東日本大震災

バスラマNo.127の取材から

間もなく本出来になるバスラマNo.127の特集は東日本大震災とバスのPart 2。以前のブログでもふれたように6月30日~7月2日にかけて東北を訪ねた。

釜石から宮古にかけて、そして大船渡と、あの津波の傷跡の生々しい現地を走り、岩手県交通では最も被害が大きかった釜石と大船渡営業所を訪ねた。震災直後は連絡もはばかられる状況だったが、ようやく実現した。もっとも発行日の関係から記事になるまでには日数を要しているから、速報というよりは現地の方々が未曾有といわれる天災といかに立ち向かったをお伝えするのが主旨ではあった。

しかしバスの現場を支える人々は冷静に丁寧に、いつもどおりの仕事を続けているのには改めて頼もしく感銘を受けた。乗務員さんの休憩室の雰囲気は他の地方のバス会社のそれと大きな違いもなく、笑いもあればくつろぎもあったからだ。違うとすればどのドライバーさんも自家用車や家や、かけがいのない人々を突然に失っているということと、大船渡やその支所に当たる陸前高田は営業所の建物がすっかり流されて無くなったということなのだ。乗務員さんの休憩室は使わなくなったバスの車内に机を持ち込んでいるのである。

言葉では言い尽くせない災いを共有しながら、平常心で仕事に向かう現場の人々がいることが、取材を通じて一番お伝えしたいことである。大船渡営業所の近藤所長は「7月半ばには仮設営業所に移ったが、全部のバスは置ききれないのでこれまでの場所に置いてある車もある。でもああして来てもらって、関心を寄せてもらえただけでも嬉しいんです」と電話で話してくださった。(W)

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JR大船渡駅前の手付かずの惨状

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引き波で倒れたのか海に向かって捻じ曲げられた電信柱

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どうしたらこんな具合に壊れるのか…宮古港で見かけたトラック

資源は復旧最優先に!不要不急の行動は控えませんか?

3月13日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で、首都圏では電力不足による輪番停電に伴う鉄道網の混乱が伝えられていますが、バスの運行にも大きな影響が出ています。既に報じられているように、地震以来各地のガソリンスタンドに自家用車が殺到し、長い行列ができています。道路の片側が塞がれた状態になり、バスの円滑な運行に支障が出ています。また運行に必要な軽油の確保が難しくなり、路線バスの減便や運行休止などの影響が出ています。

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【給油待ち渋滞が円滑な運行の妨げとなるケースが目立っている】

製造施設の運転停止や流通の混乱により、被災地はもとより、首都圏をはじめとする周辺地域でも、燃料の入手難に加えて食品、防災用品の売り切れが相次いでることは事実です。しかし政府の発表によると、物資の生産量自体は十分にあり、また流通についても地震の影響を受けていない中部・関西から関東以北への輸送が伝えられています。目の前で物がなくなる様子は不安になりますが、今一度落ち着いて、果たしてそれが今すぐ本当に必要な物なのかを考えましょう。震災の被害がなかった方は,自分の走行距離とタンクの残量を考えて、果たして今満タンにする必要があるのか、もう一度考えてみませんか。動いている公共交通を積極的に使いましょう。110316_2
【燃料難により減便・運休を余儀なくされている路線バス】

最優先すべきは被災地の復旧ではないでしょうか。資源は可能な限り、被災地に振り向けてください。

東北地方太平洋沖地震の災禍がもたらしたもの

11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)には我々自身、突然の大きな揺れに驚かされたが、その後の被災地から届けられた様々な映像には愕然とした。想定を大きく超えたという津波の圧倒的な破壊力に我々は声を失い、日本はもとより世界の人々を震撼させた。編集部にも国内各地をはじめ韓国や中国、遠くヨーロッパからも暖かなお見舞いのメッセージが届けられた。改めて感謝申し上げたい。

幸いにしてスタッフの周辺では何事もなく、通勤の足などに多少の不便はあっても支障なく仕事を続けている。あれほどの被害に遭った被災地の方々に比べれば、多少の不便など大いに甘受しようと思う。

外国からも救援の手が差し伸べられていることもありがたい。これまでの他国の災害に寄せた日本人の行為に対して、といわれれば大いに誇らしい。災害の最中、人の不幸に便乗するような行為が起きないモラルの高さも日本のよき伝統だろう。苦しいときこそプライドを持って助け合う、そんな面も災害の中で見落としたくはない。もっとも今回の災禍の後遺症も相当厳しいものになるだろう。報道の範囲ではバスの被害状況も伝わってこない。バス業界のダメージが少ないことを祈るばかりである。(W)
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