2011年07月

バスラマの写真講座


  いつも皆様から写真をお寄せいただき,ありがとうございます。さて編集部では長年バスを(外部カメラマンに頼ることなく)撮影していますが,取材中の限られた時間内で,誌面で格好良く見せるように撮るには,それなりの撮り方があるように思います。このブログを通じて,格好良いバスの撮り方を,事例を使って考えてきましょう。
かつてバスラマを創刊したときは,カラーページ用にカラーのリバーサル,モノクロページ用にモノクロネガと,フィルムを使い分けていましたが,現在ではデジカメが基本なのでそうした気苦労はありません。しかし撮影枚数とコストが比例しない分,同じようなカットを撮りすぎることがよくあります。フィルム時代と同じく,1カットずつ丁寧に撮ることが大切と痛感します。で,バス1台を撮るにもいろいろと配慮する点があるのですが,まずは「アングル」をテーマにします。それは,ほかの要素よりも楽に書けそうだから,といった安直な理由からですが,限られた条件の中でもアングルを優先しないと,バスが格好悪くなりそうです。
 昔のカメラ(1970~1980年代)は50~55ミリレンズが標準とされていました。汎用性が高く,目で見たような画角で映るから,というものです。今の(高級なフルサイズフォーマットでない)一般的なデジカメ一眼のレンズの焦点距離に換算すれば35ミリ前後です。
 私も昔はこの標準レンズから入門しました。しかし実際にこのレンズでバスを撮ると,決しておかしくはないのだけれど,やや間延びした雰囲気になります。これに気づいたのは後年ズームレンズを使い出してからです。それは,標準レンズはたしかに目の画角に近いのですが,実際の目は,一点を注視すると望遠レンズのように,周囲の余計な部分を見えなくしてしまいます。そのため標準レンズによる写真が,目で見たよりも間延びするのです。そのためバスが一番格好良く見えるように工夫を重ねていったのですが,結論として60~70ミリの範囲(デジ一換算で40~50ミリ)が良いのではないかと思うようになりました。要はこの焦点距離を意識した上でバスから離れていき,ファインダー内にバスがうまく収まればいいのです。
 ただし,バスのスタイルによっては80ミリ(デジ一換算で55ミリ)程度にした方がいい場合もあります。特に現在のセレガ/ガーラは曲線が強いスタイルですので,油断するとすぐにナメクジみたいに「だらん」となってしまいます。よく近接距離から広角気味でセレガ/ガーラを撮った写真を見ますが,元のスタイルとあまりに違っていて格好良くありません【上写真】。セレガ/ガーラは特に望遠気味にすることでバスがやや角張って見え,シャキンとするといっていいでしょう【下写真】。
 ただ,実際の取材では車庫が狭くて,後ろに退くことができないケースも少なくありません。それでもできるだけバスから離れ,少なくともレンズを広角にしないような努力は常にしています。皆さんも場所に余裕があるときは,バスから離れ,レンズをやや望遠気味にして撮ってみて下さい。またその場合,いくつか焦点距離を変え,一番格好のいい写真を残すようにしてください。それがフィルムを気にすることのないデジカメの,大きなメリットですから。(S)

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節電するとこんな暗さ

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近所の街路灯も節電で消灯。狙ったわけではないと思うけど,銀色のポールに赤いビニールテープで巻いてある様子が,銀色のボデーに赤帯の東急バスにそっくりで,微苦笑。


さて,本題に。節電をするとどうなるのか?同じ場所で比較するとこうなる。
場所は新宿西口高速バスターミナル。

BEFORE
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2010年2月,震災のおよそ1年前。21時頃とあってお店はまだ開いている。
とは言えこのあたりはお店がシャッターを閉めた後でも一晩中広告看板やネオンが眩しく輝き,深夜でも人の姿が途切れない繁華街。

AFTER
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2011年5月,震災から2カ月あまり。23時なのでお店はあらかた閉まっている。
が。広告看板もネオンも消えて薄暗い。昨年の写真でバスの背後に写っている街灯や,街路照明の一部となっていたビルの軒先照明すら消えて,とても暗い。歩く人の姿もほとんどなく,明かりがあって人がいるのはバスターミナルだけ。終電まではまだまだ時間もあるのに。

ちなみに国道などの道路照明も消えていて,夜間に運転すると時折怖さすら感じるほど。北関東や瀬戸内の島に住んでいた当時はもとから街灯がなく道路は真っ暗だったけど,そういう場所では感じなかった異質の暗さ,怖さを感じるのが,節電の暗さ。(や)

言い訳ではないけれど

取材で広島県を訪問。合わせて広島駅で日頃お世話になる機会が多い県内の読者=広島県人(賢人?)会の面々と久しぶりに会食をした。その際に「最近ブログ更新してませんね」という鋭いご指摘。しどろもどろに言い訳しつつ、やはりアーカイブス01にワーキングビークルズ№47と編集の仕事が続いて手が回らなかったことを反省した次第。

そこで机にかじりついていたわけではないと言う“言い訳”を試みる。宿泊がらみの取材が多かった。6月17日のバステクフォーラム終了後、アーカイブスの編集を進めつつ1週間後は関西へご挨拶、6月末から7月初頭に岩手県の釜石、宮古、大船渡にバス事業者の現場を取材。もちろん東日本大震災の特集レポートのための訪問だ。UDトラックスのコンドルの取材を挟んで北陸を訪ねた。福井、金沢、富山と県庁所在地に連続で1泊ずつしたのは初めての経験。そして今回は広島と福岡へ。いずれも次号のバスラマなどで記事になるので乞うご期待。それにしても週末にかけての取材が多い。自動車業界の休日変更の影響も如実に現れている。

ついでにそんな旅先で感じたこと。今回は広島―福岡間の高速バスを利用した。長距離の道のりにもかかわらず終点にはピタリと定時に着けるのがいつも感心するプロらしさ。そのために先行する遅めの車両を追い越し、速いクルマには道を譲り、臨機応変に定速走行を維持する、そんな運転に対して降車の際にはせめてもの気持ちで「ありがとうございました!」と一声かけたいのだが、終点についたドライバーはたいていトランクルームの荷物を扱っていて、運転席やドア周辺には不在。数時間に渡って安全に乗せてくれたドライバーに何もいわずにバスを後にすることって意外と多い。それが当たり前になるのも何となく物足りない。ワンマンだから仕方ないのだろうけれど。(W)

ワーキングビークルズ 47

お待たせしました!
ワーキングビークルズNo.47は8月5日発行です。

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今回も盛りだくさんな内容でお届けします。続きを読む

奈良交通のバス停

まだまだ続くよ奈良交通編。

でも今回で最後にしよう。トリを飾るのは,バスラマでは常々気にしているバス停から。と言っても肩の凝る話ではないので,ご安心を。

バス停ポールには2面式の円盤型や百合型,電照式だのと色々種類がある。新世代バス停留所はバスラマNo.114で特集したが,最近では効率的な太陽電池と二次電池にLED照明を組み合わせた,コンパクトで明るくお手軽なスタンドアロン型バス停なんてのも増えている。これはそのうちきちんとご紹介したいところ。

さて奈良交通のバス停に話を戻そう。同社のバス停の主流は,伝統ある2面式ポール。ただ上に載っているのは社名と停留所名を記した丸板ではないから,円盤型とは呼ばないでおこう。では何が載っているかというと。
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これ。

バスのイラストもユーモラスで,ぱっと見てわかりやすい。
そしてこのバスがデフォルメしつつも特徴を捉えていて,モデルになった車両が推測できるかも?(や)

五新線の夢の跡2

ついぞ鉄道の走らなかった五新線。城戸から五條に向けて走っていくと,専用道の出口に高架の遺構が残る。

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鉄道はこのまままっすぐ進み,国鉄五条駅を目指すはずだった。
代わりに走ったバスは,国鉄バスから西日本JRバスを経て,奈良交通に移管されている。続きを読む
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