2010年12月。
2ショットの出会いチャット「ラビットチャット」で出会った女の話。
このサイトは今は規制がかかってしまい、使いにくくなったのでほとんど使っていない。


引っかかった女とチャットである程度会話をして、電話をする。
29歳の神戸在住の女。
電話で話した限りでは、女は大人しい性格だった。
こういうのは出来るだけ早く会う約束をしないと向こうの気が変わることが多いので、
「せっかくだから今晩会いたい」とおれは女に言った。
JR三宮中央口の旅行店の前で待ち合わせる。
夜11時。
現れたのは、顔はまあ普通よりちょっと下、小柄で貧乳の女。
普段は医療関係の仕事をしているらしい。


ラブホに行くのは嫌、とのこと。
なので東横インに泊まる。
…どうにも会話が合わない。
そんな時はセックスに徹するしかない。
バックで長時間ガンガン突きまくった。
途中で女は何回もイッたっぽかったけど、突く腰の動きをやめることはしなかった。
ストレスを発散するかのようにとにかく突きまくる。


「壊れちゃうかと思った」とセックスが終わったあと、女はしみじみと言った。


あっそ、とおれは無情にも思った。
なんだか面倒になって、そのままおれは女を無視気味にして朝まで寝ることにした。
でも向こうは、キスとかしてきた。
鬱陶しいけどそのままにしておいた。
明くる朝、一緒に駅まで向かってお別れをする。


「また会ったりしてくれるの?」と女はおれに尋ねた。
「いや…ちょっと付き合うとかとは違うかな…」
おれがそう言い放つと、女は死にそうな程寂しそうな顔をしていた。


そのことを可哀相だとは全く思わなかった。
よくある事さ。


もう二度と会うことはないだろう。