薔薇の言葉

フランス語・フランス語教育/フランス語圏の諸相と女性事情/メディアと現代女性など

2014年08月

人形 江戸時代








雑務、保護者対策、いじめで授業どころじゃない!
「教師大疲労時代」の到来で光を失う教育現場の今

かつての聖職はワリの合わない職業に?
国際調査が物語る「自信の持てない教師像」

調査はアメリカ、シンガポール、オーストラリアなど34ヵ国を中心に行われたもの。日本では2013年2月中旬〜3月中旬に行われ、全国の中学校192校(国公立90%、私立10%)から各校約20名(全体で校長192名、教員3521名)が回答した。

1週間あたりの仕事時間の合計は53.9時間で、参加国平均の38.3時間を大きく上回り最長。

「指導(授業)に使った時間」は17.7時間と、平均の19.3時間を下回った。

「課外活動の指導に使った時間」(日本7.7時間/参加国平均2.1時間)、「一般事務業務に使った時間」(同5.5時間/同2.9時間)。

「生徒の課題の採点や添削に使った時間」「保護者との連絡や連携に使った時間」は、平均より短かった。

日本は参加国の中で唯一女性教員の割合が半分を下回っていた(女性の割合は日本39%/平均68%)。

雑務で多忙の理由は例えば:
・新型インフルエンザが流行れば、自治体から生徒の出席率や体調管理について報告が求められる。
・「参加してもあまり身にならないと感じる」研修に参加しなければならない。
・「『聖職だから』というイメージで、気軽に仕事を増やされているように感じる」という本音も。
・「教師仲間でSNSを利用している人は、ほとんどいません。」保護者に見つかってしまったら、もう仕事のことはもちろん、プライベートのことも書けない。実名を使っていなくても、書き込む内容から見つかってしまうこともあります」

・教員同士の人間関係:「教師同士で足を引っ張り合う例もある」「会議に1人だけ呼ばないなど、教師内でのいじめではないかと感じる例も」
本来ならば生徒のいじめを止めさせる立場であるはずの教員が、自ら大人同士のいじめを行っている。
お互いに「良きライバル」となれればいいが、そこには「妬み」や「ひがみ」も生まれやすい。

こうした結果:
・2012年度にうつ病などの精神疾患を理由として退職した教員は969人(全国の国公私立)。前回調査より18人増

しかしやはり、
・ 「教師は、精神的な報酬が大きい仕事だと思います。保護者に反抗してばかりだった生徒が、就職が決まって報告の電話をくれたときなど、こんなに報われたと感じることはない。授業が上手くいったときはやっぱり生徒からのリアクションがいいし、無邪気な生徒たちの反応はお金に変えられない喜びがあると感じます。ただ、だからこそ逆に反応が悪かったときの精神的な負担も大きい」

・「1年間担任を持ったクラスから誕生日に花をもらったり、『何がいいか、みんなでメールしながら考えました』なんて話を聞いたりすると、やっぱり嬉しいです。辞められない仕事だな、と感じます」

結論:
 教師は「聖職」、情熱的な仕事と捉えられがちだが、教師の熱意だけに頼らない制度設計にしていくことこそが、重要かつ不可欠。文科省が取り組みを検討している勤務負担軽減は、ぜひ進めるべきだろう。今のような構造要因が解消されないまま「教師大疲労時代」が続くようでは、日本の教育現場の未来に光は見えない。

http://diamond.jp/articles/-/58343http://diamond.jp/articles/-/58343

ーーーーー
今夜は心地よいボサノバで:
Joao Gilberto & Bebel Gilberto - Diga

Bebel Gilberto. So Nice.

仕事をしながら,口ずさんだり踊ったりしたくなる歌たちです。夏の終わりに:


Bonjour Tristesse : Juliette Greco..


岩崎宏美 「聖母たちのララバイ.flv」


安全地帶 - ワインレッドの心



Love Songs 70's 80's 90's

Romantic Saxophone collection part2

オランド大統領は8月26日、16閣僚の新内閣人事を発表。

今回の組閣では、12閣僚が留任。新内閣では、マニュエル・ヴァルツ首相とミシェル・サパン財務相が現職を続投することになり、現政権の歳出削減方針に反対だったモントブール前経済相、アモン前教育相、フィリペティ前文化・通信相は更迭されました。

事の発端は、前経済相アルノー・モントブールが、財政赤字削減措置がユーロ圏を圧迫していることや、ドイツの経済政策の真似事をしていることを挙げ、政府の経済政策を批判したことにあったようです。ヴァルツ首相はこれを怒り、大統領に自分を取るか、モントブールを取るのかと迫ったのでした。大統領はヴァルツ首相を選んだというわけです。わずか5か月の間に2度目の内閣改造という事態を引き起こしたオランド内閣。フランスは今後も、不安定な政治運営を継続してゆくことになるのかもしれません。

LA COMPOSITION DU GOUVERNEMENT

http://www.gouvernement.fr/institutions/composition-du-gouvernementhttp://www.gouvernement.fr/institutions/composition-du-gouvernement


女性権利・都市・青少年・スポーツ大臣 Ministre des Droits des femmes, de la Ville, de la Jeunesse et des Sports だったナジャット・ヴァロー=ベルカセム(Najat Vallaud-Belkacem)氏は、今回の組閣では、教育相に任命され、彼女に替わり、マリソル・トゥーレーヌ(Marisol Touraine)氏が、社会問題・厚生大臣を兼務する女性権利相に新たに就任しました。

庭1








ワークショップ「デリダ×ハイデガー×レヴィナス」
…1964年、若きデリダは高等師範学校にて講義「ハイデガー――存在の問いと歴史」を実施し、エマニュエル・レヴィナス論「暴力と形而上学」(1964年)を発表し、彼らとの哲学的対話を深化させていた。それから半世紀経った今年、デリダの没後10年に際して、これら三人の思想家に関するワークショップを脱構築研究会、ハイデガー研究会、レヴィナス研究会の共同主催で開催する。

■日時:2014年10月11日(土)10:00-18:00

■場所:早稲田大学戸山キャンパス(文学部)33号館第一会議室
    
■主催:脱構築研究会、ハイデガー研究会、レヴィナス研究会

■プログラム

10:00-12:00 第1部 ハイデガー×デリダ 司会:齋藤元紀(高千穂大学)
川口茂雄(青山学院大学)「前代未聞、音声中心主義」
峰尾公也(早稲田大学)「ハイデガー、デリダ、現前性の形而上学――その批判の解明」
亀井大輔(立命館大学)「自己触発と自己伝承――デリダの『ハイデガー』講義をめぐって」

13:00-15:00 第2部 レヴィナス×デリダ 司会:藤岡俊博(滋賀大学)
馬場智一(長野県短期大学)「融即から分離へ――ハイデガー講義『哲学入門』(一九二八〜二九年)の聴講者レヴィナス」
小手川正二郎(國學院大學)「暴力と言語と形而上学――「暴力」をめぐるレヴィナスとデリダの対決」
渡名喜庸哲(慶應義塾大学)「デリダはレヴィナス化したのか」

15:30-18:00 第3部 全体討論 デリダ×ハイデガー×レヴィナス 司会:西山雄二(首都大学東京)
藤本一勇(早稲田大学)、宮裕助(新潟大学)
齋藤元紀(高千穂大学)、藤岡俊博(滋賀大学)

富士山 2湖2湖5






何事もイレギュラーだったような2014年の夏も終わりに近づき、新学期が迫ってきました。


学生の大学のフランス語教育批判:https://www.youtube.com/watch?v=ndlBBgc0zn0&feature=share

「人のふり見て、我がふり直せ」でしょうか。

確かに「ルーブル美術館」を訪れるのは教養であり常識だといった発想のテキストは、今の「漫画、アニメ」世代の若者には意味が理解できないだろうと思われます。日本人のフランス観光スポットの第一位はモンサンミッシェルという当節、このようなテキストはある意味では時代についていけてないのではないかと感じます。

最近はフランス語で日記をつける,メールを書くといったテキストもあれば、 アンスティチュ・フランセ東京のこの教科書をはじめ、「コミュニケーションを重視しつつ文法も学べる、学習者がたくさんリピートするように出来ているので自然に会話や文法が覚えられる」とフランス人の先生にも評判のよい教科書など、素晴らしいテキストも出ているので、教師は毎年出版社が送ってくれる見本テキストにもう少し敏感になる必要があるでしょう。

Interaction IFJT アンスティチュ・フランセ東京 - アンテラクション

jizou tati













安楽死といえば、森鴎外の『高瀬船』を思い出しますが、CNNに次のような記事が掲載されていました。現実に絶望している人がいかに多いことか、科学が進歩し、豊かな生活が送れるようになっているのに、絶望している人々はこんなにいるのですね。愕然とする思いです。
久しぶりの投稿なのに、何だか暗い話題となってしまいました。夏風邪をひいていたせいかも知れません。


(CNN) 安楽死する目的でスイスを訪れた「自殺旅行者」が2008〜12年の5年間で611人に上ることが、スイス・チューリヒの法医学研究所がまとめた実態調査で明らかになった。
それによると、旅行者611人は31カ国からスイスを訪問。特にドイツと英国からの旅行者が多かった。

http://www.cnn.co.jp/world/35052666.htmlhttp://www.cnn.co.jp/world/35052666.html


ベルギーで子どもの安楽死認める法可決  2014.02.14 Fri posted at 10:37 JST

ベルギー・ブリュッセル(CNN) ベルギー下院は13日、18歳未満の子どもにも安楽死を認める法案を86対12(棄権12)の賛成多数で可決した。
法案は昨年11月に上院を通過しており、国王の署名を経て成立する。
ベルギーでは2002年に成人の安楽死を認める法律が成立。当初の法案では未成年も対象となっていたが、政治的理由で先送りされた経緯がある。
今回の法案は、安楽死の意味を理解でき、保護者の同意があるといった条件を満たした場合にのみ、18歳未満の未成年者にも「死ぬ権利」を認めるというものだ。
だが法案に対しては、強い批判の声も出ている。13日には175人の小児科医が連盟で、さらなる検討を求める公開書簡を発表した。

出口池4







2013年 5月27日 発刊!
『ライプニッツのモナド論とその射程』
酒井 潔著
本体価格6,000円
ISBN978-4-86285-155-0 A5判上製408頁

2013年 5月8日 発刊!
『イデアと幸福 プラトンを学ぶ』
栗原裕次著訳
本体価格5,000円
ISBN978-4-86285-154-3 菊判上製292頁

6月18日 発刊!
『フランス宮廷のイタリア女性 「文化人」クリスティーヌ・ド・ピザン』
M.G.ムッツァレッリ著/伊藤亜紀訳
本体価格3,600円
ISBN978-4-86285-086-7 四六判上製260頁+カラー口絵20頁

2月25日 発刊!
『<声〉とテクストの射程』
高木 裕編
本体価格6,800円
ISBN978-4-86285-078-2 A5判上製378頁

5月15日 発刊!
『近代フランス大学人の誕生 大学人史断章』
池端次郎著
本体価格6,500円
ISBN978-4-86285-058-4 A5判上製344頁

aspx














「成し遂げんとした志をただ一回の敗北によって捨ててはいけない。」
 
             ウィリアム・シェイクスピア

このページのトップヘ