紙媒体には無限の可能性があるし、凄まじいまでの制約もある。

それは、音。

動きは写真があれば想像力で補えるかもしれないが、音を表現するのは難しい。
自分が伝えた“音”を、相手も同じように受け取ってくれているかも分からない。
しかし今は21世紀。プロの凄い道具に頼らなくても、デジカメかスマホ1台あれば、
その場の音を世界中に発信できる。便利な時代になったものです。

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東京モーターショーでいすゞ自動車は1924年式ウーズレーCPを展示し、話題となりました。いすゞは社内で乗用車・商用車の貴重な車両を保存しており、レストアも手がけることは、バスラマNo.130 でご紹介したとおり。このブログでも、PER ASPERA AD ASTRAと題して写真を載せています。

さてモーターショー終了後、いすゞの保存車を見せていただく機会があったので、動くクルマと音をご紹介。

 90年前のクルマにも関わらず、そして撮影当日は雪でも降ろうかというぐらい寒かったのに、スターター1発エンジン始動。力強いエンジン音が印象的。 走行時のギヤの唸る音も、存在感があります。 今回は出てこなかったものの、No.130取材時に動かしていただいたスミダM。こちらも80年前のクルマですが、立派なものです。


バスではありませんが、今回のいすゞの保存車は、12月25日発行のバスラマNo.141でちょっぴりご紹介。ちなみにもっと新しい商用車、乗用車もありました。 もちろん、次のワーキングビークルズではたっぷりとご紹介しましょう!

さて動画でも制約があるもの、それは匂い。あるいは香り。触媒を介さないストレートな排ガスの匂い、オイルの匂い、グリスの匂い。こればっかりは残念なことに、現時点で普及している民生品では伝えられません。実現できたら申し分ないのですが。(や)