薔薇の言葉

フランス語・フランス語教育/フランス語圏の諸相と女性事情/メディアと現代女性など

2008年10月

津谷典子(慶應義塾大・経済学部)- 少子化問題の研究より

*少子化とは70年代の先進諸国に見られた現象である。
*80年代の先進諸国において、女性の社会的地位と出生率の相関関係が逆転した。
*背景としては、家庭内ジェンダーの変化-家庭内の男性の役割の増加/女性の雇用の柔軟性の増加が挙げられる。
*日本 : いまだに女性に仕事と家庭(結婚、出産、子育て)の二者択一を迫っている。
*解決策 :
1 パートナーシップの柔軟化 2 政策支援・雇用制度の柔軟化  3 地域社会のサポート

参考文献
阿藤 誠・津谷典子 2007 『人口減少時代の日本社会』原書房.
津谷典子 2006 「わが国における家族形成のパターンと要因」『人口問題研究』第62号第1・2号、pp.1-19.
津谷典子 2005 「少子化と女性・ジェンダー政策」『少子化の政策学』(大淵・阿藤編)、原書房、pp. 157-187.
津谷典子 2005 「少子化の人口学的背景と将来展望」『社会政策学会誌』第14号、pp.3-17.
津谷典子 2003 「北欧諸国の出生率変化と家族政策」『人口問題研究』第59巻第1号、pp.49-80.
津谷典子 2002 「男性の家庭役割とジェンダー・システム−日米比較の視点から−」『ジェンダーと人口問題』(阿藤・早瀬編)、大明堂、pp. 167-219.
津谷典子 2001 「近世日本の出生レジーム−奥州二本松藩農村人別改帳データのイベント・ヒストリー分析−」『歴史人口学のフロンティア』(速水・鬼頭・友部編)、東洋経済新報社、pp. 219-244.

日本言語政策学会    http://homepage2.nifty.com/JALP/より

第10回大会案内
日時: 2008年11月8日(土)・9日(日)
会場: 奈良教育大学(交通アクセス)共通講義棟
大会テーマ グローバル化時代の言語教育−欧州の経験は日本社会で活かせるか?

11月8日(土) プログラム
12:00〜  受付
*101教室 13:00〜13:15  開会の辞   田中慎也(日本言語政策学会会長) 
 会場校挨拶  柳澤保徳(奈良教育大学学長)
*101教室 13:15〜14:15  基調講演 Prof. Dr. Michael Byram( Univ. Durham, England)
 ”European Approaches to Language Policy.−Historical and contemporary perspectives−”
 司会  大谷泰照(名古屋外国語大学) 
 通訳  松浦京子(京都産業大学附属中高等学校) 
14:15〜14:30  休憩
*101教室 14:30〜17:30  シンポジウム
 Common European Framework of Reference for Languages (CEFR) と日本での応用可能性?
 パネリスト  Prof. Michael Byram 西山教行(京都大学) 
 杉谷眞佐子(関西大学) 真嶋潤子(大阪大学)
 司会 橋内武(桃山学院大学)   
*生協食堂 18:00〜20:00  懇親会(会費3,500円)

11月9日(日) プログラム
09:00〜  受付
<10:00〜12:00  一般発表>
*101教室  司会:棚橋尚子(奈良教育大学)
 10:00〜10:30  事例報告 タイ・プーケット島における言語景観
          ー観光地の多言語化研究の一例としてー    
          麗澤大学  山川和彦
 10:30〜11:00  事例報告 言語選択・国際化・共生に対する二面性
          ー浜松市の地域住民と日系ブラジル人の場合ー
          防衛大学校  杉野俊子
 11:00〜11:30  事例報告 ブータン王国の言語政策ー現状と課題ー                          麗澤大学  西田文信
*102教室  司会: 李守(昭和女子大学)
 10:00〜10:30  研究発表 英語教育と国語教育の連携に関する一考察
 立命館大学  五十川敬子
 10:30〜11:00  研究発表 家庭環境・社会環境に起因する英語力格差とその世代間変容
          東京大学・院生  寺沢拓敬
 11:00〜11:30  研究発表 我が国の外国語教育への提言
          ー韓国の外国語教育政策に鑑みてー
          関西大学・院生  塩見千夏
*104教室  司会:佐々木倫子(桜美林大学)
 10:00〜10:30  研究発表 日本の対外政策からみた中国語教育の変遷
          ー中国語教科書にあらわれる文字表象の政治性−
          京都大学・院生  張 伶華
 10:30〜11:00  研究発表 言語権概念の批判的検討
          津山高専 かどやひでのり
 11:00〜11:30  研究発表 日本語教育のあり方を考える
          ーフランスの言語政策と対比してー
          名古屋外国語大学・院生  山口雅代

12:00〜13:00  休憩(昼食)
101教室 13:00〜13:30  総会
101教室 13:30〜14:30  基調講演 水谷 修(名古屋外国語大学学長)
 「国語教育と日本語教育をめぐって」 
14:30〜14:40  休憩
101教室 14:40〜16:50  パネルディスカッション 
これからの国語教育と日本語教育
  ー「言語力」育成の観点から、両者の関係を考えるー
 パネリスト 水谷修(名古屋外国語大学)
       松川利広(奈良教育大学)
       宮崎里司(早稲田大学 司会)
101教室 16:50〜17:00  閉会の辞 杉谷眞佐子(日本言語政策学会副会長)

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10月11日(土)に京都外国語大学で開催されたSJDF主催のシンポジウム

「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のインパクト−日本のフランス語教育への文脈化を探る」

に関する資料が次のサイトにアップされました。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/sjdf/Taikai/08_aki_taikai/table_ronde08aki.html

講演 Conference [en francais

¨ La laicite, valeur universalisable de la Francophonie ¨

par Raymond RENARD (Professeur emerite a l’Universite de Mons-Hainaut, Belgique)

invite par la Societe Japonaise pour la Promotion de la Science

司会 Presentation : 西山教行NISHIYAMA Noriyuki(京都大学 Universite de Kyoto)

10月11日(土)samedi 11 octobre (1号館 Batiment 1 )
14:45 ~15:45 ( 7階 171教室 Salle 171, 7 e ?tage )

日 時:2008年10月11日(土)・12日(日) 会 場:京都外国語大学 1号館6,7階
(〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6 TEL:075-322-6012 )

Samedi 11 et dimanche 12 octobre 2008 Universite des etudes etrangeres de Kyoto, Batiment 1, 6e et 7e etages, (6 Saiin Kasame-cho, Ukyo-ku, Kyoto-shi, 615-8558, KYOTO Tel : 075-322-6012 )

4:00~ 受付Accueil (7階ホール Hall du 7 e etage ) 14:30~14:45 開会式Ouverture (7階 171教室 Salle 171, 7 e etage )


会長挨拶Discours du President de la SJDF
立花英裕(早稲田大学)TACHIBANA Hidehiro(Universite Waseda)
会場校代表挨拶Message de bienvenue de l’universite hote
三角美次(京都外国語大学)MISUMI Yoshitsugu (Universite des etudes etrangeres de Kyoto)
14:45 ~15:45 ( 7階 171教室 Salle 171, 7 e etage )

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前のブログに書いてしまったツール人女性は、Tourangette ではなく、”Tourangelle”の誤りでした。
お詫びし訂正いたします。

画像は、ロンサールが眠るprieureの僧院です。

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ツール国際コロック(ツール大学主宰)

パリから帰国後、一週間が経過しても、なかなか時差が解消されないままでいます。

ツールのコロックには、ロンサールの墓所で有名なPrieure Saint Comという薔薇や美しい花々に囲まれた中世の僧院に、フランスはじめ、ギリシャ、ロシア、アフリカ諸国等から研究者、作家、詩人が参集し、Provocation en litteratureというテーマを巡り、3日間に渡り、様々な視点から興味深い発表と質疑応答が繰り広げられました。ツールのChinonというワインが大変美味しく印象に残りました。


かつて、車で何時間かかけて訪れたことのあったツールが、新幹線であればパリから最速で一時間少しで行くことのできる至近距離の街となったことも発見でした。地元のtourangette*の方にパリが近くなって便利でよいのではないかと伺ったところ、便利だけれどパリまでの交通費が50ユーロもかかってはね、ということでした。
現実には、パリに行く必要性もあまりないのかもしれません。
というのは、ロワール河沿いの美しい古城もさることながら、この街にはパリにはない他の魅力があるのでないかと感じられたからです。週末の夜、コロックの懇親会のために待ち合わせをした広場は、まるでお祭の日であるかのように若者や行き交う人々で混雑し、渋谷ハチ公前のような賑わいぶりで、まさに不夜城のような様相を呈していました。広場の周辺はイルミネーションも鮮やかなレストランが軒を並べて盛況を極めており、活気に満ちたその様は、どことなく日常に疲れた人々がすれ違うボードレールのパリとはほど遠く、昼間の静的なツールの街の佇まいからは想像し難いものでした。

ひょっとしたら、フランスには日本のような中央と地方との格差は存在せず、逆に都会より地方の方が活力に満ちているのではないかと思えたほどでした。ツールの夜の広場の印象は、マルセイユやリヨンに比べ規模の小さなこの街に対して抱いていた先入観をすっかり覆すに余りあり、最初はひどく立派すぎると思えたツール市の市庁舎が象徴しているものは一体何なのかを知りたいという好奇心に駆られたものでした。

乗り物に関して感じたことと言えば、タクシーの運転手さんに女性が多かったこと、しかも50代、60代ではないかと思われるような年齢の女性運転手が数多く見られたことでした。彼女たちが、会社のユニフォームではなく、自前のジャケットをきちんと着て手袋をはめているところに、女性運転手の厳しい職業意識を垣間見たように思いました。

コロックの後、モンマルトルの麓にあるLe Musee de la vie romantiqueなどのほか パリ郊外のPalaiseauを訪ねました。L'Association Les Amis de G.SandのBご夫妻が、大変ご親切にサンドとマンソォがかつて住み、現在はお二人がお住まいのMaison blancheと呼ばれる木々に囲まれた緑豊かな邸宅を案内してくださいました。また、ご夫妻のお取り計らいにより、折しもJournee du patrimoineの一環としてPalaiseauの町が開催していたサンドのレクチャーコンサートにも参加することが出来、短いながらも充実した仏滞在となりました。

Journee du patrimoineとは、9月20、21日の週末両日に、歴史や文化の遺産を守るために、フランス各地や各都市がそれぞれの趣向を凝らして繰り広げた国を挙げての催しのようでした。ツールでは市民マラソン大会のほか、消防庁や警察庁の展示会や訓練演習のお披露目などが行われていました。
写真はツール市の市庁舎です。

*ツール人=tourangeau 女性形=tourangette 男性複数形 = tourangeaux

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