薔薇の言葉

フランス語・フランス語教育/フランス語圏の諸相と女性事情/メディアと現代女性など

カテゴリ : Francophone

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日本ケベック学会の研究会を下記の通り、行います。

日時:12月2日(土)16:00−18:00
会場:早稲田大学 早稲田キャンパス11号館605教室(6階)
https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus

報告1
タイトル:Quelques observations sur Gabrielle ROY et la langue francaise
報告者:Raoul HOLLAND, professeur emerite de l’Universite Nanzan (Nagoya)
内容: Je propose, d’apres certains textes de l’auteure, de cerner au moins en partie la situation de la francophonie manitobaine a Saint-Boniface / Winnipeg pendant l’enfance et les jeunes annees de Mme ROY, soit il y a un siecle, pour ensuite examiner le francais qu’elle met a contribution dans certains de ses ouvrages, et pour conclure par quelques impressions de cette meme langue telle qu’elle subsiste encore de nos jours, toujours a Saint-Boniface / Winnipeg.

報告2
タイトル:映画Nouvelle-France (2004, Jean Beaudin監督)の紹介
報告者:小倉和子会員(立教大学)
内容:1759年、フランスがまさにヌーヴェル・フランスを失おうとしている動乱の時期を背景に繰り広げられるロマンスです。当時の人々の暮らしぶり、先住民との交流、サンローラン河の風景などは、一見に値いします。

非会員も歓迎ですので、お誘い合わせのうえご参加ください。
ご出席の方は、準備の都合上、11月24日(金)までに小倉和子(下記メールアドレス)までご連絡いただければ幸いです。

**********************************************
小倉 和子
日本ケベック学会(顧問)
立教大学異文化コミュニケーション学部教授
171-8501 豊島区西池袋3-34-1
Mail : ogura@rikkyo.ac.jp

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来週,3月8日(水)14時から,早稲田大学にて,
パリ13大学LDI研究所のAude Grezka氏による講演会を開催させていただきます.開催が近づいてまいりましたので,再度お知らせさせていただきます.
年度末のお忙しい時期かと思いますが,多くの方にご参加いただけますと幸いです.

Aude GREZKA氏 講演会

Aude Grezka : Ingenieur de Recherche CNRS, Responsable de l'Equipe Lexiques de Laboratoire Lexiques, Dictionnaires, Informatique (LDI), Universite Paris 13

発表タイトル: "Phraseologie et traduction : bases de donnees et applications"

使用言語:フランス語(通訳なし)

日時:2017年3月8日(水),14:00〜16:30

場所:早稲田大学文学学術院(戸山キャンパス)33号館16階第10会議室
https://www.waseda.jp/top/en/access/toyama-campus

主催:科学研究費助成金(若手B)「フランス語の知覚動詞に関する凝結表現の研究」(課題番号 16K16822)(代表 木島愛)
共催:日本フランス語学会および筑波大学総合言語学ラボラトリー

また,講演会終了後,近隣にて懇親会を開催します.
参加ご希望の方は,お手数ですが今週の金曜日3月3日までに
ai.kijima.hmm@gmail.comまでご連絡いただけますと幸いです.
よろしくお願いいたします.

木島愛
新潟大学(非常勤)

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C'est cette annee la huitieme fois que la Journee de decouverte de la francophonie a lieu.
Je vous serais reconnaissant si vous vouliez bien diffuser aupres de vos etudiants et des personnes qui seraient susceptibles d'etre interessees les informations suivantes.

Le samedi 10 decembre de 13h30 a 17h30 aura lieu
a l'Universite Aoyama Gakuin, sur le campus d'Aoyama (salle de conference internationale Honda, batiment 17, 5e etage a la francaise)

青山学院大学
青山キャンパス17号館 6階 本多記念国際会議場

La huitieme Journee de Decouverte de la Francophonie, organisee par le Conseil pour la Promotion de la Francophonie et la Societe Japonaise de Didactique du Francais

Cette annee, nous aurons une conference en japonais de Katsuhiko Sugihara dont le theme sera :

Decouvrons le cinema africain francophone

La conference sera suivi de quiz sur la francophonie, puis de reportages portant sur la francophonie au Japon, realises et presentes par des lyceens et des etudiants.

La Journee s'achevera par une remise de prix.

Cet evenement a pour but de faire decouvrir aux etudiants japonais dans sa realite la diversite de la francophonie et ainsi d'enrichir le regard qu'ils peuvent porter sur la langue francaise. Vous pourrez avoir un apercu de la Journee 2014 en regardant le film realise l’an dernier sur le site de la JDF :
http://sjdf.org/jdf/page3/

Chaque intervention en francais sera suivie d'une traduction ou d'un resume en japonais.

Je vous serais tres reconnaissant si vous pouviez diffuser largement aupres de vos etudiants cette information.

Vous trouverez ci-dessous un lien avec l'affiche de l'evenement :

http://sjdf.org/pdf/jdf2016_affiche.pdf

Je vous remercie d'avance de votre contribution a la reussite de cet evenement.

Tres cordialement,

Vincent Brancourt
President du comite francophonie de la SJDF

http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/francophonie-2016/

3月26日 プログラム(変更の可能性あり)
映画

10:30: 「人間の歌」 (Le chant des hommes) (監督:レネディクト・リエナール、マリ・ジムネ)

13:00: 「ヴァンダル―青春のグラフィティー」(Vandal) (監督:エリエ・システルヌ)

講演会

15:00: ディプロマシーと文学(トーゴ共和国 ボジョナ・アレワビア・デラリ・アクレソ臨時代理大使)
※フランス語、通訳なし

16:30: フランコフォニー発見:世界フランス語フォーラムの報告映像と日本人参加者の体験談に続いて、不寛容に異議を唱えるケベック人ラッパー、Websterとの対話。

パフォーマンス・音楽

15:30: フランス語でカラオケ大会 (参加登録は15:00開始)

12:40: ライブ:Bix&Marki(フランス/日本)

13:30: ライブ:ママデゥ・デゥンビャ(マリ)

14:10: ライブ:Harukarma and YuruAco Trio(日本)

15:00: ライブ:ウェブスター(ケベック)

16:00: ライブ:ンザサ・ミュージック(コートジボワール)

17:00: ライブ:ジプシー・サウンド・システム(スイス)

随時(時間はお楽しみに!): ながめくらしつ ジャグリング・パフォーマンス

無料フランス語体験レッスン

「フランス語を話しましょう(超入門)」
11:30 / 16:00: 各レッスンは定員20名、当日11時より受付にてお申込ください。
電話・メール・FAXなどでの事前予約はできません。

11:30: フランス語レッスン45分+館内ガイドツアー15分(担当講師:クリスチャン・ぺリセロ)

14:00: マイリトルボックス会員限定フランス語レッスン45分+館内ガイドツアー15分
(担当講師:ベネディクト・ラメ)
この回のみ、当館パートナー企業のマイリトルボックス会員限定となります。お申込方法等はマイリトルボックスのマガジンまたはメルマガをご覧ください。

16:00: フランス語レッスン45分+館内ガイドツアー15分(担当講師:セリアン・プラン)

ワークショップ

10:00: ちいさな子どものための「遊びうたと絵本の会」

14:00: YSYによるアートワークショップ

ガストロノミー

11:45: ラ・ブラスリーによるフランコフォニーの昼食

12:30 ‐ 19:00: フランコフォニー諸国大使館の飲食ブース

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Le 21 mars, journee mondiale pour l'elimination de la discrimination raciale, est l’occasion de promouvoir la construction d’une societe de justice, de tolerance, d’egal respect pour la dignite humaine et pour le vivre ensemble.

Republique laique, la France assure l'egalite devant la loi de tous ses citoyens, sans distinction d'origine, de race ou de religion.

Autour du 21 mars, la Semaine d’education et d’actions contre le racisme et l’antisemitisme avec Education nationale et Dilcra valorise chaque annee les engagements pour les valeurs de liberte, d’egalite et de fraternite.

Contre la haine, soyons tous unis. Agissons au quotidien.
Toutes les actions sont sur http://semaine21mars.tousuniscontrelahaine.gouv.fr/

https://www.facebook.com/ministere.culture.communication/photos/pcb.982914568412979/982912878413148/?type=3&theaterhttps://www.facebook.com/ministere.culture.communication/photos/pcb.982914568412979/982912878413148/?type=3&theater

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ジェラール・ブシャール教授(ケベック大学シクチミ校・歴史学)講演会

2012年12月12日(水)14:45−16:15,
京都大学 吉田南総合館216演習室
フランス語による,逐次通訳あり(無料)

ケベックにおけるナショナル・アイデンティティの再定義について
ジェラール・ブシャール(ケベック大学シクチミ校・歴史学)

 この講演では,まずアイデンティティの概念について簡潔に考察の上,その定義を行う。これを踏まえて,この50年の間にケベックで行われたナショナル・アイデンティティの大きな変容を振り返る。主としてこの変容は,移民の流入をうけた,ケベックのエスニックな文化の多様化により行われたものである。1960年代ならびに1970年代より,ケベックのフランス語話者はもはや一つの均質なネイションとして自己規定ができなくなったため,アイデンティティの見直しが必要になったのである。
 これにより,ケベックはさまざまな課題に直面したが,それらは当時,西洋の他の多くのネイションにも認められるものであった。それは,集団的記憶について,基本的価値観について,将来への展望や市民生活の規範について,これ以降,どのようにして合意を形成できるのかという課題である。また脱宗教的な社会の理念と,移民の導入したさまざまな宗教との共存をどのように両立するのかとの課題でもある。言い換えるならば,どのようにして歴史的継続性や,ネイションの創成神話を保持させるため,またさまざまな価値観と伝統,アイデンティティ,世界観を調和させるため,どのようにネイションを再定義できるのかという課題なのである。
 ケベックは,現在このように困難な営みに関与している。そのためにケベックが参考とするモデルは「間文化主義」であり,それはこの数十年の間に作りあげられたものである。講演の最後では,このモデルの重要な特徴について言及する。

参考文献
ジェラール・ブシャール著 立花英裕 [ほか] 訳(2007)『ケベックの生成と「新世界」:「ネイション」と「アイデンティティ」をめぐる比較史』彩流社
ジェラール・ブシャール, チャールズ・テイラー編 竹中豊, 飯笹佐代子, 矢頭典枝訳(2011)『多文化社会ケベックの挑戦:文化的差異に関する調和の実践ブシャール=テイラー報告』明石書店

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皆さま

「女性作家を読む研究会」では、下記の通り、ルイ=ソロ・マルティネル氏の講演会を開催いたします。6日の午後3時からからは日仏会館にて女性史に関するシンポジウムがおこなわれますが、こちらの講演会は午前中に設定いたしましたので、是非ご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。
ルイ=ソロ・マルティネル氏はマルティニックやクレオールの女性文学に明るく、ラフカディオ・ハーンの研究でもよく知られています。
参加される方は西尾までご連絡下さい(講演会の後、昼食会を予定しております)。

          ーーー

日時:2012年10月6日 10時半〜12時 
場所:慶応義塾大学・日吉キャンパス・DB112番教室(地図ず膿靴侶物)
講演:ルイ=ソロ・マルティネル氏
シモーヌ・シュヴァルツ=バルト女史の『奇跡のテリュメに雨と風』を読む
ー創始者となる女性の神話の構築 小説舞台のダイナミズムからヒロインの運命までー
使用言語:フランス語

参加無料:どなたでもご参加頂けます。
企画担当・司会:西尾治子 連絡先:coquelicot_hj2004@yahoo.co.jp

http://www.institut.jp/ja/evenements/12178

ラウル・ルイス特集上映 フィクションの実験室
2012年09月08日 (土) - 2012年09月23日 (日)
一般:1,000円
学生・会員:500円
お問い合わせ: 東京日仏学院(9/1よりアンスティチュ・フランセ東京へ名称変更) (03)5206-2500
フランスを拠点に活動してきたチリ出身の映画監督ラウル・ルイスは夢想的な世界、形式的斬新さ、芸術についての考察を織り交ぜながら、親密なストーリーから奇想天外なドラマ、そして数多くの作家たちの作品の脚色まで、様々な作品に挑んできました。テレビの注文作品から、小さな作品まで、あらゆるジャンルを手がけ、“フィクションの実験室”を維持し続けてきたラウル・ルイスは現代映画の類いまれな存在と言えるでしょう。傑作『ミステリーズ リスボンの謎』の日本公開(2012年10月シネスイッチ銀座他全国ロードショー)を記念し、昨年他界したこの偉大な映画監督を追悼すべく、代表作を10本上映します。


特集に寄せて
「ラウル・ルイス…、世界各地で100本を超える作品を撮っている彼は、20世紀後半の最も摩訶不思議な映画作家と言われている。昨年惜しくも亡くなった彼の映画人生は、おおまかに3つの時代に分けられると言えるかも知れない。まず1)1973年9月11日のチリ軍事政権の成立で亡命するまでの母国での時代。次に2)メリエス、ハリウッドのB級映画作家、ブニュエル、オリヴェイラ、鈴木清順とも比較され、フランスやポルトガル他ヨーロッパから果てはアメリカン・インディーズまでの国々で撮りまくった最も旺盛で多作な低予算映画作家時代。そして3)それまでもパートナーの一人だったパウロ・ブランコ製作によるプルーストの翻案『見出された時』で国際的な名声を確立後、『クリムト』や『ミステリーズ 運命のリスボン』まで日本でも公開された大作を手がけつつ民主化後のチリでの製作を再開して若い作家や観客との出会いを果たし、祖国を代表する巨匠として認知された最後の時代である。
ただしインタビューでルイス自身が「一つのショットには6つの機能がある」と語ってくれたように、彼の映画にある驚くほどの多面性は、そうやすやすと要約することを許してくれない。一見ネオレアリスモの影響下にある初期チリ時代でさえ映像というメディアが媒介した現実という二重性が存在したし、たった数日で撮ってしまった超現実的で奇想天外なアイディアの作品が満載のヨーロッパ初期にも、その裏面では一夜にして死の危険から国外脱出しなければならなかった亡命経験が息づいているかのようだ。だからアイデンティティの分裂、幽霊、書き割りと鏡と影、オフスクリーンの声を使った魔術的な語り口は、彼にとっていつも現実的だったように思える。そして彼の全貌を知るためには、本当は晩年の比較的潤沢な予算の作品は祖国への帰還作品とともに見られるべきだろうと考えられるので、彼の大規模な回顧上映をいつか日本で実現するためにも、まずは一人でも多くの観客がこの特集に駆けつけてほしい!」
赤坂 太輔


ラウル・ルイス 略歴
1941年7月25日、チリ・プエルトモント生まれ。
68年に『Tres tristes tigres(とても悲しい虎)』で監督デビュー。舞台の脚本をはじめ、既に多くの作品を手がけていたラウル・ルイスはロカルノ国際映画祭で金豹子賞受賞後、一躍チリ映画の第一線におどり出るが、73年のチリ・クーデターによるピノチェト軍事独裁政権成立後、パリへ亡命。1974年には、自らの政治的亡命の経験から着想を得て『Dialogue d'exiles(亡命者の対話)』を発表。78年のピエール・クロウスキー原作の『L’Hypothese du tableau vole(盗まれた絵画の仮説)』がヨーロッパでヒットし、夢と現の狭間を移ろう様を描ける映像詩人としての地位を不動のものとする。その後も続々と作品を発表し続け、20年間で50本という驚異の多作ぶりを見せる。1996年には、マルチャロ・マストロヤンニ主演の『三つの人生とたった一つの死』が、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で正式上映され、翌年の1997年にはカトリーヌ・ドヌーヴ主演の『犯罪の系譜』がベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞。1999年には、20世紀文学の頂点のひとつマルセル・プルーストの同名小説を映画化した『見出された時〜「失われた時を求めて」より〜』がカンヌ国際映画祭コンペティションで上映される。100本以上の作品を世に送り続けたラウル・ルイスが生前に完成させた最後の作品『ミステリーズ 運命のリスボン』はロマン主義最大の作家と評されるカミル・カステロ・ブランコの人気小説を原作に”愛“と”運命“が描かれる壮大なドラマ。フランスで最も権威あるルイ・デュリュック賞作品賞を受賞するほか、世界中で賞賛の嵐を受ける。イギリスのウェリントン公爵とナポレオンの戦いを描く次回作『Linhas de Wellington』の準備を進めていた2011年8月19日、惜しくも70歳でこの世を去る。同作は、その後、マルコヴィッチ、ドヌーヴ、アマルリック、プポー、ピコリ、ユペールら、ラウル・ルイス作品馴染みの俳優たちが集結し、ルイスの妻で、編集担当、そして自ら監督経験のあるヴァレリア・サルミネントが完成させた。遺作となった『向こうにある夜』は、ルイスの遺言的作品ともなっており、2012年カンヌ国際映画祭監督週間に出品され、多くの批評家から絶賛された。

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第13回国際フランス教授連合世界大会が南アフリカのダーバンにて開催されている。
7月23日から27日まで。参加者800名の模様。

1998年にはこの世界大会が日本でも開催され(慶應義塾大学三田キャンパス)、世界中から3千人のフランス語教育者が参集しました。3000名というのは発表数だけでも相当なもの。大会準備委員会は大会や発表の準備だけではなく、日本語のわからない参加者のための空港の出迎えに始まり、ホテルの予約や道案内に至るまで、世界の参加者が遭遇するありとあらゆる困難や問題を想定し、その準備は並大抵なものではありませんでした。

8月末に開催されたのですが、直前のお盆休みには人出も足りず、様々な問い合わせが殺到し(申し込んだがホテルから返事がこないといった質問から申し込まなかったが発表したい等々まで)、当時はまだメールが存在していなかった時代で、朝から一日中電話が鳴り響き、ファックスが届き、と対応に大わらわだったことを思い出します。

当日は3人の参加者が発表する分科会でフランス語の司会をするというとんでもない大役をも任されていて、時間を守ることがメインの仕事だから大丈夫と言われても初めてのことだったので、内心はヒヤヒヤで暑さなど吹っ飛んでしまっていました。分科会の発表者には南アフリカで教えているフランス人の先生もおられました。発表では、当時の不安定な南アの政治情勢の中でフランス語を教えることの困難さを強調されていました。今はその頃よりはずっと改善されたとはいえ、社会的には同じような状況が続いているのかもしれません。発表の後、フロアの参加者に質問があるかどうか聞く時のフランス語は条件法を使って丁寧にすべきかどうかと思い悩みもしましたが、三つの各発表に対する質問はいずれも簡単なものだったので何とか大役をこなすことができ、ほっと胸をなでおろしたことでした。

このことは非常に貴重な体験となり(一介の小娘のような私にこれらの大役を仰せつけくださった先生方には今でも心より深く感謝している次第です)、今度は司会を担当するのではなく、自分があちこちで発表をおこなうという大胆な行動に出るようになっていったのでした。まず、学生たちのフランス語を学ぶモチベーションに関する研究を日本の大小の研究会で発表して試したあと、それをフランス語に直し、2000年のパリ世界大会(会場は ラ・デファンスのパレ・ド・コングレ)の大舞台で発表するという大胆な行動に始まり、テーマも仏語教育に留まらず女性や文学にまで及び、フランス(パリ、ツール)、アメリカ(ニューオーリンズ)やシチリアなどの各国においてフランス語で発表、その成果が関連各誌に掲載され出版されるという、若い頃には予想だにしなかった国際的な体験へと繋がっていったのでした。

この経験は、さらに自身の性格改造というアイデンティティの問題にも大きな影響を及ぼしていきました。自己改造はすでに南仏という異文化の地で長期滞在する頃には芽生えていた兆候でしたが、高校時代の拒食症で内向的な性格から、明るい外向的な性格へと変化していったことは予期せぬ一大事でした。何十年ぶりかで会った高校や大学時代の私を知る級友たちは、この変化には吃驚したと言います。なにしろ、本好きで生真面目なだけが取り柄のほとんど神経症的?で暗い性格の女の子といったイメージしか彼らにはなかったのですから。

ところで、慶應大の世界大会で最も印象に残ったのは、私たち女性陣が裏方で仕事をしていると、アルゼンチンの女性グループの方々が大黒様のようにプラスチックの大袋を肩にかついでやってきて、「まあ、表舞台は灰色の背広の男たちばかりなのに、裏に廻ってみればここは女だらけじゃない。あんたたちそれじゃ駄目、しっかりして。全世界の女性たちのためにも頑張ってよ!」と、袋から取り出したのは大量のキーホールダーだったのですが、それらを私たちにプレゼントし激励しにやってきてくれたことでした。地球の反対側からやってきた珍しいキーホールダーもさることながら、最も心に響いたのは、彼女たちの励ましの言葉でした。というのは、それまで漠然としか捉えていなかった事実をはっきりと指摘されたからでした。先進国だと勘違いしていた自分たちの国の後進性(先進性は経済面のみ)。そのことに改めて気づいただけでなく、私たち日本女性の地位が南米の女性たちより遙か下にあり、彼女たちの同情をかっていたことを痛感し深い感慨を覚えたのは、この時の彼女たちの指摘のおかげだったのでした。

猛暑が訪れると、そんな昔日の日々が心に思い浮かんできます。

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13e Congres mondial de la FIPF

Durban 2012

13e congres mondial de la FIPF, Durban 2012 Le XIIIe Congres mondial de la FIPF aura lieu en 2012, a Durban, en Afrique du Sud, du 23 au 27 juillet. C’est l’AFSSA...

http://durban2012.fipf.org/

国際フランス語教授連合(FIPF)
国際フランス語教授連合は世界各国の7万人以上のフランス語の教師が会員となっている連合で、フランス語、フランス語圏文化普及への貢献を目的としています。世界大会、国際シンポジウムを開催しフランス語教育やフランス語普及に携わる人々が集合します。

国際フランス語教授連合のサイトはこちら: http://www.fipf.info/
日本フランス語教育学会:
Cree en 1970, la SJDF vise la defense et developpement de l’enseignement du francais au Japon.
http://sjdf-jpn.fipf.org/accueil

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