「もるだの塔」が久々に更新されていた。
Xファイル。
すごく、頑張ろうと思った。
色んなことに。




今回書くのは、クラブで逆ナンっぽくセックスできた女の話。


2013年8月。


通算10度目ぐらいのクラブ潜入。


神戸へ。



やっぱりクラブの雰囲気は最高だ…とは、10回行ってもならないおれにとって、この場所はやっぱりホームじゃないんだろうなあと思いながら、聴き飽きた定番のクラブミュージックを聴きながら体を揺らす。


だってあんなのお遊戯会じゃん。
とか白けたことを考える奴だぜおれは。
しかし、人々はクラブに集まる。


その日もいわゆる「フロアが温まって来た」とされる時間帯がやってくる。
その時間帯からナンパもそこらじゅうで活発に行われる。
イケメン、ブサメン、サラリーマン、大学生、ホスト系、オタク系…、男たちはみんな血眼になって女を狙う。
声かけだとか、ダンスやノリで迫ったりだとか。


男たちは考える。
どうすれば食い付きが良くなるか。
トークが弾むか。
立ち位置やタイミングや友達グダをどうにかする方法とか。
シカトされてもくじけない心が大事だとか。
そういったことを全員が考える。
そうやって次もまた懲りずにクラブにやってくる。
女の子をゲットするために。
それで、考えれば考えるほど女って一体何考えてるんだろうっていう、得体の知れなさを痛感すると思うんです。まじで。


とか思っていたらおれの右横にいつ間にかミニスカにガーターベルトを装着したなかなかセクシーな中川翔子似の女が立っていた。
その正面からナンパをかます男がいた。
推定年齢22歳のそこそこヤンチャしてそうな男。
真横にいたので口説き文句が聞こえてくる。
「どこ住んでるん?」ヤンチャな男は言う。
「K駅」
「へぇ~、こっから歩いて帰れるやん」
「うん」
「………」
「………」
「………でさぁ、」


どうやら盛り上がっていないようだ。
でも、なんとなく男に頑張ってほしかった。


男の頑張りで女が心を開いて大胆になっていくのを傍から眺めるのも結構好きだ。
女という花の蕾が開花していく一連の流れを目の当たりにする思いがする。


ふと、右側の女の左手がおれの右手に触れた。
音楽に乗せて体を揺らしているから当然のことである。
それが何度か繰り返された。
そして、5度目ぐらいに触れた時、女はその指をおれの指に絡めてきた。
その時のスルスルっとした指の絡め方がなんとも言えないエロさを感じる絡め方だった。
少しドキっとした。


手を繋いで数秒後、まじまじと女の顔を眺める。
暗くて分からない部分はあるが、普通に可愛い今どきの女だ。
会話をすることにした。
「前の人、友達?」とおれは聞く。
「ううん!」と女は言う。
「そうなんや!良い感じになってんのかと思ったー!」
「年下無理やもん!」
「いくつ?」
「23!」
「まじー!ハタチぐらいかと思った!肌綺麗やし!てゆうか色白でめっちゃ可愛くない??」
女は笑う。
「すっげー顔立ち整ってるやーん!モデルとかやってるん?」
「やってないよー!」
「なんの仕事してんの?」
「看護師!」
そうこう話しているうちに最初声かけしてきていた男はどこかへ去っていった。


女の声はものすごくアニメ声だった。
笑顔がチャーミングな女の子だった。


聞くところによると、女は看護師は看護師でも手術室専門の看護師で、毎日手術に立ち会っているらしい。
その方面は詳しくないから良く分からんけど、すっげー大変そう。
クラブへは友達と来ていて一瞬別行動みたいな感じになっているとのこと。


バーカウンターで酒をおごり、ダンスフロアへ。
一緒に寄りそって腰に手を回したりしながら踊る。キスを30回ぐらいする。
そして乳を撫でる。
かなりの巨乳だ。
色白、カラコン、ロングヘアー、ミニスカ、ガーターベルト、巨乳、アニメ声、可愛い笑顔。
男のテンションが上がる要素を相当持ち合わせた女だ。
パズドラで言えば全属性コンボがバッチシ決まってボスを一撃で倒せる的なノリ。
わけわからんな。


「どこに住んでるの?」おれは聞く。さっき聞こえてたから知ってるけど。
「K駅!」
「まじー!このあと行っていい?」
「家散らかってるー!」
「ええやんー!全然気にせんし!」


とか色々と切り崩しを図る。
でも、決め手には欠ける。
小一時間ほどイチャイチャする。
相手のテンションが徐々に下降気味になっていくのが分かる。
そして、女はスタスタと去っていき、友達と思しき女とクラブから出て行った…。


おれの腕もこんなもんか…。


で、終らないのが今回のクラブ日記。


少し考えた末、女の後を追うことにした。
クラブを出る。


あたりに女の姿は無い。
見失ったか…。


しかしすぐに、名探偵コナンばりの推理が電撃のように閃いた。


K駅……。


最寄がK駅ならJRを使う可能性が高い。
それなら、こっちだ!


JRへ向かう。
時刻は午後11時半。終電が近づく時間だ。


………いた!
女だ。


物陰に隠れて様子をうかがう。
女は友達と二人でいた。
友達と一緒に終電に乗り込もうとでもするならおれの心の時計型麻酔銃を発射するしかない、とか、そういう訳分からん気分でジリジリと様子をうかがう。
すると、女の友達のほうだけが改札の向こう側へ消えた。
それを見送った女は一人になった。


それを確認したおれは意を決して姿を現した。
偶然を装って。


「あー!さっきの!」おれは言う。
「あ……、どうも…」
なんなんだその他人行儀な素振りは。
あんなにイチャイチャチュッチュしまくった相手に数分後にはコンビニ店員と同じぐらいの扱いするんかいお前は…。


「帰るの?終電なくなってない?」おれは聞く。
「ううん、知り合いがやってるバーに行くねん」
「おれも行くー!」
「えーやだー」
「えー。じゃあホテルいこー」
「やーだー」
「じゃあ今度いこー。ホテルじゃなくてもいいから。会えるだけでまじで幸せやからほんま」
女はやっと笑う。



「会えるだけで幸せ」という言葉は使いどころによっては殺人級に女の心を開かせると思いませんか?
まあええわ。


「パイ山」で1時間ほど粘って喋ったけど、結局女のラインをゲットするまでに終わる。




2週間後。


おれは男友達とミナミのクラブ「オンジェム」にいた。
カジカジのモデルがいた。
友達は握手を求めに行ってた。
どうでもいいけど。


パイ山とは何か?カジカジとは何か?オンジェムとはどこか?
全部インターネットに載ってます。
関西人ならだいたい知ってます。


午後10時半。
女からラインメッセージが来る。
「神戸おる?」
「今ミナミやけど行けるで。会える?」とおれは返す。
「今友達と飲んでるー。何時になるか分からんけどそのあとなら会えるよー」
「じゃあ会いに行くわ」


友達を置き去りにして、おれはミナミから神戸へ向かった。


40分後。


「神戸着いたで!そのへんで待ってるわ!」とラインを送る。
「まだ飲んでるー。けどもうすぐ出るわ」
「わかった!」
駅前のマクドナルドでフィレオフィッシュセットを食べながら「ぎゃるる」をして女の連絡を待つ。


………。


いつまでたっても女からの連絡は来ない。
これは釣りなのか?


2時間半後。


深夜のマクドナルドにテーブルの上に置いていたアイフォンのバイブ音が鈍く響き、それに顔を輝かせるアホがいた。


おれだ。


「ごめん寝てた。いまどこ?」


10分後。
ついに感動の再会。


女は、この前見たときよりも一回り体がでかく見えた。
その日履いていたヒールが高いからなのか知らんけど。
なんか、うまく言えんが全体的にデカかった。


「どこいこっか?」とおれは言う。
「どこいくー?」と女は言う。
「ホテル行く?」
「いいよー」
「どこにあるんー?おれ神戸のホテルようわからん」本当はデリヘルでだいぶ使ってるけど。
「こっちやで。山側」


女はだいぶ飲んだあとらしく、眠そうにしていた。
「今日は仕事やったん?」
「うん」
「どんな手術だった?」
「人工股関節の手術」
「成功した?」
「成功っていうか…うーん」
「失敗?」
「失敗ではない。なんか、切っていったら黄色い液体が大量に出てきて」
「今日はやめとこうみたいな?」
「うん」
「そっかー。さっきまで何飲んでたん?」
「ビール」


ホテルに着いた。
女は普通に寝そうな勢いだ。
そのままベッドにもぐりこみやがった。


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このまま寝かすかよ。




脱がした。





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そして、電気を消してセックス。


やはり、すさまじくデカイ乳だ。


聞くと、Fカップあると言う。


思う存分揉ませていただいた。
しかし女はマグロだった。
濡れにくくて喘ぎ声が少ない。
喘ぎ声より普段のアニメ声の方が充分にエロイという。


手マンと全身リップを頑張ってなんとか濡らして挿入。
正常位で突く。
乳をぷるんぷるん揺らしながら角度を徐々に変えて自分のしたいペースで突いていった。
そのままイク。
腹に精子を放出する。


女が、何事もなかったかのようにすぐに眠りについた。
女にとって手術室での黄色い浸出液もセックスでの真っ白な精子もそう変わりなく見えるのだろうか。


なんだか、盛り上がらなかったなー。
ルックスとかは相当レベル高いのに。


夜が明け、朝日が昇るころ、おれは仕事があるので、女を起こして早い時間だったがホテルを出ることにした。
女は仕事休みだという。


次会う約束をせずに、阪神電車とJRに分かれて、それぞれの家路に着いた。


そのあと、女からラインでゲームの招待メッセージが一回来ただけで、連絡は途絶えた。


いやー。
慣れないクラブナンパでそこそこ頑張りましたね。