2012年05月

電車代行バス走る!

去る5月19日夕刻から20日早朝にかけて,JR中央線の東小金井-武蔵小金井-国分寺間の工事に伴い電車が運休,代行バスが運行された。中央線の三鷹-立川間高架化工事の一環で,最初の運休は2003年9月27日だから8年半も前なのだが,この間に高架化はほぼ完了し,今回は国分寺以東では仕上げの工事である武蔵小金井駅の4線化に伴う運休だ。ただし完全運休ではなく,東小金井-武蔵小金井間を単線化してピストン輸送を行うのだが,運転間隔が非常に長引くこともあり,運休工事恒例の代行バスが運行されたというわけである。
お出ましになったバスは,同地域に路線を広げる京王電鉄バスグループを筆頭に,武蔵小金井に路線の多い西武バス,そして若干エリアはズレるが小田急バスの面々。前回の代行バスに参加した京王グループの西東京バスや,この区間ではすでに過疎路線化した関東バスは参加しなかった。
参加した3社は手馴れた具合に,新車を含めて大量の車両を用意。京王が練馬ナンバーから八王子ナンバーまで一通り揃えれば,小田急バスは新車のハイブリッドやエアロスター(リヤタイヤにフェンダーカバー付)のほか,何と生田から川崎ナンバー(代行バス初登場?)のエルガを持ち込み,ファンサービス(?)も怠りない。対して西武バスは隣接地区主体の比較的地味な展開だった。なお行先表示はこれまで「JR代行」などと表示されたこともあったが,今回は [各停]国分寺駅 などわかりやすさ優先といえた。
各駅前にはファンの姿が多く,代行バスのナンバリングを手帳に書き込む方もちらほら。普段は走らない区間を走るバスというのは,ファンにとって代え難い楽しみなのだと思う。でもこの代行バスも,おそらく今回が最後になるだろう。8年にわたり楽しい話題を提供してくれたJR東日本とバス会社に拍手!(S)

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上は代行バス運行開始直後の19日17時過ぎ,東小金井の特設バスターミナルを発車する京王バス東・永福町営業所所属のふそうMK・10.5m。地元の府中営業所からもJPなどが大挙出動したが,練馬ナンバーや八王子ナンバーのMK,AJ,HRなども大活躍。やっぱり京王はナローが似合う。後方は高架化された東小金井駅。この時ホームは鉄道ファンで大賑わい。
下は武蔵小金井駅前で,川崎ナンバーの小田急バスと,八王子所属の京王HRがすれ違う。筆者の地元だけに不思議な気分ではある。なお今回は,短時間観察した限りでは「各停」だけで,「急行」は見なかった。
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バスラマ「改めてバスの安全を問う」への投稿を引き続き募集しています。

去る4月29日、関越道で7人もの乗客が亡くなるバス事故が発生しました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、怪我をされた方の1日も早いご快復を心よりお祈りいたします。

既に各方面で報道されているように、今回の事故については様々な原因・要因が指摘されています。バス事業者の意識や事業者が直接関与する運行面・運行管理の問題、ドライバー個人の問題、“ツアー”を企画・販売した旅行会社の姿勢や認識、旅行会社から実際の運行事業者まで何層にもわたる階層構造、ハンドル時間や走行距離に関する規制など労使および監督官庁の問題、さらには安さを追求する世相まで、事故の背景として指摘されているものは、多岐にわたります。

今回のバス事故は発生以来かなり時間が経過していますが、未だに毎日のように“新事実”が発覚しています。事業者の法令順守は大前提であり、蔑ろにすることは決して許されるものではありません。「バスは安全」「公共交通なのだから、当然法律は守っているものと考えていた」という信頼を裏切り、多数の尊い命が失われる事故が発生したことは、様々な意味で非常に残念であり、悲しいことです。

この事故をはじめ、4月末から5月初頭にかけて、バスが関わる事故が多発しました。山中の道路ではカーブで車線をはみ出した乗用車と観光バスが衝突。都市部では、信号待ちをしていた路線バスに同じ会社のバスが追突する事故が発生。さらに下り坂でスケートボードをしていた子供が転倒して走行中の路線バスの下に潜り込み、亡くなるという痛ましい事故も発生しました。原因や結果はそれぞれ異なりますが、「またバスが事故」と報道では大きく取り上げられました。

一般に乗り物とは「目的地まで安全確実に(そしてできれば早く快適に)到着するための移動手段」という認識のはずです。自分で自動車や自転車を運転する場合を考えると、まず気をつけるのは事故、迷わずに目的地に着くことがその次、ではないかと思います。ところがプロ=公共交通に身を委ねると事故や行先ミスなど“万が一”のトラブルに遭遇する可能性は、ほとんどありません。いつしか「安全確実」は空気同様、つまり当たり前過ぎて意識から抜け落ちてしまい、残るのが「目的地まで早く快適に(そしてできれば安く)送ってもらえる移動手段」となるのではないでしょうか。それこそが信頼感の表れであると見ることもできるかもしれません。しかし、運行の現場を考えてみると、果たしてどうでしょうか。

バスの運行環境は、線路という他者が原則として立ち入らない場所を移動する鉄道や、同じ空間を共有するのはパイロット同士というプロしかいない航空機と異なります。同じ空間を老若男女、素人からプロまで様々な人が運転する車両と分け合います。また免許を持っていない子供や歩行者、自転車など、“クルマがどう動くのか、どう止まるのか”知らない人たちも、たくさんいます。

鉄道には衝突や速度オーバーを防ぐATS、居眠りや意識喪失時などで一定時間操作をしないと車両を停止させるデッドマン装置などの安全装置があります。商業航空機は一般に正副のパイロットが乗務し、どちらかが倒れてもカバーできる体制です。一方で、バスには鉄道のような自動停止システムはありません。また都市間路線など長距離バスは複数ドライバーが乗務することは珍しくありませんが、交代ドライバーは床下の仮眠室で休んでいることが多く、異変に気づいてもすぐには運転席に行けません。運転席まで行っても、ハンドルもブレーキペダルも1つだけで、とっさの対応には限界があります。同じ「公共交通」で括られがちですが鉄道や飛行機とは環境が大きく異なり、バスはドライバーの担う責任=負担が極めて大きいことがお分かりになるかと思います。

バスラマでは以前から様々な観点でバスの安全について考える記事・特集を幾度も展開してきました。今年2月発行のNo.129からは「改めてバスの安全を問う」として連載特集を展開しています。バスラマでは、引き続き読者の皆様からの「バスの安全について考える」投稿を募集しています。思っていること、ご意見やお考えをぜひお寄せください。

つぎとまります

連休の3日と4日,渋谷の東急ハンズで路線バスの押しボタン(子ランプ)の展示会が行われている。展示会というと大げさだが,バス機器ファンの間では知られた押しボタンの超マニア,B氏が,新旧押しボタンを自作の展示ボードに取り付け,来店者に披露するもの。好きなだけ押して,鳴らして点灯させることができるため(その都度いちいちB氏がリセットするが),子供達はもとより,大人にも大人気で,写真を撮るのはなぜか若い女性が多い。今回は東急ハンズのツイッターにより数日前から広く知られることになり,ファンだけでなく一般でもこれ目当てで来店した方が多いという。
展示されている押しボタンはワンマン草創期のランプのないタイプから現在のバリアフリー対応型まで多種多様。筆者が初めて見るモデルも少なからずあり,いささか驚いた。
展示は今日4日の18時まで1階階段わき。お近くの方はぜひ,東急ハンズ渋谷店へGO!      (S)
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