2016年09月

日産ヘリテージコレクション訪問

ワーキングビークルズNo.44(2010年8月発行)で紹介した日産自動車の座間記念庫が,今年から「日産ヘリテージコレクション」として,週末限定の一般公開を始めたので,過日,友人と連れ立って訪れた。
座間記念庫は,草創期から近年のモデルまで,日産の歴史を創ってきた数多くの車両を,旧座間工場の建屋の1つに保管する施設である。その数は約400台とされるが,これらは日産にとっての記念碑的な車,レースやラリーで活躍した車など一部を除けば,新車の下取り車などを含めて,全国から丹念に集められたことがうかがえる。これまでは基本的に一般への公開はなされていなかったが,今年から予約制,土日限定の一般公開が始まった。
土日の公開は午前と午後の各1回で,約40人を単位とした1時間半のツアーが組まれており,日産の歴史ビデオ鑑賞15分,ビジターホールの展示車紹介と記念庫内の主要車紹介が30分,記念庫内の自由見学45分という内訳である。記念庫内部は2010年に取材した当時は工場然としていたが,一般公開に合わせて一部リニューアルされ,車両には各車の解説が付けられたほか,NISSANの化粧プレートが付けられた。展示車両数は常時約300台で,残りはバックヤードに置かれているようだ。
ファンとしては入場料を払っても,好きなだけ車を見ていたいとも思うが,この場所はあくまでも日産座間事業所の敷地内であり,制約があるのは仕方がないことだろう。なお平日でも公開する日はあるようだ。詳細や予約方法は日産ヘリテージコレクションのサイトをご覧いただきたい。(S)


写真上 広大な記念庫の一角。日産の歴史を創ったクルマ達がびっしりと並ぶが,他の展示施設に「出張中」のクルマのところはスペースが空いている。
写真下 商用車もあるが,一番大きいのは戦前の日産90型のバンで,そのほかは小型車である。1959年に縦型4灯で登場した680トラックや,ヒット作の初代キャラバンなども欲しいところ。写真は初代キャブオールと,初代ジュニアをベースとする日産消防車。

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いつまた会える?

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昨日、桜木町駅前の歩道橋を歩いていたら、バスターミナルからやや色褪せたノンステップバスが出てきた。横浜市交通局が2001年度に36台、2003年度に9台を採用した日野ブルーリボンシティノンステップの1台である。市営バスの2001年度車がバスラマ74号の表紙を飾ってから14年近い歳月が流れたが、当時最新型だった同車種も、写真の2003年度車がこうして最後の活躍をしている。
ブルーリボンシティノンステップのような、横置きエンジン+トルコンATにより段差のない通路床面を実現したノンステップバスは、1997年の日産ディーゼルを嚆矢に、日野・いすゞから発売された。だが市場は2000年代初頭から低コストなどを理由に普及した、中扉後方に段差のある前中扉間ノンステップバス(欧州で言うローエントリー)に移行し、横置きエンジン+トルコンAT車は2005年を最後に中止された。現在では中止前に一括採用した名古屋市営バスや、中古車を採用した事業者での稼働が目立つ程度で、多くは第一線から退いている。しかし車内の移動性や段差部分の安全面を考えれば、この種のバスはローエントリーよりも優れているといえる。
現在国産バスはローエントリーを前提に標準化が進んでいるが、今後、バス先進国から来た海外旅行者が乗っても違和感を感じないような、通路段差のないノンステップバスは再び現れるのだろうか?  創刊初期からノンステップバスの普及に期待を寄せ続けたバスラマとしては、再度の期待をもって待ち続けたい。
下はちばシティバスの横置きエンジン+トルコンAT車、いすゞLV834。エルガノンステップType-Bのシャーシーと富士重工製ボデーを組み合わせた、京成バスからの移籍車である。
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