2018年09月

IAAとダイムラーグループのプレイベント速報(3)

9月19日,ドイツのハノーバーメッセを舞台に,国際商用車ショー・IAA2018が開催された。現地報告の最終回はこのIAA2018の様子を少しだけお伝えする。
ヨーロッパを主体に商用車の車両・二次架装・周辺機器およびシステムメーカーが出展する本イベント,今回は主要メーカーだけで100以上が参加,ハノーバーメッセの約15のホールと屋外の展示スペースを埋め尽くした。筆者が参加したツアーの主催者であるダイムラーは全出展者の中で最大,丸々2つのホールを占有し,80近い車両を展示した。その主役は前日に発表した新型アクトロスで,左右のサイドミラーをモニターに置き換えた電子ミラー,一層進んだ安全運転支援システム,さらにレベル2に達した自動運転技術などが特徴である。またグループのエボバスが担当する観光系バス・ゼトラ,ふそうのポルトガル工場で生産される三菱ふそうキャンターなどもこのステージに展示された。なお量産電気トラックでは世界随一のポジションを得ているeCanterと,昨年の東京モーターショーで披露された大型電気バスのコンセプトモデルVision Oneも展示されたが,これらは電気トラック・バスの新ブランドであるE-FUSOの位置づけである。
このほか大型路線バス・シターロハイブリッドがバス・オブ・ジ・イヤーを獲得した。
なお3回にわたるドイツ取材の現地報告はこれでおしまい。バスラマの10月発行号である170号と,ワーキングビークルズの12月発行号である69号では,IAA2018に登場したバス・トラックと,ダイムラーのIAAプレイベントについて詳しく紹介する。

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2つのホールを貸し切ったダイムラーのブース。赤いキャブは新型アクトロスをはじめとする大型トラック群。手前にキャンターがいる。
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ゼロエミッション車の試乗会で。eCanterも試乗に供され,ツアー参加者は優先的に試乗ができた。
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DAFの屋外展示コーナーから。カタログカラーではない様々なペイントが目を引く。
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小型商用車が充実しているのもIAAの魅力。フォードトランジットの展示から。


IAAとダイムラーグループのプレイベント速報(2)

ドイツ・ハノーバーで開催されるIAA2018を機に,ダイムラー商用車が報道陣に向けて展開するプレイベントツアーの2日目を現地から紹介しよう。
2日目の18日は,なんとハノーバー空港の一角を貸し切ってのデモンストレーション&試乗会である。滑走路の拡張に伴い現在整備中のスペースを使用するもので,この時期でないとできなかったとのこと。大型車の試乗会スペースの確保はバステクフォーラムとバステクin首都圏を主催するぽると出版にとっても大きな課題であるが,天下のダイムラーですら悩んでいることが察せられるエピソードだ。ここに大型バス・トラックや小型のバン・バス・ピックアップなど10数台を持ち込んで,安全装備のデモンストレーションと,公道を含む試乗を展開。さらに航空機を格納するハンガーの1つを貸し切り,メインホールと屋内展示に充てた。なお参加したジャーナリストは世界各地から600人に及ぶという。
ここでの最大の話題は,IAAでも話題になるであろう新型アクトロスであった。運転席周りからはアナログ的な情報提供がほぼ姿を消し,左右のサイドミラーもカメラによるモニター表示に置き換えられた。大胆すぎる改良だが,視界拡大や夜間走行時の安全性向上に大きく役立つという。また自動運転化への準備をより進化させるなど,それこそ時代の先端に立つ装備が満載されている。この新型アクトロスは試乗にも供された。また実演では歩行者に対する自動ブレーキや,すでに日本のスーパーグレートに「左折時」の安全対策として搭載される,ドイツでは「右折時」の巻き込み防止警告装置の効果などが披露された。なお本誌では大型電気バス「eシターロ」の公道試乗にも参加した。
なお19日からはいよいよIAAが開催される。次回はIAA会場の様子を速報しよう。(S)

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イベントのオープニングで。ハンガーの扉が開くとサイドミラーのない新型アクトロスが姿を現した

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滑走路の一角,安全装備のデモ会場を走り回るエコニックやシターロハイブリッド。フェンスの向こう側の後姿は試乗用のゼトラ


IAAとダイムラーグループのプレイベント速報(1)

9月19日からバス・トラックのビッグイベントである国際商用車ショー・IAA2018がドイツ・ハノーバーで開催される。
IAAはバスラマとワーキングビークルズが長らく独自取材を続けているイベントであり,ヨーロッパを中心とする大型車メーカーはIAAを新型車の発表の場にするケースも多い。またこのイベントはドイツでの開催ということもあり,地元のダイムラーでは各国の報道関係者に対して,ダイムラー独自のプレイベントを含めた取材ツアーを催している。ぽると出版もグループの三菱ふそうを通じてこのツアーに参加したので,本ブログではプレイベントとIAAプレスデーを含めた取材経過を現地から数回エントリーしよう。
初日の17日はメルセデス・ベンツ商用車の基幹組立工場であるヴェルト工場および,その中のCKD(ノックダウン)工場の見学である。
ベンツの商用車はドイツ各地にコンポーネントの生産工場があるが,これらで作られたコンポーネントはライン川に近いヴェルト工場に集積され,キャブ製造と組み立てが行われている。ベンツはほかにも海外生産拠点としてトルコやブラジルなどで組み立てが行われるが,ヴェルト工場は年間約8万台の大中型トラックを生産する,まさに総本山ともいえる場所。アクトロス(新旧),アントス,アクサー,アテーゴ(新旧),総輪駆動のウニモグ,そして近く日本でも販売される低床トラックのエコニックなどが1日400台規模で生産されている。併せて,開発センターや,顧客がオーダーした完成車を直に引き取ることができるカスタマーセンターなども併設されている。
続いて見学したCKD工場は,海外で組み立てるためのCKD部品を梱包するとともに一部のコンポーネントを製造して海外のCKD工場に送る工場で,1日50ないし60台分のキットが出荷され,至近のライン川の港に搬送している。
ワーキングビークルズの次号ではこれら工場の概要,テストコースで行われたアクトロスの最新安全装備の実演,周辺の公道で行われた省燃費走行の実演など,そしてその後の移動中に立ち寄った,ワーキングビークルズ読者なら心惹かれるであろうある場所(筆者は驚きで一瞬声を失ったほどだ)を紹介しよう。(S)

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ヴェルト工場の組立ラインから。大型・中型クラスのラインは各車種混流で流される(写真はダイムラー/三菱ふそう提供)

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今回のツアーの足となったメルセデス・ベンツ トラヴェーゴ。ドイツの大手事業者PULM社のハイグレード車で,ベテランドライバーとシフトパイロットのコンビネーションもあり,きわめて快適な乗り心地だった。ヴェルト工場のカスタマーセンターの前で

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夕暮れのアウトバーンを行くトラックの一団。メルセデス,DAF,ボルボが見えるが,ほかにもスカニア,ルノー,MANといったヨーロッパの顔役達に次々に遭遇した


明日はバスまつり2018in晴海

明日15日,東京・晴海で「バスまつり2018in晴海」が開催されます。
このイベントの主催は東京都交通局ですが,近年は都内民営事業者の参加もあり,首都圏では有数のバスの日イベントに成長しています。
ぽると出版も第1回から出版物・バスモデル等の販売で参加していますが,初期には販売のほかに都営バス写真展や都営バス車内放送展なども開催し,イベントの発展に大きく寄与してきたと自負しています。
今回,当社は最新刊『バスラマスペシャル13 30周年を迎えたJRバス』をはじめ,
バスラマ最近号など多くのアイテムを取り揃えて出店しますので,ぜひお立ち寄りください。
写真は昨年の同イベント。

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30周年を迎えたJRバス 発売近づく!

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いよいよ9月20日に発行されるバスラマスペシャル13「30周年を迎えたJRバス」は、すでに多くの方々から熱い期待を頂戴している。
この本、「高速バス2013」以来5年ぶりのバスラマスペシャルであるが、大きな特徴はレギュラー号のバス事業者訪問のエキスをより濃厚?にしたような構成にある。すなわち、事業者側からのメッセージは各社社長へのインタビューに凝縮し、過去・現在・未来についてトップの立場からお話しいただくとともに、沿線風景は社員の方々の撮影写真を主体に構成した。皆さん、エリアや路線を熟知する方々だけに、まさにベストショットの連続である。対して車両アルバムは、編集部スタッフが全国59箇所をすべて回り、撮影を続けるという〈気の遠くなるような?〉作業の末に8社計59ページを構成する(1箇所1ページという意味ではない)。
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このアルバムの編集、担当者は過酷な作業と言いつつ、案外楽しみながらやっていたらしいが、各社の看板たる新鋭高速車・貸切車はもちろんのこと、北海道以外ではマイナーな存在の一般路線車にもページを割き、JRバスグループの全貌に迫るよう心がけた。さすがに昭和の車両はいなかったが、各社とも入念な整備により長期の使用を続けており、20年以上の経年車でも美しく磨き上げられているケースもあった。

「30周年を迎えたJRバス」は9月15日の東京・晴海のバスの日イベントで先行発売、続いて通販でご予約の方にお届けするほか、20日を目処に全国のバスラマ常備書店で発売されます。さらに9月23日のひろしまバスまつり、同30日のスルッとKANSAIバスまつり(京都)でも販売しますので、是非お確かめのうえ、お求めください。
(停電が長引いた北海道地区の常備書店発売は遅れる可能性もありますので、店頭に見当たらない場合は書店にお問い合わせください)
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バスラマスペシャル13「30周年を迎えたJRバス」校了!

前回のエントリーで触れたバスラマスぺシャル13「30周年を迎えたJRバス」は無事に編集を終えて、校了の運びとなりました。A4判136ページでJRバス8社をまるごと1冊にまとめてあります。本日より弊社ウェブサイトにてご予約受付を開始しました。本書の発行日は9月20日、定価1,944円(本体1,800円+税)となります。

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なお本書は、9月15日に東京・晴海で開催される東京都交通局の「バスまつり2018 in 晴海」で、会場先行発売いたします。刷りたてを会場直送体制にて持ち込みますので、どうぞご期待ください!
ご予約いただいた皆様には、15日に発送いたします。

「30周年を迎えたJRバス」
主な内容から
 1987年の国鉄民営化に伴い、国鉄は地方ごとの旅客鉄道6社と貨物鉄道1社に分割され、国鉄バスも各地方の旅客鉄道会社の自動車部門に組み込まれれ新たにJRバスとなった。本州のJRバスは翌1988年に分離独立、3島会社はその後も鉄道会社のバス部門として歩んできたが、いずれも現在は分離し、独立したバス事業者として地位を築いている。
 全国一体だった国鉄から、地域に根差したバスとなった各地のJRバス。地域に沿った経営を進める一方で、国鉄の民営化から30年の歳月を経てなおJRバスとしての共通性、一体感があり、全国をネットワークする高速バス網の充実にその存在感は非常に大きい。
 本書では、30周年を迎えたJRバスのトップに取材するとともに現場を訪問。各社の車両アルバムや最新の在籍一覧に加え、各社の方々が日々撮影したJRバスの走る沿線風景を掲載するとともに、アーカイブスとして国鉄当時の写真なども掲載する。

●ジェイ・アール北海道バス/ジェイアールバス東北/ジェイアールバス関東/ジェイアール東海バス/西日本ジェイアールバス/中国ジェイアールバス/ジェイアール四国バス/JR九州バス 各社トップに聞く
●JRバスの走る沿線風景
●JRバス各社の車両アルバム
●私とJRバスグループの30年
●JRバスの30年間、日本の社会と私たちの暮らしの30年間
●JRバスグループ 各社の会社概要/車両概要/在籍車両一覧


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分離独立からちょうど10年目に採用された、JRバス東北の531-8401(いすゞKC-LV380N)


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ベテラン運転士にも新人の時代は必ずあります。JR九州バスで新人ドライバーの教習中。


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JRバスと言えば、やっぱりエアロキング。JRバス関東のD674-05506(三菱ふそうMU612TX)


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今や本州各地は身近な場所、京都を目指すJR四国バスの677-8905(日野2TG-RU1ASDA)

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ツバメの運賃箱。塗分けもまるでバスボデーさながら、これぞ匠の技。
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