新興国市場専用モデルとして誕生したUDトラックスのクエスター,その特徴はすでにワーキングビークルズ№54で紹介したが,クエスターおよび国内モデルのクオン&コンドルの試乗会が11月23日に茨城県城里町のJARIテストコースで開催された。迎えるはボルボトラックを含めた海外スタッフと国内スタッフの混成,またゲストも海外関係者やジャーナリスト主体で,UDがここ数年でグローバル企業に大きく転換したことを示している。用意されたクエスターは7~8台に及び,単車はタイ製のボデーを架装していた。そしてさらに驚くべきは,1960年代の名車サングレイトがレストアされて駐車場に鎮座していたこと。サングレイトのレストアは噂には聞いていたが,よくぞやってくれた,という印象である。エンブレムは「8」なのにエンジンは6トン以下の日産ブランドに積まれていたUD3というのが突っ込みどころではあるが,おそらくコンディションのいいコンポーネントを組み合わせたのだろう。60年代トラックファンとしてはクエスターなどどうでもよくなり(失礼!),太いセンターピラーとカーブドガラスが織り成すマスクに惚れ惚れしてしまった次第。ところでサングレイトはペットネームを持つ大型トラックでは草分け的存在なのだが,その後のレゾナ,ビッグサムもそれぞれ1代限りのネーミングにとどまった(レゾナなどライフ半ばの数年だけである)。対してコンドル(そもそもミンセイ時代のリヤエンジンバスの名)は4代続いている。今年で9年を迎えたクオンが今後どうなるかも興味深いところだ。(S)
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