薔薇の言葉

フランス語・フランス語教育/フランス語圏の諸相と女性事情/メディアと現代女性など

2009年02月

国際女性デー・日仏シンポジウム
女性の貧困化に社会はどう立ち向かうのか:グローバル危機の中での日仏比較

(同時通訳付き)
日時: 2009年03月08日(日) 14:00 - 17:45
場所: 1階ホール

発表者:
大沢真理(東京大学)
ソフィ・ポンティユ(国立統計経済研究所)
カトリーヌ・シモン(ル・モンド)
いちむらみさこ(ホームレス・アーティスト)

共催:日仏女性研究学会
後援:グローバルCOE「グローバル時代の男女共同参画と多文化共生」
(本拠点:東北大学,連携拠点:東京大学社会学研究科)

*入場無料 申し込み不要

日仏会館フランス事務所HPより
http://www.mfj.gr.jp/index_ja.php


「女性作家を読む」研究会は、第八回研究会を次のような予定で開催いたします。参加は日仏女性研究学会の会員に限られています。

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第八回「女性作家を読む」研究会

日時 2009年3月7日(土) 14時〜17時半
場所 慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎会議室

14:00〜15:45
発表 松田祐子 
  「ベル・エポックにおける新聞・雑誌が描くブルジョワ女性たち」
内容 
1.新聞・雑誌の黄金時代―オピニオン誌から情報誌へ
2.女性誌の発展―ターゲットは時代をリードするブルジョワ女性たち
3.女性ジャーナリストの登場―
  ジャーナリズムは女性の仕事場となることができたか?
4.紙面に参加する女性たち―アンケートとコンクールの流行

16:00〜17:30 
Olivier Bessard-Banquy(ボルドー大学)
" Rapport aux corps et aux sens chez les feministes des annees
1970 ー M. Duras et X. Gauthier"

          
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Journee d'etudes sur les femmes ecrivains

samedi le 7 mars

Salle de reunion (1er etage)
Raiosha au campus Yokohama de l'univ.Keio
(Ligne Toyoko sen - station Hiyoshi)

14:00-15:45 Yuko Matsuda
" Les Bourgeoises decrites par les journaux
et les magazines de la belle epoque"

16:00-17:30 Olivier Bessard-Banquy (Universite de Bordeaux)
" Rapport aux corps et aux sens chez les feministes des annees 1970 ー M. Duras et X. Gauthier"

18:00 La soiree amicale


河

ノルウェーの私企業の重役は4割が女性だそうである。2008年1月から実施された法律が、取締役の4割は女性であることと定めているという。いわゆるクオーター制である。罰則付きの法律のため、違反した場合には、企業の生き残り問題となってくるため、産業界では優秀な女性の獲得にやっきになっているそうだ。

http://www.news.janjan.jp/world/0812/0812173697/1.php

日本とは無関係の遠い国の話のことのように思われるが、このような国ノルウェーでは、当然のことながら、行政は子供を持つ女性が働きやすいよう、手厚い援助の手をさしのべている。日本の少子化担当大臣も、もっと積極的に企業を説得すべきではないかという気がしてならない。

また、同国では新年から新婚姻法が施行されて同性婚が法的に異性婚と同等の扱いとなり、養子縁組や人工授精についても異性婚と同等の法的権利が与えられることになったそうである。
ノルウェーの国教は、キリスト教ルーテル派である。ルーテル派教会は新婚姻法案が施行される以前から同性間の結婚に反対し続けているが、すべての教会がそうであるとは限らず、同性婚を受け入れ教会で式を挙げてもよいとする教会もあるそうである。

http://www.news.janjan.jp/world/0901/0901125225/1.php



日本では、一刻も早く結婚して家庭に落ち着きたい症候群の若い女性が増えているそうだが、最近の若い男性は、逆に、仕事を持っている女性と結婚したがるそうである。自分の収入だけではまともな結婚生活を送っていけないから、また、今は安定していても、いつリストラされるかわからないからだという。

19世紀の女性作家ジョルジュ・サンドは、「世の中を変えるのは、人々の慣習である」というようなことを言っているが、政治や法律が世の中を変革することができない場合には、若い男性の結婚に対する姿勢にみられるように、経済的要因に押されて新たな慣習を作り上げてゆくしかないのだろう。現在の日本は二世紀前のフランスと同じということになる。


あゆちゃんのお雛様お雛様

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2008年度の授業も終わり、時間と自分とどちらが急ぎすぎているのかと自問するこの頃。時の経過とは、感じることはできても現実には掴み得ない不思議な存在だとつくづく思う。今年度はフランス語の授業だけではなく、講義科目も担当することになりその準備に追われたこともあって、時の流れがいつもより早く急だったことは確かだろう。

一年間一緒に授業につきあってくれた学生さんたちとの最後の日。期末試験が終わると、かれらが一年生と二年生のときにフランス語を教えた6名ほどが勢揃いして、私の前に居住まいを正して並んでいる。

どうしたことかと訝う私に全員揃って「二年間、ありがとうございました。」ときちんと頭を下げ、深々とお辞儀をしている。そのうえ、一輪のオレンジの花とカードそれにプレゼントだという小箱を渡そうとするではないか。教師と生徒の言葉の応酬に終始する楽しく活気溢れた雰囲気だったとはいえ、あんなに叱ってばかりいたクラスだったのに。りぼんの小箱を開けてみると、コーヒーの濾過用磁器フィルターと思いきや底に穴の空いていない濾過フィルターもどきの真っ白なマグカップ。それになぜか豚ちゃんの真っ白なキーフォルダー。ひょうきんでお茶目な彼ららしい、うれしいプレゼントでした。

「フランス語以外でのおしゃべりは厳禁!」それなのに、いつも後ろの席に座ってざわざわとおしゃべりし、注意することも頻繁だった彼女たち。さては一年の時からの慣れで甘く見てるな、そうはさせないとばかりにきつく叱ると、言い訳はいつだって「フランス語の文法でわかんないとこを教えあってたんです。本当です!」と、とても頭の良い彼女たち。夏休みにはフランス旅行をし、フランス語がちょっぴり話せたと目を輝かせていた。見上げる程に背が高く格好よい「何とかボーイ」風、その割に少々小心なところもある成績抜群のK君。その陰に隠れるように勉強はしないで友を頼りに学生生活を送っていたであろうM君。スポーツ・サークルの主将をしながらも珍しく真面目に勉強し、最高点を取っていた礼儀正しい学ランのT君。みんな、みんな、「可愛い奴ら」でした。

「感動でした。先生のお陰で学校に来れるようになりました。」
カードに書かれていた君のこの一行に感動したのは私の方です。涙が溢れそうになってきて困ってしまうではありませんか。ありがとう、もう一人のT君。二年生からのお付き合いだったけど、君のこの言葉は一生、忘れないよ。

カードいっぱいに溢れんばかりにいろんなカラーのペンで書いてくれたみんなの心のこもった感謝の言葉のオンパレード。ここには「先生、落とさないでください」というメッセージが入っているのはよーくわかってます。落とすか、落とさないか、AをつけるかBかCかは別問題として、それぞれの個性と気持ちが光っていて、みんなの成長を象徴しているようで、とてもとてもうれしかったのでした。

これに似たような経験はこれまでに何度かあったけれど、この日のように強く感動したことは、二十年近い教師生活では初めてのこと。

「教師の冥利に尽きる」はフランス語で何と表現するのかよく調べてみなくてはならないが、このことであったのかと身をもって実感し、この日は貴重な経験をさせてくれた学生さんたちに心から感謝した「感動の日」となったのでした。

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