世田谷区が開設したコミュニティバスは,1998年のタマリバーバスを皮切りに7路線とされている。ただしこれらの路線はすべてバス事業者の自主運行=一般路線となっている。区役所は住民の要望の基づき路線の企画,停留所の位置決め,沿線住民のコンセンサス,実験運行まで行うが,本格運行の段階になると一切タッチしない。事業者の自主運行として行われ,運行に対する補助金もない。区が運行にタッチしない(運行主体にならない)ことは条例で決まっているそうだ。このようなシステムをとっている自治体は以前からいくつかあり,近年横浜市でも同じようなシステムで新たな路線が誕生している。運行に関してはノウハウを持っている事業者にすべて任せる→餅は餅屋ということは合理的ではあるが,責任の所在が不明確,わかりにくいという印象も与えるのではないかと思う。私としては,それがコミュニティバス開設に対して「不信」を抱く人を生み出すことにもつながっていると感じる。(Y)
タマリバー014
世田谷区のコミュニティバス第1号とされる“タマリバーバス”。東急バスの等01系統・玉堤循環として運行されている。写真は開設当初に等々力駅で撮影。