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丸山 俊一 (著), NHK「欲望の時代の哲学」制作班 (著)『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』新書: 240ページ 出版社: NHK出版 (2018/12/11)

I章 「静寂が叫ぶ国・ニッポンを哲学する」
II章 「哲学は時代との格闘だ」
III章 「技術を獲得した果てに人間はどこへ?」

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<ドイツ人の半数は、かたくなに人型ロボット、つまりヒューマノイドを認めようとしない>
・「ドイツ憲法の最初に、“人間の尊厳は不可侵である”とあり、これはカントが僕たちに与えてくれたコンセプトです。」(p.172)
・「ドイツの歴史を振り返るとき、失敗は非人間化のせいだったという見方が定着しています。・・・・・人間とは何かという推論を止めさせる壁があります。・・・・・同じ過ちを二度と繰り返さないために」(p.174)

<科学的な法則のみがすべてを支配するという「自然主義」への批判>
・「ハイデガーは生物と機械に共通する構造を見出す体系であるサイバネティクスに魅せられた哲学者でしたが、このような研究が人間性を悪い方向へ破壊してしまうのではないかという恐れを(ドイツ人は)持っているのです。」(p.175)
・「論理的な語彙と経験的な語彙をはっきり区別するべきだと思います。・・・・・客観的に存在するモノについては、絶対に間違えないということはありません。常に誤りはあるのです。」(p.178)

客観性は正しさの条件と考える日本人とは異なり、客観は経験の中にあるのだから間違えるということだろう。
・ハイデガーが日本で受容されやすい背景にも言及されている。

・ソクラテス、プラトン→実存主義(第二次世界大戦の自己反省から)→構造主義(「平行進化」的構造がレヴィ・ストロースにより見出された)→ポスト構造主義→新実在論(本当の事実を発見し真の民主主義を実現する)

完璧なシステムという日本の電車
しかし人のためのシステムというよりは、システムのために人がいるようだ。
・電車のようなシステムを成立させているのは厳格なる時間管理に他ならない。
・我々はスマホを使っているのではなく、スマホに使われている。
高度な監視社会の日本に対する警鐘
・ドナルド・トランプはポストモダニズムの天才であり、その考えを経済の原動力としている。

(レビューより)