バスドライバー

バスラマ締切後のイベント情報

バスラマNo.175は昨日入荷し,定期ご購読および,ご予約いただいた皆さんには発送を終えた。書店でも順次販売が始まりつつある。No.175では当社主催の「第5回バステクin首都圏」について速報したが,当社ウェブサイトでもすでに概要をお伝えしている。ただし内容はあくまでも「現時点での予定」なので,今後変更が生じる可能性もある。逐次,同サイトをご確認いただきたい。
http://www.portepub.co.jp/


本日は,バスラマNo.175の締切後に届いたイベントのご紹介。
北海道バス協会と北海道総合政策部交通企画課は,8月26日13時~28日16時の平日3日間,「北海道のバス利用促進&バス運転手おシゴト紹介ミニエキシビジョン」を札幌で開催する。内容はタイトルのとおり,バスの利用促進とドライバー不足対策を目的に,市民にバスに親しんでもらうのがねらいである。
【内容】北海道のバス事業パネル展示/バス運転手のおシゴト紹介パネル/e-バス バスシミュレーター運転体験コーナー/バスタビ北海道映像放映コーナー/道内バスのチョロQ,ミニカー,バスコレなど
場所::道庁1階道民ホール(札幌市中央区北3・西6)

またこのイベントと併せて,8月28日の14時~16時30分には,ハローワーク札幌が「バス運転手お仕事相談会」を実施する。参加事業者は北海道中央バスとじょうてつで,その場でドライバー就職の相談が受けられる。
場所::ハローワーク札幌 人材確保対策サテライトコーナー(札幌市中央区北4・西5,大樹生命札幌共同ビル6F) お問い合わせはハローワーク札幌 011-562-0101,ウェブサイトは「札幌 人材確保対策コーナー」で検索  【写真はイメージです】
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バスドライバーHさんの「ちょっといいこと」その2

 「今日もうっとおしかったけど,最後にちょっといいことあったで」とHさん。「駅で降りしなに若い女性が『この前,乗ったバスでカードリーダーが故障してて引き落とされてないんで,2回分引いてください』って言うたんや。『ああ,そうですか。ありがとうございます!』って操作したけど,黙っていればわからんのに自己申告してくれて,気持ちいいわ」。こんなやりとりで一日の仕事の疲れ方が随分違うという。
 先日も見せてもらったドライブレコーダーの運転記録は,運転操作もエコドライブも100点。「相変わらずいい運転してますね」というと「そんなん,皆出してるんちゃう?設定が甘いんやわ,きっと」と謙遜というより当たり前という風情だが,ほかの部分,つまり接客にいかに神経を遣っているかが想像できる。「でも事務所に帰ったら『機械が壊れてたんは,こっちが悪いんやから,そのぶん払ろうてもらったらいけないんじゃないの』って人もいて,それもそうかな,どうなんやろね?」
 やはりきちんと運賃はいただくのが正解ではないでしょうか。申告した人にとっても「いや,いいですよ」と言ったら「結構,いい加減なのね」と思われかもしれず,だからそのほうがいいと思います。(W)

バスドライバーHさんが遭遇した「大ゲンカ」

 営業所のドライバーで評判の「もっのすごーく動作のゆ~っくりなおじいさん」との初めての出会いは突然だった。
  「ほかにいらっしゃいませんかー?発車しまーす。ドアを閉めて出発しようと思ったら,運転席の後に人が立ってるんや。『どうしたんですか?』って尋ねたら『降りるに決まってるやろうが!』って怒鳴るねん。『あ,すんません。どうぞ』ってドアを開けたら『何見てんねんアホ!』とか,まだガミガミ怒るねん。そしたらそばで見てた乗客が『あんたも悪いやろ。何人も降りてってから立ち上がって』,内心『そうやそうや』って思ってたけど,ほかの乗客からそんなこと言われたんで,そのおじいさんの怒りの矛先は乗客に向かってしまい口げんかが始まってしまったんや。出発できへんしダイヤも遅れるし,『営業所に文句言いに行ったる』って言うので『すみません気づきませんで』とかなんとかなだめて降りてもらい,走り出したんや。10分も遅れてしもうた。営業所に帰ったら『さっき来たで』。結局,後日助役さんと謝りに行ったけど。まあ,うっとおしい人が居る」。

バスドライバーHさんの「ちょっといいこと」その1

 営業所のドライバーの間で話題に上る「嫌な客」って言うのはどこにでもいるようだ。H さんの営業所では運賃を支払うときに「運賃箱に叩きつけるように運賃を投げ込むオヤジ」がそれ。Hさんも経験している。「何でそんなことせなあかんのやろ」 。ある日,そのオヤジが乗り込んできた。ところが「運転手さん悪いな。こまいの110円しかないんや。あとは1万円札しか…」「ほな110円で結構ですから,次に乗られたときの運転手にそういって110円払ってください」って降りてってもらったのだそう。「110円だから,叩きつけるように入れてはいかなかったけど」と。その後日談だ。
 今日,乗ってたら例のオヤジさんが乗ってきて「この前乗った時,110円足りなかったんで払うわ」「あっ,それ僕です,僕って思ったけど,オヤジさん覚えてるわけないやん,あ,そうですか,ありがとうございますって言うて運賃箱に入れてもらったけど,意外と律儀な人やんか。気持ちよかったわ。仲間では評判悪い人やったんだけど,案外いい人なんかも」
  様々な気持ちを持った人と接する中,時には虫の居所が悪い人もいる。その中でいつも平常心で仕事を続けるって,大変だよね。(W)

バスドライバーHさんのその後

 2011年5月9日付けの本ブログで「独り立ち」をご紹介した“新人バスドライバー”のH さん,その後6月23日付けでも「乗客から怒られちゃった話」を載せた。以降,ご無沙汰続きなので,どうなっちゃったんだろう?とお考えの読者もいるかもしれない。ご安心あれ。毎日元気で(時に落ち込むこともあるようだけれど)仕事に励んでおります。その後も筆者は電話やメール,時にお会いしながら「定点観測」を続けている。でもねらいは「バスドライバーの気持ち」を利用者が理解し共有するのが目的だから,一般性を持たせたい。そのためには敢えて“風化”させる時間も必要ではないかと考えている次第。それがHさんも体験した「事故」である。独り立ちしてほどなく。車内事故に遭ってしまった。
 「発車します。おつかまりください」,いま日本のバスドライバーは絶えず繰り返す。Hさんも教習を通じて車内事故の怖さを何度も聞かされてきて,マイクでしゃべるだけでなく,実際に車内のミラーで確認して走り出すことを実践しているのは筆者も確認済み。それでもある日,信号が変わって走り出そうとする瞬間に,バスカードを購入しようと立ち上がった乗客がよろけて転んでしまった。その時にも「発車します。おつかまりください」と言っているのはドライブレコーダーに記録されている。車内の確認もしている。その後,ドライバーは車外の安全を確かめてバスを走らせる,その瞬間に立ち上がる人がいてバランスを崩す人もいる。どうしたら防げるかは明らかだから,転んだ乗客は平謝りだったのだが,結論はHさんが「全治3日間の車内事故」を起こしたことになってしまった。
 全治3日というのは最も軽症の分類だそうだが,事故は事故。現場では「運が悪かったね」ともいえないだろうから,本人は大いに落ち込んでいたのは言うまでもない。しかもようやく独り立ちしたのに再び運転教習に逆戻り。教官からは「なんや,もう戻って来たんか」とあきれられた由。
 その後,現役復帰してからしばらくしてその日のダイヤが回ってきたときも「明日はあんときのダイヤや。気が重いわ」とこぼしていた。ドライバーにとってはトラウマになるのだろう。心配で様子を聞いたら「でも今日はうまくいったわ」と言っていたのでこちらも安心した。
 バスラマ最新号№130の特集「改めてバスの安全を問う」では読者から様々なご意見を頂戴したが,「路線バスの乗客こそシートベルトを装着すべきでは」というのもバスドライバーの本音だと思う。やがて到来する超高齢社会の到来も考えると「バス乗車は着席が原則。立つのは健常者の自己責任」なんていう時代が来るのかどうか。「バスの車内は公の場」と「自分の身は自分で守る」という意識のバランスで,たとえば人に迷惑をかけちゃいけない,と前者を重視する人も,後者を忘れては人に迷惑をかける“事故の芽”を持っている。
 そういえば「席が空いているときはお座り下さい」と着席を促す放送も時々耳にするが「ウチとこには,そんなのないねん」と。車内放送の内容も,より良いものに標準化することはできないものだろうか。  (W)

祝 独り立ち

昨年12月にリストラ宣告を受けて2月から就職活動を開始した関西在住のHさん。持ち前のキャラクターと技量が効を奏して応募したバス会社に就職が決まった。採用されてから本社の研修が始まり、配属営業所で添乗指導を受けてきたが、晴れて5月3日から独り立ちが決まった。でもここしばらくは気が重いという。自分が本当にバスの乗務員に向いているんやろか?という自問自答の日々だそうだ。

実はHさん、前職はあるバス会社の、いわゆる中間管理職を務めていた。大学では経済を学び病院の医療会計事務などをこなしてきたが、ひょんなきっかけで大型車の免許を取得、危険物輸送を経験し二種免許も取得したこともありプロのバスドライバーになった。やがてツアーバスを運行する会社に就職、主に事務職だが運転もできるので応援で夜行バスに乗務したり、新規採用の運転者の面接もするマルチな活躍をしてきた経歴の持ち主。

リストラ対象になった理由や新しいバス会社に採用されるまでの経緯は別途ご紹介する機会もあると思うが、ここでは最近のHさんの悩みについて。バスの運転自体は嫌いではないものの、ダイヤに追われるシティバスドライバーは初めて。「指導ドライバーからは『そんなんしてたら遅れるで』と言われるけれど安全確認はせなあかんし…。道路だって覚えなあかんし大変やわ。気が重くなってきた」と電話でこぼす。その度に、こちらも採用が決まるまでの2カ月近い不安の日々を思い出しい、と言うてるんやけど。プロとして羽ばたく前にはきっとどのドライバーもこうした悩みを抱えているのだと思う。乗客としてはなにもできないけれど、せめて現場の管理者や先輩ドライバーは新人達に暖かな励ましの言葉を贈っていただきたいものである。貴方達がいて日本のバスは走るのです。(W)
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