富士重工

「六連星の名車展」で想う


スバルのブランドで知られ、かつてはバスボデーのトップメーカーでもあった富士重工業の本社が、昨年新宿西口から恵比寿(山手線で渋谷と目黒の間の駅)に移転した。この場所にはかつて()エビススバルビルがあり,某大手画材店の本店も入居していたと記憶するが、そこが建て替えられて本社になったという。その本社で歴代スバル車を展示した「六連星(むつらぼし)の名車展」が行われているというので、1980年代後半から10数年にわたり「スバリスト」であった筆者も行ってみることにした。

本社は恵比寿駅から徒歩数分、商業地区を抜けたところだが、こんなに広い土地だったかと思うくらい、立派なビルが建っている。1階ショールーム「スバルスタースクエア」に展示されたスバルは、ステージに360が鎮座しているものの、それ以外の6台はフロア展示で、間近に見られるようになっている。フロア展示は360カスタム(バン)ff-1 1300G2代目レオーネのツーリングワゴン(スバル初のワゴンモデル)、ジャスティ、初代アルシオーネ、2代目レガシィツーリングワゴン最終期モデルと、1960年代初頭から1990年代半ばまでの、スバル黎明期から4WD・ワゴンブームの火付け役となった時期までを揃えている。筆者のスバル歴の半分ほどを占めた3代目レオーネはいなかったが、それを含めて次の機会には今回以外のモデルも見たいものだ。

なおディスプレイによる同社の歴史展示を見ると、戦後の富士重工はスバルの試作から始まった、とも受け取れる流れである。一般相手なら仕方ないのだが、同社の歴史を語る上で、バスはもとより鉄道・軌道車両といった、戦後の復興を支えた大量輸送機関の実績を欠かすことはできないだろう。一方、新宿西口の旧本社ビルは小田急に売却されたようだが、バス事業終了後12年を経て、目の前のバスターミナルから富士重工製バスがほぼ消えたいま、同社がこの地を去ったのは偶然ではないようにも感じてしまう。(S)


「六連星の名車展」は1020日まで

http://www.subaru.jp/showroom/event/mutsuraboshi/


 

 

①
 

富士には富士がよく似合う?

先日、バスラマ事業者訪問の取材で御殿場プレミアム・アウトレットを訪れたときの1シーン。
周辺各駅とアウトレット間をピストン輸送するアウトレットのシャトルバスは、
エアロスターの新造車が多かったが、
ただ一台、日産ディーゼルUA/富士重工7Eのエアサス車が、使われていないプラットホームに佇んでいた。
おそらく、週末などに買い物客が増えてきたらお出ましとなる予備車なのだろう。

横引き窓などその仕様からして、前歴も自家用だったことがうかがえるが、
やはり、富士には富士がよく似合う。 (S)

バスラマNo.145は3つの事業者訪問を含め、
多くの記事を満載して8月25日発行です。①

お楽しみに!      

[8月13日追記]
今回のバスラマNo.145は、以下の伊丹市営バス・尼崎市営バスの
沿線書店でも販売します。是非ご利用ください。
●JR伊丹駅前 ブックランド フレンズ
●未来屋書店 伊丹店
●ブックファースト 阪神尼崎店
●アシーネ 塚口店
(このほかにも今後増える可能性があります)


こんなところにこんなバス 番外編

先日所用でうどん県に行った帰り,神戸までフェリーに乗ったのですが。
乗船してほっと一息,デッキから辺りを眺めていると,なにやら場違いな気配が。
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ん?あれは…

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バスラマNo.131発売しました!

バスラマ最新号・No.131発売しました!事業者訪問は近畿・山陰を地盤とする日本交通と,2006年に傘下入りした京都交通を掲載。このほか西鉄のオープントップバスや東京の2カ所で稼動をはじめた日野ポンチョEV,特集“改めてバスの安全を問う”,新・日本最長の路線バス“ライオンズエクスプレス”乗車記にユニバース試乗レポート,明石/呉/苫小牧の各公営交通の民営移管情報など内容豊富,どうぞご購読ください!

さて日本交通が路線バスを運行する鳥取と言えば,砂丘をイメージされる方が多いのではないだろうか。鳥取の観光協会や地元自治体も砂丘を大々的にPRし,土日やゴールデンウィーク,夏休みなどの観光シーズンには,ユニークな車両が走る。日本交通ではそれらの運行を受託しており,今回の取材で営業所を訪問した際に,もちろん撮影させていただいた。詳細は本誌を読んでいただくとして,

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これは岩美町から運行を受託して浦富海岸をPRするいすゞBXD(1968年)。鳥取駅~鳥取砂丘~浦富を結んで走り,今年はゴールデンウィークから運行を始める予定。季節運行の車両の場合,得てして運行開始まで車庫で寝ていることが多く,エンジンがかからなかったりすることがある。ところがこのバスは,ゴールデンウィークまでまだ1カ月ほど間があるタイミングで訪問したにもかかわらず一発でエンジン始動,軽やかに撮影スペースまでやってきた。もちろん車体も車内もぴかぴか,さすがである。ちなみにレストアは福山自動車時計博物館が行っている。

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こちらが車内。すぐにでも運行を始められそうなぐらい,きれいな状態。

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こちらが運転席周り。重ステだしブレーキの効きも現代の車両とは全く異なるので,運転を担当するのは十人ほどのベテランドライバーだそう。もちろん冷房などないので,夏場の運転は汗だくの重労働,大変らしい。富士重ボデーのこの車両,左右の三角窓は開閉式ながらご覧のとおり前面風防はゴム固定。これが開閉式だったら,まだ少しは…とも思うが,開いたら開いたで虫なんかが飛び込んできて直撃することもあるから,悩ましいところ。

ちなみに“ボンネットバスの懐かしさ”に連れられて鳥取まで来る人もいて,中には奈良の方から毎年訪れるお客さんもいるとか。バスも立派な観光資源になっているようだ。(や)

バンからワゴンへ

10月18日、富士重工業はBEAMSとのコラボレーション企画として、レガシィアウトバック「2.5i EyeSight EX Edition」を発表し、11月3日から発売する。というわけで、詳細は同社ウェブサイトをご参照されたい。
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これはレガシィアウトバックをベースに、富士重工とBEAMS双方のアイデアを融合した商品ということが売りで、様々なライフスタイルに合わせられる特別装備を設定している。ワゴンなのでもちろんファミリー・レジャー用途一辺倒、カタログは小さな女の子のいるファミリーの、湖畔での釣りや野原のピクニックのシーンがメインである。ところがこれはどう解釈すればいいのだろう、ビル街でアウトバックのドアに手をかけたスーツ姿の父親がたたずむカットがある。「平日にはお仕事にも使えます」ということか。そしてその下には、遊び道具を積み込んだリヤスペースのカット。そんな2.5i EyeSight EX Editionのカタログを眺めていて、なんとなくどこかで見たような…そんな気がした。それもつい最近のレガシィやインプレッサではなく、もっと昔のモデルだったような。

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これは1972年のレオーネ・エステートバンのカタログ。あくまでもバンというのが時代を感じさせるが、「動くリビングルーム」「レジャードライブに若さを表現するエステートバン」といったコピーが躍り、片手間ではないファミリーユースも打ち出している。このあたりは後年大ヒットしたレガシィワゴンの先触れかもしれない。カタログの登場人物は、若いファミリー(子供はやっぱり小さな女の子)とそのご両親と思しき夫婦風の計5人。そしてページをめくっていくと…
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あった!このカットだ。スーツ姿の父親&祖父(中折れ帽なのが“前の世代”のイメージ?)がやはり扉に手をかけてポーズをとっている。そしてその下にはテールゲートを開けて腰かける女の子のカット。車は違うしアングルもちょっぴり違う。でも雰囲気はやっぱり似ている。ライトバンからワゴンへとイメージ大転換を果たしつつも、血筋は脈々と受け継がれているのは、見事だ。かつてのライトバンの「平日は仕事、週末は一家の外出」が、今や「普段はファミリーカー、たまには仕事もOK」と逆転してしまったのだろうけど。(や)

旭川で7E三昧


東京周辺ではほとんど姿を消した富士重工の旧7Eボデーだが,NOx・PM法のかからない地域ではまだまだ現役。先日所用で赴いた北海道・旭川もそのひとつである。同地の2大事業者のうち旭川電気軌道はノンステップバス導入以前に採用されたエアサス・ツーステップの7Eが気を吐いている。片や道北バスは移籍車が主体だが(何せ新車はハイブリッドノンステップばかりだ),ここでは道北バスの4種類のカラーリングの旧7Eをご紹介…。

①

①昨年11月に登録されたらしい日産ディーゼルKC-UA460LSN。車内ステップ周りの塗装から元西武バスのようだ。この時期の西武の新車はノンステあり,ワンステあり,ツーステありで乗るほうも忙しかったが,特にワンステは補助ステップ付など特殊仕様も交じっていた。この車は中2枚折戸だから補助ステップ付のはず。ただし現在は固定されている様子(外からの観察なのでいまひとつ不明)。

②

② ①が道北バスオリジナル塗装に変更されたのに対し,元々『なんとなく似ている』塗装の移籍車はフロントのラインだけ変更して使っている。言うまでもなく浜松の遠州鉄道からで,シャーシーは日野U-HT2MMAA。ノンステップ以前の遠鉄の日野は富士重工製で導入された。余談ながら浜松はうなぎが名物。一方北海道でうなぎは全く獲れないというが,私が行った当日は天然うなぎが偶然獲れて新聞紙上を賑わしていた。

③

③神奈川県は近年移籍車の「主要産地」のひとつ。道北バスには,移籍車の定番・京急/横浜/川崎に加えて元相鉄も活躍している。車種は7E以降に相鉄で一括採用が続いた日産ディーゼルのU-UA440LSN。フロントの塗り分けは道北バスオリジナルだが,全くといっていいほど違和感がない!

④

④かつての移籍車供給王国・都営バスから来た日産ディーゼルU-UA440HSN。北の街で見るナックルラインはまた格別である。石原都政による都営バスの放出禁止令は全国の中古バスの流通に影響を与えたとされるが,今年は被災地への援助として活用され何よりである。道北バスには元都営のUA440がまとまって導入されたが,今回は数が減っているようにも感じた。

道北バスは新車オンリーの旭川電軌に比べると移籍車の多さが目立つものの(新車のハイブリッドが白一色で存在感が乏しいせいもある),極端に古い車もなく均質な印象すらある。以前に比べれば移籍車の使用期間は延びているようにも思うが,厳しい事業環境の中で廉価な移籍車は非常に大きな戦力なのだろう。7Eの健闘を祈りたい。(S)




さよなら都営バス北車庫のCNG車

北営業所FHICNG

ブログ最初のニュースは,都営バス北営業所CNG車のファイナル・ランです。バスラマNo.124のとおり,都営バスではCNG車配置車庫を2ヵ所から2ヵ所(深川・臨海)に集約,北営業所の配置を中止しますが,これに伴い1999年初頭まで購入された日産ディーゼルのCNGツーステップ車が全廃となります。最終車はN-D281と282の2台で,廃車は後日ですが,本日2月22日がおそらく最終営業となる模様。すでに282号は早朝からの営業を終え入庫しましたが,281号は21時過ぎまで王40系統(池袋‐王子‐西新井)で走り続けています。日本のCNGバスの草分け,日産ディーゼルUA/富士重工17型Eの乗り心地を味わいたい方は急いでバス停へ!  写真は本日13時18分,池袋駅で282号の最後の営業運行。(S)

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