薔薇の言葉

フランス語・フランス語教育/フランス語圏の諸相と女性事情/メディアと現代女性など

2007年03月

7c0142ea.JPG

3月8日は、世界の女性の日 journee internationale des femmes でした。イタリアや北欧諸国などでは、この日に男性から女性にミモザの花をプレゼントするのだそうです。フランスでは、5月1日にスズランの花を親しい人の間で贈りますが、イタリアにはこの習慣はなく、ミモザの日だけとのこと。日仏会館でおこなわれた8日の講演会会場では、会場の入り口で、フランス人やイタリア人の男性から、ミモザのブーケが渡され、参加者の女性たちを感動させていました。

フランスの女性と男性の現状については、以下のサイトがわかりやすいでしょう。

Femmes et Hommes - Regards sur la parite - edition 2004

http://www.insee.fr/fr/ppp/publications/ficref_frame.asp?ref_id=FHPARIT04

証拠性の意味論

渡辺淳也著『フランス語の証拠性における意味論』
<概要より>
本書は、フランス語における「証拠性」(evidentialite) について、具体的な表現の分析を通じて明らかにすることを目的としている。
 まず第1部では、研究対象の画定と、研究指針の確立をめざして、予備的考察がおこなわれている。そのうち、第1章では、証拠性に関する先行研究が検討されている。従来の研究には、「直接経験・推論・伝聞」という、発話にさきだって、あらかじめ外在するなんらかの情報源というとらえかたが多かった。しかし、たとえば通例は「推論」のマーカーとされる il me semble が、直接経験によって得られた情報を提示する場合にも、あえて語調緩和のために用いられることがあるなど、たんなる「情報源の標示」としてはとらえきれない現象が存在する。すなわち、発話者は、先験的にあたえられた情報源を示すのではなく、かなり自由に発話の根拠や、その信頼性のほどを示していると考えられる。そこで、第2章では、証拠性を、「発話から出発して、それを根拠へと関係づける操作」として再規定している。

 言語学専門の著者,渡辺淳也先生がご自分の博士論文を10年かけて推敲し完成された書です。専門的な内容ですが、 il me semble, il semble que, il parait que, devoir に関し、先行研究を緻密に検討したうえで、多くの事例を基に著者独自の説得力あふれる論法により明らかにしています。感動を憶える知のタワーです。渡辺淳也先生のホームページはリンクからどうぞ!

このページのトップヘ