タクシー

ワーキングビークルズNo.67は4月5日発行です&JPN TAXIの蛇足

お待たせしました。
ワーキングビークルズNo.67は4月5日発行です。定期購読および弊社に直接ご予約いただいている皆様には、3月30日に弊社より発送いたします。書店店頭では4月5日以降順次発売となりますが、取次が大坂屋栗田扱いの書店では、輸送事情の関係により発売が若干遅れる可能性がございます。何卒ご了承ください。

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さて前号(No.67)で取り上げた、22年ぶりにフルモデルチェンジしたトヨタのタクシー専用車JPN TAXI。今号のTHE TAXIコーナーでは、サブ記事として全国各地で導入が進むJPN TAXIを取り上げています。続きを読む

コラムシフト

13日に代々木公園で開催されたバスフェスタ in Tokyo 2012は,主催者によると,来場者数は過去最多となる21,000人を数えたそうです。ぽると出版もブースを出店しましたが,天気にも恵まれ,お陰様で多数のご来訪をいただき,ありがとうございました。東京都バスの日イベントでお会いした方はもちろん,スルッとKANSAIでお会いした方がご来訪されたりと,驚き&嬉しい1日となりました。あらためて御礼申し上げます。

さてバスフェスタとは全く無関係なエントリーです。

かつてタクシーと言えばコラムシフト―コラムマニュアルが主流で,コラムシフトにする必然性のない定員5人の小型車でさえ,コラムMTがあった。そんなコラムMTも,クラウンコンフォートそしてY31セドリックからコラムMTのみならずMTの設定すら姿を消し,今や各地の生き残りが日々姿を消していっている状態だ。遠からず国内のタクシーはほぼATになってしまうことだろう。

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これはY31セドリックLPG車のコラムシフト。ストロークは長めだが操作力は軽く,なかなか軽快に変速ができた。シフトパターンはステッカーのとおりで,フロアMT車とは全く異なる。2速発進をしない小型乗用車では珍しくRと1が向き合うシフトパターンは不思議かもしれないが,これがなかなか実用的。狭い道や駐車場なんかで何度も切り返すとき,コラムの上下だけで素早く前進・後退を入れ替えられるのはとても使いやすかった。ちなみにY31ディーゼル車は5速MTとなり,シフトパターンは確か旧ハイラックス等と同じもの=フロアMTの左右鏡像だったとおもう。つまり4速MT車のRの場所に1が入り,4速下の空白の部分にRが入るようなパターンのはず。(や)

ご長寿商用車 5

バスラマNo.130でご紹介する三菱ふそうエアロミディの取材で同社喜連川研究所を訪問した際,ふと見ると門のところにお客さんを乗せてきたタクシーがいた。地元でタクシー・バスを運行する藤田合同の車両だが,なんと130系クラウンの前期型(1987-1991)ではないですか。前期最終年式だったとしても車齢21年以上という古参も古参。

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ワーキングビークルズではNo.41で同社の130系クラウンタクシーを取材したが,それは1994年式の後期型だった。喜連川を訪問するたびに藤田合同のタクシーは目にするが,130系前期がいたとは気付かなかった。まだまだ見落としているクルマがあちこちにありそうだし,全国的にはもっと驚くようなご長寿タクシー・ご長寿商用車が活躍していることだろう。これからも末永い活躍を祈りたい。(や)

ご長寿商用車 4

今回は長生きしているタクシーではなく,モデルライフが長かったタクシーのスナップから。

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20世紀最後の年,徳島駅前で。
手前からYT140コロナ,YX80マーク2,背後にいるのはコンフォート。いずれもトヨタ系。
YT140コロナは1982年のデビューからビッグマイナーを経て,1998年頃まで生産されたとか。実に16年に及ぶご長寿モデル。
YX80マーク2は,1988年から1995年まで。コロナの16年に比べて7年というと短く感じるが,当時の国産車が4年1サイクルでモデルチェンジをしていたことを考えると,ほぼ2サイクル分。
そして屋根が見えているコンフォートも,1995末のデビューからはや16年目。すでにコロナに追いつき,追い越そうとしている。

こうやって見てみると長い車両ライフは,流行にそこまで流されず,陳腐化しにくいすっきりとしたデザインに支えられている部分も大きいのかも。もちろんエンジンや足回りの耐久信頼性,維持コストなんてものも重要ですが。(や)

ご長寿商用車 3

前回のグロリアY31に引き続き,日産のフレーム無しタクシーセダンのお話。中型車だけでなく,小型車でもご長寿なタクシーに遭遇したことも思い出した。

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こちらも2001年に撮影したもの。山口県に錦帯橋を眺めに行ったときのこと。帰途の燃料を充填すべく地元のオートガススタンドを探し当てて入ったら,先客がいた。なんとも懐かしいブルーバード910。当時はまだトヨタのYT140コロナはそこらへんに当たり前のようにいたのだけど,910ブルの営業車は初めて見た車。これはぜひ,撮らせてもらわねば。

「こんなボロいの撮るんかい!?」と驚かれたが,色々話を聞きつつ写真を撮らせてもらった。法人タクシーだが長年の担当車だったのだろうか,車と一緒に齢を重ねてきたような,ロマンスグレーが印象的な気さくなドライバー氏だった。

910ブルはもともとは1979年にデビューしたモデルで,最後のFRブルーバード。その後乗用車は4年サイクルでモデルチェンジをしてFFになったが,タクシー用はそのまま延々と1993年まで生産されたそうな。同年にクルーがデビューし,あっという間にブルを駆逐していったようだ。写真の車両が910ブル最末期に導入された固体だとしても,当時で既に8年もの経年車。ナンバープレートやバンパー樹脂の色あせ具合からすると,8年どころか10年以上の経年車だったかもしれない。写真を引っ張り出したついでにウェブ上で色々検索してみたが,残念ながら数年前に姿を消してしまったようだ。

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ふと考えると,20世紀末~21世紀初頭は,実に様々なタクシー専用車が走っていた。トヨタのクラウン/クラウンコンフォート,日産のセドリック/クルーという現行世代がいた。それ以前の,トヨタYT140コロナ,YX80マーク2,130系クラウン,日産はローレルと910ブル,三菱ギャランΣ,マツダルーチェにカスタムキャブ,そのあたりが最後のお勤めをしていた。

バスもメーカーやボデーメーカー,車種さらに仕様の統廃合が進んだが,タクシー専用車も事情は同じである。新しい車は経済的だし効率的,環境にも優しいし,時代の流れと言ってしまえばそれもそう。普通のお客さん&ドライバーなら乗り心地も良く,エアコンの効く快適な新車に乗りたいのは当然。バスもトラックもタクシーも「稼ぐためのクルマ」なのだから,当たり前以前の大前提ではあるんだけれど…。(や)

ご長寿商用車 2

今日,8月5日はワーキングビークルズNo.47の発行日です。ぜひご購読ください!

さて,ご長寿商用車の続き。
フレーム付は丈夫だから云々と書いた後に,フレームなしの車種でもご長寿なクルマを撮ったことを思い出した。
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2001年,10年前に撮影。湯治に訪れた城崎で,駅前にY31グロリアがずらりと並ぶ中に,Y31前期型(1987-1991)が混ざって順番待ちをしていた。8月3日に書いたエントリーの,宇治山田の130系前期型クラウンと,ちょうど同世代のタクシー。当時で既に10年以上は稼動を続けていた車両で,前期型は既に見かけることもまずなく,珍しくてカメラを向けた。推測するに,城崎は駅前から近隣の旅館への送迎がメインで,あまり距離は伸びない環境ではないだろうか。

この後に車庫にお邪魔して,Y31グロリア前期型の写真を撮らせてもらった。一緒に行った友人には呆れられたけど,バスラマ/ワーキングビークルズや本ブログ読者の皆様なら,思わず写真を撮りたくなる気持ちは理解してもらえるだろう!?ちなみに車庫のクルマにはまた別のナンバーが付いていた。この会社はグロリア好みらしくずらりと揃えていたのだが,今はどうなっているのだろう。さすがに20年は使い続けないだろうとは思うけど。ふと城崎を再訪したくなった,湯治も兼ねて。(や)

ご長寿商用車

日々酷使される商用車の寿命は,一般的にそれほど長いものではない。特に法人タクシーは顕著で,かつては「東京で流して4年40万Km,その後(運がよければ)地方の事業者に流れて数年間」などと言われていた。最近は諸々の事情でサイクルは延びているとは言われるけど,やはり代替の早い商用車の代表格。走行距離が嵩むとあちこち傷んで修理も必要になるし,エンジンがくたびれてくると燃費もオイル消費も悪くなるし,生産が終了して時間が経つと,必要な部品が出てこなくなったりするし。経営者としては「元を取ったら,もっと効率の良い新型に替えたい」だろうし,ドライバーは「椅子のアンコも抜けてきたし,もっと良いクルマに乗りたい」と言うだろうし,お客さんは「新らしい車で来て」というのは当然。

ところが駅付けなどをメインに走行距離が比較的少ないだろうエリアを中心に,たまにとんでもないご長寿タクシーがいたりする。ワーキングビークルズNo.41でご紹介した,矢板市・片岡駅の1994年式130系クラウンなんてのが一例。さて2009年のことだが,バスラマの取材で三重を訪問した際に,もっと古いタクシーを見かけて仰天した。

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宇治山田駅(駅舎がこれまたクラシック)界隈で三重交通のバスを撮影しようとファインダー越しに眺めていると,なんと!130系クラウン,それも前期型(1987-1991)の営業車が当たり前の顔をして並んでいた。丸目4灯でこそないものの,鉄バンパーのいかにもタクシーの面構え。デラックスのAT車のようだ。

自家用車でも20年選手となると稀なのに,昨春に参拝した際にもご健在だったから,これからも末永く活躍することを祈りたい。日ごろのメンテナンスや担当者が愛情を注いでいたりもするんだろうけど,やはりフレーム付は丈夫なんだろうと思う。(や)

タクシーの行燈の起源は?

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東京・神奈川あたりでは,タクシーと言えば屋根の上に行燈を載せている。とは言え関東でも載せない地域もあるし,全国的な割合ではどうなのだろう?
俗に行燈,固い言い方では「社名表示灯」「防犯灯」とも言われており,スイッチを操作することで,車外に緊急事態発生を知らせることができる。もし行燈が赤く点滅しているタクシーを見かけたら,警察に通報しましょう。
ちなみに社名表示灯のメーカーは東京の武内工業所が最大手で,国内のタクシー行燈の8割方は同社製という話である。確かに取り扱いカタログには,全国各地のタクシー会社の社名を表示した,実に様々な形状の行燈が載っている。

さて,行燈の発祥はいつごろからなのだろう?戦前の雑誌などをめくると,屋根には行燈が載っておらず,助手席側に「空車」札がある程度。ワーキングビークルズNo.41のThe Taxiコーナー「1935年の新型タクシー販促冊子から」をご覧いただければ,一目瞭然である。

では,同時期の海外のタクシーはどうだろう?あいにく手元に雑誌などの確実な資料がないので,ミニカーで代用させていただこう。上の写真は,左から1935年式フォード(アメリカ・イエローキャブ),1937年式フォード(ベルギー),1948年式オースチンFX3(イギリス)。1935年のイエローキャブは,TAXIと書かれたプレートが屋根には載っているものの,光りそうもない。1937年のベルギーは日本同様に行燈はなく,助手席のメーター腕木だけ。1948年のオースチンにはTAXI表示があり,形状から推測するに電球を入れる余地は大いにありそう。余談だが,このFX3の後継車が世界に名高い真っ黒の「ロンドンタクシー」ことFX4である。

海外のおもちゃでは答えにならないですね。

武内工業所によると,社名表示灯はもともと防犯灯として1954年に始まったということだ。ドライバーの安全を守るために,タクシー強盗などの緊急時に赤く点滅する防犯専用灯として開発された。大きさは,現在の行燈よりは小ぶりだったようである。その後,行燈はタクシーに欠かせないアイテムとして定着し,今に至っている。(や)

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