2011年04月

相馬で出会った光景

取材は日程を事前に決めるため,当日が雨だろうが雪だろうが,カメラ片手に頑張らねばならない。でもたまには思わぬイベントに遭遇することもある。2004年にバスラマの事業者訪問で常磐交通(現・新常磐交通)を取材した際は,梅雨明けで暑い日差しの下,福島県南部を動き回った。南相馬市の原ノ町駅で下車すると…

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騎馬武者が闊歩していた!

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1頭2頭ではなく,まさに武者集団。

聞くと千年以上もの伝統がある,相馬野馬追(の準備)ということだった。本祭りの時間帯は,原ノ町駅前も通行止めとなり,自家用車はもちろんバスも迂回して運行する。

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まだ通行止めの時間帯ではなかったので,福島交通のバスが馬の間を遠慮しつつ通り抜けていった。この頃は弊誌ではまだデジタルカメラを使っていなかったので,貴重な(?)フィルムでバス以外の写真を撮ることはきわめて稀だったのだが,思わず1枚,2枚,バスと絡めて撮影。残念ながら,取材目的の常磐交通のバスではなく福島交通の車両だったので,本誌には掲載されなかった1枚でもある。ちなみに馬しか写っていないのは,フィルムの残枚数や費用を気にしないで済む私物のコンデジで撮ったもの。

今回の東日本大震災では,原町を含めて相馬地区は地震や津波で大きな被害を受けた。さらに原発事故により,避難指示エリアや屋内退避エリアに指定された部分も多い。人間は着の身着のままで避難したが,馬が取り残されたという話も聞く。参加者の多くが被災し,また原発事故の収拾がつかない中,今年の馬追の開催は非常に危ぶまれているそうだ。平穏を取り戻し,ふたたび相馬野馬追が見られるようになる日々が戻ることを心から祈る。(や)

三菱ふそう・ダイムラーの復興支援2

震災被災地で復興作業に携わる車両,実はメッセージが込められている。
車両には,ドイツから文字通り“飛んでくる”際に,ダイムラーの従業員がメッセージを記していた。
そして日本での贈呈式で,さらにメッセージが加わった。

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ゼトロスにメッセージを記すロンドルフ・ドイツ公使。

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三菱ふそうのキルヒマン社長は,キャンターに「頑張ろう日本」と。

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様々な人の温かな思いが込められた支援車両が,被災地に向けて出発する。(や)

三菱ふそう・ダイムラーの復興支援

東日本大震災の復興のために,三菱ふそうトラック・バスおよびダイムラーグループから力強い支援が行われた。「すぐに使える支援物資」として,キャンター30台(バン・平ボデー・ダンプ),Gクラス8台(クローズド・オープン・ピックアップ),ウニモグ4台,そして大型全輪駆動トラック・ゼトロス8台の,計50台。このうちゼトロスは本邦初上陸となり,すぐにも被災地で復興支援業務に投入される。


↑は三菱ふそうの喜連川研究所にて公開されたゼトロスのデモ走行の様子。
詳しくはワーキングビークルズ次号でお伝えしたい。(や)

バスで怒られる人

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私ではありません。今年の2月に地方都市の郊外路線に乗ったときのこと。この地域は積雪はあまりないけど冬季は結構寒いこともあってか,建屋(シェルター)があるバス停が散見され,中には「待合室」と表示されるものもある。駅に向かうバスで待合室から出てきて乗車したおばあさんにドライバー氏から「時間をみはからって外に出ていて下さいね。中に居られるとわからないから」と苦言を呈されていた。そのおばあさんは降車バス停で「どうもすみませんでした」と言ってバスを降りていった。運賃を払った上に謝るというのは,何とも情けない話。待合室設置の動機はバス事業者の意向,地元の意向か様々かもしれないが,利用者サービスの一つだろう。そのバス事業者の規定がどうかはわからないが,乗客のあるなしにかかわらず「待合室」のあるバス停で一旦止まってドアを開くというのは,ドライバーさんにとって過重な労働なのだろうか。(Y)

バス停の有効活用

バス停といえばバス停。普通はそれ以上でもなければそれ以下でもない。でもたまに別の用途に活用している姿を見ることもある。北鉄グループの取材で奥能登・飯田にお邪魔したときのこと。営業所の裏手でふと見たら,こんなとこにもバス停がある。いや違う,あれはバス停ではない。
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なるほど,こんな使い方もあるのか。まさに有効活用。(や)

事業者訪問はもう1社

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バスラマ125号の事業者訪問は先にご案内した近江鉄道ともう1社,立川バスである。「立川バスなんて会社あるの?」という方がおられるかもしれないが,「小田急バスと同じ色の会社」といえばおわかりかもしれない。立川バスは現在,2000年代の辛い時代を通り抜け,新たなチャレンジを始めようとしている。詳しくは本誌でご紹介しよう。写真は同社エルガの長尺ノンステップで,特定の路線専用ではあるが,小田急バスにはない車型である。このほかいろいろと独自の仕様や車種選択が見られ,随所にこだわりが感じられる。ちなみに,取材窓口となっていただいたSさんは「心底バスが好き」で,引退するバスにヘッドマークを付けたお別れ運転を過去2回(ふそう初代エアロスターと,いすゞキュービックLTワンステップ=珍車ですね)行った。また年に一度のイベントの企画推進役でもある。そうしたことが大手を振ってできる会社の雰囲気というのも,これからのバス会社にとって大きなパワーといえる。(S)

計画停電と自動車部品

東京電力管内では,計画停電に悩まされている方も多いだろう。無計画停電,不公平停電などと揶揄されているのはご存知だろう。停電するのかしないのかがまず分からない。分かるのは,自分の家のある一帯が○月×日の△時から3時間程度停電する可能性があるということだけ。また東京23区は事実上停電しないのに,神奈川をはじめ千葉,群馬など“周辺”が停電を余儀なくされている。首相の元秘書が東京電力に圧力をかけて,地元を停電除外区域にしたことを手腕だか実力だかと勘違いして大っぴらに自慢して糾弾されたのも記憶に新しいところ。
この計画停電,弊社に関していえば,事務所のある世田谷区下北沢は停電区域から除外されている。編集部の面々は小生を除き東京都民,停電していない(と思う)。一方で小生の住む横浜は,当然のように停電区域。

東日本大震災から始められたこの停電は,冬の暖房電力需要の減少に伴い,とりあえず4月で一旦終了する模様だ。一方で冷房需要が高まる夏に向けて電力不足が深刻化し,今度は東京都心部も免れないという話だ。

さて,今回の「計画停電と自動車部品」は,自動車部品のJITシステム崩壊による混乱とは無関係の内容。そのような話を読みたい方は,より専門的なサイトなどを参照されたい。

計画停電が始まってからまもなく,懇意にさせていただいている欧州車専門の自動車部品屋さんからメールが送られてきた。「手元の自動車部品を活用して明かりを作り,停電を乗り切ろう」というもの。健康な自動車バッテリーは,テール球程度ならば数時間点灯しても上がることはない。それならばハウジングを車体から外し,ハンガー等で天井からぶら下げて非常照明に使おう,というものである。実際にお手製のランプを試している写真も添付されており,計画停電時には充分実用になったと書いてあった。より明るいものが欲しければ,ヘッドランプを使えば良い,というアドバイスも。バッテリーは室内に持ち込んでも良いが,ガレージとの距離が近ければ,直接つないでも良いだろう。もちろん電気を使うので,絶縁などに注意するのは大前提。
余談だが,万が一バッテリーがあがってしまってもクランク掛けで始動すればよい,と今どきの一般車では出来ないことも書いてあったのだけど。

恥ずかしながらこのメールを頂くまで,自動車部品の可能性に気付いていなかった。懐中電灯でどうにかするか,蝋燭でも使おうか,あれこれ考えていた。目の前にこんなに明るいランプと,大容量の充電池があったのに,まさに灯台下暗しである。そんなわけで,早速アイデアをありがたく頂いて,非常照明を作ってみた。

なおこの部品屋さんが得意とするのは,古い欧州車。ランプ類に限らず部品は基本的に“外からネジ止め”なので,着脱が非常に容易なことが,この発想の背景にあるのだろう。現代の一般的な自動車だと,デザインされたランプハウジングをツメで固定することがほとんどなので,そのまま外して使うことは難しいと思う。その場合はランプだけ外して裸電球様にして使えば,蝋燭などよりよほど明るい光が得られる。

夏の停電に向けて対応を悩まれる方も少なからずいるだろう。今あるモノを出来るだけ有効活用できれば,無駄なコストはかからない。ぜひお試しあれ。もっとも前述のように,電気を使うので絶縁をはじめ取り扱いには注意されたい。自動車のバッテリーは12Vとは言えショートすると火を噴いても不思議はない。またゆめゆめリーフやプリウス,エアロスターエコハイブリッドなどの高電圧のハイブリッド自動車や電気自動車から電気を取り出そうとしてはいけない。さらにもう一つ,Do it yourselfは自己責任,最低限の知識は必要です。(や)

岐阜乗合の清流ライナー

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首都圏外のメルセデス・ベンツ シターロG第1号となった,岐阜乗合の清流ライナー。地元へのPRも行われていたようで,運行開始式が行われた3月27日は,沿線でバスの時刻に併せて子供達が出てきて見送ったり,おばちゃんたちが「長いな~」「そうか?」なんて会話を交わしていたり。
上の写真は岐阜駅での1コマ。シターロGの全長は18m。ちょうど隣に停まっている日野HR2台,つまり9m×2台と同じ長さ。そして一度に運べる人数は倍以上なのだから,やはり大したものである。

清流ライナーは4月25日発行予定のバスラマNo.125でご紹介します。もう乗車した人は驚かれたかとも思いますが,車内の雰囲気がこれまでの連節バスとは大きく違うんです。(や)
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