


席に戻る。
先輩に感想を述べているうちに、次の余興の時間が訪れる。
トッポ的なチョコスティック菓子を手に持った女の子たちがフロアを歩き回りはじめる。
男たちは気に入った女の子を呼び止める。
そして、女からポッキーゲーム風にスティック菓子が口から口へと受け渡される。
そのあと、紙テープが女によって手首に巻き付けられる。
この紙テープが、あとでスティック菓子をもらった女と「奥」スペースでイチャイチャできる権利の証明となるのだ。


この余興でも、先輩のご厚意によって、先輩オススメの女の子2人をおれに付けてくれた。
またしてもチップ(3000円×2)は先輩が素早く払ってくれた。
すいませんありがとうございます。


女からスティック菓子を口で受け取り、手首にテープを巻きつけられる。
それが二人分。


数分後、「奥」へと連れていかれる時間が到来する。
まず一人めの女がおれに近づいてくる。
手を引かれ、「奥」へ。
地図上の右側にあるスペースだ。
そのエリアには照明がほぼ当たっておらず、こっそりとイチャイチャできるソファがいくつか並べられていた。


小さなソファで女と向かい合う。
あてがわれた女は、はっきし言っておれ好みの女ではなかった。
嘘っぽい笑みを浮かべながら腹の底ではダルいと思っていそうな、ちょっとツリ目の女。
顔はカワイイのはカワイイ。
でも、内面のどうしようもない心のザラつきみたいなものが表情の端々から透けて見えるような印象を受けた。
あくまでもおれ主観。


しかし、約3分間のイチャイチャタイムでは女はしっかりと仕事をこなした。
女は殆ど紐でできている水着の上部を取り払っていたが、その代わりにTシャツを着ていた。
多分、上を全部脱ぐと法律に触れるとかそんな事だと思う。


女が身を摺り寄せてくる。
文字通り、体と体を柔らかに擦れ合わせるイチャイチャ行為を行う。
女は軽やかに艶かしく身をくねらし、服の上からおれの敏感な部分をさすって来る。
おれも女のTシャツの中に手を入れ、女の柔らかな体を充分に手の平で堪能する。


勃起した。
勃起したけど、それだったらピンサロで良くない?的な内容だった。
あくまでもエンターテイメントの延長でのエロ行為であった。
ガチの性と性とのぶつかり合いみたいな要素は皆無だった。
店の仕様上、許容しなければならないのかもしれないが。


常に射精できる状態にコンディションを整えてエロ行為に臨んでいる者としては、物足りないのは確かだった。
追加料金を払ってまでやる事ではない、と冷めたことを思うおれであった。
でも、まあ、3000円(1分1000円×3分)の課金の対価ならそんなもんか、とも思った。
先輩に払ってもらっておきながら偉そうな事を考えた。
すいません。


てゆうかその額の課金でパズドラのゴッドフェスをだいぶ回せるねんけど、いやそれは言ってはいけないねんってきっと。
しかもそれも大概やぞ。
宇多田ヒカルのCD1枚買えるとかにしとけや。
最新アルバムは1曲目から最高やからね。


…話が逸れそうになってしまった。



2番目にあてがわれた女との行為もだいたい同じだった。
まあ、興奮したけど、この程度かよ、というのがやはりあった。
払ってもらっておきながら。
すいません本当にありがとうございました。


席に戻る。
釈然としない思いを抱えながら先輩に曖昧な感想を語っていると、余興の時間は終わる。


そして、本格的なショータイムの時間となる。
おそらく、店全体が一番盛り上がる時間帯というやつが来たのが場の雰囲気で分かった。


思い思いに過ごしていた客たちが全員、ステージを注視する。


女たちの本気パフォーマンスがステージ上で次々に繰り広げられる。
前回行った時も感心したが、このために相当練習してるんやろうな、というのが魂のこもった身のこなしからビンビン伝わってくる。


ショータイムのラストに行われたのは、ポールダンスだった。
ポールダンスをしたのは、最初のショータイムでエヴァンゲリオンのダンスをしていた、明らかに店の中でエース的なポジションで仕事をしている風の女二人。


二人がかりでポールを中心に優雅に、そしてダイナミックに立体感のある回転をしていく。
あまりもの安定したポールへの肉体の吸着っぷりを見て、ポールが引力を発生させているのかという錯覚さえ覚えた。
この上ない、絢爛豪華な舞いを目の当たりにする。
これはどんな言葉でも形容しきれない、実際に見てみるしかない、凄まじいクオリティのパフォーマンスだった。
先輩によると、この二人はポールダンサーとしても普通にやっていけるぐらいレベルの高い二人なのだという。


素人のおれが見てもそれには納得した。
とにかく、すごかった。
すごく良かった。


そして、一番目に焼き付けられたのは、ポールに掴まってクルクルとコマのように回転する時に100パーセントの収縮を行っている女たちの「筋肉」だった。
特に目についたのが、ポールに掴まる腕の根元にある肩甲骨の周辺の三角筋、僧帽筋、広背筋の、芸術品のように完璧な引き締まり方だった。


何かそこに女の努力や鍛錬の結晶だとか、生命力あるいは人生みたいな重要なものが全て凝縮されているかのような綺麗な隆起だった。
その様子は今でも昨日の事のように思い出せる。
美しい筋肉だった。


まあ、実際行ってみてみればわかる。
今も見れるのかは知らないが。


ポールダンスが終わる。
どう見てもその日一番の盛り上がりだった。
客の誰もがポールダンスの女2人に惜しみなく大きな拍手を送っていた。


そこで、これまでずっと座っていた先輩がスッと立ち上がる。
彼はポールダンスが行われたステージ前へと歩んでいった。
多くの他の客も同じように、そこへ吸い寄せられるように向かっていく。


女の子たちにチップを払いに行くためだ。
この光景がおれの中で最もセンセーショナルだった。
別に要求もされていないのにも関わらず、素晴らしい演技を果たした女の子たちを純粋に称えるために、客の男たちは1000円そこらの課金を疑いもせずにしているのだ。


おれの中では、別に払わなくてもいい金は払わなくていいじゃん、みたいな所があった。
多分、チップ文化が馴染んでいない日本人的な考えとかそういうのも関係しているのかもしれない。


しかし、ここの客はそうではなかった。
女の子を素直に応援する気持ちが、チップ、課金という形となってあまりにも自然に表れていたのだ。
そうする事でアポロビルという空間に対してしっかりとしたコミットメントができているように見えた。
そうする事で生まれる一体感みたいなものこそが、このショーパブビルの一つの完成されたスタイルなんじゃないかな、と思った。


多分、そんな気持ちで余興での課金に臨めば、感想も違ってきたのかもしれない。
てゆうか払ってくれたの先輩やけど。
ほんまありがとうございます。


そして、周りの客の男たちの事を、こうも思った。
ああ、この人たちは、めっちゃくちゃアポロビルを愛してるんやろな。
ある意味で、命よりもアポロビルが大切なんだろうな。
だからこそ、こういう楽しみ方ができるんだろうな、と思った。


いいじゃないか。


大人や。


そうか。
それが、このビルの事を「紳士の遊び場」と謳う所以なのかもしれないな。
それでこそ感じるアウェー感なのかもな。
別にホームなんかないけど。
「どこへ行こうと暗黒大陸」だから。


そんな感想を抱いたところで、終電の時間が近づいてきた。
先輩と店を出ることに。


(主に先輩が帰ってしまう事に)名残惜しそうな声を女の子たちからかけられながら、店を出る。


冬の寒空が支配する現実世界へ。
礼を言い、駅で先輩と別れる。


2


なんとなく撮影した地下鉄桜川駅の出入口。



アポロビル。


もっと大人になって、また来るぜ。








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