2015年09月

「六連星の名車展」で想う


スバルのブランドで知られ、かつてはバスボデーのトップメーカーでもあった富士重工業の本社が、昨年新宿西口から恵比寿(山手線で渋谷と目黒の間の駅)に移転した。この場所にはかつて()エビススバルビルがあり,某大手画材店の本店も入居していたと記憶するが、そこが建て替えられて本社になったという。その本社で歴代スバル車を展示した「六連星(むつらぼし)の名車展」が行われているというので、1980年代後半から10数年にわたり「スバリスト」であった筆者も行ってみることにした。

本社は恵比寿駅から徒歩数分、商業地区を抜けたところだが、こんなに広い土地だったかと思うくらい、立派なビルが建っている。1階ショールーム「スバルスタースクエア」に展示されたスバルは、ステージに360が鎮座しているものの、それ以外の6台はフロア展示で、間近に見られるようになっている。フロア展示は360カスタム(バン)ff-1 1300G2代目レオーネのツーリングワゴン(スバル初のワゴンモデル)、ジャスティ、初代アルシオーネ、2代目レガシィツーリングワゴン最終期モデルと、1960年代初頭から1990年代半ばまでの、スバル黎明期から4WD・ワゴンブームの火付け役となった時期までを揃えている。筆者のスバル歴の半分ほどを占めた3代目レオーネはいなかったが、それを含めて次の機会には今回以外のモデルも見たいものだ。

なおディスプレイによる同社の歴史展示を見ると、戦後の富士重工はスバルの試作から始まった、とも受け取れる流れである。一般相手なら仕方ないのだが、同社の歴史を語る上で、バスはもとより鉄道・軌道車両といった、戦後の復興を支えた大量輸送機関の実績を欠かすことはできないだろう。一方、新宿西口の旧本社ビルは小田急に売却されたようだが、バス事業終了後12年を経て、目の前のバスターミナルから富士重工製バスがほぼ消えたいま、同社がこの地を去ったのは偶然ではないようにも感じてしまう。(S)


「六連星の名車展」は1020日まで

http://www.subaru.jp/showroom/event/mutsuraboshi/


 

 

①
 

〈昭和〉なガソリンスタンド



①
甲州某所を走っていたら見つけたガソリンスタンドである。

昨今、ガソリンスタンドが相次いで姿を消している。都市部では過当競争の末の廃業、また近年では法規で地下の貯蔵タンクの更新が義務付けられたものの、利益が薄いことでタンクの更新がままならないゆえの廃業、さらには過疎化で顧客の減った地域での廃業も多いようだ。今後PHVEVが増えたら、ますます減るのではなかろうか。もちろん現在営業中のスタンドも多くがセルフで、割安なのはいいが、機械の扱いに苦手な女性や高齢者には甚だ不便といえる。

そうした中で、写真のガソリンスタンドは昭和の雰囲気を今に伝えつつ営業中である。大きくRを描いたオフィスのデザインは、1960年代を彷彿させる。計量器の上に屋根はないが、かつてはどこもこうしたものだった。もちろんセルフではなく、平均年齢が高いであろう近隣住民にはありがたいことだろう。オフィスのCOSMO STATIONの部分には、かつては前身の丸善石油あるいは大協石油のマークが掲げられていたのかもしれない。

古い建物が保存されるケースはあるが、ガソリンスタンドは保存されまい。いつまでもこのままで営業してほしいものだ。(S)


 


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