香港

バス王国香港の近況

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締切後の寸暇に香港弾丸ツアーを試みた。香港は2010年1月以来4年ぶりだが,今回は香港初上陸の連れがおり,添乗員みたいなものだから,バスばかり見ているわけにはいかない。「内職」と断りつつ撮影時間をひたすら捻出した。
バスラマの香港レポートからもおわかりのように,最近の香港の路線バスはかつてのようなバラエティさに欠けるのは事実。20年前だと,冷房あり非冷房あり,同じシャーシーに複数のボデーメーカー,試験導入車,事業者の内製ボデー,ロンドンやシンガポールからの中古車など,1960年代の日本のような楽しさがあふれていたのだが,現在の新車はアレキサンダー・デニス(ADL)の新型エンヴァイロMMCか,KMBが好むボルボB9TL/ライトボデーが主流。日本のJバス系とエアロスターのようなものである。ただし「日日進歩」のスローガンのごとく,日本のように排出ガス性能を除けば10数年前の技術やスタイルで足踏みしているはずはなく,都心のバスの見た目は4年前と大きく変化した。熱狗(ホットドッグ)と揶揄された非冷房車は2012年に全路線から消えたが,冷房車も相当数がノンステップ(もちろん1階部分のこと)に代替され,そのデザインも刻々変化している。
写真上の右はシティバスが運行するADLエンヴァイロ500MMCの空港連絡バス“City Flyer”。現空港が開港した1998年に稼働開始したデュプル・メトセックボデーのデニス・トライデントを2013年から代替しているが,エンヴァイロでは革張りのシートがリクライニング化され,1階のバゲッジスペースが拡大された。左は同じくシティバスの,レイランド・オリンピアン。かつて香港全域で活躍したオリンピアンも縮小の一途を辿っている。写真の車は少数派となったトップドア(コーチ)仕様で,そのため20年以上の古参ながら生き長らえているようだ。
写真下の左はKMBのボルボB9TL/ライトボデー・エクリプス・ジェミニ2。2010年から2013年にかけて大量に導入され活躍の場は広い。右はスカニアK310UD/カエターノ。これは2010年の導入で今回初めて見たが,カエターノボデーは何となくイルカみたいな顔つきで(ラッピング広告車ではさらに間延びした雰囲気が強まる),同じ欧州ボデーでもウインドーグラフイックを強調した英国系とは趣が異なる。(S)
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なお,ぽると出版では間もなく,香港バス年鑑2014(ノースコードインターナショナル刊)を発売いたします。居ながらにして香港バスの最新動向がわかる1冊です。詳しくは来週以降のぽると出版ウエブサイトで。

異国で活躍したエアロミディMK

 本来4月5日発行のワーキングビークルズ№49,諸般の事情(その事情は誌面にふれてある)で11日遅れの発行となったことをお詫び申し上げる。引き続きバスラマ№131の編集もたけなわ,ということでブログ更新もついつい滞りがち,重ねてお詫びする次第。
 さて,三菱ふそうの中型車エアロミデイMKが,待望の富山製で復活したことはバスラマ№130で詳しく紹介した。一度途切れたせいなのか,中型市場の台数はジェイバス軍団が先行しているが,今後順次数を増やすことだろう。
 MKは,一時期香港でも大きな活躍を見せていたことはご存知の方も多いと思う。香港最大手のKMBで1991年からMK117Jが168台,1995年からはMK217Jが15台の計183台採用され,ダブルデッカーを投入するまでもない需要の路線や狭隘路線を中心に稼動を続けた。仕様は前扉,エアコン,AT,電気式リターダ,固定窓という,日本の基準ではかなりハイグレードなもので,小柄で扱いやすいせいか女性ドライバーが多く乗務していた。最後の184台目だけMK218Jのワンステップとなった。これは低床化を求めるKMBへの回答だったが,ノンステップを用意した英デニスに対抗できず,MKがそれ以上香港で市場を増やすことはなかった。
 と書くとMKが惨めなライフをたどったように思うかもしれないが,そんなことはなく,都心・郊外と広いエリアで活躍を続け,2011年にMK117Jが全車退役した。現在はMK217Jもほとんど引退している模様だが,中型としては,総じて使い方の荒い香港らしからぬロングライフだったというべきかもしれない。TAK_0432
 今年2月から弊社で取り扱っている『香港巴士年鑑2012』では,そうしたKMBにおけるMKの一生,さらに1990年代初頭に少数が採用されたKCRC(現MTR)のMKも紹介されている。興味のある方はぜひご一読を。
 写真は2009年1月,ネイザンロードの繁華街を行くMK。(S)

香港巴士(バス)年鑑発売中!

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昨年末は香港バスラリーをメインにしたツアーを検討しましたが,バスラリーが延期~急遽開催という現地都合により,ツアーを断念しました。その代わり,というわけではないのですが,1月に現地で発行された『香港巴士年鑑2011』を輸入・販売します。発行人はバスラマ創刊当時より香港レポートを寄稿いただいている香港バスエンスージアストの第一人者,ダニー・チャン氏。再び2軸ダブルデッカーが投入され始めた香港ですが,それら最新車はもとより,歴史記事,室内装備などドライバーから見た香港バスの仕様の変遷,さらに香港島トラムのリニューアル車や鉄道事情,マカオのバスなど,周辺の話題も満載。自称香港巴士迷歴○○年の私も,感涙にむせぶ記事が満載です。トラムのリニューアル車は,前面ガラス張りの新車を作ったら暑くてたまらないので旧型みたいに窓開きにリニューアルした,なんていかにも香港らしい冗談も楽しめます。全文広東語ですが,日本人なら熟読すれば意味がわかるはず。香港バスファンも日本のバスファンも,暑くて熱い香港巴士の世界にGO! お申込はぽると出版サイトから(S)
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