薔薇の言葉

フランス語・フランス語教育/フランス語圏の諸相と女性事情/メディアと現代女性など

2016年04月

(カナダ、フランス/2011年/120分/デジタル/英語、フランス語/日本語字幕)
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:ヴァネッサ・パラディ、ケヴィン・パラン、エヴリーヌ・ブロシュ、エレーヌ・フローラン



1969年のパリ。障害を抱えた息子ローランを女手ひとつで立派に育てようと奮闘する美容師の美容師のジャクリーヌ。一方、現代のモントリオールでは、アントワーヌがこの世の春を楽しんでいた。DJとしての成功、離婚した妻のとの間に出来たふたりのかわいい娘。そして、ブロンドのセクシーな恋人までいる。決して交わるはずのない69年のパリと現代のモントリオールをつなぐものとは?

13:00
開場:20分前
一般:1200円 学生:800円 会員:500円
アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)


アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
〒 162-8415
東京都 新宿区市谷船河原町15

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今年は日程が、少し早くなっています。

2016年春季試験日程

http://www.delfdalf.jp/calendrier_jp.htmhttp://www.delfdalf.jp/calendrier_jp.htm



ちなみに仏検の方は、もう少し遅く、申し込みはまだ間に合います。

2016年度春季試験

実施級

1級2級準2級3級4級5級

実施日程

1次試験(1・2・準2・3・4・5級)     2016年6月19日(日)
2次試験(1級・2級・準2級の1次合格者対象) 2016年7月17日(日)

受付期間

・願書郵送によるお申し込み  :2016年4月1日(金)〜 5月18日(水)消印有効
・インターネットでのお申し込み:2016年4月1日(金)〜 5月25日(水)23:59まで

http://apefdapf.org/dapf/info/calendrierhttp://apefdapf.org/dapf/info/calendrier





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女性参政権70年=作家・中島京子
毎日新聞2016年4月24日 東京朝刊

隠れた力 国会で開花を
 熊本を中心とした、九州の震災被害がとても心配される。余震がおさまり、ライフラインが復旧し、不安の中にいる方々に早く十分な支援が届くようにと願う。余震の恐怖に怯(おび)える人たちが避難所生活を送る中で、なぜ伊方原発再稼働準備が進むのか、なぜ川内原発の稼働が止まらないのか、どうしてもわからない。

 話は変わるが、今年は女性に参政権が与えられて70年という節目の年だ。1946年の4月に、戦後初の衆議院選挙があって、39名の女性議員が誕生した。
 人数だけ見ると、やはり第二次大戦後に女性が参政権を獲得したというフランスで、初めて国会に送られた女性議員の数33名より多いのだそうだ。それだけ聞くと、なんだか誇らしい。
 しかし、この39名という数字には、いろいろと訳もあるらしい。旧憲法下で行われた最後の衆議院選挙だったため、有権者が候補者の名を2名、3名と連ねて投票できた。それまで国政を担っていた議員のほとんどが公職追放で立候補できず、新人議員ばかりの出馬でもあった。だから、翌年に新制度の下で行われた選挙では、女性議員は一気に15名に減ってしまう。女性議員39名という輝かしい数字は、なんと2005年に43名の女性議員が衆議院に誕生するまで破られることのない記録だった。
 第1回の例外的数字を、59年もの間超えられなかったとは、考えてみるとたいへん残念なことである。だって、女性初の国会議員たちが46年の秋、自らの一票を行使して可決させた新しい憲法には、ほかならぬ両性の平等が謳(うた)われているのだから。
 だいいちこの39名という数字は、パーセンテージに直してみると8%台で、現代の世界水準で比較してみると、たいして多くない。というか、非常に少ない。世界でいちばん女性議員(衆議院/下院)が多い国はアフリカのルワンダで、60%以上だという。46年時点では日本より少なかったフランスはどうかというと、現在は26%くらいが女性だそう。70年の間に、すっかり水をあけられた感がある。
 なんといっても、日本の女性議員の比率は世界191カ国中、156位と最下位グループにあるのだ。「先進国中」とかいったレベルではない。びっくりするほど低い。アフリカとかヨーロッパとか、遠い国の話じゃないか、と余裕をかまそうとしても、そうもいかない。お隣の韓国では、16%以上が女性議員だ。台湾となると、3割を超えるのだという。
 日本の衆議院における女性議員の比率はいまも9%台で、あの奇跡の初女性議員たちが、戦後初めて衆議院に獲得した議席割合と似たりよったりなのである。

 今月10日、上智大学で「女性議員を増やすには」というシンポジウムが行われた。私は行かれなかったのだが、友人が何人も参加していて、SNSでずいぶん話題になった。
 議員の男女比を法律で定める「クオータ制」を導入して、女性議員の比率を高めた韓国や台湾の登壇者からは、女性の積極的な政治参加で大きな変化が起こったことが伝えられた。女性議員が増えた地方で保育予算が増える傾向にあることや、離婚した女性が元夫に家事の賃金を請求できる制度が成立したことなどが報告され、参加者はため息交じりに傾聴したらしい。やはり国政に女性の声を届けることは、絶対に必要だろうと思う。震災被害への対応にしても、女性の視点が入るか入らないかでは、大きく違うのではないか。

 少し話題が逸(そ)れるが、最近、私は自分の住む地域で、選挙について考えるためのグループに顔を出すようになった。30代から50代の女性が中心なのだが、普通のお母さんやOLである彼女たちは、会合やイベントが企画されると、誰もがテキパキと自分の得意分野で働き、あっという間に仕事をしてしまう。動ける人が動き、やりやすいように役割分担して、フットワークも軽い。必要とあれば、熱心に勉強もしてしまう。

 ともかく日本中に、相当、仕事のできる女性たちが、力もかなりためて存在していることは確かで、国会議員になったらその力を発揮するはずという女性は、非常にたくさんいるだろうと思われる。
 「女性が輝く社会」という標語に意味を与えたいなら、まずは女性議員を増やすことから始めてほしい。=毎週日曜日に掲載

http://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160424%2Fddm%2F002%2F070%2F067000chttp://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160424%2Fddm%2F002%2F070%2F067000c

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次のような興味深い講演会が開催されるるようです。

ーーーーー
来る4月26日、以下の要領で、ストラスブール大学のNicoletta Diasio教授の講演会を開催します。

題目:「フランスの産院における喪の儀礼、生の儀礼」
Rites de deuil, rites de naissance dans les maternites francaises

日時:2016年4月26日(火)18時45分〜20時15分

場所:上智大学四谷キャンパス中央図書館9階911会議室
(通常入館には入館証が必要ですが、講演会参加の旨を告げていただければ入館できます)

言語:フランス語(日本語の逐次訳付)

ニコレッタ・ディアジオ先生は医療人類学が専門で、講演では法的・社会的地位が曖昧な胎児の死を現代フランス社会がどのように扱っているのかについての紹介と分析が行なわれます。
添付のポスターも合わせてご覧ください。
ご興味をお持ちの方は、ぜひいらしてください。

なお、翌27日にも別の講演がありますが、こちらの講演言語は英語(通訳なし)になっています。
Embodiment, Memory and Plural Identities in Polish Family Narratives
Date: Wednesday, 27 April 2016
Time: 5.30-7pm
Venue: L911, 9th floor, Library Building


『ランジェ公爵夫人』4.17(日)17h30
(フランス、イタリア/2007年/137分/カラー/35mm/日本語字幕)
監督:ジャック・リヴェット
出演:ジャンヌ・バリバール、ギヨーム・ドバルデュー、ジュル・オジエ、ミシェル・ピコリ
原作:オノレ・ド・バルザック

パリの華やかな舞踏会でランジェ公爵夫人は、モンリヴォー将軍と出会い、激しい恋心を抱くが、彼女は思わせぶりな振る舞いで彼を翻弄し続ける。心を揺さぶられた彼は、彼女を誘惑するという手段に打って出る。それを機に恋に目覚めた公爵夫人だったが…。

「ジャンヌ・バリバールと再び映画が撮りたいと思い、彼女に相談したところ、相手役にギヨーム・ドバルデューを提案された。ふたりが揃っているところ見て、カップルとして機能すると思った。そこでふたりに演じてもらう文学作品を探し、バルザックのこの作品に行き着いた。ふたりはとても異なるタイプの俳優で、それはまさにバルザックが小説の中で描く登場人物の関係に一致している。モンリヴォーは断固とした考えを持つひとつの塊のような存在で、それに対して公爵夫人は問いに満ちた深淵のような存在だ。彼らは一見したところ、出会うことがないふたりなのだ。私は彼らがその演技方法の違いによって映画の中でうまく機能することを確認するだけだった。それに女優とは、こちらが操作しようとしてできる存在ではない。もし映画がうまくいっていたら、それはひとえに俳優としてのジャンヌとギヨームの関係がうまくいっていたお陰だ。」ジャック・リヴェット、「レザンロキュプティーブル」

「『ランジェ公爵夫人』は恋愛ドラマであり、政治的寓話であるが、また海賊映画としても見ることができる。」アントワーヌ・ティリオン、「カイエ・デュ・シネマ」

※上映後、ジャンヌ・バリバールによるトークショーあり(司会:松井宏)。

17:30
開場:20分前
一般:1200円 学生:800円 会員:500円
アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)


*『サンライズ』 映画(アメリカ/1927年/95分/モノクロ/16ミリ/サイレント・日本語字幕)
監督:F・W・ムルナウ
出演: ジョージ・オブライエン、ジャネット・ゲイナー、マーガレット・リヴィングストン

田舎に住む純朴な夫は都会から来た女の虜になり、その女にそそのかされて妻を湖で殺そうとする。夫はすんでのところで思いとどまるが、怯えた妻は逃げ出し、路面電車に飛び乗る。夫はなんとか追いつき、車中で仲直りしたふたりは初めての大都会で心弾む一夜を過ごし故郷に戻る。だが、小舟で田舎に帰る途中、嵐のため小舟が転覆し、妻は行方不明になってしまう……。
「世界一美しい映画」(フランソワ・トリュフォー)

4.23/13:00
開場:20分前
一般:1200円 学生:800円 会員:500円
アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)


アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
〒 162-8415
東京都 新宿区市谷船河原町15

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新刊書:
*『フランス・モード史への招待』
著:徳井淑子・朝倉三枝・内村理奈・角田奈歩・新實五穂・原口碧
悠書館
2016年3月25日

第吃堯,たちから意味へ―歴史としてのファッション 
序章 (徳井 淑子)  
1 服飾史は女の学問なのか
2 服飾史はロマン主義の歴史ブームから起った
3 ロマン主義の習俗史からアナール派の社会史まで
4 衣服にかかわる語彙は、服飾文化を理解する視座を示す
5 服飾の歴史になにを読み取るのか

第1章 流行を商う―ファッション界の「ナポレオン」とオート・クチュールの起源
(角田 奈歩)   
1 19世紀後半、オート・クチュールと百貨店の誕生
2 新物商、そしてモード商
3 パリから全ヨーロッパの宮廷へ──顧客層
4 ニッパチの悩み、確実な取り立て──経営と取引
5 流通の川下、ファッションの川上──商品と作業
6 モード商の終わりと近代的ファッション産業の始まり

第2章 マネキンは映す―現代都市パリの生成とブランド戦略(朝倉 三枝) 
1 マネキン小史
2 都市の現代化とブティック
3 新型マネキン登場―写実主義から様式化へ
4 アール・デコ展―ブランド戦略としてのマネキン

第3章 性は規制される―警察令にみる近代フランスの異性装(新實 五穂
1 女性と異性装―異性装に関する史的研究
2 1800年11月7日の警察令
3 警察令と異性装の動機
4 警察令にみる異性装の表徴

第4章 エチケットで身をたてる―
礼儀作法書にみる近世・近代フランスのモード(内村 理奈)   
1 礼儀作法書の誕生から断絶、そして復活―処世術書から家政書、女子教育書へ
2 モードと宮廷作法
3 身分社会を支える男性の規範(コード)とモード(17世紀)
4 家庭生活を支える女性の規範(コード)とモード(19世紀)
5 服装規範の意味の変容とジェンダー
6 処世術としてのモード

第5章 祝祭に演じる―15世紀フランスの仮装舞踏会「モーリスク」(原口 碧)    
1 祝祭・儀礼のなかの服飾
2 仮装の踊りの一幕 
3 モーリスクの衣装
4 異国趣味と敵対意識のはざまで
5 外交問題のなかで共有されるモーリスク・モムリー

第局堯.癲璽匹領鮖砲瞭散馮◆
1 遺産目録 
2 遺体調書 
3 会計帳簿(宮廷)
4 会計帳簿(商業文書)
5 戯曲 
6 商業年鑑
7 小説・戯曲 
8 年代記・回想録
9 ファッション雑誌 
10 ファッション写真

あとがき 注 参考文献 図版一覧 索引


*『着ること/脱ぐことの記号論 』 叢書セミオトポス9
日本記号学会 (編集)
新曜社
2014/10/10

目次
刊行によせて 吉岡 洋

第一部 着ることを脱ぎ捨てること
〈脱ぐこと〉の哲学と美学 鷲田清一 vs 吉岡 洋
新聞女―アートは精神の解放 大久保美紀

第二部 「憧れ」を纏うこと
「なぜ外国のファッションに「憧れ」るのか」を問うということ 高馬京子
表象としての外国のファッション―エキゾチシズムをめぐって  高馬京子
日本映画に見る「モガ」の表象―洋装とアイデンティティ    池田淑子
キャラ的身体のためのファッション              大久保美紀
ヨーロッパの輸入、再生産、そして逆輸入と再々生産
―ゴスロリ・ファッションをめぐって             杉本バウエンス・ジェシカ
「憧れ」とともに生きる―シンポジウムを終えて        大久保美紀

第三部 (人を)着る(という)こと
袈裟とファッション                     小野原教子
音を着る―フルクサスの場合                 塩見允枝子
ギー・ドゥボールとその「作品」―映画『サドのための叫び』
における「芸術の乗り越え」と「状況の構築」         木下 誠
(人を)着る(という)こと                 小野原教子

第四部 日本記号学会と山口昌男
山口昌男先生を偲んで       吉岡 洋・室井 尚・立花義遼・岡本慶一

第五部 記号論の諸相
研究論文
究極的な論理的解釈項としての「習慣」とパースにおける「共感」 佐古仁志
研究報告
家族関係修復のセミオシス─発達記号論ケース・スタディ     外山知徳
ペルシャの青─ホイチン(回青)の壺に現われた形而上の諸々   木戸敏郎

資料 日本記号学会第三二回大会について
執筆者紹介
日本記号学会設立趣意書

装幀―岡澤理奈


*『ロラン・バルト モード論集 』
(ちくま学芸文庫) 文庫
ロラン バルト (著), Roland Barthes (原著), 山田 登世子 (翻訳)
2011/11/9

*『ひとはなぜ服を着るのか』
(ちくま文庫) 文庫
2012/10
鷲田 清一 (著)

*「越境する カワイイ!可愛い!Kawaii!―ファッションとマンガ―」
公開シンポジウム
2011年11月27日日曜日13時00分-17時30分
京都国際マンガミュージアム3階研究室1
講演者:ウェンディ・ウォン、高馬京子
コメンテーター:
トジラカーン・マシマ、ヴィヴィアナ・ルゴ
モデレーター:吉村和真、小池隆太

*『日仏における日本人ファッションデザイナーの表象-日仏新聞の言説分析を通して(1981-1992) 』
高馬京子
ヴィータウタスマグヌス大学出版
2009年


その他参照

http://culture-h.jp/hatadake-katsuyo/bun28.htmlhttp://culture-h.jp/hatadake-katsuyo/bun28.html

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来る4月26日、以下の要領で、ストラスブール大学のNicoletta Diasio教授の講演会を開催します。

題目:「フランスの産院における喪の儀礼、生の儀礼」
Rites de deuil, rites de naissance dans les maternites francaises
日時:2016年4月26日(火)18時45分〜20時15分
場所:上智大学四谷キャンパス中央図書館9階911会議室
(通常入館には入館証が必要ですが、講演会参加の旨を告げていただければ入館できます)
言語:フランス語(日本語の逐次訳付)

ニコレッタ・ディアジオ先生は医療人類学が専門で、講演では法的・社会的地位が曖昧な胎児の死を現代フランス社会がどのように扱っているのかについての紹介と分析が行なわれます。
添付のポスターも合わせてご覧ください。
ご興味をお持ちの方は、ぜひいらしてください。

なお、翌27日にも別の講演がありますが、こちらの講演言語は英語(通訳なし)になっています。
Embodiment, Memory and Plural Identities in Polish Family Narratives
Date: Wednesday, 27 April 2016
Time: 5.30-7pm
Venue: L911, 9th floor, Library Building

伊達聖伸

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拙共訳書『フランスを目覚めさせた女性たち』に沢山のコメントやお便りをお送り下さいました先生方、新学期のご多用な時期に、本当にありがとうございました。お返事が遅れておりまして、大変、申し訳ございません。貴重なご意見やご指摘に深謝いたしております。

喉の痛みも和らぎ、薬を飲んでいれば体調がよくなるまでに改善しましたので、順にお返事を認めております。今暫くお待ち下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。


ーーー
ルモンド紙の記事より:
国立統計局のデータによると、フランスのカップルを調べてみると、女性が男性より学歴が低いとい
うモデルは消えたのに、男女の賃金格差は解消せずそのままの状態だと報じています。


Une etude de l’INED montre que le modele ≪ traditionnel ≫ du couple ou la femme est moins diplomee que l’homme a disparu. Les ecarts salariaux, eux, persistent.

https://www.facebook.com/lemonde.fr/posts/10154239298777590?pnref=story.unseen-sectionhttps://www.facebook.com/lemonde.fr/posts/10154239298777590?pnref=story.unseen-section

アイスランドでは首相辞任に発展   THE PAGE 4月6日(水)12時30分配信

「パナマ文書」とは
今から1年以上前に、ドイツのミュンヘンにある南ドイツ新聞に匿名の内部告発者が接触。情報提供者はパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」の内部資料を暗号化したデータファイルで南ドイツ新聞に送り、「この法律事務所が行ってきた犯罪行為を世に知らしめてほしい」と、ファイルの公表を要求。そこから数か月の間に、南ドイツ新聞が受け取ったファイルの合計は2.6テラバイトに達した。

英BBCは5日、1977年から昨年12月までの間に、パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」と関係があった企業や信託、基金、個人は判明しているだけでも21万件以上と伝えている。

パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」はこれまでに24万を超えるオフショア企業 の立ち上げを行ってきたが、4日に「これまでに不正行為は一度もなかった」との声明を発表。
(オフショア取引とは、法人税や源泉所得税が皆無に等しいタックスヘイブンに資産を移し、管理・運用するもので、世界的に有名な大企業や富裕層が節税対策でオフショア取引を用いるケースは少なくない。オフショア取引を国策として行う国もあり、カリブ海のケイマン諸島や英領バージン諸島、ヨーロッパではルクセンブルグやモナコ、またアメリカでも東部デラウェア州はオフショア取引のメッカとして知られる。オフショア企業の設立自体は非合法ではないが、南ドイツ新聞が入手したデータでは、多くのケースでオフショア企業のオーナーに関する情報が隠蔽されていたため、マネーロンダリングや武器・麻薬の売買などにオフショア企業が使われている可能性が高いとして、調査報道が始まった)

騒動の渦中にある法律事務所「モサック・フォンセカ」がパナマにあるため、今回の情報漏えいは「パナマ文書」という名前で呼ばれている。

アイスランドでグンロイグソン首相夫妻が2008年の金融危機直前に、モサック・フォンセカの手引きで英領バージン諸島のオフショア法人に資産を移していたことが発覚。

グンロイグソン首相がこの事実をこれまで公表してこなかったため、資産隠しの疑いも浮上し、4日には首都のレイキャビクで2万2000人が参加するデモが行われ、デモの参加者は首相の辞任を要求。アイスランドの全人口は約32万人。2万2000人が参加したデモは同国の歴史の中で最大規模のものだったという。

現地時間の5日夕方、グンロイグソン首相は辞任を表明。パナマ文書が発端となって辞任した初の現役首相になった。ロイター通信は5日、フランス、オーストラリア、スウェーデン、ウクライナの司法当局が捜査に乗り出したと報道。また、アメリカでも司法省の報道官が「一連のニュースには目を通している」と、報じている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000005-wordleaf-int&p=3http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000005-wordleaf-int&p=3

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