薔薇の言葉

フランス語・フランス語教育/フランス語圏の諸相と女性事情/メディアと現代女性など

2008年06月

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プラトンの『対話』には、「人間球体論」という理論が書かれている。
人間はもともと二つの頭と四本の腕それに四本の足を持っていたという神話に基づく説である。

男でも女でもあると同時に男でも女でもない完全に平等なこの存在は、強力なゆえに高慢でもあった。ゼウスはあまりにもうぬぼれ心の強いこの存在を罰するために二つに切り分けてしまった。二つに切られてしまった各々は、もう一方の分身を求め探し続ける。完全無欠な愛が成立するのは、この分身同士が出会った時なのだとする興をそそる不思議な説である。

ジョルジュ・サンドの『夢想者の物語 Histoire d'un reveur 』には、この「人間球体論」を想起させる場面が描かれている。ある旅人がクレーターを見に昇ったエトナ山で不思議な経験をする。美しい声をもった少年と出会った旅人は、この少年が目の前で華麗な女性に変身するのを見る。火山が噴火し、この美少女と結ばれようとした瞬間、旅人は自分の半分が焼け焦がれるのを感じる。そして、くすぶる溶岩の上に、自分の半身が横たわっているのを見るのだ。

精神的な愛と身体的な愛が完全に一致する絶対の愛を探究していた当時のサンドが、プラトン哲学の「人間球体論」に魅かれたのは、当然のなりゆきだったともいえるだろう。

プラトン
プラトン

ラファエルの描いたプラトンとアリストテレス プラトンは天を示し、アリストテレスは地を指さしている。
プラトン

http://www.actualitte.com/actualite/1901-maitrise-anglais-stable-test-TOEIC.htm より

フランス人と英語の実力について
2006年にTOEICを受験した1.396.211名を調査した結果(日本、韓国を除く)、フランスは世界24カ国のなかで第七位を獲得したことが判明した。フランス人の平均得点は684点で、スペインやイタリアがこれに続く。フランスより好成績の国々は、カナダ、ポルトガル、インド、レバノン、フィリピンなどで、ほとんどが平均点700点以上を獲得している。
受験者の職業別では、科学・技術分野の受験者が52%と最も多く、次いで販売・マーケティング分野が17%、会社員が9%とこれに続く。最も高得点を得たのは、教育や職業研修分野の受験者であり、また一年以上の海外滞在経験者は、そうでない受験者の553ポイントに比べ、圧倒的に高い得点749ポイントを得ている。
ヨーロッパ大陸全体では、リスニングと読解の平均が694ポイントで、他の大陸(アフリカの621点や南アメリカの578点)より秀でているという。

現在では27の加盟国を算えるヨーロッパ連合、強い通貨ユーロ。EUの中のフランスという国。
フランス人は英語が話せないと言われてきましたが、この調査から、グローバル経済に必須の英語力もまた着実に身につけようとしている新たなフランスの顔が垣間見られます。

明日の日曜日、東京ではDELF/DALFの面接試験がおこなわれます。

Maitrise de l’anglais : niveau stable pour les Francais
ETS Europe publie son etude sur le niveau d’anglais dans le monde et dresse un etat precis de l’evolution des scores obtenus au test TOEIC174; (Test of English for International Communication).
Les resultats de cette etude sont fondes sur un echantillon de 1.396.211 personnes ayant passe le test TOEIC au cours de l’annee 2006 dans le monde. Parmi les 24 pays etudies, la France obtient la septieme position.

Les resultats francais face a ceux des autres pays participants :
Sur l’annee 2006, l’Europe reste en premiere position par rapport aux autres continents. Elle obtient le meilleur scoire au test TOEIC 171; Listening & Reading : 694 points.
Concernant la participation, l’Asie (hors Japon et Coree) represente 52 % des candidats. Pour ce qui est de l’Europe, on compte 34 % de participants. Le score des Europeens reste stable par rapport a 2005.Ce que l’on remarque, c’est l’arrivee de l’Afrique : 2 % des candidats viennent de ce continent et leurs scores les placent en deuxieme position apres l’Europe avec une moyenne de 621 points. L’Amerique du Sud (4 % des participants) enregistre une progression exceptionnelle en gagnant 151 points : elle passe de 427 points en 2005 a 578 points en 2006.

Les resultats francais a la loupe :
Depuis 2002, la France reste stable dans sa position. L’etude prend en consideration cinq pays europeens : le Portugal, la Roumanie, la France, l’Espagne et l’Italie, avec une moyenne de 694 points, ce qui correspond a un niveau d’anglais dit ¨operationnel de base¨.
La France, avec une moyenne de 684 points, devance les Espagnols (668 points) et les Italiens (629 points). Sur le plan mondial, la France se place en 7eme position, derriere le Canada (761 points), le Portugal (751), la Roumanie (739), l’Inde (726), le Liban (711) et les Philippines (688).
Entre les objectifs de la France d’atteindre un niveau avance en anglais professionnel et les resultats concrets qui mettent en exergue seulement un niveau utilisateur independant, nous constatons qu’il y a un niveau d’ecart ! declare Alain Daumas, Directeur France d’ETS Europe. ¨Le niveau d’anglais des Francais n’est pas encore suffisant pour repondre aux exigences reelles du monde des affaires.

Qui sont les candidats au TOEIC ?
La tranche des moins de 25 ans est majoritairement representee avec 50% des candidats, suivie de celle des 25/35 ans (28,5%), puis celle des 35/45ans (16,5%) et enfin celle des plus de 45 ans (4,6%). La tranche des 25/35 ans obtient les meilleurs scores avec une moyenne de 535 points, suivie des 35/45 ans avec 493 points.

Les trois secteurs d’activies les plus representes sont les professions scientifiques et techniques (52%), les professions du marketing et de la vente (17%), et enfin celles des employes de bureau (9%). Sur toutes les categories confondues, la branche ¨ enseignement / formation¨ obtient le meilleur score moyen avec 634 points.
Quant aux scores, naturellement, les bons resultats vont de pair avec le passage de quelques mois dans les pays anglo-saxons…Le score moyen des candidats ayant passe plus d’un an a l’etranger est de 749 points alors que celui des candidats n’etant jamais partis, est seulement de 553 points. De meme qu’une pratique reguliere de l’anglais est un reel plus pour obtenir un bon score.

L’integralite de l’etude est disponible sur le site de ETC Europe.
Redige par Victor de Sepausy, le jeudi 17 avril 2008 a 06h00
Source : Studirama
ツール コム

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 先見の書、
   『なぜ世界の半分が飢えるのか』
    (朝日選書、1984年; 原書、1977年)
 著者、来日講演会

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 Susan George
 スーザン・ジョージ
 Mondialisation de la faillite
     Fallite de la mondialisation
 「破綻のグローバリゼーション  
      グローバリゼーションの破綻」

         (フランス語、通訳付き、入場無料、事前登録不要)

 日時 : 2008年7月1日(火) 18:00
 場所 : 東京大学教養学部(駒場キャンパス)
       18号館ホール
    京王 井の頭線、「駒場東大前」下車すぐ。
    アクセスは、以下のリンクでもご覧ください。
 http://www.c.u-tokyo.ac.jp/access/index.html>http://www.c.u-tokyo.ac.jp/access/index.html

スーザン・ジョージ著作(邦訳)
 ・『なぜ世界の半分が飢えるのか-食糧危機の構造』、
   朝日選書、1984年。
 ・『債務ブーメラン-第三世界債務は地球を脅かす』、
   朝日選書、1995年。
 ・『ルガノ秘密報告-グローバル市場経済生き残り戦略』、朝日新聞社、2000年。
 ・『WTO徹底批判』、作品社、2002年。
 ・『オルター・グローバリゼーション宣言-もうひとつの世界は可能だ!もし・・・』、
作品社、2004年。  
 ・ファブリッチオ・サベッリとの共著、『世界銀行は地球を救えるか-開発帝国50年の功罪』、朝日選書、
  1995年
 ・マーティン・ウルフとの共著、『〈徹底討論〉グローバリゼーション賛成/反対』、作品社、2000年。
 ・ノーム・チョムスキーとの共著、『G8-G8ってナンですか?』、ブーマー、2005年。
  など多数。

 彼女による最近の著作は以下の通り。
 -- LA PENSEE ENCHAINEE. COMMENT LES DROITES
LAIQUE ET RELIGIEUSE SE SONT EMPAREES DE L'AMERIQUE  [FAYARD 2007]
 --WE THE PEOPLES OF EUROPE [PLUTO PRESS 2008]

 ツール コム2

9c230546.jpg2008年度 慶應義塾大学新入生歓迎行事
日吉キャンパス 6月14日(土)13:00-19:00

<熱狂の日>  
日吉がブルターニュ色に染まる
日吉があなたをブルターニュ色にします 
聴いて 食べて 歌って

入場無料
来往舎1F 
イベントテラス・シンポジウムスペース


主催 慶應義塾大学外国語教育研究センター
後援 フランス大使館 フランス政府観光局  Bretons du Japon
   他「日仏交流150年記念行事」

東急東横線 市営地下鉄グリーンライン 日吉駅徒歩5分

画像は来往舎です。

YZ先生、以下の情報の伝達をありがとうございました。

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立花隆が,第106回 安倍教育改革「負の遺産」 「哲学」の崩壊は憲法問題 (2007/05/22)と題する記事を書いています。フランス語にも通じる話ではないでしょうか?

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070522_tetsugaku/index.html

2007年5月22日
5月20日、千葉大学で開催された日本哲学会の第66回大 会に呼ばれて、「哲学とはいかなる営みか」というシンポジウムに 出席してきた。
これは、いま進行中の大学改革の中で、哲学という研究領域がどん どん追いつめられつつあり、下手をすると、学問領域として近い将 来消滅してしまうかもしれない、という状況に危機感を持った哲学 会が、哲学という学問がこの世界において、どれほど大切な知的営 みを担っているかを世の中にアピールしようということで企画され たシンポジウムである。
追い詰められた大学での哲学教育学会というものは、通常、哲学会にしろ、他の学会にしろ、学者の インナーサークル的組織であるから、学会に属する学者だけで行う 会議のようなものだが、今回は、世の中に哲学者の置かれている状 況をもっとアピールしたいという意味から、はじめて学会外の人を パネリストに呼んでシンポジウムを開くことにしたのだという。
聞けば聞くほど、哲学の追いつめられ方は深刻である。哲学は、文科系の教養の基礎中の基礎だと思っていたら、いまや、 大学の教養課程で、哲学を必修ないし選択必修にしているところ は、少数派になり、大学全体でいうと、哲学を学ぶ学生はせいぜい 1割、多目に見ても、2割程度しかいないという。先に、大学で理系の基礎中の基礎である物理を学ぶ学生が減りすぎ て困っているという話を書いたが、似たようなことが、文科系でも 進行していたわけだ。(長いので続きはサイトをご覧ください)
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次のようなサイトを見つけました。
日本の大学では哲学分野だけでなく外国語教育も危機に晒されていることが、よくわかります。

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http://www.rieti.go.jp/jp/special/af/043.htmlより   

第43回──RIETI政策シンポジウム
「経済社会の将来展望を踏まえた大学のあり方」直前企画
長期的な日本の利益を考えた大学改革議論を(インタビュー 2008年5月8日)

少々落ち目ではあるが、日本は依然として世界第二の経済大国である、国の威信を発揚するにもノーベル賞をもっと獲得したほうがいいのではないか。(...) どうすればいいかといえば、ノーベル賞の取れそうな分野に手厚く配分するという方法になるわけです。研究を重視するといっても、ノーベル賞を取れる研究という目標以外に、別の考え方もあるかもしれない。研究の中でも日本にとって重要な研究、あるいはその大学で行う研究があるのではないかという議論です。
たとえば「どうして日本の文学部に独文科や仏文科があるのか」「ドイツ文学はドイツ人にまかせればいいのではないか、あるいはドイツ人ではなくても、もうすこし言語的に近い、英語やフランス語が母国語の人がやる方がはるかに効率よく研究ができるはずなのに、どうして日本で研究しているのですか」と、こういうことを聞かれることもあります。そうすると日本に必要な研究とそうでもない研究があり、必要な部分に重点配分すべきではないか、たとえば国文学や日本史に重点配分すべきではないかという議論が生まれるわけです。
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論者は、したがって翻訳の重要性を唱えるのですが、日本には明治時代以来、他国にはみられない立派な翻訳の歴史があることを考慮に入れるとしても、翻訳のみで外国を理解できるとするのは、あまりにも乱暴な議論と言わざるをえないでしょう。なぜならば、このような単一的な思考形態は世界を視野に入れず、「国の威信を発揚する」ためという利己的な判断にのみ立脚しているという点で問題を孕んでいること、何よりも、他国の理解を翻訳に頼るという翻訳第一主義は、自国の視点を欠いた他国追随主義に陥るという危険と矛盾に晒される可能性があるからであり、翻訳作業に費やされる時間と労力の観点からみても、論者が一貫して主張する効率主義とも相容れない考え方だと思われるからです。アメリカや欧州、アジア諸国の大学で、哲学や仏文学・外国語教育が割愛されたという話は聞いたことがありませんし、それどころか、活発に展開されているのではないでしょうか。

哲学や外国語文学を学ぶことは、「人間とは何か」を探究すること。人間の学問を無視する考え方は、未来の日本にとって大きな負の遺産となり、日本の知の歴史を汚すことになるのは明らかだと思われてなりません。

興味深い書が出版されました。

「なぜ年を取るにつれ時が早く過ぎると感じるのか」

「記憶とは気に入った場所で寝る犬のようなものである。」なぜなら、記憶は自らの意志をもっているからだ
という。なるほど。だから、忘れたいことも覚えており、覚えておきたいことを忘れてしまうということなのだ。いつか、時間があるときに、是非、読んでみたい本のひとつです。

Pourquoi la vie passe plus vite a mesure qu'on vieillit
Draaisma, Douwe

traduit par Francoise Wuilmart, avec la collab. d'Etienne Verhasselt
Flammarion
La bibliotheque des savoirs

"Le souvenir est comme un chien qui se couche ou il lui plait." Car notre memoire a sa volonte propre. Elle egare ce que nous voudrions retenir et nous rapporte ce que nous voudrions oublier. En fait, la memoire se fiche des ordres que nous lui donnons. Pourquoi avons-nous si peu de souvenirs de notre petite enfance ? Pourquoi les souvenirs de jeunesse defilent-ils devant nos yeux avec plus de nettete a soixante-dix ans qu'a quarante ? D'ou vient ce sentiment de familiarite; soudain, cette sensation de "deja-vu"? ce souvenir flash ? Et ce parfum qui nous rappelle tout a coup ce a quoi nous n'avions plus songe depuis vingt ans... Enfin, pourquoi la vie passe-t-elle plus vite a mesure qu'on vieillit ? Notre memoire est notre plus intime compagne, a la fois carnet de bord et carnet d'oubli. Un rapporteur indiscipline, charge de consigner notre vie, mais qui n'en fait qu'a sa tete... a toutes ces questions, et a bien d'autres, l'auteur repond et nous eclaire avec sensibilite, humour et erudition. Et il lui arrive de nous emmener par-dela les frontieres de la science experimentale, du cote des historiens et des philosophes, des poetes et des ecrivains.

ISBN : 978-2-08-210537-8
EAN : 9782082105378

Date de parution : 04.04.2008 Disponible
Prix : 22,00 euros
Format : 14 x 23 cm / 419 pp.

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