3月4日から、東京・荻窪の「杉並区立郷土博物館分館」で、区民参加型展示「杉並の路線バス~路線バスの現在過去未来~」が開催されているので、早速見に行ってみた。
主催者から予め入手したチラシでは、【路線バスは何を運んでいたのか、その変遷と現状】とあり、区内の路線バスの歴史にスポットを当てて、区民に往時のバスや街を思い出してもらおうという趣旨のようだ。
荻窪駅から北に10分ほど歩いて会場に到着。郷土館分館の1階に設けられた展示コーナーは非常にこじんまりした印象で、順路の始まりに、関東バスがかつてフロントに掲げていた鋳造製の社紋が置かれているのが印象的。展示は関東バスのほか、西武バス、京王バス、都営バス、小田急バスという、区内に路線を持つ各社局の生い立ちや変遷が、パネル展示されている。
展示内容は、たとえば各社局の同時代の様子を一覧で見せるというような体系的なものではなく、現時点で入手できた資料をもとに、各々のバスの変遷、地域とのつながりをわかりやすく解説している。その点でマニアの方々は物足りないかもしれないが、初めて見る写真もあり、なかなか楽しめた。
意外だったのは、筆者が数十年前にご交誼いただいた、この道の先輩にあたる、区内在住の方の作った資料や写真が豊富に展示されていたことだ。主催者のメッセージによれば、現時点でその方とは連絡がとれないといい、数年前に資料を託された意図を汲んで今回展示したとのこと。1970年代初頭、印刷された路線図の入手など簡単ではなかった時代に描かれた、手書きの路線図もあり、驚くとともに感銘すら受けた。展示物の撮影はすべてNGなので、興味のある方は、やはり手書きのメモで記録されるといいだろう。
そのようなわけで会場風景も写真が撮れないので、今回は手持ちの関東バスの写真でお茶を濁す。1978年のある雨の朝の西荻窪駅である。(S) 
会場URLは  http://www.city.suginami.tokyo.jp/histmus/
西荻窪駅7809-1